文學青年 公演情報 文學青年」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
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  • 満足度★★★★★

    お見事です
    遊井亮子さんが素敵でした。だもんで,感情移入しちゃって村井にはムカついていましたが,このムカつきは2つ3つ前の方がネタバレの中で見事に表現してくれています。同感です。とはいえ,芝居の内容は好きですね。読書好きの心をくすぐる台詞が満載されており,文学青年という雰囲気が心地よかったです。やはりホンが良かったのでしょうね。同じ芝居をもう1回観てもいいなと思うほどです。

  • 満足度★★★★★

    脚本が秀逸だと個人的には思いました。
    脚本の流れと、登場人物の設定(背景)がきちんと考えられて、書かれているように感じました。役者陣も和希さん、文学に精通したクールな感じの男性、舞台となる喫茶店でバイトをしているさわやかなルックスをした男性、特にこの3人の演技に好感を持てました。

  • 満足度★★★★★

    文豪喫茶
    文学ネタが豊富にあり、一緒に文学クイズをやってるようなゲーム気分にもなりました。なかなかコクのあるラブストーリー。

    ネタバレBOX

    劇中では文豪喫茶は本格化する前に企画倒れになってしまいましたが、どこかの物好きが東京の郊外にでも作らないかなあ。
  • 満足度★★★★★

    情けない男と輝く女
    文学少女という言葉には知的で清楚な香りがするのに、文学青年というと、地に足のつかない、もしくは肺病やみのイメージがある・・・・・・というのは、もっぱら私の偏見ですが、まさしく、清楚で美しい女性と地に足のつかない男の『青春の終わり』というのを堪能しました。

    芝居の中に盛り込まれた文豪ネタには、国文科の血が騒ぎました。と、同時に、坂口安吾に失礼だわとも(笑)

    麻里子役の遊井亮子さんがとても素敵でした。こんなにきれいな人がすぐ目の前でお芝居しているのを見られるなんて、小劇場って素敵ですね。
    麻里子に感情移入しすぎてしまったので、村井の言動にはいちいち腹を立ててしまいました。

    (ネタバレの内容は、私が村井に毒を吐くというだけのものです)

    ネタバレBOX

    だいたいね。
    結婚もしていないのに、長々とヒモ状態で食わせてもらって、彼女が父親から譲られた大切な喫茶店を「ホストクラブにする」とか、何寝ぼけたこと言ってるの。彼女は嫌だって言ってるじゃないの。
    風営法が何だとか言い訳がましいこと言っていたけれど、そもそも、あなたがちゃんと働いていれば、麻里子さんは喫茶店で「文豪ナイト」なんてやらなくってもフツーに食べていけるのです。
    周りがみんな「書け書け」って言ってるのに、グズグズグズグズ・・・・・・書けないなら、すっぱり筆折って働けっつーの!!
    「俺だって生活かかってるよ」って、ひとの喫茶店あてにして何言ってんだクズ。ヒモ。
    菜緒ちゃんへの説教(?)も「自分を幸せにできるのは結局自分だから」と言った直後に「恋愛は一人じゃできないんだから相手のことを考えないと」とか、
    いったい何が言いたいんだ。いちいち文豪や他人の言葉を引用して、自分と言うものがないから、薄っぺらいんだ。ペラペラなんだ。

    「店一つ終わらせるのがこんなに大変なんて」と、最後まで後始末に追われている麻里子のところに、(全ての引越しが友人たちの手で終わった頃になって)ノコノコ現れ「あっけないな」って・・・もう、その頭に向けて心の引鉄ひきました。チュドン。
    案の定、麻里子が怒ってくれて、よかった。馬鹿は言わなきゃわからないからね。言ってもわからないヤツもいるけどね。

    ラストシーン。
    「これで終わりなのか」と未練がましい村井に、「生きなきゃ」と言い残してさっそうとドアの向こうに消えた麻里子には、ブラボーと拍手を贈りました。

