狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人! 公演情報 おぼんろ「狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!」の観てきた!クチコミとコメント


  • 倍々ですか…博打と同じ経済感覚に陥ってませんか。そうみえますが…千秋楽の開放感と高揚感は現実感覚を麻痺させる薬にも似たもの…それが演劇のおそろしいところだともおもいます。なまじ結果がで続けていることが、事態をより深刻にしているのではないでしょうか…倍の倍の3千人は席料2千円でも600万円の興行規模…6千で1200万円…1万2千で2400万円…2万4千で4800万円…当面の目標5万で1億円ですか…経費も当然比例しますね…生業と関係ない宝くじなら夢一枚って感覚もわかりますが、演劇で飯をくっていくことが最終目標とおっしゃっていた方のプランにしては、どうなんでしょう。私には疑問ですが…もっとも、目標のコクーンの基本料金は平日1日96万6千円、土日祝で115万5千円。747席のうち毎回500人以上入らないと今の1席2千円では箱代もでないですが…ひとと出会うことだけが目的ならそれでもいいのでしょう。生業がほかにあって、いきかたとして演劇をされている方は実際おられますし、それならわかります。でも、末原さんは「5万人集客できるちからがあれば、職業として飯をくっていけるから」…そうおしゃってましたよね。そうおっしゃったので、ささやかですがご協力しました。つまり、末原さんが掲げた最終目標は舞台で飯を食うプロの職業演劇人になることで、それはたくさんの才能ある舞台人の方々が目指している、ごくごくあたりまえのことです…6公演後に1億円興行…この本で…確かに「可能性はゼロではない」でしょう…でも現状では賭け金を倍々にして飯を食おうとしてるのと同じにみえますけどね。連続倍々の勝負なんて博打打ちでもようせんもんですが…コリッチで確認できるだけで七千数百劇団がひしめく演劇界。もっとも、その半数も実際にいきのこっているか、全部数えてないからわかりませんが、各劇団1興行1000人集まらないと人件費込みで採算すらとれていないのではありませんか。この1年で新しい劇団が毎日3団体以上ここに新着しています。1劇団がみなさんと同じく年3回以上興行すると、毎日9千人以上観客(あるいは観劇回数)が増えないとおいつかない計算になります。演劇の観客がそんなペースで増えてるでしょうか?年1回興行でも毎日3千…知人の観劇数が週1から翌年には週2になるのは観てきましたが、個人は年三桁でほぼ飽和状態です。あたりまえのことですが、観劇は趣味であって、職業ではありませんので。残念ながら、全国で1日9千どころか3千も増えてるようにはみえません。明らかにマーケットのユーザー規模に対して総興行数が多すぎます。個人が時間的に観れる作品数に限りがある以上、おのずとユーザーは必ずしぼりに入ります。だから、演劇で飯を食っていくなら、動員数ではなく、作品の質をさらに高め、席料単価を高めても観客がそれにこたえてくれる方向を模索せざるをえないはずなんですが…事実、コクーンで興行されているプロの職業演劇人の皆さんはそうして生きていますし、客席にあつまる方々もそれにこたえています。それでも毎回綱渡りだと思います。現実に興行の負債で苦しんでいる舞台人の方の姿をまのあたりにしなければ、こんなことは申し上げませんが…再起不能になるほどの負債をかかえてからでは遅いと思いますけど…最初は応援しようかと思いましたが、感覚があぶなっかしすぎてとても知人の方々には紹介できません。

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    2011/10/25 01:23

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  • ご来場と、そして、素敵な投稿いただき、ありがとうございます。

    はっきりと数字のお話をしたので、違和感を持たれたのは、当然だと思います。正直に申し上げれば、数字の話と言うのはとてもいやらしくなりがちですし、元来我々芸術家の目指すところは、そんなものとは無縁のところにあるというのは、僕も間違いなく思っているところです。

