明日葉の庭 公演情報 明日葉の庭」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    これからどんどん進んでいく高齢化社会。
    ひとつの形としてはイイですね!?
    個性的な人々達が上手いバランスでかかわりあっていて、面白かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Team箱、千秋楽を観劇
    中高年女性向けのシェアハウス、皆仲が良いんだか悪いんだか(笑)
    若い女主人の奮闘記でもあり、お茶の間ドラマ風のトーンが心地良く、これならいくらでも観ていられるなぁと

    演者さん達はクセの強い役柄に奮闘されていましたが、その頑張りが垣間見える人間臭さと作風との相性は悪くない様で何とも微笑ましく楽しめました
    中高年層の観客にはドンピシャな物語だけあって、笑いのツボに湧きあがる波に共感を含んだ優しさがあり、会場全体に良い時間が流れていたと感じられました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     板上には嵩上げした床。日菜子の運営するシェアハウス・明日葉ハウスのリビングルームがある。下手奥に二階へ上がる階段。ホリゾント奥にキッチンがある。上手側壁の中ほどに手洗いの扉。リビング中央には大き目のテーブルに腰かけ。建物は柱や梁の構造だけを示し観劇に適した構造のみ表現。造作の手前客席側板部分が外部であり、上手は隣家に繋がっている。隣家の稼業は農家、口喧しい爺さん・土井垣が暮らすが根は優しい。

    ネタバレBOX


     Team箱を拝見。明日葉ハウスに暮らす住人は女性ばかり。というのも入居条件が女性だからである。入居者を順に上げてゆく。樫山智恵子は最も新しい入居者で然も最終入居者である。理由は簡単、最後の部屋の入居者だからだ。築70年の古民家ではあるが清潔で部屋が広く、然も周囲の環境も良く家賃が安いのが魅力の物件である。離婚届けを突きつけここに来た。食事は1食500円。食べた分だけ支払うシステムで残置の場合、ホリゾントに掛かっているカレンダーにその旨書き込む。調理は当番制、一番上手なのが良美、元専業主婦。京子はバツ3で酒飲み、地元のスーパーでパートをやっているが店長・岡田に気に入られ店長の元気の元である。が、余りにデレデレで近所の評判も悪い、と娘のあゆみに邪魔だてされ一時パートに出られなくなるものの、父が激痩せしあっと言う間に年老いたのを観たあゆみが仕方ない、と許した為、彼女はパートに戻り店長も結局復活。復活後はジョギングなどもこなし却って若返った。真紀はインドの有名な俳優の子を産んだが彼の訃報を受け此処に来た。おいしいカレーを作るが、カレーだけしか作らない。他にブロガーが居て、ブログを魅力的なものにする為にカメラの腕も磨き年中写真を撮ってアップしている。因みに一応何処へ隠れたかは明かさずに離婚届を突きつけて家を出た智恵子を訪ねて一級建築士の夫・森が明日葉ハウスを探り当てたのはこのブログがきっかけであったが、ブロガーは当然、樫山に写真掲載の許可は取っていた。夫と苗字が異なるのは旧姓を智恵子が使っているからである。メンバーの中にはインスタントラーメンしか作れないメンバーもありそれで500円は高いが、浮いた分はおいしい料理を作る人が当番になる時の食材費として流用されるので問題は無い。
    ところで高齢社会を扱った作品なので当然認知症問題も出てくる。日菜子の幼馴染・円香の祖母・キヨが自分の家を明日葉ハウスと思い込んで年中上がり込むのだ。それが原因ではないのだが日菜子はこの問題に対処する為入居者が年老いて介護が必要になる事態を踏まえその為の資格を取るべく勉強に励んでもおり、このような日菜子を愛する農家の跡取り息子・はにかみ屋だが能力も高く優しい水島裕一郎から明日葉の根を貰い育て方など細かいことも教わる。この根から新芽が芽吹き大きくなった夏、島を台風が襲う。この台風で皆が避難する時、それまでの無理が祟った日菜子が倒れ危急を知った裕一郎が彼女を救った。これが、ぶきっちょな裕一郎が自然な形で彼女を射止める契機となった。この時の裕一郎の台詞が良い。「明日葉は強いが繊細だ、俺はハンノキになる」という意味のことを言うのだ。それまでに明日葉についての説明をした時に明日葉の強さと繊細さについても述べており、繊細な明日葉はその庇護者として最適なハンノキの根本に植えるのが良いという話をしていたので、日菜子を明日葉に自分をハンノキに準えての台詞である。更に台風で傷んだ明日葉ハウスのリフォームをブログを妻の旧姓を用いて検索し間違いないと再確認した森が一旦は男優位の論理で智恵子に対したことを皆から批判されて反省した上で再訪、自分にリフォームを任せて欲しいと申し出る。またリフォームの期間中、住民が何処で暮らすかについても隣の土井垣はじめ島の人々が面倒を引き受けてくれることになった。
     唯、現実に翻弄される生活を送る自分には、森の男性優位社会当たり前という価値観が、即ち複雑に絡み合うジェンダー問題がそんなに簡単に片付くとは思えないという実感は残った。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    高齢化社会を生き抜くため、
    新しいコミュニティのあり方を模索する人々を描いたヒューマンコメディ。
    を丁寧に90分でまとめあげていた良作でした(^-^)

