気分屋 公演情報 気分屋」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

    笑ってるうちに納得。
    笑ってるうちに演劇の特有の不条理な展開も妙に納得してしまいました。

    ネタバレBOX

    なにも置かれていない、背景も黒い幕しかない舞台に女の人がスッと入ってきて、「私は自分がありません。私の言葉は劇作家が考えた言葉で…」という独白から始まります。

    役柄も場所も決まっていない人たちが現れて、何をするかが会話の中から決まっていきます。

    どうやら女の人が名古屋の栄で知り合った男の人と母親を探しに行くことに決まったようです。

    すると男の人は「女の子が母親を探すのはおかしい。ここは男の人でしょ」。

    言ったとたんに女の人は別の男の人とあっさり入れ替わり。

    すると男同士の旅はおかしいと知り合った男性は女性にチェンジ。

    話は舞台に立っている人たちの気分でコロコロ変わっていきます。

    時に母親探し、時にサスペンス、時に歴史もの、時にタイムスリップ…。

    話が進むにつれ、自分の役割が決まってくると、錯綜していた物語が折り重なりながらまとまっていきます。

    このまとめ方はホントに絶妙でした!
  • 満足度★★★★

    これからも頑張り続けて下さい。
    同じ一人の役柄を複数の役者が入替り立代り交替しながら進行し、男・女間での役替りも、時に入替りもぜず一役を2~3人で演じたり~ので、“(主題は確か)母を尋ねる冒険活劇?”のストリー 正に『気分屋』、然乍、流れ・場面展開はスムーズで「ライポップ感覚の変幻自在コメディー」・・の印象(残像?)、そう言えば信長も出ていた様な気が・・。
    DVDが出たら再チェックしよっと。。
    <“鹿目さん①“>
    文化辺境の地「名古屋(下命の出身☆)」で若人を芝居に導く「伝道師役」を担って戴き、又、毎回東京迄、お越し戴き本当に頭が下がります。
    あおきりさんの東京公演は、たまたま土曜日が重なり、劇場では珍しいのですが、NHK「中学生日記」の脚本の影響かと思われますが、毎回学生服姿の若人客人をチラホラお見かけ致します。11月の「とよたこども創造劇場(小・中学生)」を含め、底辺拡大をも担って戴き恐縮ですが、頑張って下さい。12月公演、待ってます。
    <“鹿目さん②”劇団の「お母さん」を辞めて、「お母さん」役に・・>
    劇団の中での「お母さん」役を辞め役者さんと対等に向き合う様になってラクになり、それ以降演出が面白くなって来たとのインタビュー記事を拝見しましたが、本作では「お母さん」役としてカムバックされ、多少テレもあり上滑り気味にも観えましたが、役者さんの中では適役では、ないかと・・。(失礼)
    <客席にもドラマが・・>
    開演前にBGMが無く、唐突に芝居が始まるパターンは、きっと何か狙いがあるのでしょう?
    目を閉じ、開演をジット待っていると、お客様の様々なお話が聞こえて来て・・徐々に鮮明に聞き取れる様になり、中には、それはそれで面白く、得した気分になる時もあるのですが、ごく稀にあからさま過ぎて、お芝居よりドラマチックな・・。(今回ではないですよ)

  • 満足度★★★★

    期待して。
    劇王の三回防衛など、かなり旬な脚本家なので期待して見ました。
    さすが、構成力が素晴らしくて見ていて驚かされる場面が多かったです。
    が、一番目をひいたのは場面転換でした!
    ごちゃっとしているようですっきりしていて、とても勉強になりました。
    次回公演も楽しみにしています。

  • 満足度★★★★

    物語が玉突きのように転がり、収束していく様はお見事
    面白い戯曲だと思った。構成力がいい。
    とは言え、テクニックに走るだけではなく、演出での面白さ、役者が演じることによって生まれる面白さも十分にあった。

    ネタバレBOX

    「私は誰」的なメタっぽい冒頭で、「ちょっとこの感じで続くと面倒だなあ」と思っていたのだが、これが転がりだしてからが面白い。

    1つのエピソードが走り、それにぶつかってまた、別のエピソードが始まる。それはまるで玉突きのようで、どんどんエピソードは膨らみ転がっていく。途中、軽く結びつきそうな場面もあるものの、それはまだ明確ではなく、さらに進みながら、エピソードは突き進む。

    それが「なるほど!」と、うまく収束していく様は快感だ。
    それを支える役者がいい。
    戯曲・演出・役者が相まって2時間を楽しませてくれた。

    松田聖子(!名古屋出身?)を演じた木村仁美さん、信長(!)を演じた松井真人さんは、役で得したところもあるけれど、本当に面白かった。「気分屋」を演じた大屋愉快さん(愉快さん!)の空気を読めぬすっとぼけた感じは捨てがたい。

