うつくしい世界 公演情報 うつくしい世界」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 28件中
  • 満足度★★★★★

    切なくて・・
    そして、感動して・・泣いてしまいました。想像していた可愛らしいストーリーとは違っていて、少し怖かったです。個人的に怖いのは苦手なのですが・・ふうせんにんげんの役者さんの切ない笑顔が、頭から離れません。泣けて泣けて仕方ありませんでした。こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な役者さんに拍手です!

  • 満足度★★★★★

    台詞で語られず、シーンで綴られる物語だから
    初日を拝見。
    なんだろ、物語が台詞でくみ上げられていくのではなく
    シーンの重なりで綴られていく感じ。
    だからこそ、
    そのまま観る側の視野から五感にまで至る
    舞台の空気の豊かさがあって
    浸りこんでしまいました。

    ネタバレBOX

    冒頭、
    誕生を寿ぐ家族のシーンから物語が始まります。
    母親に戻される赤ん坊、
    それとそぐわない銃声・・・
    意図などわからないのですが、
    舞台の感触が肌触りで残る・・・。

    そこから、淡々とシーンが紡がれていきます。
    特に台詞がその場所の説明をしてくれるわけではない。
    ひとつずつのシーンの状況は
    その場の雰囲気や、キャラクターたちのしぐさや会話、
    さらに醸し出される想いから観る側に映し出されていく。
    舞台の絵面や空気が
    観る側の内側に
    その世界のありようをくみ上げていくのです。

    その街の広さも、人々の暮らしのディテールも
    断片的にしか見えない。
    でも、見えないから曖昧なわけではなく
    そこにはくっきりと伝わってくるものがある。
    歴史も生活の感覚も描かれるわけではないけれど
    でも、役者達は
    そこにキャラクターたちの雰囲気や刹那の感覚を
    しっかりと根付かせていく。
    幼子が絵本を読んで、
    その世界に取り込まれてしまうのって
    こんな感じなのかもしれないと思う・。

    そしてシーンたちは重なり、冒頭のシーンにも繋がって
    観る側を浸しこむように広がっていきます。
    作り手の描く世界のしたたかさが、
    観る側の意識の水面下に
    そのシンプルな世界を描きこみ
    驚くほどたくさんのことを織りこみ
    観る側に広げていく。
    畜空器や金貨、棘状の凶器、セロハンテープなどの道具立ても
    ぞくっとくるほどに秀逸で
    物理的なものも
    物語のニュアンスへとしなやかに編み込まれていく。
    後付けで言葉にしてしまえば
    空気が汚れていくことや
    貧困や格差のこと、
    独裁者のことや
    人々の心の豊かさや貧しさ、
    などとくくられるのでしょうけれど
    でも、それらは概念としてではなく
    もっと細かいイメージとなって観る側の内側に織り上がっていくのです。

    絵本の世界の虚と現の時間の区別がつかなくなるように
    なにかがすっと入れ替わって、
    その世界の肌触りのなかで
    それぞれのキャラクターの想いに染められていく。
    清いものであっても醜いものであっても
    舞台上の人々の心情を受け取るの中でなく
    もっと内側から染められていくような感覚にまで
    引き入れられて・・・。

    役者たちのお芝居にも
    特に大仰やあからさまなデフォルメを感じるわけではない。
    でも、そのトーンのなかに
    高い解像度で細密に織り上がるものがあって。
    銃声も、恋する気持ちも、死者への喪失感も、
    愛するものへの想いも、
    貧困の感覚も、
    支配者のロジックも、
    憎しみや恨みすら
    それらの事象や刹那のあるがままのごとくやってきて。
    舞台の広がりは、そのままの感覚で沁み入り
    抱いているものと結びついて
    観る側の物語に変わっていく。
    舞台の、そして役者の演技に向かい合うという感覚から、
    もう一歩踏み込んだ質感が生まれて
    場の色やキャラクターに浮かぶものが
    そのまま、自分の感覚になっていく感じ・・・。
    それは愛情のぬくもりや
    恋する心や
    思いやる気持ちの清いものにとどまらない。
    よしんば、
    それが独裁者の想いであっても
    保身や訪れることの醜さであっても
    陥れることであっても
    さげすみであっても、
    人の死の軽さですら、
    役者が描き上げた
    あるものがあるがごとく感じられる。

