満足度★★★★★
初 舞台芸術集団地下空港
前作『OLと魔王☆2011』は仕事で泣く泣くキャンセル。
やっと観れました。番外編からになってしまいましたが…。
この寓話的作品、クオリティの高い刺激的なエンターテイメント作品でした。かなり好み。
舞台芸術集団とうたっているだけあって、
siteのギャラリー空間(white room)を活かし、
演出、音楽、映像、衣装、小道具、座席までスタイリッシュ。
そしてあの大きな…アレ。実験的な演出が多数あり、
入場から終演まで飽きさせない演出にすっかりはまりました。
俳優陣ももちろんすばらしかった。
今回、賛否大きく割れているようですが、
過去作はまったく観ていないので…わからないのですが、
これからの作品に期待。
(すみません。脱字あり修正2012.1.4)
予想外
今回初めて拝見したのですが、フライヤーからのイメージと実際観るものの感覚の違いが自分にとっては予想外。おお。こういう感じなのか!!と驚き。演出がすごく面白いなと。本公演も観てみたいなと思いました。
満足度★★★
確かに実験的
確かに実験的。なんとなく釈然としない気もしますが、体験型学習みたいな感じで、結構楽しめました。もうちょっとイスの座り心地がよかったらなー。
素直になれなくて
個人的には面白かった。だが、良作ではない。
地下空港の粘着な追っかけの私としては、今回の舞台は複雑な想いの起こる作品でした。大きな問題は脚本にあるでしょう。しかし、演出の好手があって楽しめない訳じゃありません。私は観客としてはもう失格ですね。こんなこと言ってるようじゃ身内みたいなものです。
3回目ともなるともう恒例の実験公演。ここでは様々な試みが肯定されます。入場して間もなく、空間に魅了されます。壁にはインタラクティブな映像が映し出され、チェロの弦が弾かれる音が聞こえます。椅子を組み立てて座ると、自分が何かの粒子になったような気分になれます。壁の映像の中の粒子あるいは正確に均一に並ぶ金属元素のように。wktkですよ、これは。非常に美しい演劇空間!!!
冒頭はすぐ忘れるので省くとして、のっけから役者が壁に向かって芝居をするなど面白演出があり期待は上がっていきます。島へ行くフェリーの中での演技のアイディアはどれも秀逸。そして、シチュエーションは王道の離島ミステリー。ドドドドド!ドドン!
でも、話が深まるにつれて雲行きがあやしくなって・・・
以下、ネタばれへ。
満足度★★★
本公演も観てみようかしら
こちらの団体初見です。今回の最大の関心事はユーリンタウンのビンボーがホームでいかに躍動するかだったが特異な公演スタイルと役どころのせいもありユーリンで放った輝きが失せていたのが残念。風変わり演出さまざまな試みは実験と呼ぶに相応しく効果が顕著に現れていたものもあれば逆効果だったように思えるものもあった。芝居はじっくり観たい方なのでこのテは苦手なこともあり、舞台なき舞台であったため観ることに疲れてしまった。最後の歌で癒されはしたが。
満足度★★★★★
無題223
2回目、18:45会場着、もう少し待つようにとのこと、今夜はそれほど寒くない。19:00受付、開場、荷物を預け、初日と同じ席をお願いする、椅子はサクッと完成、隣をみると「806」だった(1945.08.06)…しばし見つめる。お客さんが増え(ワイワイガヤガヤ)賑やかに椅子作り、主宰の前説…聞いていない。なぜか殆どの方が「正面っぽい」方を向いて座っています。流れに逆らっているのは私を含め数人…初日はこうじゃなかったと思う。2回目となり、少し内容について考えるようになりました。死しか与えることができない存在、触れると傷つき、遠く離れているしかないモノ、またそれを産み出す者、繰り返し、また繰り返し、自らをも真っ黒い世界へ引きずり込むモノ。死した者たちの声が重なり合い言葉となり、また産まれ、止どまらず、ようこそ、さらに楽しいツアーへ…。
満足度★★
意欲作、意外とインディーズ感
