短編集:エドゥアルド・ウルリヒ教授の鎮痛剤/他【チケットプレゼントあります】 公演情報 短編集:エドゥアルド・ウルリヒ教授の鎮痛剤/他【チケットプレゼントあります】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    三作品とも違った雰囲気
    どれもなかなかに面白かったが、個人的には3本目が一番面白かった。

    ネタバレBOX

    1本目は、テロを防ぐために容疑者の取調べを行っているように思われるが、時間を繰り返しており、違うパターンでキーワードを聞き出そうとしてるが、やはり同じ結果になってしまう・・・的感じと受けました。
    ちょっと物語というか、繰り返している理由がちょっとわからなかったかな。
    また、物語的には致し方ない部分はあると思うが、ちょっと照明が暗すぎて、取調べの攻防の表情が見えづらい。

    2本目は、素性を隠していた革命家(プラスその革命家を慕うと人物)と、それを追っている人物との心理戦かな。
    日本を舞台にした話じゃないので、少し世界観に入りづらいかな。でも、面白かったです。
    また、銃のギミックはビックリしました。

    3本目は、身体の弱い長女が居る家族と、その家族を見守る天使達(死神でも可)の話かな。
    程よく笑いも散りばめられており(バンタムクラスステージさんでは笑いがあるのは珍しいとの事)、3本の中では一番面白かったです。
    まあ、代わりにじいちゃんが逝くのはよくあるパターンですが(笑)
  • 満足度★★★★★

    3つの短編 どれもいい
    1つめ、2つめは息を忘れるほどの緊迫感。3つめは家族愛で感動。

    ネタバレBOX

    2つめ。
    教え子に親身な教授が実はある秘密機関の重要人物であった。
    聴講生に身を隠した諜報機関のエージェントは、その教授から重要情報を聞き出そうと問い詰め、死に至る薬物を投与する。解毒剤を使って脅すが訓練を受けていた教授が死んだふりをするとあせったエージェントは解毒剤を打ってしまう。そこから一気に形勢が逆転しエージェントは銃で撃たれ教授は難を逃れる。
    エージェントと教授の緊迫したやりとりや予想外の展開に感動した。

    3つめ。
    一転して家族の物語。スーツを着た行政府の役人が実は死神であり、設定がおもしろい。死に導かれた高校生の少女が死神に導かれる前に、半分死んだ状態であった祖父が死神の手をつかみ代わりに死の世界に向かう。家族愛に感動すると共に、別の死人を連れて帰った死神は始末書を書く羽目になり笑いを誘われた。

    見応えがありました。
    今後の東京公演も期待しています。
  • 満足度★★★★

    神戸の劇団だそうで
    3つの話が、それぞれ違った味付けで合った。好みは1作目の暗殺者の預言と預言者の暗殺であったが、2本目3本目ともすばらしい作品であった。

    力のある劇団とお見受けした

  • 満足度★★★★

    うまい。
    これだけテイストの違う三作品をどれもしっかりと楽しませてもらった。それだけですごい。
    共通項は密度。素敵な劇団に東京に出てきてもらって大変幸せだ。

  • 満足度★★★★

    これは良い!
    また関西から1つ面白い劇団が東京進出で嬉しい限りですね。3作品とも充実した内容で,また役者さんも魅力的で,とても楽しめました。今回は短編でしたので,この劇団の長編も観たくなり,帰りにDVD購入しちゃいました。東京進出記念価格になっているのも嬉しいところです。

  • 満足度★★★★

    3作品とも秀逸!
    個人的には、とても良い時間を過ごせた!
    また関西から東京へ良い劇団が来てくれた。
    3作品とも素晴らしく、短編ではなく長編として観たいほど。
    しかし、短編といっても内容は濃く、3作品を観劇できたのは、
    非常に贅沢な気分。役者陣の演技もレベルが高かった。
    次回公演も観劇したい!