    そうして観る側が抱いた物語の終盤には、
    たくさんの含蓄がありました。
    そして、深く満ちていくものに
    ゆっくりと心を揺すぶられた。

    多分、作り手にとっても劇団にとっても
    エポックメイキングになるような作品なのだと思う。
    少なくとも、これまでに体験したことのない感覚で
    演じ手たちの世界に浸されたことでした。
  • 満足度★★★★★

    おもしろかった
    うつくしい世界にどっぷりと浸かる。まさに演劇を体感するってこういうことか。年末に観るにふさわしい。

  • 満足度★★★★★

    うつくしい世界を創るもの
    こゆび侍、初めて拝見しました。作風その他まったく知らず、真っ新な気持ちで観ましたが、どっと黒く染められていきました。目の前で繰り広げられる世界に抵抗できず、ただ受け止めることしかできない。しかし、傍観することしかできない観客は、いつの間にか闇に包まれ、無力な存在として舞台上の世界を構成する一つの部品となりました。ただただ悲しく、涙を流してしまいましたが、観てよかった、ということだけははっきりしています。ただ、すべての者に救済を施す必要はなかったような気はします。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった
    タイトル通りほんとにうつくしい話で、素晴らしい内容でした。それ以上にその物語の世界観をきっちり表現出来ている役者陣がさらに素晴らしい作品にしている。
    また、佐藤みゆきの演じる役の姿にはビックリだか、この役をやりきる女優魂を非常に感じた。
    もう素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    現代社会の問題点が色々詰まっていて、とても考えさせられた。
    愛の表現って難しい。
    やはり、浅野さんと佐藤さんが良かった。
    うつくしい世界を堪能した。

    ネタバレBOX

    ラスト泣く。
  • 満足度★★★★★

    究極の「愛」
    究極の「愛」ってきっと、こう云うコトなのかも。
    絶望的な世界かと思ったケド、最後にはちゃんと救われて、とても優しい気持ちになりました。

  • 満足度★★★★★

    ふうせん
    とてもきれいな 光景を 見ました。

    ネタバレBOX

    ラストの2人が素敵でした。
  • 満足度★★★★★

    伝えたい
    泣いた。3年ぶりに芝居見て泣いた。
    鼻すすったり手でぬぐったりすると周りの集中切らすから流れるままに垂れ流しにしてたんだけどそしたらもうなんか声だして号泣したくなってきてこんなに泣きたい欲求を刺激されたのは初めてだ。堪えたけど。

    ネタバレBOX

    浅野千鶴さんが本当に良い。
    純粋でさー、本当に透き通ってて、すごく自然で迫力あって素敵だった。可愛かった。

    もう一人のお目当て佐藤みゆきさんが今回乞食の役。
    あんなに可愛いのに…そんな汚い格好を!と最初ショックだったんだけど(笑)目を奪われるほどに今まで見たことない佐藤みゆきさんがいた。
    その声どこから出してるのー。

    脚本も良かったわー。
    オリジナルファンタジーの世界観の確立。
    説明くさくなくてちゃんとそこに暮らしてる人々がいて。
    れきしの勉強が歌を歌うことだったり、ふうせんにんげん=バラって呼称も綺麗。
    本当汚いけれど美しい世界。

    セットも素敵だった。
    あの狭いサンモールのなかにあそこまできちんとした壁や家や世界を作り出せるものなのか。

    クライマックスの「好きだ」の連続にぶわっと泣けてしまって。
    でもピコとニカロは出会って数日だから、もしこれが長年付き合ってきた恋人同士とか、夫婦だったらもっと感極まったと思うの。
    長年罵声の言葉しか掛けられなかった相手に初めて気持ちのままの愛の言葉を伝えられる。
    (たとえばニカロの両親がその役目でもよかったと思う)

    バッドエンドスキーとしては最後はやっぱりニカロがいなくなってほしかったな。
    でもすごく素敵なお話でした。
    旦那に「愛してる」と伝えたいと思いました。
  • 満足度★★★★★

    よくできた作品
    全体的によくまとまっていて、一人ひとりの演技力の良さが特に目立った作品のように思えた。
    皆さんほんとに良かったけど、僕は特にウピに目を奪われました!

