満足度★★★★★
無題216
終ったばかりなのでまとまっていないし、体の中に入り込んだ余韻は消え去りそうにないので、少しずつ。フロアの真ん中、というより周囲1メートルほどを残して全部座席、但し、間隔は広くて、役者さんが通ります、360°の舞台、正面なんてなく、自分で向きを変えます、おまけにこの椅子、自分で作ることになっていて、役者さんが場内にいて椅子の組み立て方法を丁寧に教えてくれます。
私は、入って右奥、Siteに来た時はたいていこの位置、座席エリアの一番外側(の中央)に座ると三方(自分からみて左右、正面)はあまり位置を変えずにみることができますし、後ろを振り向けば役者さんはすぐそこに。中の方に座るといつも体を回すことになります。
この世のものとは思えない情景が浮かびあがり、オドロオドロしい物語が繰り広げられます。演出は細かいところまで行き届いていて、あるシーンではそこにある音を自然に聞かせ、照明の切り替え、合唱(これは会場内によく響いていました)もお見事。
部屋の片隅にチェロ奏者(これが素敵なほど効果的)、照明、針金細工の小道具、あとは四方の白い壁、観客であり参加者でもある私たち。何も知らず椅子に座って体験する、そんな時間でした。
この作品、先にネタバレみちゃだめだと思います。話が進めば自然とわかるようにできていますし、何といっても、次はどうなるのかってドキドキしながらみた方が楽しい。
続く。※もう一回みたいな…と激しく悩みながら前作のDVDを買って帰るのでした。