    麻里子ほど綺麗で優しい人が、あんな男のそばに20年近くもいたなんて。お気の毒としか言いようがない。結婚しないで30代後半をむかえる、その気持ちは女しかわからないでしょう。でも、こうなった今は、籍入れないでよかったと言えます。うん。よかった。抜くのも大変だもん。(いえ、私は籍抜いた経験ありませんが)
    「さみしいから優しいのか優しいからさみしいのか」
    多分、優しすぎてさみしくて、最初の一歩が間違っていたんです麻里子。
    次の人生のステージではもっともっと輝けるはず。大作家になった山崎くんとの再会とか、素敵だと思う。

    村井は、振られた最後の最後まで川端とか引用していたけれど、お前は一生涯他人の言葉をつぶやいて生きてろよ。
    ・・・と、呪詛をはきたくなりました。
    うん。吐いたね、今ね。

    ここまでのめり込んで見られたというのは、すごく楽しんだということです。
    麻里子さんが素敵だったし、脇の男性陣もやけに美形がそろっていて、ちょっと得した気分です。

    素敵なお芝居をありがとうございました。
  • 満足度★★★★

    味わい深い。
    30代後半のボクにはしみたなー。

    ま、主人公の彼とは境遇も仕事も女関係も全く違うんだけど・・・彼と、彼が店長を務める喫茶店の従業員の若者との交流には、身につまされるものがあった。

    周囲を慮るあまり思ったことを表現できなくなってるだけじゃなくて、自分自身が何を思っているのか、何をしようとしているのかですら、ボヤケてしまっている主人公村井。

    この感覚わからんでもないなあ。

    でも、若い子には「やさしい」とか「癒される」「大人だなあ」「抱擁力がある」なんて言われちゃってね・・・ただ黙って微笑んでるだけなのに(笑)

    「好き!」という感情も、従業員や従業員に首ったけの女の子のようにストレートに表現できなくなってるし・・・雰囲気で勝負しようとしてる部分があるもんなあ(笑)

    そういう意味では、自分の気持ちをストレートに伝えずに、文豪の小説の文章を器用に使いながら、人生や愛を語るってのも・・・上滑りな行為なのかな。
    「なるほど。。。ドストエフスキーもそういう思いを抱いていたんじゃないかな・・・」って会話はウサン臭いもんなあ(笑)

    ま、その言葉に救われることも少なからずあるんだけどね。

    それにしても、「20代前半のヤツらって、それだけでまぶしいなー」と思った。
    やりたいことだけをやる、ってのはボクはできなくなってる。責任を負う仕事に就いちゃうとね。
    直線的で、勢いに任せた生き方ができる世代に対して、まぶしさを覚えるってのはあるな、やっぱり(ノスタルジーに浸ってるだけかもしれないけど)。

    一瞬、薄味に感じるんだけど、しっかりとダシをとってるから、意外と骨太な芝居。

    遊井亮子さん、和希沙也さん(倉本朋幸さんと結婚したこともあって、これから舞台や小説が活躍の場になっていくのかな?)といった綺麗どころを揃えた芝居だけど、男性陣の演技が光った!

    男の稚気、哀しさ、弱さが巧く演出されてたなあ。。。

    じんわりと味わえる良い芝居でした。

  • 満足度★★★★

    馬鹿な男!
    そんな男がいる一方で才能のある人間はまた出てくる。

    ネタバレBOX

    そもそも、喫茶店は妻の所有する不動産だということを認識していない夫が馬鹿でした。

    文学好きで作家を目指す夫のために生活費を稼ぐという彼女に応えるには、芽が出るまでひたすら書き続けるというのが彼の仕事のはずでした。何が文豪ホストクラブですか、経営形態云々以前の問題です。彼が小説を書かなくなった瞬間から、言い換えれば文学青年では無くなったときから二人の関係は終わっていたのです。馬鹿な男!