    また、ストーリーが進むにつれてセットが豪華になっていくというのも面白い。アレアレという間に旅館のセットになったりして。そのセッティングも役者がやるのが、劇の一部になっていてさらに面白くなるのだ。

    何もかもに全編「名古屋LOVE」が溢れすぎだ(笑)。名古屋人じゃないので、わからないくすぐりとか満載だったが、もちろんそれはそれで良いと思う。意味わかんなくても「名古屋の人が観たら楽しいだろあ」が感じられればハッピー気分なのだ。


    ただ、この展開&収束に比べるとラストが少々普通すぎたのではないだろうか。

    にしても、次回もこんなテイストならば、また観たいと思うのだった。


    蛇足
    冒頭の「私は誰」等々の問い掛けが、この日の前日、静岡で観たばかりのspac『WHY WHY』にモロに重なりすぎて(女優が1人黒い何もない舞台の上に立ち、というところまで『WHY WHY』と重なったので)、そういう話かと思ったのだ。
  • 満足度★★★★

    みてきちゃいました
    幾度目かのあおきりみかん。
    「気分屋」
    もう、くだらな過ぎるのにガッカリしない小ネタw
    全員が全員全力ならば逆に感動するのだと感じましたww

    いささか名古屋ネタについていけずではありましたが・・・

    ネタバレBOX

    松井さんが血まみれで出てきたとき「ひぃっ!」って言ってしまいました^^;

    エンディングちかくの「何度でも」ダンス?あれ、なんかわかんないけどすごい好きでした。よくあるっちゃああるのに、なんかすごいきれいな視覚。
  • 満足度★★★★

    変化
    たしかに前に観た作風とは異なっていて、個人的には面白かった。今回は、役者たち自らが忘年会の2次会でカラオケで楽しんでいるような印象だ。食事のシーンは本物だし、踊ったり歌ったりで弾けぶりが楽しかった!!  特に松田聖子(笑)、なんといっても可愛かった。
     
    テンポよく進む演出はどれも面白かったのだけど、唯一残念だったのは地元ネタの部分。たぶん名古屋では有名な店舗のTVコマーシャルなんだろうけど、それを知らないので笑えなかった。一人置いていかれたようで寂しかった。東京のコマーシャルネタに入れ替えてくれればもっと笑いが取れたと思う。でも、そうなると進行上の矛盾が生じるのかな?

  • 満足度★★★★★

    気分最高っっ!
    爆笑!!!感動!!!常々、演劇は敷居が低い方が良いと思っていて。学生向けにチケット代を安くして、高校生以下でもしっかり楽しめる作品にする。でも、じゃあ若くないと楽しめないかと言えば、大人でもしっかり楽しめる。あおきりみかんは、まさに自分の理想像の様な公演をするなぁ。と、勝手に惚れ込んでみる。気分屋、大好物でした。

    ネタバレBOX

    ブレヒトの演劇論を体現する様な、「な〜んちゃって」演劇。みんな物語に引き込まれてるけど、これって嘘だからねってポーンと突き放す。芝居見慣れてないからたとえがうまくないけど、20世紀の蒲田行進曲ならば、21世紀の気分屋なのではと思わせる会心の作品。

    物語が深みを増すのは、入れ子構造になっている物語の根底に悲しみがありながら全体を笑いで包む所にあるなぁと思いました。20年会えなかったお母さんに、結婚の報告をした娘が「でも、本当に好きなのかわかんないんだよね」って言うと、母親は「いいんじゃない、私もそうだったし。気分に負けて躊躇するより、一瞬一瞬を本気で生きればいいじゃない」という様な内容の持論を展開する。自分が無いように見える、気分で生きる母親は、重婚を信じる武将オタクの元夫を愛し、でも目の前の強姦殺人容疑者の男を叶わぬ愛としりながら愛する。この、母親に気分屋を感じ、悲しい場面で笑ってしまう性格には哀愁すら感じる。

    でも、そんな悲しさを感じる暇がないほど、驚く程の勢いで物語は進んでいく。時をかける少女も、織田信長も、アップルパイ刑事も、明智小五郎も、全部許容してしまう物語。全部強引にでも一つにまとまっていく様子は圧巻の一言。物語なんてしょせん嘘なんだけど、ここまで嘘を面白おかしく表現してもらえると、至福です。

