実演鑑賞
満足度★★★★
#豊原江理佳 #土居志央梨
#西尾まり #清水直子
#深谷美歩 #中原三千代
#増子倭文江(敬称略)
これは子宮の話だ。
子宮は世界だ。
子宮は宇宙だ。
子宮は深くて広くて温かい泉。
子宮は神秘。
何が善で何が悪なのか。
政治がゲームのようで、そこに渦巻く権力争いも、なんだか『はないちもんめ』の数取り合戦。
神に捧げる祈りの歌と踊りが、ソコを刺激する。
確かにソコに宿るモノを可視化させた土居志央梨さんが素敵だった。
とっぽくてヤンチャ風な若者が真っ直ぐに世の中を見つめ、大上段に構えて正論を振り下ろす。そのギャップを豊原江理佳さんが見事に立ち上げた。
暗躍する権力者の嫌味を清水直子さんが好演。あの感じは、そう容易く演じられるモノではない。嫌われる空気をしっかり纏っていた。
作・演出の山田佳奈さんの作品の中で一番良かったかもしれない。
意外性はなくとも、王道の展開が楽しめる。
もっとたくさんの方に届いてほしい。