実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽の《Team葉》を観劇。
初日のコメントでこのチームの演技の硬さが指摘されていたが、楽日はテンポよく観ていて特に気になる点はなかった。私自身、ファンタジーには興味が湧かないので、物語自体をどうこう言うつもりはないが、奇抜な服装や声高な会話は「奇妙な世界」を表現するには十分だったと思う。今回の収穫はアタシ(アリス)を演じた花房里枝さん。歌も良かったが、終盤の独白シーンの最後のセリフ、「一人でも笑って生きていくわ」(正確に覚えていないがこんなニュアンスだった)。これが圧倒的な説得力で軽い衝撃を覚えた。今後の彼女に注目したい。
この団体の鑑賞は今回で3作目だが、毎回、作品の持つ魅力を最大限に引き出し観客に提示しようとする姿が感じられるし、キャスティングの妙も光っている。
実演鑑賞
満足度★★★
ことのはboxさんらしい、丁寧でしっかりした演技の舞台でした。
しかしながら、じりじりと孤独に落ち込んでいる三十女としては、アリスが綺麗で可愛らしすぎる!同じような感覚を持ったことがあるおばさんとしてはどうしても"はぁ?何言ってんの?"と思ってしまう。また、ファンタジーの毒を感じさせるにはファンタジー感が薄い。リアルを感じる部分が多いのではとも思う。まじめに作ってしまったがために遊びがなく、笑いを呼ぶであろう部分もやや硬めに感じてしまった。
遊◎機械/全自動シアターに衝撃を受けた世代としては、どうしても別物として考えることが出来ず、ついつい比べてしまったことは申し訳ない。
実演鑑賞
満足度★★★★
【Team葉】観ました。こじれた女性のシニカルなファンタジー。ポップで楽しい舞台なのだけど、笑っていいやら悪いやら。色々と考えさせられますね。
実演鑑賞
満足度★★★★
楽日、チーム「葉」を拝見。キャロルの原作には、極めて多様なギャグが散りばめられその狂気を強烈に印象付けるが全く異なる文化を持ち、伝統を持つ日本では原作を読み想像力を自由にはためかすほど煌めいた印象は矢張り持てなかった。とはいえ台詞だけでは表し切れない部分を要を得たダンスでカヴァーし見事に内容を感得させる演出もあり、これはこれで見応えのある作りになっていた。(華4つ☆)
実演鑑賞
満足度★★★★
Team葉を観劇
「クラブ・オブ・アリス」というタイトル名で過去にこの演目には出逢っているのだけれど確認してみたらもう20年以上前の事、びっくりするほど昔
しかも当時はミーハー根性の方が勝っていたので当時の主演女優 浅野温子さんの姿とか舞台に組まれた建造物のセットしか思い出せないという体たらく
そもそも原作以外全て変わっているのだし、真っ新な気持ちで拝見
もう真っ新に面白かったです
現在の「ことのはbox」さんが持つ個性・感性と原作の世界観に向き合った丁寧な作品創りが程よく混ざり合って、孤独と猥雑が絶妙に両立した舞台空間
“むかしアリスだった私”の孤独という傷に塩を塗るような無礼な展開も賑やかしさに紛れ、すっかりおかしな人達のペースに巻き込まれて・・・
たくさんのキャラクター達が渋滞することなく矢継ぎ早にまくし立てていくテンポ感が良い
彼女の悩みは彼女だけのものだし、大人のファンタジーであり過去の囚われから抜け出せる方法がハッキリ提示されているわけではないけれど、確かにそのヒントは盛り込まれていたと思われ、停滞した気持ちの人が観たとするなら一歩前に進むきっかけになり得る公演だったのではないかと思えました
実演鑑賞
満足度★★★★
Team葉を観劇。
演出,舞台美術,奇妙な登場人物…私(アリス)の孤独感や心の葛藤が、うまく表現されていて、良かったです。
ルイス・キャロルが不思議の国のアリスを書いた、150年以上前も今も変わらぬ、普遍的テーマですね。
実演鑑賞
満足度★★★
【Team葉】