    この独特な世界観は、美しいだけじゃなく切なくも愛に満ちた素晴らしい世界が広がっている!

    もう1回観たいなあ。


    他の方の感想で
    >みゆきさんはどこだった?
    ってありますが、気づかれない演技って逆にすごいんじゃないかなって思えた。(まああの格好では気づかれないのも仕方ないってのあるのかもしれませんが)

  • 満足度★★★★★

    世界をうつくしく
    ラストシーンではなぜか世界がうつくしく見えました。 

    今のうつくしい世界に対して傲慢になってはいけない、世界をうつくしくしなければ、、そう伝えられた気がします。 

    「愛してる」という言葉を聞いて、これほど泣けるとは思いもしなかった。 
    味わい堂々の浅野千鶴さんと、ぬいぐるみハンターの猪股和磨さんがとてもかわいらしいかっただけに、クライマックスは本当に胸が打たれる。 

    宮崎駿の天空の城ラピュタで「バルス」を言うシーンのような。 

    しかし陰の主役、まさかあの役を佐藤みゆきさんがやられてたとは、、、もしそうだったら凄いな~~と序盤に思ってたら、中盤にそうだと気がついてビックリしました。

  • 満足度★★★★

    最後は来ました
    ファンタジー世界だけど、今の世界から連想出来る正直悲しい世界。嫌な事ばかり起こる中、たった2回しか合ってない2人なのに最後の強い信頼というか思いが胸に刺さります。クリスマスに恋人同志で見る事も○なんですが、それだけじゃない深いお話しです。ホント最後が少し解り難い部分があるのと佐藤さんが結局話せたのがなんとなく背景が欲しい・・・。バンザイ合唱団と楽しい歌でストレス解消出来たかもしれません。

  • 満足度★★★★

    比類なきヒロイン
    これは浅野千鶴に尽きるなぁ。
    作品としては刈り取れる枝葉があったように思う。
    終盤うるっときたよ。

    ネタバレBOX

    しかしまぁ、佐藤みゆきファンなんでね。
    可愛いきっちょむを観たかったという不満は残りますわな(笑)
    膨らんでいく風船があからさまに見えちゃうのも何とかしたいところ。
  • 満足度★★★★

    キャスティングが抜群
    役者さん一人々が絵本の登場人物としてそこにいるかのような佇まい。
    現実のリアリティとはまた違う、この世界で生きるための身体を持っていてそれに魅了される。
    あの役は猪俣さんで本当によかった。
    猪俣さんでなかったらこれほど好感は持てなかったかもしれない。
    それに応えられる浅野千鶴さんの豊かな感情もすごい。


