独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜 公演情報 独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-14件 / 14件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    箱チーム観劇
    アリスを現代にアレンジした感じで、面白かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    千秋楽の《Team葉》を観劇。
    初日のコメントでこのチームの演技の硬さが指摘されていたが、楽日はテンポよく観ていて特に気になる点はなかった。私自身、ファンタジーには興味が湧かないので、物語自体をどうこう言うつもりはないが、奇抜な服装や声高な会話は「奇妙な世界」を表現するには十分だったと思う。今回の収穫はアタシ(アリス)を演じた花房里枝さん。歌も良かったが、終盤の独白シーンの最後のセリフ、「一人でも笑って生きていくわ」(正確に覚えていないがこんなニュアンスだった)。これが圧倒的な説得力で軽い衝撃を覚えた。今後の彼女に注目したい。
    この団体の鑑賞は今回で3作目だが、毎回、作品の持つ魅力を最大限に引き出し観客に提示しようとする姿が感じられるし、キャスティングの妙も光っている。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ことのはboxさんらしい、丁寧でしっかりした演技の舞台でした。
    しかしながら、じりじりと孤独に落ち込んでいる三十女としては、アリスが綺麗で可愛らしすぎる!同じような感覚を持ったことがあるおばさんとしてはどうしても"はぁ?何言ってんの?"と思ってしまう。また、ファンタジーの毒を感じさせるにはファンタジー感が薄い。リアルを感じる部分が多いのではとも思う。まじめに作ってしまったがために遊びがなく、笑いを呼ぶであろう部分もやや硬めに感じてしまった。
    遊◎機械/全自動シアターに衝撃を受けた世代としては、どうしても別物として考えることが出来ず、ついつい比べてしまったことは申し訳ない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    【Team葉】観ました。こじれた女性のシニカルなファンタジー。ポップで楽しい舞台なのだけど、笑っていいやら悪いやら。色々と考えさせられますね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     楽日、チーム「葉」を拝見。キャロルの原作には、極めて多様なギャグが散りばめられその狂気を強烈に印象付けるが全く異なる文化を持ち、伝統を持つ日本では原作を読み想像力を自由にはためかすほど煌めいた印象は矢張り持てなかった。とはいえ台詞だけでは表し切れない部分を要を得たダンスでカヴァーし見事に内容を感得させる演出もあり、これはこれで見応えのある作りになっていた。(華4つ☆)

    ネタバレBOX


     マッドパーティーシーンが繰り返し出てくるのは、原作でも頗る有名なシーンであり、また“時間”こそが、今作の隠れたテーマであるからだろう。因みに時間と帽子屋の仲が、こじれたのは彼が別のティ-パーティーで調子っぱずれに歌を歌ったことが原因だった。英語の原文では調子っぱずれに歌うことを“murder the time”と言うから、これを聞いた時間が怒ってしまった訳だ。
     原作でマッドパーティーに参加しているのは帽子屋、三月ウサギ、眠りネズミ(ヤマネ)の3者だが、帽子屋がこのパーティーに参加しているのは、往時帽子の素材・フェルトの加工に水銀を用いた為、水銀中毒症を起こした者が多かったのが人口に膾炙していた為。3月ウサギは、春先の交尾期を迎えた♂のウサギが狂ったようになる為、眠りネズミは夜行性だから、この時間帯は未だ寝ている。(この節のあれこれと上段の一部は、桑原茂夫著の「アリスのティーパーティー」という河出文庫の記述をベースにしている、面白い本だから、こちらもお勧め。但し絶版になっていた時、文庫本だが1万円以上していた)因みに英国のティーパーティーの開催時刻は18時頃(この時間帯だと眠りネズミの体内時計も微妙な気がするが)で基本的には家族が集まっての食事会だが、時に友人・知人が参加してのパーティーとなることもある。何れにせよ、時間とうまくいっていない帽子屋たちが主催しているパーティー、時間という極め付けの謎の1つを滑り込ませるにはうってつけのシチュエイションであると同時に、生きとし生けるもの総てにとって関わり、現在もその正体がハッキリせぬ謎を、生と死双方について思いを馳せるヒトという生き物である我々が納得できる解の1つとして今作はキチンと提示してみせた。この点は見事である。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Team葉を観劇

    「クラブ・オブ・アリス」というタイトル名で過去にこの演目には出逢っているのだけれど確認してみたらもう20年以上前の事、びっくりするほど昔
    しかも当時はミーハー根性の方が勝っていたので当時の主演女優 浅野温子さんの姿とか舞台に組まれた建造物のセットしか思い出せないという体たらく
    そもそも原作以外全て変わっているのだし、真っ新な気持ちで拝見
    もう真っ新に面白かったです
    現在の「ことのはbox」さんが持つ個性・感性と原作の世界観に向き合った丁寧な作品創りが程よく混ざり合って、孤独と猥雑が絶妙に両立した舞台空間

