実演鑑賞
満足度★★★★
Aチームを鑑賞。
2作品とも面白く観ることが出来た。ただ,短編2本という構成からやむを得ないのかもしれないが,観劇後に残るものが薄くなってしまったのでは。もちろん,表題作はただ観ていてもそのドタバタは面白いし,深読みすれば更に面白みもあったのだが,印象さんの芝居は,前々回のチャペックが初めてで,その影響もあるのかもしれないが,もう一つ何かと思ってしまったことも否めない。もしかしたら,Bチームも観ておけばその対比から面白さが増したのかもしれないが…
実演鑑賞
満足度★★★★
Aチーム観劇。2本立ての短編集。一本目の朗読劇は今風の中学生日記か。何か懐かしい感じですね。二本目は温度差のある夫婦の再生物語。シュールだけど、リアルに響きますね。ああ、身につまされます。
実演鑑賞
満足度★★★★
「メイクアップ」は、ある公共劇場の企画で「子供に伝えたいこと/子供と考えたいこと」というテーマで30分の戯曲として応募したものらしい。この作品はベタな青春ドラマ、ショートムービーといった印象で、朗読劇としては 脳内にしっかり映像化が出来た。その意味で分かり易い作品だ。
「3℃の飯より君が好き」は、夫婦の会話劇であるが、人と社会の夫々の距離感というか関係性、その表し難い内容を舞台を通して描いており面白い。
どちらの作品も照明技術が巧く、眼前で演技している役者の姿、その人影を壁に映し出し、人物の多面的な捉え方を観せているよう。
(上演時間1時間30分 休憩なし)【Aチーム】
実演鑑賞
満足度★★★★★
Aチームを拝見。2作を上演するが、第1部はリーディング公演、第2部が通常の演劇公演である。板上には、2部で用いられる舞台道具も大きな物は予め置かれているが、リーディングで用いられるのは木製の椅子3脚のみなので他の道具は目立たぬように照明で加減している。興味深いのはリーディングでは実験的に効果音迄台詞化されて上演される点だ。第2部6.10 0時20分アップ
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/06/07 (金) 19:00
Bチームを観劇
メイクアップ!⇒三℃のの順
合計90分。
パペットを使った演出で、当初はr-ディング公園と宣伝されていたがパペット演劇に。
Aチームは未見。
二人の女優さんはパペットの可愛らしさもあって役柄相当の年齢に見えた。三つ編み姿の #横室彩紀 さんはまんま中学生。前作前々作では高校生役、その前は幼子役、最近作の短編映画のシド・ヴィシャスの花嫁では20代半ばと30代を演じていて、恐るべし適応力。
3℃の飯より君が好き、は移住した若夫婦の一夜の話。スレ違いがありながらもお互いを大切に思う感じが良く出ていたと思う。
実演鑑賞
満足度★★★
演出・一宮周平【Bチーム】
①『メイクアップ!』
役者の首から小さなパペットの身体をぶら下げる人形劇スタイル。このセンスは悪くない。配役の狙いが良い。横室彩紀(あき)さんは流石。
②『3℃の飯より君が好き』
10ヶ月ほど前に妻(尾崎京香さん)が作ったトマトカレー。冷凍保存しておいたそれを解凍して食べようとする夫(花戸祐介氏)。「何で取っておくのか?何故その時すぐに食べないのか?」と考える妻。“今”を冷凍保存しておきたい人間の心理。全ての“今”はあやふやな感情の風の中に舞っている。確かなものを残したがる気持ち。その時、妻の子宮は凍る。
『海月になりたい』という歌が凄く良い。雪の降り出した海辺の町で、どうしようもなく壊れかけた二人が“今”を手に入れるラスト。
実演鑑賞
満足度★★★
短編2編でどちらも深刻な重いものではなかった。最初から最後までちゃんと観られたし、話の内容もわかった。
すごく満足か?人に勧めたいか?と言われると…
2編のテイスト、対象年齢、テーマなどがあまりにも違う。揃えなくてもいいと思うが、ある程度の納得性が見終わった後に観客に残ると良かったのでは?
実演鑑賞
昨年「犬と独裁者」という面白い作品を下北沢の小劇場で上演した劇団の公演なので、はじめての北区の公共劇場へ出かけた。
舞台の方は試演会みたいなもので、短編に作。1時間半ほどの公演だったが、中身以外に感じることも多い公演だった。
まず。印象という劇団はもう二十年もやっているそうで、昨年の世界劇作家裏面史は、あまり知られていない作者(ソ連のブルガーノフ。(近かじかどこかで作品上演があるというチラシを見た)の公私の生活をない交ぜにしていて、シバイになっていた。今回も期待して観にいったのである。しかし、上演は過去の作品も改変も含めて短編二本。全くつまらない、と言うわけではないが、俳優もプロではないだろう。ことに前半の半ば朗読会のような上演で初化粧する女子中学生のドラマは、高校演劇コンクールならともかく、一般公開で観客に見せるには、ブルガーノフ以上に客を狭めてしまう。そこが解っているのか?
タイトルになっている「三℃の飯より君が好き」は同棲男女二人の某日スケッチ。今の女性優勢、少子化時代の若者風俗が面白かったが、シバイ作りに無理がある。ことに氷の妊娠、勃起のくだりは前後と異質のファンタジーなのだが、出入りに全く工夫がしていない(アイデアとしてはこの場面白いところだが)ので、はぐらかされてしまう。前後のリアルに裏打ちされたところは結構うまく出来ているのに、多分、それだけだと横山もどきの掌編になってしまうと、入れたのだろうが、練りが横山に比べると、全然足りない。
公演を北とぴあという北区の地域文化センターのような場所の15階の一室で公演していて、チラシによるとこの区にも文化事業支援があって、この公演にも助成金が出ている。それでこの公演か、と納得した。しかし60席くらいのスペースで7割くらいの、主に義理の客らしい客相手にこういう公演をやることが区役所の文化行政としてどうなのか、演劇をどう考えているのか(児童向け公演など開発しているようではあるが)聞いてみたいところである。その安易な取組みが如実に表れたのが、このホールである。ホールと言うにはあまりにも便宜的な、稽古場といった場所で、天井は低く、舞台は平土間のママ、照明バトンは頭上に迫り、照明は漏れ放題、場内音声の処理のしようもない、
試演会ならこれで良い。しかし、普通の小劇場劇団の中の上の料金を取って興行としてみせるには、区役所も劇団も少し考えた方が良い。
実演鑑賞
満足度★★★
演出・鈴木アツト【Aチーム】
①『メイクアップ!』
児童青少年演劇の企画の為に作られた30分のリーディングもの。
中3の少女二人と少年一人の青春模様。化粧は男尊社会への隷従だとガチガチのフェミニストの村田詩織さん。長い付き合いで親友の佐藤美輝さんは演劇部でヒロインを勝ち取り、メイクしたくて堪らない。その『オセロー』主演の河野賢治氏はより作品のテーマを深める為、あることを決めた。
②『3℃の飯より君が好き』
新婚夫婦。仕事から帰って来た滝沢花野さん、これから夜勤の交通警備に向かう向井康起氏。滝沢さんの腹が突然膨れて中に氷の塊が入っているようだ。