公演情報
「楽園」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/08 (木) 19:00
村社会、神事、選挙、村人vsよそ者、村人vsマスコミ、若者vs中高年など、一筋縄ではいかない人間関係を描いた奥の深い作品。それと同時に、女の子の肉弾戦的なステージをやってたロ字ック初期のパンキッシュな勢いも感じられた。
実演鑑賞
満足度★★★★
#豊原江理佳 #土居志央梨
#西尾まり #清水直子
#深谷美歩 #中原三千代
#増子倭文江(敬称略)
これは子宮の話だ。
子宮は世界だ。
子宮は宇宙だ。
子宮は深くて広くて温かい泉。
子宮は神秘。
何が善で何が悪なのか。
政治がゲームのようで、そこに渦巻く権力争いも、なんだか『はないちもんめ』の数取り合戦。
神に捧げる祈りの歌と踊りが、ソコを刺激する。
確かにソコに宿るモノを可視化させた土居志央梨さんが素敵だった。
とっぽくてヤンチャ風な若者が真っ直ぐに世の中を見つめ、大上段に構えて正論を振り下ろす。そのギャップを豊原江理佳さんが見事に立ち上げた。
暗躍する権力者の嫌味を清水直子さんが好演。あの感じは、そう容易く演じられるモノではない。嫌われる空気をしっかり纏っていた。
作・演出の山田佳奈さんの作品の中で一番良かったかもしれない。
意外性はなくとも、王道の展開が楽しめる。
もっとたくさんの方に届いてほしい。
実演鑑賞
満足度★★★
相変わらずの新国立の新人シリーズ。今年の三人は、それぞれすでに実績もある人たちだが、なんとか見られたのは須貝英だけで、後は、新国がお役所、政府筋向けにお茶を濁しただけだった。今回も、選りに選って難しい沖縄問題を扱っている。
「未来を担う」作家も沖縄の官費旅行が出来るなら良いかと引き受けたのかも知れないが、途中でさんざん「センセイ、そこはちょっとご配慮いただいて・・」と言われたのか、なんとも中途半端な出来である。
南方諸島の散村で伝統祭事が行われようとしている。折から村は選挙の真っ最中、村長派と村議会長派が対立し、その家族も祭事に参加している。本土からはテレビの情報番組のクルーが撮影に来ているが、その撮影許可を巡って両派は対立する。ここらあたり、最初はきっとそうではなかったのだろうと思わせるが、やむを得ない。
舞台は祭事に参加した女性だけ七人の舞台で。全員達者なと言うより、うまい人たちが揃ったので、こういう事態にも事を荒立てることなく1時間40分務める。昔、というか五十年前なら、こうはいかなかったろう。
芝居から見えてくるのは、こう言う民間の些事を巡っても、もう誰も責任をとらない、いや、とる体制が全く崩壊してしまっている、それなのに、選挙という表向きは責任を取るシステム自体は事々しく通用している、それに乗ったモノは勝手なことをして傲慢だ、ということである。新国も予算があるからやれば良いというモノではないよと、この若い女性作家は皮肉を言っているのである。
そこはお見事、であった。いつも通り、半分の入り。老人が半分。
実演鑑賞
満足度★★★
こんな田舎あるあるの聞き飽きた話は退屈なだけだ(まあいろいろ現代の日本をまぶしてはいるけれど)。最初の1時間はもう拷問。もっとワクワクするお話を作ってよ。もっとも村長の娘と区長の妻、どちらも嫌味さが秀逸で、かなり興奮させられた。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/06/08 (木) 19:00
□字ックの山田佳奈が新国立に初めて書き下ろし。面白い。106分。
沖縄らしき村の祭事に集まる女性7人の物語。古くから行なわれている祭祀だが、事情を良く知らない若い移住者(豊原江理佳)も交えなければ実行できないという事情や、村長選の最終盤で対立する陣営が一緒にいることなど、問題が噴出する材料は多い。「区長」が認めた「東京の人」(土居志央梨)が取材に入ろうとするのを「村長」の娘(清水直子)が止める、や、親子(中原三千代・西尾まり)の生々しい出戻り論争、など、あるある、な展開が続くが……。祭司である「司さま」(増子倭文江)だけが世俗から離れて祭祀を実行しようとする様子が興味深かったのだが、何と言っても余所者である豊原が正論をブチかますところが見事。名前でなく役割で呼ばれる女性達だが、最後に名乗ろうとするところで終わるシーンが美しい。
実演鑑賞
満足度★★★★
新国で久しぶりにほのぼのと楽しめる舞台を観た。ほのぼのと観すぎて、結局何を言いたい芝居だったのかを聴き損ねてしまったが、些事で心を悩ませ右往左往する現実の人間の姿と、長いあいだ受け継がれてほぼ変わらずに粛々と続く伝統行事の祈りとの対比が印象的。
実演鑑賞
満足度★★★★
作者の山田佳奈はコンプレックスを抱えた痛い女性たちを描くのがうまい。今回は沖縄らしき南の島の祭祀に集まった7人の女性たち。保守派の村長の娘(清水直子)の尊大さと焦り、反対候補として村長選に立った区長の妻(深谷美歩)の肩身の狭さなど、いくつかの対立・衝突が絡みあう。女たちのいがみ合いと厚かましさがヒートアップし、祭祀そっちのけで暴露と開き直りのバトルが繰り広げられる。
旅館の若い嫁(豊原江理佳)のはつらつさとアンニュイさのまじりあった雰囲気が独特。どろどろした閉鎖的人間関係をよく知るからこそ嫌気をさした若者のいら立ちを示して印象的だった。テレビの取材に来た東京の人(土居志央梨)も、新鮮な好奇心と、コンプラさえ破る「面白い絵作り」優先の仕事に時に自省する素直さが好感持てた。出戻りの娘(西尾まり)と、「孫の顔を見られんつらさがわかるか」などと古い頭の母親(中原三千代)の痴話げんかが、「あるある」で舞台を活気づけていた。司さま(増子倭文江)ひとりが、俗人たちの泥仕合に超越して祭祀に責任を持って孤高だった。。
旅館のタジキスタン人の従業員というのが、一度も登場しないのに、笑いをとるうえでも(土居の変な突込みに、あきれぶりといぶかし気をたっぷり示す豊原の表情が見事)、秘密の暴露の上でもカギになる展開も面白かった。