見ました!
今回の公演、実にパワフルでした!猿の創造から何かが始まり、その何かにまた別の何かがくっついてくる。(蚤とか)様々な何かがくっついてきた時に猿とお母さんの「利益はありましたか?」というシーンで恐ろしいほどに猿の創造から始まった様々な何かが無意味だったんじゃないかと思わされる。しかしお母さんの「あなたがすべて」という言葉にまた救われる。怖そうな厳しそうなストイックそうなお母さん!あなたにもきっと、あなたから始まる何かがあるんですね。これは今回の公演のなかで私が感動したほんの一部です。楽しかったです。ありがとうございました!
満足度★★★★★
+観る側の想像力。
観る人によってストーリーが変わってしまう作品。作品の内容に余白があるから観た人の受け取り方でいろんなストーリーになると思う。「猫を探す話、ノミの話」と直接的な捉え方をする人もいれば「物事は人の思い込みによって認識されていることへの気付き」と哲学的に捉える人もいれば「ストーリーはなかった」って言う人さまざまだと思う。個人的には感じるままその場では楽しんで、終わったあといろいろなメッセージを推測でおこしていけるのがこの劇団さんの面白いところだと思う。
演技もスピーディーでパワフル、美術もかわいくて「芝居でしか出来ないこと」をしているわくわく感が良い。
満足度★★★
熱演だが、演目全体としてはどうだったのか?
はじめてこの劇場に行きましたが、木造建築のような会場と、
客席以上に急傾斜のステージにまず驚きました。
で、どなたかもおっしゃっていた通り、評価の分かれる公演だったと思います。
私は、やや疑問派・・・というか、高評価を付けている人が見い出したこの公演の魅力を私は気が付かなかっただけなのかもしれませんが・・・。
そのように感じさせられる1つの理由は、やはり演者の熱演によるものと思います。
客席以上に急傾斜のステージ上で、動きの激しい演技が要求される。
ただただ、役者に怪我が無いことを祈るだけ。
で、劇団サイトにもあったように、ある意味、オムニバス的構成で、
各場面場面は密接な関連性を有していない・・・。
ただ、ある場面がしばらくすると、再登場し、さらに進展して行ったり、
時々出てくる「猫を探す女性」が、有機性を与える効果を与えたり、というような仕掛けはあります。
そして、最後に、それら各場面が凝縮されたものが、
あたかも回想シーンを見るかのように集約されて登場します。
でも、以上のような仕掛けがあること、
それから、この種のやや前衛的要素を有する演目では論理的に筋が展開して行く必要はなく、
要は感覚的に一体性を感じさせればそれでよいこと、
の2点を考慮しても、私としては「全体としてなんだったのか?」という気持ちになってしまったのです。
それは、各場面場面は具体性が強く、かつインパクトも強いものが多い(これは長所)ことにも、
一因があるのかもしれません。
抽象的・前衛的な方向に持っていくのなら、私としては各部分はもうちょっと漠としていて、全体で何かしらの印象を与えられるように持って行った方が良いのでは・・・と思いました(あくまで私の独断と偏見)。
それから、会場内、私はかなり寒かったです。
昨今のご時世もあり、あまり冷房効き過ぎにはしない方が良いと思うのですが。
翌日も寒い思いをして、私は風邪をひいてしまいました・・・。
満足度★★★★★
いや、おもしろかった
猿の想像を蚤が創造する・・・その設定がすごい。
次々と変わっていく場面に最初は戸惑ったが、役者さんの迫力がすごく、引き込まれた。個人的には工場の流れ作業のところが好き。
次もぜひ見たいです。
満足度★★★★
舞台ならではの舞台。
ザムザ阿佐谷といえば、階段状の客席から舞台を見下ろす形の劇場だが、それを反転させ、普段は舞台である場所を客席にし、普段は客席である階段状の舞台を見上げる形になっていた。
それが舞台に立体感を与えていたし、上下左右を縦横無尽に動き回る芝居にはとても合っているように思えた。
場面展開がとても早く、ポンポンとテンポ良く進むものだからなんだか考えが追っつかなくなりそうになり、であればもう考えずに観たまま感じろ!と自分に言い聞かせて激流に飲まれていった一時間半だった。
満足度★★★
上手いんだけど、うーん
評価が分かれる芝居、好き嫌いがはっきり分かれる芝居だったかな、と思いました。
再演ということもあるのでしょうが、きっちりと練り上げられた、稽古も十二分にされて、役者さん達の個性とエネルギーが見事に放出された舞台だったと思います。
ただ、脚本が独りよがりで分かりにくいところがあったのが残念です。
それから、エンディングのハプニングは余り気になさらずに、そんなこともありますよ!ドンマイ。
満足度★★★
ポップなベケット
ここ1年で唯一、2回同じ劇団の芝居を見ました。基本的にここの芝居は「好き」なので、「いいところ」を探しながら見るということはない。ただ「いいな~」と思いながら見ている。だからあんまりコメントが出てこないんだけど、個人的には「ポップなベケット」というコピーを勝手につけています。
今回は再演ということなので、再演についての雑感を書こうと思います。
再演は、難しい。初演とは「これでいいのか?」と「これでいいはずだ!」の比率が変わってくるからだ。あれこれやって自信もつけて、昔の芝居に戻ったときに、「これでいいはずだ」の分量は増えている(はずだ)。ところが再演における「これでいいはず!」には、「これでよかったはず…」が微妙に混ざり込む。そして実は「ぜったいにこれでいいはず!」の躍動感を下から支えていたのは、「ほんとうにこれでいいのか?」であったことに、あらためて気づかされるのだ。
だから本当に難しいのは、「これでいいはず!」の量を増やすことではなく、適量の「これでいいのか?」を再注入することなのだと思う。
それに成功したかどうか、それは私にはわからない。たぶん本当のところは演った当事者にしかわからない。私にわかっているのは、たぶん次も行くということだけである。
ありがとうございました。
満足度★★★★★
やった!!!
考えさせられ過ぎくらい考えさせられるところも気楽に笑える馬鹿なところも、
いつも以上に突き抜けていて、
この劇団の素敵な要素が一気に詰まっていて、すんごい得した気分です。
役者さんは大変だろうなぁ・・・
セットもアート性高くて一見の価値ありです。
満足度★★★★★
初日公演見てきました~
阿佐ヶ谷ザムザ(会場)初めてだったので、あのラピュタの外見に軽くびっくりしました。
あるんですね、あんな駅近くにあんな物件。。
さて、今回の公演は必見です。
すばらしい内容でした。
私が「空気の」を見てきたなかでは最高傑作です。
あと、松川さんは相変わらず素敵でした。
松川ファンなら見落とせない公演かも・・・