    客層も話に準じた感じの年齢層で
    作品の登場人物達も根っからの極悪人とかも出さずに
    綺麗な寓話風だったなぁ と感想

    ネタバレBOX

    一級建築士の夫の元を離れてひとり
    シェアハウスに来た女性さん
    その元夫の聞きわけが良過ぎたなぁとは感じました
    なんかエピソードとか入れた方がーとかね
    「私の面倒は誰がみるんだ」という捨てられ夫さんの台詞が重いのに
    ラストで離婚届も出してリフォームまで手伝ってくれる
    心の変わりようは寓話的にしても
    洗脳レベルで理解が追いつかないよー何かしら入れましょうー
    さもなきゃ出さないとか ね

    シェアハウス開設に伴って
    同名のアシタバを植えた鉢の植物が
    だんだんと育ってゆく演出は良かった

    「ばかやろー」口癖の隣人さんも
    なかなか自分的には好ましかった

    こーゆーほのぼのとした作品は
    ハッピーエンドが力技でも好きなので
    星数はサービスしますよ~♪
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Team葉を拝見。もっとコッテリした人情話を予想していたけど、小品的な味わいの舞台。前日にたまたま漫才協会のサイトを見たばかりなので、下地きく乃さんてピン芸人載ってたかなあと思ったら「うぐいす餅」の人かあ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    中高年群像劇といった趣が新鮮。
    東京都だけど離れ小島、という場所の設定も絶妙で脚本の巧さが光る。
    いろいろあって島のシェアハウスへやって来た6人の中高年女性たちが
    いろいろあって”家族のように”なっていく過程が楽しい。
    公演を重ねてそれぞれのキャラがもっと深いところから立ち上がったら
    さらに素晴らしい舞台になると思う。
    それにしても「明日葉」というのは良い名だ。

    ネタバレBOX

    若い女性が、かつて両親と住んでいた築70年の家を
    シェアハウスとして貸し出すことにした。
    申し込んできた6人の中高年女性たちは、皆それぞれに事情を抱えている。

    独身を通した人、バツ3の人、熟年離婚、酒飲み、
    専業主婦で料理上手、散歩とブログが大好き・・・、とバラエティに富んでいる
    ”事情”があって当たり前、それが人生、というおおらかな前提が心地よい。
    ことさらぶつかり合う展開でないのが反ってリアルで共感できる。
    島の人々も何だかんだ言いながら関り合い、手伝ってくれるようになる。

    台風で大きな被害を受けたシェアハウスだが、
    協力を申し出てくれる人々のおかげで再開のめども立ち、
    やや物わかり良すぎる感もあるがハッピーエンドでめでたしめでたし。

    高齢者問題というには少々若すぎる面々だが
    シェアハウスといい、女性の人生観といい、
    イマドキ感あふれる、なかなか面白いテーマだった。
    (ただし実際の女性たちはすでにもっと先を行っているかも)

    心優しい展開だけに、登場人物のキャラの味付けがあと少し濃くなると
    旨味と味わいがぐっと増すはず。
    中高年群像劇というジャンルの面白さを再認識した気がする。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    色々な事情を抱えた住人たち。集まれば面倒な事はつきものだが、それでも情愛は芽生えるもの。それが人間だもの。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    中高年女性向けのシェアハウスで共同生活をすることになった女性の過去と今後、これからの生き方を見つめた人間ドラマ。入居にあたって過去は詮索しないといったルールはいつの間にか無くなり、それぞれの人生を語り出す。

    公演は、説明にある「高齢化社会を生き抜くため、新しいコミュニティのあり方を模索する人々を描いたヒューマンコメディ」であるが、同時に今でも蔓延っているであろう男女の意識の違い 桎梏も描く。勿論 小さな島における地元住民とのトラブルもあるが、そこは あまり掘り下げない。あくまで明日葉に<明日を生きる>といった意を込めた思いを中心に描いている。人の温かさ優しさ、そして地元(島)の人たちの素朴さ、そんな人間愛に溢れた作品である。
    ただ、少し気になったことが…。
    (上演時間1時間30分 途中休憩なし)【team箱】10.23追記

