満足度★★★
嘘による悲劇
特殊な風習が存在する、ある村を舞台にした善意の嘘から引き起こされる悲劇的な話ですが、ただ悲しいだけではなくて希望を感じさせる内容で、観劇後に温かい気分になる作品でした。
段ボールやビニール傘などチープな素材で作られた美術やすすけた色合いの衣装も大人の為のビターな童話といった趣きの世界観にとてもマッチしていて効果的でした。ヨーロピアントラッドを中心にした音楽も
雰囲気にあっていました。
5人の役者達の表情豊かな熱い演技が魅力的でした。台詞まわしも安定していて聞き取りやすく、良かったです。複数の役を演じたり、現在と子供時代が行ったり来たりするのですが、それがちょっとした道具やメイクによって解り易く演出されていました。
客席を含めた劇場全体を縦横無尽に走り回ったり、作業を手伝わせたりして客を作品世界に巻き込む、人懐っこい作風がとてもユニークで、個人的には好みのタイプの物語ではありませんでしたが、次第に引き込まれていきました。
チケットの価格が自己申告制で決められるシステムも作品に体する自信と観客への信頼があってこそ出来ることで、興味深い試みだと思いました。
満足度★★★★★
初めて。
大学でチラシをもらい見に行きました。
演劇を見たのは、小学生の時くらいだったので、正直、自分がここまで感激するとは思いませんでした。
せむしの人が、ものすごくかっこいいと思いました。
観劇から一日たった今でも、体がゾクゾクします。
また見に行きたいです。
あと、緊張して並んでいたのですが、受付の人のノリが良くてなじみやすく嬉しかったです。
…
倍々ですか…博打と同じ経済感覚に陥ってませんか。そうみえますが…千秋楽の開放感と高揚感は現実感覚を麻痺させる薬にも似たもの…それが演劇のおそろしいところだともおもいます。なまじ結果がで続けていることが、事態をより深刻にしているのではないでしょうか…倍の倍の3千人は席料2千円でも600万円の興行規模…6千で1200万円…1万2千で2400万円…2万4千で4800万円…当面の目標5万で1億円ですか…経費も当然比例しますね…生業と関係ない宝くじなら夢一枚って感覚もわかりますが、演劇で飯をくっていくことが最終目標とおっしゃっていた方のプランにしては、どうなんでしょう。私には疑問ですが…もっとも、目標のコクーンの基本料金は平日1日96万6千円、土日祝で115万5千円。747席のうち毎回500人以上入らないと今の1席2千円では箱代もでないですが…ひとと出会うことだけが目的ならそれでもいいのでしょう。生業がほかにあって、いきかたとして演劇をされている方は実際おられますし、それならわかります。でも、末原さんは「5万人集客できるちからがあれば、職業として飯をくっていけるから」…そうおしゃってましたよね。そうおっしゃったので、ささやかですがご協力しました。つまり、末原さんが掲げた最終目標は舞台で飯を食うプロの職業演劇人になることで、それはたくさんの才能ある舞台人の方々が目指している、ごくごくあたりまえのことです…6公演後に1億円興行…この本で…確かに「可能性はゼロではない」でしょう…でも現状では賭け金を倍々にして飯を食おうとしてるのと同じにみえますけどね。連続倍々の勝負なんて博打打ちでもようせんもんですが…コリッチで確認できるだけで七千数百劇団がひしめく演劇界。もっとも、その半数も実際にいきのこっているか、全部数えてないからわかりませんが、各劇団1興行1000人集まらないと人件費込みで採算すらとれていないのではありませんか。