満足度★★★★
緊張と緩和が織り成す表決劇。
◇いやぁ~面白かった!「ガラス玉遊戯」これも仕掛け元は友澤さん家『T1project』ですか、前作「サマータイムグッバイ」も帰って即DVDで観させて戴きましたが、大橋さんも良いですね~。
◇小学校の教室で繰り広げられる保護者会、絶妙の“こんな人いるいるの配役”で緊張と緩和が織り成す表決劇。「大工の妻」つついさん、「コンビニ店のオーナー」櫻井さんが良かったです。他に「キャバ嬢」瀧田さんと「会計事務所勤め」斉藤さんのキャリアウーマンの意地をかけたバトル、「担任教師」山口さんと「教生」与古田さんが初々しかったです。
◇ブレイクタイム中、教頭先生が担任の先生を呼ばれ一体どの様な話をされたのか?数あるコンビニの中でなにゆえ「ローソン」を選択されたのか?・・がとても気になります。
満足度★★★★★
伝わってくるもの
ちょっと時間が経ってしまいました。いつものように前でみたのです。今、改めて思うのは、「2001:A Space Odyssey」を「シネラマ」最前列でみたとき、ツァラトゥストラが鳴り響き、右:蒼い地球、左:スターチャイルド。あまりの幅広さに首を回さないとみえません。今回は、みえない、というほどではないのですが、役者のみなさん、いつみても、どこをみても、隙がありません。聞き手の演技をみれば反対側にいる話し手の様子がわかるようです。お互いの感情と感情との摩擦がこちらにも伝わってきます。教師と生徒、教師と親、親と子、そして教師と教師。自分の内側に入り込まれ痛みを感じてしまう。そこにある「ゆめ」をみて何を思う。
満足度★★★★★
素晴らしい!
一つのことをテーマに議論して、こんなに真面目でこんなに面白い作品ができるなんて、まるで『十二人の怒れる男』を観ているようでした。
そして、各人が持つ心の傷までえぐり出すとは、よくもここまで練り上げたものだと感心しました!
満足度★★★★★
☆すっごい良かった☆
全員が輝いてるの♪
緊迫したシーン!見てるこっちまで、ドッキドキだよ。
お互い、尊重しつつ、でも、正義感があるんだよね。
個々のちょっとした“ しぐさ ”が秀逸☆
あとね、見た後、演者のファンになってる自分がいた☆
もう、虜になってんだよね~
また、間がいいんだわ。劇中に休憩があって、頭を冷やして、
また、熱くなって。
個々の主張も、強弁なんだわ。『怒鳴り』に逃げないの
かぁ~っ!やってくれるね、ガラス玉☆
めっちゃ、くちゃに、面白かった♪
満足度★★★
おいしくて、危険なホン
去年見たときは「役者依存度が高い」という感想でした。今回も同様。その資質と表裏一体なんだと思うけど、彼の芝居は、「論文性」が高いんだと思う。
言いたいことがある→それを芝居にする、その過程で「過度なストーリー性や古色蒼然としたドラマ作りのギミック」を極力排するという、意図して選択しているスタイルが、結果として論文っぽさ(というか「授業の一環としての模擬裁判」のようなテイスト)を生み出している。同時にそれは「見せ物」としての訴求力の大半を、役者に譲渡することに繋がっている(それが役者依存度が高く見える理由)。物語性と論文性のバランスをどう取るかが課題、ということに(常識的には)なるのだろう。
他方、役者の立場になってみれば、このテキストの「どうとでも演れる」感は、おいしくもあり危険でもある。たとえばこの芝居を、一切のテーマ性を抜いて、単純に「気まずい沈黙」が主役の芝居、と解釈することもできると思うけど、沈黙が多いということは、役者から見れば沈黙を「破る」機会が多いということだ。会話の大半が「反射」であるのに対して、沈黙を破るセリフというのはそれだけで「事件性」を持っている。そういう類の、動機付けの難度が高いセリフがこんなに大量にあったら、役者はそうとう気を引き締めてかからないといけない。おいしいセリフの「おいしさ」は、ある程度は「希少価値」に依拠しているからだ。
もちろんどんな芝居だって、最後は現場で事件を構成する役者にすべてを依存しているのだけれど、ツアーにたとえれば、いちおうありきたりな見所を押さえたプランを組んでおくか、三日間フリータイムで「お任せ」にするか、というような違いかな。今回(も)、「お任せ」度は高かった。この先どういう方向にいくのか楽しみにしています。
お疲れ様でした。
満足度★★★★★
大満足
父兄会での対立。よくある話のパターンなのだけど、丁寧な脚本と役者さん達の熱演にのめり込んでしまいました。今まで父兄会といえば役員を回避することしか考えなかったですが、こんな面白い会ならぜひ参加してみたいと思います。う~ん大満足。観れてよかったです。
満足度★★★★
めっけもん!!!