    論点を逸らしてごまかしていたツケが回ったのです。書けなくなったのなら書けなくなったと、恐らくもっと数年前に夫婦で話し合うべきでした。

    ところで、夫婦や喫茶店の店員のことは会話などから分かりますが、お客さんの性格・属性までは把握しきれません。放火犯が誰それちゃんと言われてもとっさに思い浮かびませんでした。

    それにしても、風営法というやつは厄介な法律ですね。男性店員が文豪になり切ってうんちくを傾けること自体は何も問題はないのですが、女性客の隣りに座って酒を供しながらとなると一気に風営法に引っ掛かってしまいます。
  • 満足度★★★★

    こまやかさに欠けるような気もするが
    『文学青年』ってタイトルと30代後半の男女に訪れる青春の終わり・・・っていう説明から、文学的な苦悩とか恋の話とかが叙情的に綴られるストーリーを想像してましたが、最初の月をふたりで見るとこぐらいだけでした。

    あとはまあなんて現代的な悪く言えば下世話なドラマなんでしょ。

    さて、イメージとは違いましたが、脚本がなかなか良くて最後まで楽しむことができ満足できる作品でした。

    遊井さんはさすがのいい演技でした。

    ネタバレBOX

    フライヤーのカラフルさに誤魔化されましたがモノクロでみると「文学青年」とちゃんと見えました。

    これって、おいらの視覚の衰えなのか・・・・・
  • 満足度★★★★

    詩情的台詞
    日常会話劇でしたが、詩情的台詞が心地よかったです。
    劇中に出てくる文豪達に詳しくなくとも楽しめましたし、面白かったです。
    ただ、やはり知っていれば(詳しければ)より楽しめるのは間違いないと思いますが。

  • 満足度★★★

    遊井亮子さんが素敵でした
    題材としては面白かったですが、脚本には、ちょっと、な感じでした。特に、登場人物が多い割に特に重要なせりふもなく消えていく役が多く、かえって重要な役の人が棒読みだったりして、配役やそれぞれの人物の描き方は消化不良です。これなら出る人を少なくした方が良かったのでは、と思います。ただ、役者さんはみんな綺麗です。特に遊井亮子さんは芝居も姿も素敵でした。最後も女優お辞儀をされていました。今回脇役に回った人たちががっつり芝居している舞台を見てみたいです。

  • 満足度★★★

    その題名どおりの雰囲気
    落ち着いた味のある舞台だったと思います。題名どおり本の匂いがしてくるような、そんな雰囲気出てました。難点を言えばストーリーの中の伏線みたいなものが弱いかな?ラストに向けての各々の“匂い”というかなんとなく引っかかるみたいなものの振りが足りない気がしました。役者さんたちもしっかりしたお芝居しているようで、なにか一つ物足りない。小さく品良くまとまってしまったような感がありました。

  • 満足度★★★

    ルックスのいい役者さんが多く
    楽しめました。ただ、脚本や演出となると印象が薄く、割とクラシックで正統的な感じを受けました。(つまり普通)いくつかの平列ストーリーも面白かったのですが、ストーリーの焦点がぼけてしまってこれといった感動も無く終わってしまった感じ。役者さんのイメージを損ねるのを恐れてみんないい人にしてしまったのがその原因かな。劇中明らかにルックスを前面に出そうとしている部分もあって、そのせいでせっかくのきれいな発音の台詞もぼけてしまっている。ストーリーや演技力、構成力で売るのか、ルックスで売るのか劇団の方針が定まっていない感じが残念。

  • 番外2
    一番うしろ、全然みえません。前の方の頭、頭上の庇、視界の半分、お客さんの後ろ姿。体をずらして役者さんをみようとすると他の役者さんが見えないし、「HELLO WORK」はよかったんだけど。

    ネタバレBOX

    妻と編集者は仲がよかったのか!?、その編集者も押しが弱いし、夫は存在感なくはじめから負けが明らか、最初のほう大勢が喋ると何言ってるのかさっぱり、意図的に重ねているんだろうけど苦手、たまにセリフが「文学的」すぎて、作り物っぽく聞こえる、なんてこともちゃんとみえていれば違ってみえるんだろうな…。

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