満足度★★★★★
裁きの日
「12人の優しい日本人」とは別方向の日本版「12人の怒れる男」。正解のない問題について正論、感情論、理想論などが静かに飛び交うあたりが極めて日本的。
また、死刑廃止論や裁判員制度に関する問題を非常に身近に感じる。
それにしても冒頭で裁判長に「裁判員たちの評決をしかるべき方向に導くのが(判事の)職務」と言わせているのが上手い。ってかコワい?
満足度★★★★
見ごたえあり“小劇場版『十二人』”
「十二人の怒れる男」千秋楽を観劇。ギャラリー公演で緊迫感があるので、前
に観た蜷川版より疲労感が少なく、審議の経緯を楽しめた。
既存の作品のため、「裁きの日」の動きの少ない演出とは対照的に、多分に
演劇的である。このへんの対比を考えた日澤雄介は巧い。キャスティングも考慮され、よくぞ小劇場界の人材を集めたと感心した。
満足度★★★★
裁きの日
裁判員裁判の審議の緊迫感を、狭い空間を活かし臨場感たっぷりに描いた作品でした。
自分がもし裁判員に選出されたとしたら・・・・と考えさせられました。
満足度★★★★
期待どおり
『十二人の怒れる男』を観劇。緊迫感が伝わってくる作品でした。だか、なんか一つ物足りなさを感じました………時間がなくてもう一本見れなかったのが心残り。
満足度★★★★
同じようなものからの異なった肌合い
5月26日と30日で両編を拝見。
ほぼ同じ舞台装置での裁判を扱った話でありながら、肌触りがしっかりと異なっていて、両方ともに見応えがありました。
それぞれにいろんなことが
あとに残る作品でもありました。
満足度★★★★★
裁きの日
なんといっても臨場感あふれる舞台だった。そして咳払いもはばかられるほどにズッシリと重い空気が充満した会場。テレビなどの映像では味わえないリアルなテンション。これこそが小劇場の、やり直しのきかない、生ならではの、訴求力ってものだろう。ルデコのタイトな空間も効果的だった。裁判員に選ばれた市井の人々の苦悩が旨く描かれていた。台詞や動きなどの演出だけでなく、見るからにキャラ設定が分かるキャスティングも良かった。惜しいのは座る席によって役者の背中を見ることになるのが残念。机を囲んだ舞台なので、仕方が無いことだが、いい演出方法は無いのだろうか?
満足度★★★★
「裁きの日」観ました
前回もそうでしたが、今回も期待以上に素晴らしい。裁判員裁判の審議なので、殆どテーブルについての会話劇なのですが、これが魅せること魅せること。秀逸な脚本と演出、役者さん達の熱演で、実際に審議に参加しているような感覚を味わえました。やっぱり一度は本当に裁判員やってみたい。この芝居を観てつくづくそう思います。個人的にただひとつ残念だったのは、蒻崎さんの顔があまり見れなかったこと。劇場に入る時に、手前か奥かで迷ったんですけどね。二択には弱いです。
満足度★★★★★
裁きの日
客席の配置(中央の机=アクティングエリアを囲む形式)が、観ている側にも適度な緊張感をもたらし、2時間弱の静かかつ熱い会話劇にひきこまれました。脚本・役者陣の実力(セリフまわしやその間)が確かで、始まってすぐに、芝居を観ている感覚ではなく現実に起こっていることの中にとりこまれてしまった感がありました。
改めて、人間の思考は本当に十人十色なのだなぁと。都度、いろいろなキャラクターの心情に添ったり添えなかったりしながら、おそらくは向かい側の客席からは百面相のように見える表情をしながら観ていただろうなぁ、自分。
映画や他ユニットの公演で観ている「十二人の怒れる男」の方を、チョコレートケーキさんで観られなかったのがつくづく残念。
にしても、この芝居は劇団の名前(とのギャップ?!)と共に、長く記憶に残るものになることは間違いナシです。
満足度★★★★
裁きの日
こちらの作品は、裁判員制度導入後の日本での陪審制度がテーマ。
1人の凶悪犯を裁くということの重さを、ストレートに伝えてきている。プロである裁判官と市井の一般人の裁判員が罪について審議する。
いつ、自分が選ばれるかの知れない現状で、果たして、自分には勤まるのかとの懸念を感じさせられた。
できることなら選ばれたくない。
この劇団は社会的なテーマをとりあげることがあるようだが、これからも社会にメスを入れていってほしい。
満足度★★★★★
分厚い
『十二人の怒れる男』を観ました。
名作が原作なので内容に申し分ないのは分かっていましたが、素晴らしかったです。結末も展開も既知にも関わらずグイグイ引き込まれました。
それは会場の雰囲気がピッタシだったこともさることながら、演出と演者がまあ見事だった事が一番の要因でしょう。
声の強弱から息遣いそして目の動きの細部に至るまでの迫真で重厚な演技に感服しました。
満足度★★★★★
意外と覚えていました【十二人】
映画はTV(もちろん吹き替え)でみました。なんでみたんだろう。「イージー・ライダー」→P.フォンダ→H.フォンダだったのかな...演劇は石坂浩二版 1985.7.11@SPACE PART3(全席自由)をみてます。
http://210.235.25.144/parco-play/FMPro?-DB=parco-play.fp5&-Format=detailpage.html&serial=425&-Find
小野ヤスシさん、小松方正さん、田島義文さん懐かしいお名前。伊藤四郎さんのインタビュー記事に「真ん中にテーブルを置いて、まわりにお客さんを入れるっていう形」というのがありました。でも全然覚えていません。テーブルを挟んでの座席配置、この同じ場所で「THE LIFEMAKER」をみましたが、本日は入って奥の座席に座ります。お客さんの座るスペース以外をフルに使った熱いお芝居。特に「有罪派」のお二人の迫真の演技(こういった場合に使うんですね)。お話の筋を知っていても新鮮そのもの。