風と共に来たる 公演情報 風と共に来たる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-14件 / 14件中
  • 凄かった!!
    凄かったです!
    詳細はのちほどっ。

  • 満足度★★★★

    映画制作は妥協との闘いから生まれる
    初演を観たかったのですが、諸事情で見逃したので、今回の再演は、本当に嬉しく思いました。

    私にとっての「風共」は、ビビアン・リーとクラーク・ゲーブルではなく、帝劇初演で観た、那智わたるさんと高橋幸治さんのコンビの舞台作品。これは、未だに各場面が鮮明に思い出される名舞台で、私の50年以上の観劇歴でも、ベスト1の舞台でした。キャストも、好配役で、これ以上の「風共」はもう2度と観られない気がします。

    まあ、そんなわけもあり、この映画制作舞台裏秘話の舞台は、大変興味深いものがありました。

    映画も小説も舞台も、ありとあらゆる作品を熟知しているので、各シーンが、殊更面白く感じられました。

    ただ、演出のせいかもしれませんが、秘書役の女性の演技が、芝居じみてオーバーなため、せっかくの男優3人の丁々発止の演技に水をさしたのが残念。

    アメリカでのオリジナル舞台を知らないので、何とも言えないのですが、この作品、男優3人だけの芝居にした方が、一層面白かったような気がしました。

    ネタバレBOX

    メラニーのお産の場面で、プリシーを殴るスカーレットをどう描くかで、あんなに、葛藤があったとは知りませんでした。

    私が観た初演舞台が、プリシー役は、宮城まり子さんだったか、黒柳徹子さんだったかは不確かですが、確かに、ここのプリシーの場面は衝撃的でした。
    熱烈なシオニストだった脚本家のベンが、意思に反すると、映画にクレジットされるのを拒否したという事実も衝撃的でした。

    原稿料に釣られて、書きたくない脚本を無理強いされて書くベンに、個人的事情も手伝い、一番感情移入して見ていました。

    ですが、私は、戦後最大の出版プロデューサーと言われた、妥協を許さない祖父や、独断と偏見の音楽プロデューサーの夫もあり、安原さん演じるプロデューサーの信念にも共感する部分が多く、特に、彼の「映画の一番の権力者は、誰だかわかるか?それは、木戸銭払って映画を観に来てくれる大衆だよ」と、脚本家と監督に言う台詞が、殊に胸に響きました。

    昔、私が好きだった東宝の舞台では、演劇を愛し、観客の求めているものをしっかり把握している数多くの演劇プロデューサーが、素敵な舞台をたくさん生み出して下さいました。
    菊田さんが今度の帝劇の「風共」のキャスティングを、どんな思いで、あの世からご覧かしらと、ちょっと、哀しい現実とリンクして、様々に感慨深い舞台となりました。
  • 満足度★★★★

    満足感
    想像していたよりも真面目(?)な芝居だった。時間の経過にリアリティがあって、観ているほうも舞台と同時進行で、同じように(いい意味で)疲労感が溜まるような内容だった。実に見ごたえがあった。大人向けの舞台、かな。

  • 満足度★★★★

    役者が凄い
    役者の力に圧倒されました。3人(4人)であれだけ見せられるのが凄い。丁寧に作り込んでいたが、少しまとまりすぎていた気も………ただ、本当に役者の凄さを感じました。流石。

  • 満足度★★★★

    実力を見せつけられました
    本当に実力がある役者さんが演じることで、舞台の上の緊張感がとても伝わってくることをいい意味で見せつけられました。
    濃密なよい舞台です。

  • 満足度★★★

    ほほほう。
    いやぁ、しゃべりが役者さん上手いですね!!!!!すごい感動しました!!!間とか、息を詰めるところとかもうすごい感動しました!!!



    なかなか楽しませていただきましたよ!!




    すごく味のある役者さん揃いで、とても魅力的でした。




    舞台がすごい狭いのに、ものすごい見やすく、それでいてとても狭さを感じさせない舞台セット、そしてそして、休憩後の時間の経過を表す衣装やセットのいじり。ものすごい細かい配慮でもう、本当に大好きです!!!



    すごいこだわりを持っていらっしゃって。ものすごい気持ちがいいです!!



    ただ、一つ言うとすれば。ギャグのセンスが少し年輩の方向けで私のセンスにはひっかからない箇所がちょいちょいありました。


    観る人をそういった意味で選ぶ舞台かもしれませんね。



    ありがとうございました><

  • 満足度★★★★

    上質な大人の芝居♪
    プロのお芝居はさすが!!
    「風と共に去りぬ」誕生の実話に基づいた作品ということで、観終わった後、映画「風と共に去りぬ」を観たくなってしまう、そんな作品(笑)
    上質な大人の芝居でとても良い時間を過ごせた♪

  • 満足度★★★★

    実話を基にした舞台
    だった為、リアル感満載だった。強いていうなら秘書役のポッペンガルの大げさな演技が他の3人のキャストの世界感を台無しにしていた。更にスタッフ関係者らが後方席に座って全く面白くない場面で笑い屋みたいに笑っていたのがウザかった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    プロディーサーのデイヴィッドと新たな監督のヴィクター、そして大幅な書き直し作業に取り掛かる早書き作家のベン・ヘクトの監禁5日間を描いた作品。

    なるほど、こうしてあの偉大なる三角関係の傑作は出来上がったのだな。としみじみ思わせる舞台だった。不眠不休での監禁日数が経過するに従って彼らが着ているYシャツの脇下にシミが出来てゆく細かい演出や、元気が無くなってヨレヨレになってゆく演技は流石だった。