    ネタバレBOX

    舞台美術は、明日葉ハウスの共同スペース(ダイニング)、中央にテーブルとイス、上手は玄関・中央に暖簾 奥はキッチン・下手は階段 へ通じる出ハケ口がある。柱や梁があり簡素な造りだが、物語を紡ぐには十分。

    卑小…先に 気になったことを記すが、それは時の経過が はっきりしないこと。たしかに 暗転させシェアハウスに集まってきた女性達が暮らしに馴染んでいく様子、会話の変化、さらに島の人々とのトラブル等、ドラマは展開していく。しかし「明日葉ハウス」の経営者(管理人)である清野日菜子の衣裳がほとんど同じ・・いつも黄色薄手の上着とパンツルック。主役であるため多くの場面に登場するが、見かけの変化がない。またハウスで暮らす女性達の衣裳も同じようで、時季の移ろいが感じられないのが惜しい。伊豆諸島、都心に比べ過ごしやすいといった(気候)台詞はあるが…。

    物語は、明日葉ハウスに入居した個性豊かで色々な事情を抱えた中高年女性とハウス経営者(管理人)や島の人々との触れ合いや摩擦を通して、新たなコミュニティを形成していく過程を面白可笑しく描く。
    観どころは、入居した女性たちの性格・生き様を語り合うところ。沢木京子(阿部由美恵サン)は、独身で下訳をしていたがペットロスで孤独を感じ、大曽根真紀(荒井ぶんサン)は、有名なインド俳優との叶わぬ恋に破れ、西久保 綾(瀧山貴美子サン)は、酒好きで 離婚3回という男依存症のよう、古谷良美(浅見恵子サン)は、ずっと専業主婦で、夫が亡くなり 息子と同居したが嫁姑の問題、出口久江(秋元和子サン)は、島内巡り・写真撮影・ブログとマイペースな行動、そして樫山智恵子(上村正子サン)も専業主婦だったが…。どこかで見聞きしたような性格や事情を点描し、多様な人生を連想させる。

    最初は距離を置いた関係が少しずつ自己表現する。縁もゆかりもない土地で新たな生活を築くのは、相当な勇気がいるだろう。一人では寂しい、しかし他人との煩わしい関係は避けたいといった心持が透けて見える。敢えて小さな島での共同生活、時にぶつかり合うが、穏やかに過ごしたい。そして台風によって半壊になったハウスを<家>と実感する迄が本筋。

    別に、樫山智恵子は偽名で、夫へ離婚届を置き家出するように行方を晦ませた。その夫がやってきて、口論が始まる。「誰のおかげで食えるんだ」と怒る夫に対し、仕事一辺倒で愛情のかけらも感じられない夫に嫌気がさして…。女らしさ男らしさといったジェンダー問題(ギャップ)もあるが、自分らしさ といった<存在>と向き合うことの大切さが滲み出る。キャリアを目指す女性もいれば、専業主婦として生き甲斐を見出している人もいる。そんな多様な生き方(他の登場人物も含め)を思わせる。例えば、主婦として生きてきた古谷良美を肯としている。本作ではラスト、夫の豹変ぶりに驚かされるが、それでもハッピーエンドとして 上手くまとめている。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    自己主張が強かったり、ルールを守らなかったりと、なかなか集団生活はうまくいかない、癖のある人たちが繰り広げる、と個性の強い人の集まりでしたが、人情味あふれる内容で、心打たれました。

    ネタバレBOX

    シェアハウスを舞台に、前半はゆったりとしたペースで進んでいきますが、暗転のタイミングでの音楽がいいアクセントになりました。それぞれの人生の重みが随所に魅せられ、味わいを感じる舞台でした。最後が壊れた家屋を修理する業を、シェアハウスに入った女性の元夫が受け持つという締めは絶妙ですね。
  • 実演鑑賞

    下手だった。
    それでもスタッフがプロだと、演劇として成立するんですよね。

    ネタバレBOX

    日菜子と円が同級生にみえなかった。
    最初親子かと思った。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/10/20 (金) 19:00

    座席1階

    本日、19:00から上演チーム箱による明日葉の庭みてきました。
    主演の勝島 乙江さん素敵で、演技も素晴らしく
    魅了されます。
    感想はと言うと。
    笑いあり涙あり、先の人生を考えたりと。
    なんだろう?例えるなら山田洋次作品を観てる様な舞台で、自分の中では特別な作品の1つとして残りそうです。
    良い週末を過ごせそうな気持ちになりました。
    是非、おすすめです!

このページのQRコードです。

拡大