    ネタバレBOX

    私は特にNo.3 タナトス行政府(再演)が良かった。
    No.1 暗殺者の預言と預言者の暗殺(再演) 、No.2 エドゥアルド・ウルリヒ教授の鎮痛剤(新作)とも素晴らしかったが、どちらかというと救いがない感じ。
    No.3 タナトス行政府(再演)は観劇後、温かなとても気分になれた。
    それというのも、おじいさん役の卓越したコミカルな演技のおかげか(笑)
    孫を想う気持ちが演技から感じとれ、良かった。
  • 満足度★★★

    個人的には・・
    皆さんの評価は高いのですが・・私個人としては、あまり好みではありませんでした。途中怖くなってしまって、全部観れるか不安になりました。でも、言い換えれば、演じる方々の演技力があるから故だと思います。一つ目、二つ目の作品は苦手でしたが、三つ目の作品は、ほのぼのしていて良かったです。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい空気感!
    緊張と弛緩、キリッとした演技が素敵でした。

    ネタバレBOX

    少し暗めのステージ。

    【No.1】9.11のテロを防ぐため、テロリストと接触のあった日本人から符牒を訊き出すために尋問する話。少しでも早くテロを中止するキーワードを引き出すことができれば飛行機の激突を防止できるので、時間を遡って何度も何度も尋問を繰り返していますが、拷問しても米国に対するテロの時間は過ぎてしまい、日本への激突の時間に間に合うのがやっとです。最後、尋問者は方針転換して優しい態度で接することで早く引き出そうとするところで終了。

    北風政策と太陽政策で歴史は変えられるのか、うーん気になります!

    拷問で剥がした生爪が、時間を遡った2パターン目(方針転換後)にもステージに残っていたのはストーリー上矛盾しているようで気になりました。暗転時に片付けてほしかったです。

    【No.2】逃走したプラハの春の関係者たちを探している工作員の話。

    引退する教授の正体が明かされるどんでん返しの妙、緊張感がありました。

    【No.3】死にかけた女子高生の許にあの世の待合室から係員がお迎えに来ましたが、油断した瞬間におじいさんが身代わりになってしまったため女子高生が元気になった話。

    係員は始末書を書いたとか、二話までの緊張感がほぐれ、笑わせてもらいました。

    三話とも本当に素敵な短篇でした。優しい関西弁も良かったです!!
  • 満足度★★★★

    おもしろい傑作短編集!
    チケットプレゼントにて鑑賞。100分。

    劇団名の印象とチラシに「作中に過激な暴力表現が~」ってあったので、ややびびり気味に観劇した。でも、びびる必要なんでなかった。てか面白かった。また、東京でやってほしい。
    パンフも美しくてセンスよく好印象。3編の順番もベストでした。

    観劇中に、表(受付?)の話し声が聞こえてきたような気がする。ちょっと気になった。

    ネタバレBOX

    「暗殺者の預言と預言者の暗殺」‥3人舞台にいるが、どんな関係、状況かはっきりしないまま進む舞台。終盤、ぼんやりと全体が浮かび上がる演出手法が秀逸。尋問当初に戻る見せ方とか。男女の愛と悲劇、一人の女性の不幸と哀しさが凝縮された素敵なSF作品だった。
    「エドゥアルド・ウルリヒ教授の鎮痛剤」‥演技上手い。不安であり続けることが必要だ~のセリフはそうだよねーと思った。カイジの利根川も言ってたし。
    「タナトス行政府」‥タナトスが死の神(ギリシャ神話)と知らずに鑑賞したので、途中で死神の話と気づいた。上2編が暗めのテイストなので、コレもかなんて思ってたら、祖父(殿村)のウルトラCにびっくりした。おもしろい展開。演技もみな上手で、福地の「暗殺者~」演技との落差にニヤニヤしてしまった。どこか暖かい舞台だった。