あらすじでなんとなくシーンが想像できそうでしたが・・・
小学校の保護者会、教室での一幕一場 暗転なしの直球勝負の舞台でした。
子どもたちが課外授業に呼んでほしい職業のアンケートで一番になったのがなんと「キャバ嬢」
それまでの大工のフリも効いていて、ストーリーにすんなり入り込めました。
親や教師が「呼ぶ派」「呼ばない派」に分かれて議論してゆくストーリーなんですが、上演時間95分 ややもすると退屈になってしまう展開ですが、 起承転結が よーく考えられていて、飽きるどころか、次の展開に目を奪われてしましました。
緊張の糸が 緩めたりピーンとはったりと うまい強弱も見事な演出であったと思います。
無難といえば無難なのですが、ギャグや小ネタに頼らずに、脚本の面白さとキャストの演技で 久々にいいものを観た感じがしました!!!
もっと過激に、もっと泣きに・・と色々と変化も考えられなくはないですが、とっても良い作品、劇団にめぐりあえた気がしました。。
ガラス玉遊戯 次回作も要チェックですねぇ!!!
満足度★★★★★
控え目だけど緊張感のある良舞台
こういった議論が中心の舞台は得てして地味で退屈になりがちかと思う(実際そういう舞台は何個か観た)けども、本作品は90分背中を熱くしながら観られた。
登場人物は、典型的な保護者だったり、ことなかれ的教員とか、頭の固めな教頭、気まじめな若手教師、地味な親などなどいかにもな感じ。そのためか安定していたと思う(平坦な舞台ともいえるが)。でも、演技はそれぞれ◎。良い緊張感が満ちていて非常に満足。
満足度★★★★
保護者会
こういった舞台は案外多い。そして毎回のパターンだが、キャバ嬢を「呼ぶ派」「呼ばない派」で保護者の職業によっても意見は分かれる。それにしても・・逆バージョンでホストクラブに勤める父親がいたらコメディな要素があったかも。笑
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
時間の経つのが早かった!!
この公演はとにかく時間が経つのが、早かった。
それだけ観入ったということだ!!
子供たちが課外授業に呼んでほしい職業ナンバー1に選んだのは、キャバジョー。保護者が「呼ぶ派」「呼ばない派」に分かれて議論するさま、更にキャバジョーの母親が登場し、親たちが熱くなる(喧嘩する)さまはまさに見ものである。舞台上に緊張感があり、良かった!
また役者陣が各々の登場人物を好演している。
ただ芝居自体はとても丁寧でリアリティがあり良かったが、内容自体は予想した範囲であった。
そのままテレビでも放映できる範囲での内容と思え、生の演劇ならではの過激さがもう少しあった方が、更に良かったと思う。
あと親たちの子供の頃の夢を語るシーンも、個人的にはちょっとあっさりした感じがした。ここはもう少し時間が長くても良かったのではと思えた。
とはいえ、色々考えることができる良作である。
次回好演も期待したい!!
満足度★★★
興味深い議論
課外授業の講師として呼んで欲しい職業のアンケートを小学生に取った結果、1番人気となったキャバ嬢を呼ぶかどうかについて親達が議論する様子を描いた作品でした。
BGMなし、照明も最小限の表現の中、台詞の応酬だけで90分の間に飽きを感じさせず、見応えがありました。
本人が気付いていない押し付けがましさや、激しい口論など、女性の怖い面が色々と描かれていて面白かったです。
議論する人々の中に、親でもなく教師でもない人物を1人配置したことによって、両者を繋ぎながら話を多面化していて効果的でした。
子供の教育、職業の貴賎といった考えさせられるテーマをオーソドックスな演出で分かり安く描き、笑いや争い、しんみりさせるシーンのバランスが良く、それぞれのキャラクターの性格がはっきり打ち出された演技も魅力的でしたが、個人的には小説や映画でなく、演劇だからこそ出来る空間的・身体的表現をもっと見せて欲しく思いました。
小学校の教室を模したセットが中途半端なリアルさだったのが残念でした。もっとリアルに作り込むか、あるいは既製品の学校机&椅子以外は何もない抽象的なセットにした方が演技が引き立ったと思います。