    観れてよかった。

    ネタバレBOX

    佐藤みゆきさんのあのすごい役は、
    アレはこのまま行ったら何かがとり憑いて千秋楽にはもっとすごい何かになってそう。
  • 満足度★★★★

    美しい世界
    ダークファンタジーな美しい愛情の話か。かなり面白い。衣装センスも良い。

    ネタバレBOX

    空気が配給制の世界。女王に気に入れられると金貨がもらえる、貧富の差がしっかりあって、なんだか息苦しい世界。そんな世界は、「バラ」と呼ばれる人間によって保たれている。「バラ」は、くうきにんげんで、褒められると身体が膨らみ、新鮮な空気を放出するが、今の「バラ」からの空気放出量が減ってき始めていた‥。
    女王・カストー(笹野鈴々音)に仕えるルルート(古賀裕之)の子・ニカロ(猪股和磨)は、くうきにんげん。ルルート夫婦はそれを秘密にするため、笑顔でニカロを罵る毎日。ニカロと同級生のピコ(浅野千鶴)と病弱なその妹のウピ(小石川祐子)は、貧しいながらも明るく生きていて、あっけらかんとしたピコはニカロと仲良くなる。しかし、ニカロの秘密がバレて、ウピとニカロとルルートがつかまってしまう。ピコは駆けつけるも、ニカロを「バラ」として生かすか、それとも死ぬか迫られる。ピコは、ニカロに告白してニカロを爆発させようとする。

    話の設定とか登場人物とか終始惹かれるものがあった舞台。特に終盤の、ニカロへの「好きだ」連呼シーン。ニカロの笑顔と、ルルートの満足げな表情が印象的。ピコの爽やかで穢れない愛情があふれていた。

    女王の付き人的なドッコ役の永山が、色々と良い味を出していた。いい感想じゃないかもしれないけれど、好きだ連呼シーンが、「ラピュタ」のバルスシーンにかさなっているように、終演後ふと思った。
  • 満足度★★★★

    美しき哉、世界
    正直序盤で、登場人物のキャラ設定に月並みっぽさ、在り来たりの展開の話になりそうな感じがしてしまい、これは飽きるなと不安になりました。しかし、中盤からラストに掛けて多少冗長で型どおりな展開にも陥っていたように感じられた所も多少ありましたが、脚本の巧みさと役者の力量で全く飽きませんでした。

    ネタバレBOX

    ラスト近くの哀しくも美しく気高い女の子の選択に感動したのですが、利潤を独占する独裁者を倒せば丸く解決と言わないまでも、良かった良かった的になったのは如何なものかなと。もう少しあの主人公の男の子・女の子の二人がいたから、世界は変わった感があれば、もっと良かったのかなあと思いました。
  • 満足度★★★★

    うつくしい話
    童話から抜け出したような
    優しいはなし。

    少し最後が優しすぎたかなという
    感じがしましたが好きでした。

  • 満足度★★★★

    なんだか幸せな気持ち
    少しダークさのあるファンタジーで
    突っ込みどころもいくつかあるんだけど、
    それを忘れるくらい私はおもしろかった。
    なんだか幸せな気持ちになったなぁ。

    かなり個性的な役者さんが揃っていて
    ちょっと不思議な、絵本のような感じも。

    浅野千鶴さん(味わい堂々)と
    猪股和磨さん(ぬいぐるみハンター)がとてもかわいかった。
    この2人のやり取りに涙なみだ。
    永山智啓さん(elePHANTMoon)のいかがわしい感じも良かったなぁ。
    欲を言えば、
    大ファンの彼女をもっと違う形でも観たかったことだろうか。

    そのうち空気もこうやって扱われるのかも…。

    観れて幸せ!ってたしかアンケートにも書いた。
    なかなか見終わった後に“観れて幸せ”って思うことは…少ない。

    ネタバレBOX

    佐藤みゆきさん、
    初っぱな表情豊かなやさしい演技で…始まったと思いきや、
    ヤドーナ役に変わってからもの凄い熱演と扮装(前髪で口しか顔が見えない+ボロルック)で最初誰だかわからないくらい…。
    気がついた時は驚愕…これ…彼女かと。
    こんな役もできるんだ…とおどろいたのなんの。
    欲を言えば、次回は大ファンの彼女をもっと違う形でも観たい!

    帰り際、観客全員にクリスマスのクッキーがプレゼントされました。
    紅茶の香りがしておいしかったですよ。ありがとうございました!
  • 満足度★★★★

    ピコとウピ
    がよかった。みゆきさんはどこだった?

  • 満足度★★★★

    優しい
    とても優しい感じの作品でした。悲しさと暖かさ幸せっていろいろあっていいんだなと感じさせられました。

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