いないいない 公演情報 いないいない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-20件 / 34件中
  • 満足度★★★★

    遅くなりましたが
    アトリエ春風舎という、舞台との距離感がかなり近い空間での「一人一人消えていく」という演出は、かなりのもの悲しさを与えてくれた。

  • 満足度★★★★

    観ました
    個人的な感想というより反省なんですが・・・

    理由や結果が、はっきりしないので、果てしなく想像が膨らみ、自分の中で収集つかなくなってしまいました。


    恐怖や不安もあるが、遮断できる事での、つかの間の安堵感だったり、、、平穏とは?と様々な思いが膨らみ続けてしまいましたが、限りない可能性も感じたり?で、不思議でした。


    アフタートークの男ミシュランが、すっごく面白かったです。舘さんのパートナー探しを挙手制で、やりながらも、舘さんの理想の男性を言うことで、舘さんのいろんな顔がみえて、とても良かったです。対談や観客からの質問形式よりも、断然、盛り上がったし、舘さんの過去?や意外な趣味?も聞け、楽しかったです。


    そんな処からも、やっぱり、舘そらみの手腕の魅力を、感じてしまいました。

  • 満足度★★★★

    想像する
    今が一体どういう状況なのかそしてどこへ向かおうとしているのか。色々想像する過程で色々な思いも引き出される。私は結構好みの作品でした。

  • 満足度★★★

    納得しかねる
    不条理かつ理不尽な状況に対して淡々粛々と従っている様子に乗れなかった。新たに仲間が加わった時や身内の死といったドラマチックな起爆のポイントがありながら、何も行動を起こしていない。
    ドアを閉める時に憤りと焦燥感の入り混じった顔で閉めているのに本心が見え隠れしたにも拘らずである。出演者の自分たち以外の一般人に対して「何で普通に過ごせるんですかね」と言う叫びは心にズンと来たが、観劇後には箪笥の中に入リ続ける彼らにこそ言いたいと思いました。本人たちに自覚無くゆっくりと自殺しているようで納得しかねました。
    ただ、そんな心情を無視して単純なSFとして楽しめたら面白かったのかなあと思いました。

    ネタバレBOX

    この話を被災地の人に重ね併せているのなら如何なものか。
    理不尽な状況に対して希望を失わず、粛々と過ごしているのは同感だが、少なくとも逃げ隠れたりはしていないと思うから。
  • 満足度★★★

    モヤモヤ
    震災を機に感じたこと、言いたいことがある。けれどそれを的確に抽出し磨き上げ舞台化することができなかったって感じ。
    稽古をしていくなかで当初の構想とは設定などが大きく変化していったんじゃなかろうか。
    過去の公演が良かったから勝手に期待してハードルを上げていたけど、ドキッとするセリフもあり、楽しめた部分もありました。
    いい意味で若い、モヤモヤした感覚が伝わってきた作品でした。

  • 満足度★★

    ツラかった。
    前作の「吐くほどに…」が非常に面白かったので
    期待していたのですが…
    こういった不条理とかそういう作風が
    大嫌いなもので非常にキツかったです。

  • 満足度★★★★

    いろんな解釈
    あえて不透明さを出し、観る手の解釈に委ねる部分が多かったと思う。
    きっと色んな人が色んなことを感じられるんだろうなと思いつつ、

    当たり前が当たり前じゃなくなる感覚。
    家族の死を知らされても外出できないという現実。

    わたしはしきりに、今回の震災のことがずっと頭にありながら観てた。
    すごくもどかしい気持ち…。

    非常に記憶に残る作品のひとつになった。

  • 満足度★★

    今回は
    舘そらみさんは守備範囲が広いですね。でも今回は???でした。

  • 満足度★★★

    特別演出Ver.を観劇
    不条理を不条理と感じられない世の中になったとしみじみ思った。
    通常版観れなかったので演出の違いが分からないのが心残り。

    ネタバレBOX

    こういうシチュエーションで性処理関係を無視するとかえって気になっちゃうね。
  • 満足度★★★★

    行ってきました
    初めてのガレキの太鼓でした。
    とくお組の篠崎友さんが客演をするということで行ってきました!