    大屋愉快さんは、オンナの平和でもずぶ濡れでしたが、そういう持ち回りなんでしょうか……。面白いけど。
  • 満足度★★★

    気分は⁉
    「女の平和」の時に抜群のセンスに魅了されたのに、今回は、なんかな~って感じ⁈
    「現在、進行形」の時は、いま迄で一番笑ったって位笑ったのに、今回はあまり笑えなかった。
    悪ノリで作っちゃいました的な、作品に思えた。
    大好きな劇団なんで、次回作に期待‼

  • 満足度★★★★

    気分上々
    あおきりみかん時を駆け巡る。
    スペシャルコント。歌いたかっただけ?(笑)

    ネタバレBOX

    エチュードを重ねていって、偶然面白いものが出来た感じのように観えたのも私の気分次第。
  • 満足度★★★★

    美味しいものは、美味しい!!
    名古屋の劇団であるが、東京以外にもこのような劇団があることを知って、
    とても嬉しい!!
    正直言うと、テイストは私の好みではない。
    でも、好みでなくても、美味しいものは美味しい!!と感じた。
    あとはネタバレで。

    ネタバレBOX

    作風は、名もなき出演者達が、あたかも舞台で作品を考えながら作り上げていくというもの。
    失敗を繰り返しながら、やがて作品として1つの流れとなる。
    実際には、コントあり、歌あり、芝居あり(笑)で、盛りだくさんの内容。
    コントは私的には失笑が多かったが、周りは大うけ。。
    また、舞台上は最初シンプルであったが、コントや芝居に応じて、
    色々な舞台美術が登場。役者陣がセットするのであるが大忙し(笑)

    私的には、織田信長と松田聖子のくだりは、ツボ。
    足湯の気分屋もなかなか。

    色々な劇団の作品を観ているつもりであるが、このような作品は初めてである。なので楽しかった。
    次回公演(東京公演は今年12月)も観たいと思える劇団であった。

  • 満足度★★★

    楽しかったです
    まさに行き当たりばったり的な気まぐれな展開。めちゃくちゃやって、どう収拾つけるのか心配でしたが、無事終わってホッとしました。ところで地元ネタは一部意味不明。パンフなどで解説してもらえるとありがたいです。

  • 満足度★★★

    突き抜けて一体感を・・・
    人は戸惑いながらも、感情を甘受(感受と言うべきかも・・・)しながら、折り合いをつけて生きて行くもの・・・。演劇は非日常性を描きながら、セリフと気分(感情)に対し作者も役者も、もちろん観ている私達にも、能動よりも受動的なその感性が問われるべきと思う!センス良い感性で感度良く表現出来れば、観ている私達と一体感が生まれると思う。 総評はネタバレにて・・・。

    ネタバレBOX

    私は?人?誰?男?女?で始まりながら、「母を探ねて三千里」のマルコになり・・・イタリア・ジェノバが冨山県・氷見市になり・・・なんとなく納得・・・。面白いのだけど・・・!?
    河村たかしに織田信長、加藤晴彦や玉木宏ほか・・・八丁味噌などなど、愛知三河的ネタオンパレードで・・・。三河豊田出身の妻君も喜んでいたようで…!?
    愛知に、しっかりと根を張っているのが垣間見えて、私も、ソコソコ楽しいのだけれど・・・。
    「気分屋」のタイトルに上手く戸惑わされた感じで・・・。
    鹿目さんとあおきりみかんの現在の戸惑いや壁・・・?と感じたり、観ている我々とも一体感がイマイチ不足?と・・・戸惑って感じたり・・・。

    例えば、舞台上での演技で、焼き立てのアップルパイをなりきり松田聖子が「美味しい!」とかぶり付く場面が有るが、焼き立てのアップルパイは、焼き立てだから熱い!筈と・・・。言葉(せりふ)にもなく…五感を持った人間がなのだから、反応が欲しい・・・。熱いアップルパイを頬張る反応があれば、観ている私達と同期出来る筈と思うが・・・。そのような感性・生理感度の高い舞台を実現して欲しい。
    反応も表現であり、生理的反応からリメイクした感情で一皮剥け熟した演技が欲しい・・・。
    鹿目さんと共に歩む「あおきりみかん」は、前途洋々であるから・・・!Everyone to enjoy!
  • 満足度★★★★★

    おもしろかったです
    話をどう収拾つけるのかと思っておりましたが、最後はちゃんんと話がまとまりました。
    幅広い世代の人にうけるギャグがたくさんあり思わず笑ってしまいました。
    舞台セットもこっていてとてもよかったです。体当たり演技も素晴らしかったです。

  • 満足度★★

    賑やかなメタ演劇
    「母を探す旅」という、ありがちな物語をファンタジックな要素と笑いを絡めて描いていました。登場人物が自身の役や物語に言及する、メタな構造が用いられていて、一捻りある作品になっていました。

