ひとよ 公演情報 ひとよ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
21-34件 / 34件中
  • 満足度★★★★

    大満足。
    成清正紀さん演じるヨシナガさん。ざしきわらしか、心の精か。

  • 満足度★★★★

    15年
    重い出来事から始まるが、愛にあふれる物語でした。

    ネタバレBOX

    DVの父親から子供を守る為、過失致死と言う形で、殺してしまう母親と子供達の15年後。
    15年前とは言え、過去と言い切るには重く、何かが引っ掛かっているようで、確実に月日は流れてきた。母が帰ってきたことや、新人ドライバーの一件で、新しい一歩が踏み出せるような、素敵な作品でした。

    美術が、素晴らしかったです。タクシー会社の事務所の裏が駐車場(見えないけど、設定上)で、横が自宅と庭で、その上にタクシーと街灯と、全てのシーンが鮮やかに描かれました。

    達者な役者さんばかりなので、見応えありました。
    カタコトの吉永さん(成清正紀さん)と長男の嫁(原扶貴子さん)が、面白いだけでなく、この人だったら、いかにも言いそう、やりそうな感が、とても良かったです。

    3兄弟(若狭勝也さん・桑原裕子さん・寺田剛史さん)の心情も行動も、納得です。

    新人ドライバーの(まいど豊さん)の前半の控えめな感じから、過去の仕事の陰がみえてくる感。息子への愛と希望が、失望に変わる姿は、上手かったです。

    母のアッケラ感とした姿が、とても上手いのだが、アッケラ感とし過ぎの様に感じてしまいました。15年間を背負ってきた感が無いのが、残念に感じたのだが、あれくらいアッケラ感としてくれないと、子供達に重荷だから、しかたないのかな~?
  • 満足度★★★★

    もぐたんのお姉さん
    お母さん役の岡まゆみさん、どっかで見たかもな~と思ってましたが今日気づきました。
    長寿番組「まんがはじめて物語」の2代目お姉さんじゃないですか。(なつかす・・・。初代がうつみ宮土理で、お、ロングおじさんも出てるよ。)
    ・・・・・・・すいません関係ない話を・・・えと芝居はよくできていて、感動する場面もありました。意図どおりのことができている感じです。
    しかし、冒頭の場面にいくまでの経緯(短くていいので)があったらなぁと思いました。

  • 満足度★★★★

    家族に横たわる暗く深い溝 でも・・・
    一瞬も気の抜けない舞台でした。広いシアタートラムの両端いっぱいを使って、去来する人々。それがとても自然なのはさすがです。
    舞台装置、よかったなー。
    人物ひとりひとりやその関係性にスポットがあてられるのは見事だなーと思いながら帰宅後リーフをみたら、一人だけどこで出てきたのかどうしても思いだせない人がいた・・・
    牛飼いと長男の嫁に救われましたが、あまりにも重いテーマ、これでいいのかなぁ。と少しのどにひっかかるのもまたよし。

    ネタバレBOX

    おとんがうざくて殺意を持つ、というのは、多かれ少なかれどの家族にでもあることなのでは と思います。そこをいきなり飛び越えたところから始まり、その後を残された人々はどう生きてきたか、という話なのですが、そこにはどうしてもそれまでに形成された人間性が垣間見えるはず。惜しむらくは、3人兄弟にそこが描ききれていないところ。
    長男のどもり、次男の性格・・・最後の母ちゃんの慟哭だけがそれを垣間見せたように思います。

    牛飼いの不思議な魅力、とてもよかった!
  • 満足度★★★★

    見ました
    芯が強く苦難を吹き飛ばすかのような生き方の母親、色々巻き添えを食らっているのにぎりぎりの所で踏ん張りつつそこまで堕ちていない兄妹、何処かで実際に居そうな職場と家庭。個々の役柄からも容易に人と也が想像出来、様々な人生模様が透かして見える。深刻に見えるけど家族愛に溢れた後味のいい作品。もたついて見えた箇所もあったけどいい舞台を見た。
    最後の吉永さんのアナウンスまで聞き逃せない。

  • 満足度★★★★

    21世紀の人間喜劇
    基本的にはユーモラスでありながら悲哀や苦悩、優しさや「黒いもの」まで練り込んださまは21世紀の人間喜劇、あるいは苦味や辛さまで入った「塩最中」か?
    それにしても親2人の気持ちを噴出させることで観る者がそれまで抑えていたものを一気に崩壊させて終わるとは容赦ないなぁ(笑)

  • 満足度★★★★

    よいものを見た
    つらいことも楽しいことも悲しいことも可笑しなことも同時に存在するのが人生なんだよね。まさにそんな舞台。

  • 満足度★★★★

    じんわりと、ボディーブローのように
    人生の喜びと悲しみが迫ってくる群像劇。一人一人が劇中のキャラクターとしてではなく、それぞれの人生を背負った人間に見えるところがすごいです!何度でも見たくなる名作。シアタートラムの大きな舞台も上下にうまく使われ、さまざまな人の一瞬をうまく切り取っていた。すごい、実力派ですね。
    劇中15年も経っているのに、苦労を重ねたはずのお母さんが全く外見も性格も声も変わってなかったのがちょっと不自然な感じだったかな。

  • 満足度★★★★

    演劇の定番といえるテーマ
    で、オーソドックスな舞台でした。期待しすぎちゃっていたせいか、まじめな作りにちょっと物足りなさも感じましたが、吉永さん登場以降、シリアスな中にお笑いもあって、グッと引き込まれました。