    ネタバレBOX

    ある通知をもらった人間が、隠れ家に隠れて暮らしている話。
    最初は楽しい話をして、みんなで仲良く過ごすけど、人数が増え、ストレスを感じたり、恋をしたり・・・そうして年月が過ぎていきます。

    「通知」の話が出るまで、もしかしたらこれは、放射能から「逃げている」のかしら?と思ったのですが、「通知」の話が出てからは、現代版「アンネの日記」というような感じに思えました。

    もしかしたら、あの当時のユダヤ人は、こんな生活をしていたのかな?こんなことを考えていたのかな?と・・・・

    「自分」という存在が(表の)世界から消えたのに、世界がわりと普通に回っていることへの怒りや大事な人が亡くなったのに、死に目にも会えないなど、葛藤するシーンを見ていると、その人を「想う」ことの重要性をひしひしと感じ、そして、こういうことが世の中から消えて欲しいなあと思うばかりでした。
  • 満足度★★★

    とにかく感動した。
    タンスやダンボールのある部屋に閉じこめられた7人の仲間が、励まし、どう結束するかというテーマでとにかく感動的な表現はよかったです。

  • 満足度★★

    微妙でした
    緊迫感や閉塞感を前面に押し出すわけでもなく、意外とのんびりほのぼのと進んでいく前半は今後の展開を予想させるも、がらりと変わるわけでもなく流れて言ってしまった印象。言葉選びもどこか不自然さを覚え、最後までキャラクターに入り込めなかった。戸棚の装置もなんとなく安っぽくて演出的な意図も分からず、全体的に消化不良で終わった。竜三さんは以前他の舞台で拝見しましたが、全く違う役作り素晴らしいと思います!

  • 満足度★★★

    不思議で余韻(?)のある物語
    う~ん、何か長編のTVドラマの真ん中の一回分を観たような気がしました。極力設定部分の説明を避けているためでしょうが、それが不思議な感じを生み出しているとともに、分かりにくさにも繋がってしまっている。新鮮といえば新鮮ですが、強烈な個性を持った俳優さんが居ない為か、求心力に乏しい感じがしました。脚本も良く、俳優さんたちもいい演技だったと思いますが、好みの分かれるところだと思います。

  • 満足度★★★★★

    賛否両論なのはわかる
    見えないものと、見えるもの。
    見えないものへの恐れ。
    見えるものとのつながり。
    なにを信じたらいいのか?

    それがいつまで続くかわからないということ 。

    静かな怒り、静かな絶望。

    あえてわかりやすい起伏、悪役などなしに作ってる。
    あくまで、いないいない。


    聞いた話では、賛否両論だそうだ!
    ふーん…

    3月11日から今まで、その人がどこまで信憑性があるかわからない情報とともに、どうやって過ごしてきたかっていうことでも、この演劇の評価は違ってくるんだろうとわたしは思った。

    だてさんは「表現者」として、この逃げ出したくなるような状況と真正面から向き合ってこの作品を作り上げた。
    誰かを糾弾するでもなく、彼女自身が静かに怒っているのがわたしにはわかる。

    彼女を信用しないで、いったい誰を信用するんだ。

    http://ingelingelingel.blogspot.com/

  • 満足度

    期待外れ・・・
    前作「終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。」が非常に挑戦的なお芝居で面白かったので観に行きましたが、ちょっとこれは・・。以下ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    若い男女が切羽詰った状況で集まっているのに、恋愛も諍いもあまり描かれず、ずっと礼儀正しく互いの距離を保ったままってのは、さすがに無理があると思いました。
    震災にあっても秩序を保っている被災地の人々とオーヴァーラップするにしては、それぞれの人間の深みもなかったし。。
  • 満足度★★★★