    ちなみに、山本香織の立ち姿(暗殺者~、タナトス~)が素晴らしく美しかった。
  • 満足度★★★★★

    観ないと損
    ハードでありクールでありノワールであり、、、どの作品もいい。どれがかけてもだめ。特に先の二作品はバンタムらしく、三作品目は飛び道具のようでありますが、それがまた新たなバンタムさんのカラーかとも思われます。楽しい時間を過ごさせてもらいました♪

  • 満足度★★★★★

    やられた
    最初の二本はバンタムらしい作品。
    でも、三本目は、完全にやられました。
    最後にこんな飛び道具を用意していたなんて。
    この三本目を関西のファンが見れないとは。
    でも、この舞台を東京の方にも是非見てもらいたいと思いました。

  • 満足度★★★★★

    独特の世界感を持った三つの短篇
    劇団の持つ作風として非情で暴力に満ち溢れた幸薄い世界らしいが、最後の短編などはコメディかと思ったくらい生温かいコミカルな場面で笑った。どの作品も内容の濃い見応えのある作品で大満足でした。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    No1 暗殺者の預言と預言者の暗殺(再演)
    東京都某所の拘置所で、女の容疑者が政治犯として扱われ取調べを受けている。しかし女には、そのように扱われる覚えがない。一方、取調べ官は「予言者」を自称し、「容疑者」を精神的に追いつめていく。、「容疑者」から、作戦中止の暗号を吐かせるまでは、この拷問は続くと言う。しかし、どうやら遥か昔から同じことを繰り返してきたらしく、それが彼らの意思だとも言う。つまり、時空を彷徨いながら3人はこの展開から逃れられない運命なのだ。ちょっと不思議な異次元の物語。


    No.2 エドゥアルド・ウルリヒ教授の鎮痛剤(新作)
    ドイツ、ハイデルベルク郊外の大学の一室。派閥闘争に敗れて、引退し田舎に引っ越す準備を進めているウルリヒ教授の元に訪れた女学生・アビゲイルと、聴講生・マルセル。マルセルはCIAに所属していた傍ら、秘密裏にウルリヒ教授がGメンルートという革命家であることを突き止める。
    マルセルの任務はGメンルート7人の潜伏先を調査することだった。マルセルはウルリヒ教授が気を許した隙に、数分後に致死するという薬物注射を刺し、解毒剤を用意しながら、教授に全てを吐かせる目論みだった。しかし教授は毒薬の特性を充分に熟知した計算でこれに対抗し、アビゲイルにマルセルを射殺させる。教授の本当の目的は革命家の協力者として人材を育て上げることだったのだ。教授の本当の名をペインキラーという。


    No.3 タナトス行政府(再演)
    関西の下町に暮らす家族と、その家族を見守る「行政府の役人」の物語。身体が弱く入院を控えた長女・かの子。勝手に大学を辞めると言い出す長男。ここで鎮座する祖父・重清(殿村ゆたか)の演技が実に素敵だ。
    かの子の容態が急変したあたりから、「行政府の役人」の3人、つまり、死神が病院のベッドで息絶え絶えになってるかの子に「お迎えにあがりました。」と手を差し伸べる。
    半分ソッチ側に行ってる祖父が、これを見て「行くな、かの子。お前はまだ早い。」と言って、祖父自身が死神の差し伸べた手を握り締める。笑
    こうして、かくゆう、かの子の代理に祖父が死んだというお話。
    めちゃくちゃ、面白かった。温かみのあるナンセンスコメディ。

    3篇とも見事な演出と演技力で素晴らしい作品だった。導入音楽も素敵だった。
    この劇団は次も観たい。
  • 満足度★★★★

    好き!
    こういうの好き。
    もっと東京でもやってください。

  • 満足度★★★★★

    これは!!
    短篇集とはいえ、それぞれに深みがある。
    見ごたえのある素晴らしい公演だった。

    物語が進むにつれ、舞台が、客席が、その世界にどんどん沈んでいく。
    まるで、エスプレッソに沈んで溶かされた気分だ。

    舞台を見終わった後も、その余韻が抜けない。

    関東在住の大人諸君。
    これは、一度観たほうがいい。いや、観るべき。

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