この1年で新しい劇団が毎日3団体以上ここに新着しています。1劇団がみなさんと同じく年3回以上興行すると、毎日9千人以上観客(あるいは観劇回数)が増えないとおいつかない計算になります。演劇の観客がそんなペースで増えてるでしょうか?年1回興行でも毎日3千…知人の観劇数が週1から翌年には週2になるのは観てきましたが、個人は年三桁でほぼ飽和状態です。あたりまえのことですが、観劇は趣味であって、職業ではありませんので。残念ながら、全国で1日9千どころか3千も増えてるようにはみえません。明らかにマーケットのユーザー規模に対して総興行数が多すぎます。個人が時間的に観れる作品数に限りがある以上、おのずとユーザーは必ずしぼりに入ります。だから、演劇で飯を食っていくなら、動員数ではなく、作品の質をさらに高め、席料単価を高めても観客がそれにこたえてくれる方向を模索せざるをえないはずなんですが…事実、コクーンで興行されているプロの職業演劇人の皆さんはそうして生きていますし、客席にあつまる方々もそれにこたえています。それでも毎回綱渡りだと思います。現実に興行の負債で苦しんでいる舞台人の方の姿をまのあたりにしなければ、こんなことは申し上げませんが…再起不能になるほどの負債をかかえてからでは遅いと思いますけど…最初は応援しようかと思いましたが、感覚があぶなっかしすぎてとても知人の方々には紹介できません。
満足度★★★★★
おもしろい上に真摯に感動する芝居
これが2回目。とにかく役者がうまい。
物語はメルヘンチック。ワンフロア前後左右全面を使った縦横無人の演出もいい。前半は笑いでうんと楽しませてくれるが、それが後半はいつの間にかストレートな芝居でグイグイと物語の中に引きこまれていく。
気が付けば、感動の涙が。
お客も子供からおじいちゃん、おばあちゃんまでと幅広く、今回はおじいちゃんが泣いていた。
麻薬のようにまた見に行きたくなる。
同じ芝居なのに、見に行くたびに新しい芝居を見るような気になるは不思議だ。見て損はない、心に残る芝居だと思う。
満足度★★★★★
2回目です!
受付を済ませ、狭いトンネルをくぐり、最初に出迎えてくれるのが、藤井としもりさん。靴を預け、劇場内にはいると、佐東さんにめぐみさんに、りんぺいさん、に拓馬さんと、キャストがお客さんの話相手をしている、おぼんろスタイル。
開演前まで、あっちこっちで笑い声が起きています。隣に座っている人と話してみたら、私と同じリピーターとのこと!あぁ、やっぱりいるんだ!って思いました♪
会場内のすべてをつかって、魅せる体感型のお芝居、キャストがあらゆる場所から登場して、あっちを向いたりこっちを向いたり、夢中で追いかけてしまいます。
2回めを見た感想は、明らかに初日によりパワーアップしているということでした。泣ける度合いが2倍くらいになってました・・・ 何故なんでしょう?とても不思議。2度目ということでちょっと余裕を持ってみれたからかな?
キャストのレベルの高さは言わずもがなで、作品のよさもピカイチ、そして、舞台客席と当たり前のように区切られている近年の演劇とは違う、エンターテイメントのような演劇。この面白さは体感してみないとわからないと思います!
リピーター700円~言い値という破格の値段設定のため、(私は1000円払いました)何度でも足を運びたくなります。本当にお勧めです!