    今だからこそ
    色々、考えさせられるステージでした。

    ネタバレBOX

    最後まで明らかにされないこともあるのだけれど、ある意味、状況を原発での避難者に重ねられる部分などがあり、昨日までの普通の生活が一変してしまうのを感じられるのは、このタイミングだからこそなのでしょうね!?
    ただ、最後に姿がひとりづつ見えなくなってしまったの(でも存在はしているのだろう)には、どんなことが込められていたのでしょう......
  • 満足度★★★★

    お伽噺と考えれば・・・
    ・・・いろいろ内容に矛盾はありますが、私としては納得できました。

    たしかに、水道や電気はどうなってるの?とか、
    取り壊された家の話題も出ているのに、
    この隠れ家の建物自体は大丈夫なの?
    ・・・鍵付きの室内で、いくら皆さんが「家具」に潜んでも、
    建物自体が破壊されたら・・・
    とか、突っ込めば色々おかしな点はあります。

    でも、こういう閉塞感の中で、上記の矛盾のほか、
    妙に楽しそうにしている人がいたり、
    要は超現実(=シュールレアリスム)なので、
    そのように思えた方は楽しめたし、
    その世界に入り込めなかった方は、
    イマイチ消化不良と感じてしまうのではないでしょうか?

    (以下ネタバレへ)

    ネタバレBOX

    極め付けなのが、最後の方で、一部の登場人物が姿を消して、
    声だけになって、自室の「家具」の扉だけ、自動機械のように動く手法です。

    西洋音楽でも、変な伝統(?)があって、
    死んで後、骸骨や亡霊が踊るとか、
    ショスタコーヴィッチの、収容所での粛清を思わせる音楽で、
    諧謔的にカラカラ打楽器が鳴ったりするとか・・・
    そういう怖さとユーモアが同居するような世界を思い出しました。
  • 満足度★★

    なんか違う
    今回は楽しめなかった。そらみさんの計算しつくされた感動を味わえなかった。重い作品も嫌いではないのですが、切なさがもっと欲しいです。

  • 満足度★★★

    舘そらみの本にしては良く解らなかった
    今までの作風から逸脱した閉塞感のある作品だ。閉塞感を感じたのは舞台の描写ではない。こういった作品を観る観客の一瞬の閉塞感だ。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    舞台は隠れ家に集った男女が、まるで遊び半分にかくれんぼをしているかのような描写だ。そこでは合宿気分で一時的な引きこもりのような風景。しかし、そのお遊びのような状況も日が浅いうちは和気藹々と能天気に過ごすも、やがて時の経過と共に話のネタも尽きるのだ。

    彼らがここに逃げてきた理由、それが徐々に解き明かされていくが、彼らの元に一通の通知が来る。それによって彼らの扱いがどんどん悪くなり、やがて何処かへ連れ去られるらしいという噂を聞く。身の危険を感じた彼らは伊藤が用意した隠れ家に身を潜めるのだが、この展開は何やらヒトラー政権のユダヤ狩りに似ている。アンネの日記のように閉じ込められた潜伏期間の状況を日記に記す北川。

    その一室に閉じ込められた2年未満の出来事を描写した舞台だったが、その描写に緊迫感はない。つまり、彼らは1年以上も身体を洗ってないが薄汚れていないし、精神的にも病まない。病んだのは林だけだ。こういった状況の中で閉じこもったまま平気でいられる人間なんているはずもなく、徐々に人間関係が壊れるのだと思うのだが、割にみんなが冷静なのだ。

    死んだ人物がいたのだろうか?それとも全てが妄想だったのだろうか?
    全体的に死と隣り合わせな緊張感もインパクトもない。
    よく解らない舞台だった。
    アンネの日記からヒントを得たなら、彼らは生きてはいないはずだ。
  • 満足度★★★

    謂われなき不安と恐怖
    今現実に起こっていること、あるいは歴史的に起こっていたことを、意欲的、実験的な手法で描いていた。

    ネタバレBOX

    ある日、理由も(ほとんど)なく、選別されてしまったことによる不安と恐怖。具体的に見えないものへの恐怖でもあることは、言うまでもなく今、現実に起こっていることとリンクする。
    「なぜ私が?」という問い掛けは、選別されてしまった人の口から、必ず発せられるだろう。現実の世の中では、原発事故による放射能汚染からの避難はまさにそれである。謂われのない選別と不安・恐怖である。