篠田美沙子さん目当てでこちらにしたのだが、ちょっと違った。主演の花房里枝さんが美人過ぎて、元乃木坂か何かだと思って観ていた。(実際は声優ユニット、elfin'〈エルフィン〉のメンバー)。物語は孤独な35歳の中年女性が「何故こうなったのか?」を過去と未来を行き来しながら妄想するもの。今作は美人が性格の悪さで孤立する話になってしまった。とは言え彼女の魅力で舞台は華やかに。老婆まで熱演してRespect。やたらワイン風ドリンクをガブ飲み。
天竺鼠の瀬下を思わせる堀田怜央氏とカラテカ入江を思わせる親泊義朗(おやどまりよしあき)氏のコンビが大活躍。
救いの手となる紳士のバーテン、小久保隼(じゅん)氏は朝倉未来の上地雄輔風味。
上之薗(かみのその)理奈さんもモテモテ女子を好演。
滅茶苦茶、鬱な『ブリジット・ジョーンズの日記』。『不思議の国のアリス』とだぶらせない方が良かった。
実演鑑賞
満足度★★★★
Team箱を観劇。
劇団遊◎機械/全自動シアターが1995年に初演した作品ということであり,自分が観劇に目覚め始めたころで,薄識のためどのような劇団さんなのかはわからないが,ことのはさんのアレンジなのか,とても面白く観劇できた。もともと,ドジスンさんのアリスものはファンタジーではあるが不得意であるものの,この作品では理解できる感情,迷宮であり,観て良かったと素直に思える観劇時間であった。
実演鑑賞
満足度★★★★
Team葉初日を拝見。ことのはさんは大好きな団体さんで複数回拝見してますが、今までにあまり当たらなかったジャンルと言うかテイストでした。新しい発見的な感じです面白かったです。しのだみさん応援なので見られてよかった!楽しい時間を過ごせました。また次回も楽しみにしてますね
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、自分好み。
ファンタジーにしてラビリンスといった感覚であるが、まったくの浮遊感という訳ではなく、何となく地に足がついて といった絶妙感が好い。タイトル「独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった」は「不思議の国のアリス」を意識、そのメルヘン的な雰囲気を 少女ならぬ現代の中年女性の心の彷徨として描いている。
劇団遊◎機械(ゆうきかい)/全自動シアターが1995年(28年前)に初演、確か岸田國士戯曲賞の候補作品にもなったと思うが、今 観ても独特の世界観に浸れ楽しめる。いや 現代風にアレンジしているといったほうが正しいか。
舞台美術は女性の心模様を巧く表しており、アタシ(アリス)の荒廃した気持を的確に表出している。どちらかと言えば都会的なセンス、一見スタイリッシュと思える光景が次々と変化していく。ここは…そこは何処といった自分の居場所が定まらないといった空虚さが堪らなく切ない。
卑小だが、<Team葉>初日ということもあるのだろう、少し演技が硬い。台詞の噛み 言い直し、肩を組んで踊るシーンも少し揃(合)わない。しかし公演回数を経れば改善するだろう。それよりも物語を牽引する不思議な力(チカラ)、アリスの孤独と彼女を取り巻く<奇妙な>人々の陽気さ、そのアンバランスというか雑多さが現実と虚構(虚空)綯交ぜの世界観を立ち上げる。今まで観てきた<ことのはbox>公演とは一味違った面白味がある。
(上演時間2時間 途中休憩なし)【Team葉】
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/15 (木) 19:00
座席1階A列12番
価格4,500円
熱い熱い視線が飛び交っていて台詞一つ一つに魂が吹き込まれていた作品でした。一人一人が真剣勝負でした。軸となる主役はアリスであるワタシですがその上でストーリーのターニングポイントで色んな奇人変人が出てきます。必見です!
実演鑑賞
満足度★★★★
初日のTeam葉バージョンを拝見。最後に遊◎機械/全自動シアターの舞台を見たのはもう30年ぐらい前だから、この作品は未見なのだが、始まってすぐに(当然ではあるが)遊機械っぽい芝居だなあと。高泉はあの役だろうし、白井や陰山はあの役かなとか思いながら見ていた。初日だからか、今日はちょっとギクシャクした出来だったように思うが、推しウサギも見られたし、個人的ノスタルジアも含めて楽しませてもらった。