満足度★★★
焦点がぼけた印象
開演直前、余震が収まるまで前説開始を待った状態でした。
楽団の生演奏によるオペレッタでにぎやかな舞台。
会場の規模と「オペレッタ」という形式を考慮すれば、音量が大きすぎたように思う。歌声が聴き取りにくい難点があった。
作品としてはいろんな話が盛り込まれすぎ、それらがうまく結びついておらず、焦点がぼけてしまったと私は思った。
1カ月たち、色彩の鮮やかさだけが印象に残っている。
2時間30分という長い芝居で、もう少し交通整理して2時間程度にまとめたほうがよかったと思う。
客席はいつものタイニイアリスより疲れないように座席を工夫されていたのがよかったが。
詳しくはネタばれにて。
※震災直後の公演でしたが、ログインエラーで投稿できず、感想がたまっており、
遅くなってしまいました。
満足度★★★
バランスを失した感無きにしも非ず
逸材を見出した戯作者をタテ軸にクラインの壷の如くシームレスにリンクした劇中劇と劇中現実を絡める構造がイイが、いろいろと盛り込み過ぎた上に劇中劇の比重が大きくバランスを失した感無きにしも非ず。
一方、いかにも「芝居小屋」な美術は特筆モノ。
満足度★★★★
エンタメだけど奥が深い。
歌あり生演奏ありそれぞれの役者に見せ場ありとたっぷり楽しませてもらった。若手劇団とは思えない多彩なキャスト陣で、芝居の細部までていねいに作り込まれている。
満足度★★★
音楽劇にする意味はどうかな
生バンドを入れての音楽劇は、意外な面白さに満ちていた。中沢新一の「アースダイバー」をベースにして、現在の新宿が「新宿」になる物語を描く。中沢の作品は小説ではなく東京論らしいのだが、そこを巧みに使ったストーリー作りが面白い。また、誕生時の歌舞伎を現代的に解釈すれば、ロックバンドの演奏と英語を交えたセリフという展開は理解でき、全体に、壮大なフィクションをしっかりと維持する構成力はある。残念なのは、歌がイマイチ。ミュージカルとかオペレッタとかのレベルは期待していなかったが、音楽劇としても、どうかなぁ、という人がいたのは確か。全体には非常に面白く見せてもらっただけに惜しい。
満足度★★
生バンドはいいなあ~
オペレッタというからには、台詞は歌でということになるのだろうが、どうもそのあたりが怪しい。特に大人数で歌うと、歌詞はまったくわからず。座布団席での2時間半もやはり少々きつい。
満足度★★★★★
滑稽な描写も面白い!
エンタメ溢れる音楽劇。ピーチャムはこの路線で突っ走るのだろうか?前作「口笛を吹けば嵐」から作風が固まったような感じがする。だとしたら、このようなノスタルジックでレトロな芝居が好きな私としては嬉しいのだが、相変わらず「蒲田行進曲」を思わせるような世界感だ!惜しむらくはキャストらの歌唱力が音楽に負けて聞こえない部分があったこと。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
新宿とお金の物語
4人編成のバンドの生演奏をバックに、「新宿」という地名が生まれた時代を劇中劇を交えた重層的な構成で土臭く熱く描いた作品でした。
中沢新一さんの書いた原作を読んでいないので、どこまで原作に負っているのかは分かりませんが、中野長者の伝説と、新たな宿場町を作って儲けようとする人たちの話をお金を媒介にして重ね合わされた脚本が巧みで面白かったです。
時代劇なのに敢えて現代的な言葉や英語を使っていることには違和感を持ちませんでしたが、所々に現れる様式的な台詞回しが中途半端に感じました。
音楽は、ジャズ、ロック、サンバ、歌謡曲とバラエティ豊かで楽しかったのですが、大半の役者の歌唱力が1曲まるまる聴き続けたいとは思わないレベルだったのが残念でした。実際に水を張った池を中心にしたセットが印象的でした。
眠くなることもなく集中して観ていたのですがタイニイアリスの座布団で2時間40分は辛かったです。
開演前に代表の川口さんが「この震災で日常的な生活の大事さを実感し、劇団にとっては演劇をすることが日常です」というようなことを述べていて、印象に残りました。
開演直前にも地震があったのですが、前説で避難の仕方の説明があり、安心して観ることが出来ました。
満足度★★★★★
オペレッタの魅力満載でした。
新宿にまつわる『中野長者伝説』の、<池>が劇場内にあり、生演奏で歌ありダンスあり、美術、衣装や小道具もこだわりのある、見応えある作品でした。生きていく現実の中で、お金や愛など大切なものでありながら、怖さも秘めているからの魅力も感じた作品でした。
万が一に備え、避難経路から外に出てから避難場所(御苑)迄の地図も、当パンと一緒に、用意も有り。スタッフの方からの、丁寧な説明に、代表の川口さんからの説明と挨拶も、きちんとあった。≪こんな時だから、日常の有り難さや大切さを痛感した。公演にあたり、いろんな考え方があり、どれも正しい中、今自分達ができる事を、精一杯やる。≫と、おっしゃったと私は、解釈したのですが、(足りない言葉は、スタッフの方、フォローお願い致します。)
公演と言う名の経済活動、お疲れ様です。そして、素敵な作品、ありがとうございました。
で、開演前に、ユレたのですが、スタッフ方の落ち着いた説明も有り、又、力量のある役者さんばかりなので、引き込まれました。
満足度★★★
もうちょっと
土着的なオペレッタ。荒削りのようだけど、結構ひねったストーリーで見応えあります。ただ上演時間が長くて(途中休憩をはさみますが)、ダレてしまいました。もうちょっとタイトにならないかな。あと歌はやや難あり。