満足度★★★
納得しかねる
不条理かつ理不尽な状況に対して淡々粛々と従っている様子に乗れなかった。新たに仲間が加わった時や身内の死といったドラマチックな起爆のポイントがありながら、何も行動を起こしていない。
ドアを閉める時に憤りと焦燥感の入り混じった顔で閉めているのに本心が見え隠れしたにも拘らずである。出演者の自分たち以外の一般人に対して「何で普通に過ごせるんですかね」と言う叫びは心にズンと来たが、観劇後には箪笥の中に入リ続ける彼らにこそ言いたいと思いました。本人たちに自覚無くゆっくりと自殺しているようで納得しかねました。
ただ、そんな心情を無視して単純なSFとして楽しめたら面白かったのかなあと思いました。