    それは、今現在のことだけではなく、歴史にもたびたび顔を出してくる。例えば、人種、民族、宗教などなどによる選別と迫害。
    何かにより選別され、その結果迫害される、そんな歴史は枚挙にいとまがない。
    人は他人と違うことを探し、それを攻撃したがるのだ。

    舞台の上でも、通知が来ることで何らかの被害を被るであろう人々が、終わることのない「かくれんぼ」をしている。
    一度その隠れ家に入ってしまえば、二度と外に出られないことはうすうす感じている。

    それはまさに、ガレキ版『アンネの日記』か。
    いや、そうはならなかった。そこはあえて避けたのかもしれないが、その要素がいくつかあれば、もっと面白いものになったのではないだろうか。

    基本、人は善意である、というもとに成り立っている物語ではないかと思った。ある狭い場所でいざこざらしきことが起きるのが、何カ月も経ってから、しかもすぐに鎮火する、というあたりがそれであり、隠れている人たちを支える人もいる。

    とても意欲的な作品だとは思ったのだが、特に前半のリズムの悪さが気になった。それぞれのドアの開け閉めがあるということから、しょうがないことなのかもしれないが、後半、それが少し解消されるのだから、もう少し何かやりようがあったのではないかと思ってしまった。

    舞台を観ながら思ったのは、なぜみんなそれぞれが家具の中に隠れているのか、ということだ。普段の生活は全員が室内出ていて、寝るときや、何か起きたときに隠れるのが普通ではないだろうか。
    例えば、「アンネの日記」でも「戦場のピアニスト」でも隠れて生活するときには、そんな感じであったからだ。
    だから、そうしないことへの理由が欲しかったと思う。ほとんど寝るシーンばかりだから、ということもあろうが、それでも中央に集まって、というシーンが少なすぎるのではないか。

    それと、身の危険を感じて隠れているのにもかかわらず緊迫感がない。具体的に何をされるのかがわからないという恐怖というより不安が支配している状況だから、そういう緊迫感が生まれにくいということもあるのかもしれないが、それでも異常な状況であるのだから、もっとヒリヒリ、ビクビクしていてもいいのではないかと思うのだ。

    さらに言えば、疲弊感もあまり感じられない。1年以上もそうしているのにもかかわらず、夏の暑さにだるくなるぐらいで、疲弊したり、人間関係がギスギスしてこないのだ。あの狭い空間では何が起こっても不思議ではないと思うのだから。

    そうした、リアルだ、と感じる要素が少ないような気がした。
    こうした、ある意味不条理な世界観を立たせるためには、そうした下支えが必要ではなかっただろうか。
    失礼を承知で言えば、もっと練ったほうがよかったのではないかと思う。
    そうした「リアル」を取り込んで、ここは「ガレキ版・アンネの日記」でよかったのではないかと思うのだ。

    しかし、ラストはとてもいい。こうした予想外の展開はうまいとしか言いようがない。
    深読みすれば、どんな大変なことが起こったとしても(震災とか放射能汚染とか)、時間が経てば、世の中から忘れられてしまうのだ、というきついメッセージが込められているように思ったのだ。
    透明になってしまった人々は、世間からも他人からも自分にとっても、存在がなくなってしまうという怖いメッセージでもある。
    ただし、現実とのリンクや、メッセージ性が直接的すぎて、少々物語的な面白さが消えてしまったような気がしないでもない。
    もっと、ラストに見せてくれたような、センスを全編で見たかったと思うのだ。

    役者は皆うまい。地に足が着いている、その存在は「リアル」さがあったと思う。それだけに、物語全体にもそれを支えるリアルさは欲しかったところである。

    ちょっと気になったのだが、「なんでこんな目に遭わなければならないの」的な台詞はNGワードではなかっただろうか。そんな台詞があったら、ちよっとイヤだなあと思って見ていたら、残念なことにあったのだ。その台詞が特に生きてくるわけでもなしに。

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