    バラバラに見える要素が次第に繋がって来る脚本は巧みに出来ていて良かったのですが、演出・演技は本のクオリティーに見合ってないように感じました。前半では単純な物語構造に回収されない人物が表現されていて、敢えてベタだったり、素に見える演技をしている感じが出ていたのですが、途中からは物語の要素が強く出てきてメタな要素が薄れ、普通の演技になっていたと思います。
    笑いに関しては学生演劇みたいなノリの一発ギャグ的なものや、テンション芸みたいなものがたくさん盛り込まれていて、周りはとても受けていましたが、個人的には全然笑えませんでした。せっかく脚本が凝っているのだから、そこから生まれるパラドックスを用いた論理的なギャグを盛り込んで欲しかったです。
    終盤にドタバタアクションシーンを長く引っ張っていたのも冗長に感じられて残念でした。

    以前に観た『オンナの平和』では、サイズ違いのたくさんの木枠だけで瞬時に小道具からセットまでを表現したり、開演前~冒頭のシーンの間、主役以外がずっと舞台上を歩き続けるなどのスタイリッシュな演出に惹かれたのですが、今回はそのような要素もなく(美術的には迫力のある大仕掛けがありました)、平板な演出に感じました。

    今回は個人的にはあまり楽しめなかったのですが、劇団の皆さんの客を楽しませようとする意欲やホスピタリティーは素晴らしいものでした。

  • 満足度★★★★

    学芸会のようなおかしみ
    木村仁美の登場で懐かしさと嬉しさを感じる。彼女を始めて観たのは「漂流裁判」だったがその時のインパクトは今でも心にしっかりと残っている。だからワタクシの中では木村は「漂流裁判」なのだ。その後、数年を劇団から離れ彼女自身が漂流し、また戻ってきたことに「漂流裁判」との因縁すら感じてしまった!笑

    舞台はにぎにぎしく笑いの溢れる公演だった。その賑やかさは学芸会のようだが、撒き散らかした伏線を終盤できっちりと回収してしまうさまは流石だ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    笑った!笑った!その笑いの質は、近所の悪がきが悪戯して失敗したときに失笑するような、どうしようもない、それでいてよくやるわ~、みたいな大らかさの含んだ笑いだ。だからキャストらの一人ひとりに親近感さえ感じてしまう。

    物語はマルコ(手嶋仁美)の母親を探す場面から始るが「母を捜して三千里」じゃあないけれど、母親に巡りあうまでに自身もいろんな経験をするという、マルコポーロもぶっ飛びの旅物語だ。笑
    しかしマルコの設定はは男がいい、とか探すのは父がいい、とか横やりが入り、その度にキャストも設定もクルクル入れ替わりながら、まるで何処からセリフでどこからアドリブなんだ?みたいな風景になってしまうのだが、それでも半ば強引に観客の笑いを掠め取ってしまうのは、きっとキャストらのキャラクターの魅力かもしれない。

    時代も設定もなんだかごちゃごちゃでありながら、結局薬局、偽作家が描く本の中での出来事だから、戦国武将や幽霊や気分屋が登場してもどうってことないわ。と納得させられてしまうのだ。笑

    中でも息子と母親(人材派遣)の描写は心温まる場面でほろり・・とする。そして相変わらず木村仁美の存在感の強さに驚く。今回は少々はじけ過ぎた感は否めないが、やはり、そのオーラに意表を付かれた。
  • 満足度★★★★

    斬新かな
    演劇論のようなスタートでしたが、地理的・歴史的はちゃめちゃさが加わって意外と楽しかったです。

    ネタバレBOX

    私を定義しきれず、気分で私を設定し何人もの私が母を探す。場所もご都合で設定する。タイムトラベルも含めた同時進行パラレルワールド的物語。

    役者は作者の言葉をしゃべるけど、観客は登場人物の言葉として受け取る。登場人物から観客も観客を演じるという話があったので私も観客を演じてみました。

    松田聖子さんなりきり役の赤いスイートピー上手かったですね。いくらお母さんが夫の浮気相手が松田聖子似で聖子嫌いだからといって、あんなに上手に歌っているところにお母さんが音程がずれてハモリきれないがなり声で加わったのは少々邪魔でした。
  • 満足度★★★

    ネタ合戦だな…
    タイトル通りの気分で左右される作品だったな…

    ドタバタのネタ合戦だったので、ハマる人はハマると思うが
    あちきはちとそういう気分ではなかったから置いてけぼりを
    喰らってしまった。

    気分的に場転するのは良いが芯となるモノが観えてこないと
    面白味に欠けてしまう様な気もする。

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