これまでのシステマチックな演劇を壊したといえるでしょう。ハイカラな恵比寿白ホリスタジオであたらしい感性を感じさせる作演は見事で浮遊感あふれポッププレイである。一見に値するし、評価したい。作者意図がストレートにつたわる公演ではありました。しかし、今後このような作品でこの作家で大動員がかかる公演が可能か?というと困難だろう。作品体力として不足していることがある。唐十郎や寺山修司、つかこうへい等の才能が勃興してきたときも、アート+?があったとおもう。いわゆる作品の一般性。企画主義主張はよくても作品への共感、主人公への感情移入、ストーリーのログライン化、などの戯曲のストラクチャー、構成に関心をもってほしい。まず、なぜ感情移入しずらいのかを考えてみよう。ラストのレゾリューションはどうだろう。ウランかセシュウムをレストランでもろに食べたあとに、どのように解決にもっていくのかは伏線の無さにも原因があり、解決のインパクトがなく、ツアー客がセシウム料理を食べた絶体絶命の段で話がとまっている。残念だ。また、全体に直線的に展開しすぎ。いわゆる話が骨細い軽量級。スイスイ話が前に前にと時系列も時間経過のまま進んで、終わる感覚。こんな妙にひっかかりのない作品は全体に淡白な印象。クリニックするとこれはキーコンセプトの問題を解決しないと達成できない。数年のキャリアで日曜のソアラの動員が30人程度というのはさびしい。興行的に成功するためには脚本の強化がひつよう。幸いロングラン形式に近い公演が可能なめぐまれたなら、脚本の実験もしてください。脚本の一般性を追求しないと、芝居で生活はできません。作品の弱いところ、客足がおもうようにのびないのは、すべて解決は可能です。がんばれ小劇場。
満足度★★★★
スタイリッシュな寓話
ホラー的な要素もあるちょっと毒のある寓話的な物語を、真っ白なギャラリー空間を上手く使ったスタイリッシュな演出で見せ、作品の一部分として巻き込まれる感じが楽しかったです。
ある島へのツアーに行った人たちが経験した不思議な出来事の報告を聞くという体裁で、物語を通して核技術と人類との関係を比喩的に描いていました。観客はツアーの客という設定で空間全体に席が配置してあり、その間や壁際で演技が行われ、迫力がありました。
全員が身に付ける真っ黒な衣装のそれぞれに凝ったディテールが施してあって、とてもセンスが良いと思いました。小物は全て針金細工で手作り感が溢れていて可愛かったです。音楽はチェロと歌のみでしたが、効果的に使われていました。
世界初とうたっていたキネクトを使用した映像表現は、Max/MSP/Jitter等のプログラミング環境を用いて既に行われている様な内容だったので、新鮮味は感じませんでしたが、効果的に使われていました。
役者は基本的に声を張って喋っていましたが、残響のせいで聞き取りにくかったです。それほど広くもない会場で普通の声量でも十分に聞こえるので、もう少し声の大きさを抑えた方が良いと思いました。
満足度★★★★★
無題216
終ったばかりなのでまとまっていないし、体の中に入り込んだ余韻は消え去りそうにないので、少しずつ。フロアの真ん中、というより周囲1メートルほどを残して全部座席、但し、間隔は広くて、役者さんが通ります、360°の舞台、正面なんてなく、自分で向きを変えます、おまけにこの椅子、自分で作ることになっていて、役者さんが場内にいて椅子の組み立て方法を丁寧に教えてくれます。
私は、入って右奥、Siteに来た時はたいていこの位置、座席エリアの一番外側(の中央)に座ると三方(自分からみて左右、正面)はあまり位置を変えずにみることができますし、後ろを振り向けば役者さんはすぐそこに。中の方に座るといつも体を回すことになります。
この世のものとは思えない情景が浮かびあがり、オドロオドロしい物語が繰り広げられます。演出は細かいところまで行き届いていて、あるシーンではそこにある音を自然に聞かせ、照明の切り替え、合唱(これは会場内によく響いていました)もお見事。
部屋の片隅にチェロ奏者(これが素敵なほど効果的)、照明、針金細工の小道具、あとは四方の白い壁、観客であり参加者でもある私たち。何も知らず椅子に座って体験する、そんな時間でした。
この作品、先にネタバレみちゃだめだと思います。話が進めば自然とわかるようにできていますし、何といっても、次はどうなるのかってドキドキしながらみた方が楽しい。
続く。※もう一回みたいな…と激しく悩みながら前作のDVDを買って帰るのでした。