    一時は路上での一人芝居を行っていた僕ですが、そのころは、観客がひとりということがザラにありました。それでも、出会えることの喜びがあまりにも大きく、そのひとりのために、30分間の物語をやり遂げる、そこに僕が感じたのは、卑屈さや劣等感ではもちろんなく、間違いなく、喜びと、誇りでした。路上で、地べたに座ってくださった相手に対し、目を見て、なんなら雑談をしながら、その人用の物語を、その人のために紡ぐ。
    これが、僕が演劇のために人生をささげようと考えた原点です。

    客入れの時間や、前説、後説で、あそこまで多くの言葉を発するスタイルは、まさしくこういったことの延長として存在しています。我々は、来場してくださったみなさまの顔をほぼ覚えていて、ふてぶてしくも、勝手に、「この方は、俺らの仲間だ・・・・」という気持ちでいます。それは、会場でもお話した通り、あくまでみなさんを“参加者”とみなさせていただきたいということであり、また、みなさんなくしては、我々は物語を紡げない、ということに大きくかかわっています。

    こんな僕ですが、一時は「観客なんかいなくても・・・」という方面を模索したこともありました。しかし、どこをどう考えても、僕がしたいのは、誰かの心に何かを贈ることであり、そうすることで、何かを感じていただき、そして、世界を変えてゆくことでした。

    数のお話をわざわざさせていただいたのには、そういった意図があります。

    生業にしてゆかねばならないという思いはあるものの、まったくと言っていいほど金銭への執着はなく(僕らのスタイルをご覧になっていただければすでにバレているかもわかりませんが)、そんなことよりも、とにかくより多くの人間で集まって、物語りを紡ぎたい、ただただそこに僕のこだわりがあります。物語りは世界を変える。科学文明に翻弄されて、世界が混沌とし、他者への想像力g欠落したこの時代にこそ、本当にそう信じています。シアターコクーンというのは、僕には目安でしかないのは事実です。ある意味では、今のスケールが、一回の公演としては完成形に近いと感じています。では、なぜシアターコクーンという名前を出すか。演劇を始めたころに、「ここが日本の演劇の中枢だよ」と教えられたのが、シアターコクーンだったんです。てっぺんにいきたい!というのも、目的のための目的にもみえてあまり好きではないのですが、「演劇で世界を変えよう」と、ポーズだけではなく本気で信じる以上、その水準には到達したいと思っています。

    演劇を始めた時期に先輩たちが、「演劇に力なんてない」というお話をしてくださいました。演劇は古典芸能であり、存在を継続させることにこそ意味があるのであり、演じる側のために、存在するのだと。
    それを聞いて僕は、少なくとも僕がやりたいのは、そういうことではないと感じました。丁寧に丁寧に、真摯に物語を紡いで、体験していただくことで、必ずや演劇はエネルギーやパワーを得る。そうすれば、映画やテレビに負けない潜在能力が、必ずや演劇にはある。そこに賭けて、全力で今夜を叫ぼうと思います。

    “物語りスタイル”を広めたいというのは、本気です。そこに賛同いただける方がいらっしゃるならば、おの旗は僕がどうにか離さずに掴むから、一緒に歩んではいただけないか。そのような思いです。それは数字とは無縁の旅ではありますが、とにかく歩いてゆく道しるべとして、シアターコクーン、5万人というものを、設定させていただいました。そして、こう有言してしまったからには、もはや背水の陣。ぜったいに、実行するまでは逃げられないぞと言う、自らへの発破でもあるのです。

    長々と書いてしまいました。
    どうか、伝わって欲しいという思いです。

    どんなに数を目指しても、僕らは変わりませんし、
    変われません。

    貧乏劇団のまま、数万人に増殖した“参加者”とともに日本の中枢に乗り込む。
    そういう、いまだかつてない姿を夢に抱いて。

    これからも真摯に、全身全霊を懸けて物語を紡いでいきます。

    また会える日を、楽しみにしております。
    もし万が一、僕がブルジョワにでもなって様子がおかしくなっておりましたら、
    どうぞパカシと頭をはたきにいらしてください。

    この文章は、そのときのための、誓約書となります。


    感謝のうちに。
    キンキラキンのラブをあなたに


    たくま

    2011/10/25 12:00

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