    “むかしアリスだった私”の孤独という傷に塩を塗るような無礼な展開も賑やかしさに紛れ、すっかりおかしな人達のペースに巻き込まれて・・・
    たくさんのキャラクター達が渋滞することなく矢継ぎ早にまくし立てていくテンポ感が良い
    彼女の悩みは彼女だけのものだし、大人のファンタジーであり過去の囚われから抜け出せる方法がハッキリ提示されているわけではないけれど、確かにそのヒントは盛り込まれていたと思われ、停滞した気持ちの人が観たとするなら一歩前に進むきっかけになり得る公演だったのではないかと思えました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Team葉を観劇。
    演出,舞台美術,奇妙な登場人物…私(アリス)の孤独感や心の葛藤が、うまく表現されていて、良かったです。
    ルイス・キャロルが不思議の国のアリスを書いた、150年以上前も今も変わらぬ、普遍的テーマですね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    【Team葉】

    篠田美沙子さん目当てでこちらにしたのだが、ちょっと違った。主演の花房里枝さんが美人過ぎて、元乃木坂か何かだと思って観ていた。(実際は声優ユニット、elfin'〈エルフィン〉のメンバー)。物語は孤独な35歳の中年女性が「何故こうなったのか?」を過去と未来を行き来しながら妄想するもの。今作は美人が性格の悪さで孤立する話になってしまった。とは言え彼女の魅力で舞台は華やかに。老婆まで熱演してRespect。やたらワイン風ドリンクをガブ飲み。
    天竺鼠の瀬下を思わせる堀田怜央氏とカラテカ入江を思わせる親泊義朗(おやどまりよしあき)氏のコンビが大活躍。
    救いの手となる紳士のバーテン、小久保隼(じゅん)氏は朝倉未来の上地雄輔風味。
    上之薗(かみのその)理奈さんもモテモテ女子を好演。

    滅茶苦茶、鬱な『ブリジット・ジョーンズの日記』。『不思議の国のアリス』とだぶらせない方が良かった。

    ネタバレBOX

    10歳の誕生日、母が失踪。12歳の誕生日、祖父が逝去。13歳の誕生日、父が去る。その後も好きになった人は皆いなくなる呪い。そんな心を閉ざした自分と関わった男性は、悪戯電話ハフハフ男(HIDE-ChangeTheWorld-氏)と満員のエレベーターで髪に背広のボタンが絡まった松崎貴浩氏のみ。他には誰一人いないという苛酷な現実。
    友達がいない、恋愛相手がいない、家族がいない。孤独で外堀を埋められていく女性の断末魔。

    だが自分的には面白くなかった。演出だけでなく、オリジナルの戯曲も好きじゃないと思う。キャラが大声で馬鹿笑いのシーンばかり。効果的でなくただただ不快。必要なのはレクター博士、狂った精神分析医だ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Team箱を観劇。
    劇団遊◎機械/全自動シアターが1995年に初演した作品ということであり,自分が観劇に目覚め始めたころで,薄識のためどのような劇団さんなのかはわからないが,ことのはさんのアレンジなのか,とても面白く観劇できた。もともと,ドジスンさんのアリスものはファンタジーではあるが不得意であるものの,この作品では理解できる感情,迷宮であり,観て良かったと素直に思える観劇時間であった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    演出も役者の演技も良かったです。
    演出は場面ごとにテイストを変えていて良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Team葉初日を拝見。ことのはさんは大好きな団体さんで複数回拝見してますが、今までにあまり当たらなかったジャンルと言うかテイストでした。新しい発見的な感じです面白かったです。しのだみさん応援なので見られてよかった!楽しい時間を過ごせました。また次回も楽しみにしてますね

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、自分好み。
    ファンタジーにしてラビリンスといった感覚であるが、まったくの浮遊感という訳ではなく、何となく地に足がついて といった絶妙感が好い。タイトル「独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった」は「不思議の国のアリス」を意識、そのメルヘン的な雰囲気を 少女ならぬ現代の中年女性の心の彷徨として描いている。

    劇団遊◎機械(ゆうきかい)/全自動シアターが1995年(28年前)に初演、確か岸田國士戯曲賞の候補作品にもなったと思うが、今 観ても独特の世界観に浸れ楽しめる。いや 現代風にアレンジしているといったほうが正しいか。

