満足度★★★★★
宇宙空間に浮かんだ日常。
言葉にする時に、
あんな言葉を口にできたら、
世界はぐるりと変わるかもしれない。
なんか優しいんだよなぁ。
青✩組の芝居を見て
いつも思うこと。
素敵なセリフが星の数ほどありました。
おかげで幸せな眠りにつけそうです。
満足度★★★★★
「命への想い」。これは肉体化した詩!
青☆組、吉田小夏さん、初めて伺いましたが・・・とても良かった!
素晴らしい戯曲、素晴らしい舞台です。感動・・・というと安っぽいのですが、生と死をすごく近しく感じて、心が揺さぶられ、作家の「命への想い」を受け取った気がします。
この舞台は、必ずもう一回観にいきます!
舞台空間は、時代と場の「臭い」を再現。昭和47年横浜。
使用される言葉は温かく重く美しい。
肉体化された詩、そのもの。
登場人物のうち、二人は抽象的な存在と思えます。が、その他の名前のある人たちも含めて意外と全ての人物は「何かの現われ」なのかも知れません。
複数のプロットが併走するように見えますが、大きくひとつのものに収斂していくようです。
お芝居で揺さぶられたのは久しぶりです。気持ちを伝えたく始めてCorichに投稿しました。是非観て欲しい舞台!
満足度★★★★★
“港”は回帰の舞台
先日 ボランティア活動から戻った友人とこの劇の思い出話が弾み、忘れがたいシーンとそこで浮かんだ受け止め方が一致した。友人の分と合わせて遅まきながら感想を述べたい。
そのシーンは暗い舞台にいくつかの灯明が揺らめく場面であり、この瞬間、ストーリーも空間も時間も超えた鎮魂の祈りで舞台も客席も溶け合ったように感じた。
この時期に創られたさまざまなジャンルの作品で震災や一連の事故の影響を免れたものは稀有であり、この場面で過去の戦争や災害に加えて、3月の震災で失われた魂達の回帰する舞台としての“港”も表されたのではないかというのが私達の憶測である。やりばのない鬱屈した想いをここで癒してもらえた。
白いマリアの口ずさむ「聞かせてよ愛の言葉を」も心に沁みた。
黒い衣装で実存主義者のアイドルとなったジュリエット・グレコの持ち歌でもあり、昭和40年代の追憶も楽しませてもらった。
人生の年輪に応じた味わいを発見させてくれる吉田小夏氏の
さらなる活躍を期待している。
満足度★★★★★
そういえば・・
観てきたんですよね。面白かったです。
潮の香りがするようで。お袋もヨコハマ生まれで昔はお嬢だったようなので(笑
よく昔話を聞かされました。そんな柔らかな風の吹く街のことを凄くステキに描いているところがまた良かったなな、と。
満足度★★★★★
今更ですけど…
なかなか感想を書くタイミングを逃していたんですが、私的に凄くストライクだったので折角だし書こうかと思います。
まず舞台美術が素敵。
無数のドアと灯籠。
幻想的な雰囲気の中で、優しくてゆっくりと流れる音楽のような物語が観れました。
役者さんはムラはありましたが、役作りはしっかりできていたし、なによりも脚本の美しさにびっくり。
中だるみをしていても、なんだかそれも味かななんて思っちゃうあたり、完全に私の好みなんですが…笑
とにかく、観れてよかったです。
満足度★★★★★
やられた!
や、やられた!終演直後、真っ先に頭に浮かんだのがこのフレーズです。吉田小夏さんと言えば脚本家としてのイメージが先行しがちだったのですが、今回は演出家としての吉田小夏さんの底力をまざまざと見せつけられました。観劇前、僕が一番注目していた点は、これまでの春風舎より空間もキャパシティも大きくなった劇場で、果たして青☆組がどのような作品を創りあげてくるのか、ということ。けれどまったく余計なお世話にでした。初日にしてあの完成度はお見事です。観劇を躊躇されている方、迷わず劇場へ足を運ぶことをお奨めします。あ、もちろん台本が面白かったことは言わずもがな。しっかり購入して帰ってきました。
満足度★★★★★
空間美
空間を活かした美術、素敵でした。劇場の空間と役者さんの力量で、時、場、想いと、様々な世界に導いてくれるのが、素晴らしかったです。切なくても、愛おしさや優しさに包まれる、小夏さんの世界観は、やっぱり、好きです。
満足度★★★★★
今更ながらの感想だけど
素敵過ぎた!現在の小劇場界の中で力は1つ抜け出ている気がする。ただ、THE エンタメ♪ではないから、力だけでいったらもっと集客してもいいはずだけど、伸びはそこまでなのかもしれない。全然内容と関係なくてすみません<(_ _)>でも、本当に素敵な世界観で、あの空間にずっと住んでいたかったです☆
満足度★★★★★
素晴らしい
上品で上質なお芝居に感動。
大きな劇場でよりスケールが大きくなった印象を受けました。
登場人物がどこか人間らしくて暖かい。
少し凝った演出も丁寧に作られているからわかりやすい。
いつまでも観ていられるお芝居でした。
本当に楽しいひと時でした。
所用で、アフタートーク観られず残念。
満足度★★★★★
10周年おめでとうございます
初日観劇。吉田小夏さんによって丁寧に丁寧に紡ぎ出された愛おしい物語。劇場が大きくなることによって空気感が薄まることを懸念しておりましたが、全くそのようなことはありませんでした。楽日にもう一度観るのが今から楽しみです。
満足度★★★★★
切なくて素晴らしい!!
横浜の哀しさが様々な登場人物を通して描かれていました。表現方法も工夫がみられ、小夏さんの一つの集大成とも思える素晴らしい作品でした。
満足度★★★★★
それぞれの時間たちに組み上げられた籠に抱かれたような
三鷹の広い空間を得て
これまでの青☆組の凝縮された洗練とはことなる
広がりをもった質感を感じることができました。
街の風情を組み上げる、
登場人物たちのいくつもの時間の流れに
したたかに抱かれ
浸潤されました。
満足度★★★★★
さなぎが蝶に孵るように
吉田小夏さんの作品は完成度高く商業にいつでも持っていけると言ってきたがそれが証明された。素晴らしい美術、万遍なく配置された人物とエンタメとして行き届いた物語、横浜の黄金風景を立ち上らせる魔術。猫のようにして人間たちを見つめる優しい眼差し。必見。
満足度★★★★★
さらに格調高く!
アトリエ春風舎を中心に細部の細部までこだわったていねいな作りが売りの青☆組。その青☆組が三鷹市芸術文化センター星のホールという広い舞台を吉田小夏がどう料理するのかが注目された。
結論から先に言えば、見事に使い切っていた。特に舞台美術が見事で、街の街灯のようであり、燈籠のようでもある照明が舞台をさらに幻想空間にしている。
うまい役者、磨き上げられた台詞、さほど劇的なことが起こるわけでもないのに、人生の機微に触れ観ている人の心に染みいる情感あふれるシナリオ、すべてが相まって格調高い作品に仕上がっている。
今回、この劇の象徴的存在である娼婦を演じた木下佑子と次女を演じた高橋智子がとても姿勢がいいことに感動。立っているだけで絵になる。魅力的な女優だ。
これから青☆組は劇団制になるとのこと。これからがますます楽しみだ。