満足度★★★
おおお~
がんばれがんばれって言いたくなりました。試行錯誤されている感じが伝わりました。また新しい作品が見てみたいなぁと思いました。観終わった後の動揺があるので、あとはブログに書いてみました「“おぼんろ”」 http://amba.to/pw6pgh
満足度★★★★
独特の・・
何とも言えないような世界観を感じました。何だか懐かしいような・・童話のような寓話のような世界にいるように感じました。人それぞれ好みはあると思いますが、私の好きな世界観でした。それと、劇に入る前の語りが、本当に良かったです。ストーリーに付いて行けず(自分が悪いのだと思います)少し分からない所もありましたので、もう一回見たい気がします。
満足度★★★★★
やっぱり
キャストの秀逸さが、光った作品でした。その役柄が秘める心情はもちろん、何役か兼ねる時の、見事な演じ分け、流石のおぼんろメンバーでした。生きていく為に、求めてしまう夢と現実。それ故に切ないけれども、切ない故に求めてしまう、温もりと優しさ。温もりと優しさを、知るからの苦悩と孤独なのだが、キンキラリンのラブを信じられるかも?と思ってしまいました。
そして主宰が拾ってきた物で作り上げた美術も、作品の世界観を深めていて良かったです。特に、かなりの個数のシャトル(バトミントンのハネ)には驚かされたが、物語上の森であり、島特有の植物のようで、とても、良かったです。しかし、このかなりの個数のシャトルと、巡り合ったという主宰にも驚くが、それを活かした、美術担当の方も、素晴らしいです。会場内客席含む全方位使用、衣装、照明、挿入曲も、作品の世界観に、奥行きを与えていて、とっても良かったです。
リピートしたいが、スケジュールの都合が・・・貧乏な人割引、リピート割引と、かなりお得なのに残念無念だけど、次回作も楽しみです。あっ、来月は、川中美幸さんのお好み焼き屋さんで、『BSS』だったね~♪楽しみ~♪
満足度★★★★★
人の求める幸せって
友人3名と観劇しました。昨年より美術が格段に良くなり、360度が無理なく観れる設定でもあり、の芝居でした。船のシーンは音響効果もマッチして、役者の動きと共に、水の匂いを感じる程でした。昨年とはまた異なる再演。今の感性に委ねる表現法は、観ていて飽きない面白さでした。
満足度★★★
新感覚!!
会場の中に入ると、フリースペースに座布団が床一面に敷いてあり、そこに小さなテーブルが2個置いてあり、客と出演者が談笑していた。
小劇場の雰囲気とは全く違って、何か関係者の飲み会の席に来てしまったのかと思い、かなり焦った。
自分もお酒(スクリュードライバー)を作ってもらい、それを飲みながら座布団に座って待っていると、出演者の方が話しかけてくれた。
いよいよ、劇が始まると、観客のすぐ横を出演者が疾走したり、会場の360°を使って、演劇をやり始めた。
ストーリーがファンタジー系なので、なかなか内容が理解しにくかったが、出演者の演技をこんなにも近くで観たのは初めてで(ほんとに真横で演技するので、衣装が私の体に触れたりする位の距離)、その体の使い方一つ一つにかなり感激してしまった。
衣装がとっても凝っていて、それがその場の雰囲気を作っていた。しかし、それ以外は舞台美術はほとんどなかった。
だから、船を漕ぐシーンは、船もオールもないのに、船を漕いで動いているところを役者は表現しないといけないのだが、私の真横で見事にそれを表現してくれた。
また、光の使い方も、登場人物の心象を的確に表現していて、すばらしかった。
一般的な舞台と違って、観客が作品を共に作り上げていくという要素が大きく、ワークショップ的な感じもするし、こんな演劇の方法もあるのかぁと唸ってしまった。
満足度★★★★★
色々なモノがスケールアップしていた・・・
初演の「狼少年」第7回公演の「ハッピー」に番外公演?「ブラックシューティングスター」を観劇しましたが、今回の「狼少年二星屑ヲ」が、今までで一番大きな劇場でした!といっても、50人60人入ればいっぱいになってしまいそうですが(笑)初めて、劇場らしい劇場で、おぼんろの演劇を見させていただきました。
音響、照明、美術。初演の手作り感満載の「狼少年」もとても素敵でしたが、
スケールアップした再演の「狼少年」もやはり素敵でした。あのときの涙を思い出すが如く、涙なしではやはり見られませんでした。
「キンキラキンのラブ」
私は手に入れることができるでしょうか。
まだ残り15ステージもありますが、何回見に行けるかな?とスケジュール帳とにらめっこします。今回はリピーター言い値(別途ワンドリンク700円)ですし、軽く一杯感覚で、お芝居も見れるなんて、お得ですね(笑)何回か見たい人にはありがたい限りです。リピートする際はちゃんと、友達も連れて行きます!