    舞台美術は女性の心模様を巧く表しており、アタシ(アリス)の荒廃した気持を的確に表出している。どちらかと言えば都会的なセンス、一見スタイリッシュと思える光景が次々と変化していく。ここは…そこは何処といった自分の居場所が定まらないといった空虚さが堪らなく切ない。

    卑小だが、<Team葉>初日ということもあるのだろう、少し演技が硬い。台詞の噛み 言い直し、肩を組んで踊るシーンも少し揃(合)わない。しかし公演回数を経れば改善するだろう。それよりも物語を牽引する不思議な力(チカラ)、アリスの孤独と彼女を取り巻く<奇妙な>人々の陽気さ、そのアンバランスというか雑多さが現実と虚構(虚空)綯交ぜの世界観を立ち上げる。今まで観てきた<ことのはbox>公演とは一味違った面白味がある。
    (上演時間2時間 途中休憩なし)【Team葉】

    ネタバレBOX

    舞台美術、上手に階段(雑多な物で上れない)、壁にはレース生地 白、階段下にテーブルと椅子1脚、床にも衣類やペットボトルが散乱している。奥壁には動かない時計、天井には斜めに吊るされたシャンデリア、下手にカウンターとハイスツール。周りの壁には蔦類が垂れ下がり。アリスの心の荒廃を表すような雑多さと真ん中には何も無い空虚さが同居したような光景(世界)。前に進めず止まっている姿であろう。
    その後、場面に応じてテーブルや椅子を搬入搬出させ情景を作り出す。因みにテーブルや椅子の形状が異なり、そこにも個性(奇妙な人々の印象)が散りばめられている。

    間違い電話が何度か鳴り、苛立つアリス。今日は誕生日だが、一人で過ごしている。そんな彼女のところに 陽気に騒ぐ奇妙な人々が現れ、アリスの心の内を嘲るような振る舞いをしだす。何時しか10歳の誕生日シーンへ。母はいないが、父をはじめ親戚の人々が誕生日を祝ってくれる。ケーキの蝋燭、その火を吹き消すと大切な人がいなくなる。誕生日毎に1人また1人と ワタシのもとを去っていく。それが怖い。幸せになる前に自分で<幸せ>を壊してしまい、辛い思いをしないように現実逃避する。いつの間にか自分の周りには誰もいなくなり孤独が…。

    奇妙な人々によって、こんな人生もあるのでは、といった楽しいシミュレーション人生が展開していく。現実/空想の世界なのか、その迷宮にして混沌とした世界観が実によく表れている。それは外見の衣裳…アリスは地味な服、奇妙な人々の衣装はトランプ柄など奇抜で明彩色の服で 居る世界が違うような。そして表情の陰(鬱)・陽(気)にも表れている。アリス(花房里枝サン)は勿論、奇妙な人々の演技は熱演、ぜひ千穐楽まで持続させてほしい。

    時間は<無限>にあるわけではない。人生は色々なことを考えて選択する、が 考え過ぎて行動が出来ない。子供の頃からの誕生日の悪い思い出、現実逃避し(自己)殻への閉籠りなど、自分自身に向き合えていないアタシ。そのアリスの合わせ鏡のようにして現れる奇妙な人々の個性溢れる魅力。勿論 歌い(ケセラセラ等)踊るという観せる演出が魅力を支えている。
    この世界観は、期待を裏切ることなく、カーテンコール後のアリス(姿)でしっかり表(明か)す。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/06/15 (木) 19:00

    座席1階A列12番

    価格4,500円

    熱い熱い視線が飛び交っていて台詞一つ一つに魂が吹き込まれていた作品でした。一人一人が真剣勝負でした。軸となる主役はアリスであるワタシですがその上でストーリーのターニングポイントで色んな奇人変人が出てきます。必見です!

    ネタバレBOX

    誕生日をお祝いするシーンではケーキが沢山出てきますが、お祝いするすることはケーキがあることだけでなく、蝋燭を吹き消すことだと主張する人がいます。好きになると消えてしまうルールも見ものです。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初日のTeam葉バージョンを拝見。最後に遊◎機械/全自動シアターの舞台を見たのはもう30年ぐらい前だから、この作品は未見なのだが、始まってすぐに(当然ではあるが)遊機械っぽい芝居だなあと。高泉はあの役だろうし、白井や陰山はあの役かなとか思いながら見ていた。初日だからか、今日はちょっとギクシャクした出来だったように思うが、推しウサギも見られたし、個人的ノスタルジアも含めて楽しませてもらった。

    ネタバレBOX

    それにしても、終演まであと10分ぐらいだというのに、携帯を見るク◯野郎が(オバさま方の中にもいたが)。それもわざわざダークモードにした上での確信犯で、グッズまで買っていながら何を考えてるんだか。

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