    しかし不思議なのは秘書のポッペンガルだ。彼女が5日間監禁された訳ではないのに、監禁開放後、デイヴィッドの部屋に入ってきたポッペンガルは、まるで自身が監禁されていたかのようにヨレヨレになって登場したのだ。これにはひじょうな違和感を感じた。ポッペンガルはむしろ自由だったはずだ。5日間、ボスの部屋に入ることを禁じられていたのだから。

    劇中、デイヴィッドが映画の魅力を語る部分、「スクリーンは永遠の命だ。とうに死んだ人が自分の前で歩いてくれる」には胸が熱くなった。こうして名台詞は生まれるのだな。と実感できた舞台だった。
  • 満足度★★★★★

    プロデューサー賛歌の芝居
    制作者冥利につきる芝居です。
    当日券は各回劇場窓口にて開演の1時間前よりご用意しております。
    お待ちしております。

  • 満足度★★★★

    完璧、リアル!
    ベテラン俳優による完璧なお芝居でした。

    ネタバレBOX

    悪戦苦闘の末に部屋は紙とピーナッツとバナナの皮で散らかり放題、男たちの脇の下は汗で汚れ、思わず眠りに落ちたり、固まってしまったり、凄かったです!

    人種差別に反感を持ったり、決め台詞に不満があったりしながらも、人気メロドラマ小説の映画化に邁進した姿に感動しました。

    脚本家さんには15,000ドルが渡されただけなのでしょうか。少なくとも映画監督は本人の希望により出来高払いではありませんでした。三人が不眠不休で頑張ったわけですが、プロデューサーのしたたかさが際立ちました。もっとも、リスクを負っているのはプロデューサーですから仕方ありませんが。

    男優陣の固まったままぐるっと回る動きや大袈裟な動きにはわざとらしさは感じられませんでした。あえて言えば、秘書役の人にはちょっとわざとらしさがあったかなと思いました。

    脇の下のリアルさは、アメリカ人ならそうかもしれないと思いながら、日本人の私にはリアル過ぎて、少々気持ち悪くなるくらいでした。

    ラストシーンの、チラシと同じ光景、色遣い、それに音楽、美しく綺麗でした。

    秀作でしたが、秘書を若い女性にするとかして、目の肥えた人だけでなくミーハーもウキウキするような作品であったらもっと完璧だったのにと思いました。
  • 満足度★★★★

    72年前のハリッウッドにGO!
    あの不朽の名作を、この世に生み出した男達の五日間の産みの苦しみを面白おかしく、そして感嘆のため息と共に観せてもらいました。

     4人の役者さんがマイクなしに、言葉のひとつひとつを大切に伝えて下さる、アメリカ人らしいオーバーアクションも自然にできる上手さは「ああ、これがプロだ」と感じました。
     一部屋を舞台にちゃんと5時間という時間が流れて、部屋も人も疲れって切っていく様に『何とか脚本を書き上げさせてやりたい』と観客も思ってしまいます。
     舞台を観客ごと、72年前のアメリカ・ハリッウッドにワープさせてくれる、良いお芝居でした。

     今日は「風と共に去りぬ」を借りて来なくちゃ!

  • 満足度★★★★

    凄い
    セットはもちろん役者さんの演技がとても迫力のあるもので、素晴らしかったです。
    スタッフの方達もみなさん発声や滑舌がよく、気配りも良く、とても気持ちが良かったです。
    さすが長年人気のある劇団だなぁと思いました。
    まさしくプロの劇団です。
    観にいけて良かったです。

    ネタバレBOX

    最後の演出には思わず感動しました。
  • 満足度★★★★

    これがプロのなせる技
    文句のつけようがありません。これがプロの舞台というものなのでしょう。
    海外作品であるこの脚本は展開が比較的平板なので、これを下手な役者がやったら目も当てられなくなるところでしょうが、このキャストの方々の神業とも言うべき演技で2時間全く飽きさせません(途中10分休憩あり)。
    立っていようが、寝ていようが、おちゃらけていようが、セリフが全部きちんと聞こえ、無駄な動作は一切無し。照明や音楽などの演出がほとんど無く、役者の力だけでここまで見せることができるとは、お芝居の世界は広いと実感した次第です。

  • 満足度★★★★

    初日観ました
    うん、面白かったですよ~。まず何よりも素晴らしい舞台の美術。アメリカらしい高い窓、時代を感じさせるカーテンや椅子。そして年代物のタイプライター。どれもプロフェッショナルな仕事でした。そして、もう少しエピソードなど加わって話が広がるのかなと思っていたら、とんでもない、もう、ひたすら映画の脚本の書き直しのお話なんですね。これを2時間にわたってやりきった、主役の三人の演技力に圧倒されました。映画界におけるユダヤ人問題など、日本人にはわかりにくいテーマも含まれていましたが、最後までたるみなくコメディとして突っ走った、という感じです。(そういえば、小道具にベーグルが出てたなぁ。書き上げるまでおあずけだったんだ、と今気づいた。ベーグルはユダヤ人のパンですものね・・・・)映画人の鬼気せまる執念や業のようなもの、でもそこはアメリカらしくカラッとしたものも、十分感じさせてくれました。贅沢をいうなら、音楽や効果がちょっとありきたりで、もうひとひねり欲しかったな、というところです。

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