パール食堂のマリア 公演情報 パール食堂のマリア」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
41-45件 / 45件中
  • 満足度★★

    演技!
    役者の演技がいまいち。あの程度の演技では物語の世界には入れない。セットが素敵だった。女優さん2人、スタイルがとても良い。

  • よこはま
    観劇から、一週間が経った。
    浮かされるような日々も過ぎ、ようやく、ことばに纏めることができそうなので、ここに綴りたいと、思う。

    ネタバレBOX

    劇場に足を踏み入れた瞬間、夢のような舞台美術に心を奪われ、息をするのも忘れ灯籠を眺めていた。
    あの現実離れした空間、何処よりも淀んだ空気が溜まる場であるはずなのに、汚れをなくした空間だったからこそ、猫のナナシの目で眺めた世界、「無名性」が表現されていたのではないか、と思う。

    冒頭で、眠るようにノアが息をひきとってからの鮮やかな場面の転換、「わたしは、今夜、死にました」ではじまる猫のあいした街、横浜を描写することば。ふいに訪れる夜、ひるがえるスカートの色彩、音楽。

    あの美しさを、ことばであらわしたいのに、うまくあらわすことができない。


    わたしは。横浜を、知らない。
    そこで吹く風も、
    異人街も、煉瓦の道も、さびれた裏通りも、白い十字架が並ぶ丘も、街にこびりつく哀しさも、なにも。

    それどころか、なにもかもが揃った世界に生まれてきたわたしは。
    肌に刻みこまれた記憶として、戦争を、もたない。

    けれどなぜだか。劇で描かれた風景を、ひどく懐かしい、と。夕暮れ時にマリアが歌うのを、とおい昔にこの目でみた、そんな気がした。

    横浜、と次に耳にする事があったらわたしはきっと。
    中華街ではなく、港でもなく、この作品を思い出す。そんな気がする。
    素敵な作品を、ありがとう。
  • 10周年
    継続は力なりです。
    今後も頑張って下さい。

  • 無題73
    あいませんでした。セットや、上下左右をうまく使った演出は構図として美しいし、衣装、照明もよかったと思います。もちろん、役者さん、それぞれ味わいがあって、有隣堂というと伊勢佐木町かな、墓地は外人墓地のことかな、と思いめぐらしながら観劇。でも、あわなかったんです。台本を買ったので、もう少し考えてみます。

    ネタバレBOX

    ■まだ雑記■
    パズルのピースがたくさんあって、手に取るととても丁寧な仕上げになっている。身近に置いておきたいくらい。でも、それを組み合わせてできたものは「普通」の風景。全部集めないと「絵」にはならないけど、無理してでも予め決められた通りに組み合わせなければならない。ピースがピース自身の意思で自分の場所を探し求め、運命的とも言える必然によって隣のピースと邂逅。そこには時代に翻弄された小さな命だから分かり合えるものがあるはず。そして出会うものがなかったピースは、静かに、ひっそりと、自身の色を陽の色に染め変える。徐々に薄れ、風景に溶け込んでいつか忘れさられる。

    ■以下、思い込み■
    「普通の仕事」を見つけるのは難しいと分かっているのだから、人一倍努力をするのではないかな。そうでなければ鞠子が惹かれる理由がないのでは?小さな店だけど、味にこだわりを持っている、そんな店だからこそ継ごうと思うのでは?食堂が少しも食堂らしくない。

    海の色は…灰色じゃダメだと思う。横浜に灰色は似合わない。朝が来れば、陽が昇る海じゃないと。

    綺麗な砂糖菓子でできたような街並み。 港の油臭さ、裏道のすえた匂いもなく、茶菓子にはビスケットがでてくる。カモメの声が聞こえるから港は近いのだろう。でも潮風は感じない。何も動かない。実際にはない観光用の絵葉書のよう。

    悲しみ…不妊、体の中のデキもの、わが眼でみることもなく喪った子、頭の中の父…女性の視点。みていて、なぜか焦点が合わない、そういうことなのかもしれない。鼓動が聞こえてこない…違うな。こちらの波長がズレているんだ。最初は小さくとも重なってゆくもの。
  • 201107311800
    201107311800@三鷹市芸術文化センター 星のホール/終演後ppt有

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