  • 満足度★★★★

    やや作りこみが過ぎるとは言え
    やはり、この劇団の資質は健在でした。

    会場に足を踏み入れた瞬間にワクワクします。

    上演時間は2時間弱なのに、その中にしっかりと、登場人物のそれぞれの15年が丁寧に描かれている。
    これだけの、特化された虚構世界の出来事を描きながら、その裏にきっちりと、人間の真実の姿が投影されているのは、ひとえに、桑原さんの筆力、演出力、そして、KAKUTAの劇団員の演技力のなせる技と、いつも感心します。

    ただ、今回の舞台は、自然な演技に定評のある劇団員と、役を演じるという演技法の一部客演陣との間に、微妙ながら、演技の不協和音を感じました。

    また、若い二人の登場人物が、蛇足に感じてしまいました。友国と木俣のカップルは出さない方が、話が散漫にならなかっただろうし、リアルさが増したように思いました。

    ネタバレBOX

    相変わらず、KAKUTAの桑原さん、若狭さん、高山さん、成清さん、原さんの役を生きる技術に魅了されました。

    普通、劇団員の場合、座付き作者が、似たような役を書く傾向があり、バランスを保つためや新しさを求めて、客演陣を投入する方法が取られるように感じる劇団が多いように思うのですが、KAKUTAの役者さんは、いつも、その芝居の役がまるでその人自身のように感じさせて下さるので、芝居内容だけではなしに、今度はあの役者さんはどんな人間として、舞台に現れるのだろうと、常に興味が尽きず、観劇を心待ちできる稀有な劇団だと感じます。

    今回もその期待は裏切られることがありませんでした。

    ただ、「ひとよ」に関する決め台詞を、客演の岡さんに任せたのは、失敗だったようにも感じました。岡さんは、役を演じるタイプの女優さんで、あの台詞の前に、さあ、ここで大事な台詞を言うぞという一瞬の溜め呼吸を感じてしまったのです。
    だから、最後の最後で、あー、これはお芝居だわという感じがしたままエンディングとなり、いつものKAKUTAの終幕から感じる衝撃が薄まってしまったように思い、そこがちょっと残念ではありました。

    まいどさん演じる堂下の顛末は、もう少し前に出して、終幕は家族だけにした方が効果的ではなかったかな?と感じます。

    いつもセットの巧みさに舌を巻くKAKUTAですが、今回も、舞台上空のタクシー車内の場面が秀逸で唸りました。運転手さん、3人の運転気質までが如実に表出されて、桑原さんて、あれだけ、重要な役を演じつつ、こんな演出をできるなんて、驚異的ですね。

    あ、そうそう、登場人物の台詞に出て来る「タクシードライバー」の映画感。私も当時全く同じ感想を持ちました。あの映画は決して面白いという内容ではありませんでしたが、あの主役の貧相な生活感が今でも胸に残ります。あの生き様は体験したくないなと。

    桑原さんて、私より何世代もお若いのに、すごい感性の持ち主だったんでしょうね。きっと幼少の砌から。当パンの彼女の巻頭文を読んだ時点で涙が出ました。
  • 満足度★★★★

    スキの無い芝居
    演劇として、よくできています。
    脚本もしかり、役者さんの演技もしかり。舞台装置の細かい所に至るまで。
    これ以上、何を望むことがあろうかというぐらい、スキの無い芝居でした。

    物語は、少し重たいものを含んでいるため、笑えるところで素直に笑えない部分はありましたが、なんというか”大人の芝居”という感じがして安心して観ていられます。
    今回初見でしたが、このクオリティを常に保っているとしたら驚きです。

  • 満足度★★★

    暖かい気持ちになれる作品
    あ~、やっぱりKAKUTAのお芝居は優しい手触りがするよ。
    登場人物ひとりひとりがみんな愛おしくなっちゃうし。
    『めぐるめく』と同様に“おかあさん”という存在に強い思い入れを感じました。
    そして、吉永さんが最高に面白かった♪彼の正体が知りたいわぁ(笑)

  • 満足度★★★

    なかなか楽しめた!
    個人的には、なかなか楽しめた!家族愛を描いた作品。
    どちらかというと今回は好みではない作風であったが、
    それでも感銘を受ける内容であった。
    次回公演も観たいと思った。

    ネタバレBOX

    家族愛を描いた作品。
    家庭内暴力をする夫を3人の子供を守るために殺害する妻。
    家族に夫を殺害したことを告白し、15年後に家に戻ることを言い残して、
    警察へ行くところから物語は始まる。

    <良かった点>
    ・子供を守るために妻が夫を殺害したことが、家族にとって、
    それぞれの人生にどのようなことであったのかを、描いている点。
    ここは感銘を受けた。
    ・外人役?をやった役者さんがコミカルで楽しい点。

    <ちょっと好みではなかった点>
    ・結局、外人役?の人が何故妻を追ってやってきたのか、が不明。
    牧場がつぶれたということは分かったが。。
    そして、何故、最終的に突然さるのか、が分からない。(転換期とは言ってたが)。なんだか唐突感あり。
    ・妻の友達とタクシー会社の従業員の不倫の下り。
    そして、妻の友達が介護していた義理の母親を殺害するという点。
    これは不要な感じがした。。
  • 満足度★★★

    分厚いが
    本編のストーリーには関係ないような部分を含め、全ての登場人物に細かな背景が設定されているんだろうなと思わせる分厚い演劇。
    この作品からのスピンアウト作品がいくつも作れそうな感じがした。
    ただ、想像させる背景のストーリーの方が濃い感じがしたり、本編のストーリー展開が何かネバネバした感じで、テンポがあまり感じられなかった。正直消化不良でした。

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