実演鑑賞
満足度★★★★
椿組、39年続いた花園神社での公演にピリオドを。もう観られない名残惜しさを感じつつ、だったらば!と子ども(6歳と10歳)を連れて観劇しました。
拐われた母を探す姉弟の物語をかつて母乳を生成したこの身体で、しかもそれによって育んだ姉弟を視界に見切らせつつ観るのだから、母の心で見つめざるをえなかった。女が強い物語は清々しいな!と思っていた矢先にその強さの原料が哀しみや諦めであることを知る居た堪れなさよ。
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実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/11 (木) 19:00
外波山文明率いる椿組がその前身であるはみだし劇場の頃から毎年行ない、夏の風物詩ともなっていた花園神社野外劇の39年の歴史に幕を下ろす作品「かなかぬち 〜ちちのみの父はいまさず〜」の2夜目を観た。
この作品は戦後生まれで初めての芥川賞作家・中上健次が33歳だった1979年に、同年齢で意気投合した外波山のために書き下ろした中上唯一の戯曲だという。この作品をもって花園神社野外劇の終止符としようとするのは、やはり外波山の思い入れの強さだろう。
(以下ネタバレboxにて)
実演鑑賞
外波山文明が主宰する椿組恒例の夏の花園神社の野外劇も、今年39回で幕を下ろすという。はっきりとは言っていないが、たぶん地域の中でこのような興行に風当たりが強くなったからだろう。一方では、地域イベントが求められているのに、外波山としては残念なことだろうと思う。短躯の脇役俳優のどこにこの興行にこだわった原点があったか、小劇場らしい理由はいろいろ伝えられているが知らないほうがいいような気もする。
最終公演は中上健次の知られていない戯曲を青木豪が演出した2時間。雨が降って、緩めの満席だったが、例年通り、最後にはテントを開け、土の舞台では俳優と観客が飲むイベントも盛り上がったことであろう。当日パンフには過去の上演リストがあって、この本は和田喜夫演出で13年に初演している。39年間の個々の演目では、小劇場のスターたち(例えば、唐、寺山、野田)を外して、独自路線でテントで大衆観客とのつながり(言ってみれば新宿三丁目路線とでもいおうか)を求めようとしてきた。俳優も椿組の俳優だけでなく、飛び入りも歓迎らしく種々雑多な小劇場・新劇のの俳優・演出者が参加してきた。。
今回も、当日パンフに顔写真がある役者だけで四十数名、主演に松本紀保と山本亨を迎えて、南北朝時代の吉野の山中の異郷の住人かなかぬちを軸に権力からこぼれた庶民劇が展開する。歌あり、殺陣あり、メロドラマあり、白毛の巨大な獅子が登場するスぺクタルあり、の賑やかな祝祭劇的なシーンが次々と展開する.青木豪はよくまとめた。
助成金は出ているが、次に立ち上げるのは容易ではない独特の演劇界の夏祭りのフィナーレである。
実演鑑賞
満足度★★★★★
威勢のいい演者たちに気圧されるよう席につくと、そこは独特の空間でした。何百年もの長い間多くの人々がお参りした場には、人を引き寄せる何かがあるんじゃないかなと思えてなりません。日が暮れて落ち着いた蒸し暑さや、照明に寄る羽虫の軌跡、都心の喧騒などが違和感なく受け入れられ楽しめました。どういった感情なのか推し量れない表情で禍々しく登場するアレはどこから来て、どこへ行くのでしょう。グローバルな都市の中心で境目が無くなる瞬間は、何かが終わったようでもあり、始まったようにも思えます。
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても素晴らしかったです。本物の火を使うのも野外ならではですね。暑くて汗を光らせながらの渾身の演技、そして内容も面白かったです。とても、迫力のある、非日常の時間を過ごせました。ありがとうございました。野外は今年が最後とのこと。最後に皆さんの野外公演見られてよかったです
実演鑑賞
満足度★★★★★
暑い中、火のそばで全身での熱演。土や風を感じながら、全身での観劇は、なかなか経験できないです。花園神社での公演が最後で残念過ぎます。是非体験しておきたい作品です。
実演鑑賞
満足度★★★★★
ひとこと、最高でした。屋外のこれだけの規模の舞台を観たのははじめてですが、いやはや、スケールのデカさに圧倒されました。能とミュージカルのテイストも入っていてめちゃくちゃ楽しめました。白い怪物も迫力ありめちゃくちゃよかったです。お世辞抜きに感動しました^^