満足度★★★★★
余韻
70代の母と参りました。
観てたのしいだけの舞台と違い、いつまでも余韻ののこるとても素晴らしいお芝居でした。
母もとても喜んでいました。ありがとうございました。
満足度★★★★
素晴らしい!
舞台の上の風景は臭いが漂ってきそうな場面。主人公が住居としている長屋。糞尿桶、柄杓、舞台衣装・・・それらは、そのままリアルに見える。そしてそれをまことしやかに演じるキャストらの演技力に、ただただ、感服した。
特に気弱で卑屈で流されやすい主人公が、終盤には今までの鬱憤を吐き出すように糞を撒き散らし暴れるところは壮絶で、小気味良かった。
ただ、丁寧に描写するあまり、上演が長すぎて疲れたのも事実。
満足度★★★★
さすがである
タイトルのとおり,なんとも匂ってきそうな強烈な印象を残した芝居でした。文学だねぇ。人間のサガを表現しつくしていて,演劇の本質だと思いました。NHKの芸術劇場で放送されてもおかしくないよね。役者さんの力量はさすがとしかいいようがない。劇団俳小,実力派の真面目な劇団として好印象です。
満足度★★★★
実力派!
なんだか俳優座の劇を思い出しました。実力派の劇団ですね。地味で少々古い題材を一気にラストまで持って行く手腕には、ただただ圧倒されました。
ものすごく印象に残ったのは、ひたすら草むしりをしている、主人公の奥さん役の女優さん。草むしりの動作だけで、夫への不満、憐憫、憤り、後悔、迷い、その他様々な感情を全て現していました。女優さんもすごかったけど、この演出をした演出家もすごい、と思いました。
演劇好きのための、渋い演劇です。
満足度★★★★★
役者の演技力に感動する
糞尿譚」は、火野葦平作の短編小説だから、案外日数を要しないで読めた。
一般家庭の便所から糞尿を汲み取って買い上げ、それを農家に肥料として売ってわずかな口銭を得る…そんな商売が成り立っていた頃のお話。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
この作品を
舞台化するのは難しそうだと感じましたが、その作品を取り囲むベテランの役者陣の力によって見事に作品の中の人間臭さ、生きていく中での不条理さ等を描けていたと思いました。ただちょっと落ち着きすぎな印象はありましたが・・
満足度★★★★
骨太です
父と一緒に観て、語り明かしかった。
一緒に行ったT先生と同じ感想を持ちました。
勧善懲悪でもなく、ハッピーエンドでもなく、1人の正義の味方のヒーローが登場するでもなく、徹底的に人の裏表をさらけ出す。
学生時代に感動した「どん底」を思い出させてくれました。
2時間半と、休憩をはさむ長い劇なのですが、そのパワフルな演技に眠気も生じることなく見続けてしまいました。
ずっとこの劇団は、注目してきた劇団です。一番気に入っているのは、その「真摯さ」。
きっと興行的には厳しいのでしょうが、いつまでもがんばり続けてほしい劇団でもあります。
満足度★★
人間。
タイトルの強烈さに反して落ち着いた見やすいまとまった内容でした。
取り上げられている題材は興味深い。主人公が糞尿の汲み取り業者であるのだが、飄々としすぎていて降りかかってくる受難を楽しんでいるようにも見えたのは少し頂けなかったかも。
昭和が描かれてはいるが、そこに生きる人は今の時代にも存在していそうな感じがして良かった。
若い人が1人か2人主要キャストに欲しい感じがした。
満足度★★★
既得権益の存在
こういう社会派の文学作品に真っ向から挑めるのも新劇系劇団の長所だと思うし、舞台化が難しい作品だけにその意欲を高く買います。
いつの世も既得権益を守ろうとする一派の抵抗は根強いものだなぁと痛感させられた芝居。
同じ葦平の原作でも任侠映画になった「花と竜」のようなスカッとしたところのある作品ではないので、単調さは否めない。終始、主人公彦太郎のキャラクターには違和感がつきまとった。
詳しくはネタばれにて。
満足度★★★
プロレタリアートでした
おしむらくは、ちょっと時期を走したかな?
蟹工船ブームの時に公演していれば、もっと取り上げられたかも?!
現状が、逼迫している状況からの精神的脱出話。
世の中そうそう上手い話も、努力が報われるとも、そう簡単にいかない。
というアンダーな物語でした。
満足度★★★
糞尿譚
観させていただきました。
右前方5列目あたり(全く段差のないところです)でした。
まず舞台セットが糞尿色をイメージされている感じで、最後糞尿を投げつけてるシーンでも黄色い照明が多く使われていておもしろいと思いました。
が、やはり2時間半はキツかったです。
特に前半はどんよりとしたシーンが続いていたので。
あと主人公のキャラがうまくたっていなかったと感じました。
演者さんの芝居は味があってとても良かったのですが、女将さんとか同業者の方の、『10年間この仕事に注ぎ込んできた』『お人好しでとても良い人柄だ』という発言を聞くまでは、“仕事を真面目にしないただの飲んだくれのダメなおっさん”というキャラのイメージしかつかなかったです。
だから、権利が1.5と言われても、ん??別にそんなもんじゃないですかねっていう。
原作を読んでいないので、その辺は良く分かりませんが…
でも演者さんはそれぞれ味があっておもしろかったです。
ありがとうございました!!
なかなか味のある
時代物の原作あり(私は拝読していません)のお芝居なので、あらすじを確認して心して拝見しました。味のある役者さんが揃ってますね。単調なせいか多少辛い時間もありましたが、幅広く多くのお芝居を観たい者として大変勉強になりました。ありがとうございました。
満足度★★
私にはむずかしかった
火野葦平の同名小説が原作。
と言っても読んだことないんだけど。
タイトルのインパクトからやばい話を連想するが、そういうシーンはあんまりなかった。
けど実際扱ってたら相当臭いだろうな。
演劇は綺麗だね。
今改めてあらすじ読んだら、そういう話だったのかーと思った。
ちょっと単調というか難しかったというか。
火野葦平の書いた芥川賞作品が
原作。といっても読んでないんですけど、社会風刺的作品なのはあらすじ見て理解。いきなり肥オケ積んだ大八車が出てきたり、糞尿をイメージしたと思われる色の(?)舞台美術が面白い。年季の感じられる役者陣の演技もいい(臭い演技はあるけど、臭い演技はなかったし……なんのこっちゃ)。だけど、どうもストーリーのメリハリが弱いというか、演出のメリハリが弱いというか、2時間半はきつい。いや、細かいエピソードの積み重ね的なところがあるから、長さはともかくとしても、ユーモラスというより、どんよりした感じの時間が長い感じ。主人公が主人公なせいか、芝居そのものにも便秘というか下痢している感みたいなものが終始感じられた。もちろん、権力や社会構造に虐げられたり翻弄されたりする人を描くのだから、閉塞感があったり雰囲気がこうなるのも当然なのかもしれないが、どこかにスカッとした気持ちになる部分が欲しかった。
満足度★★★
ほぅ、ほぅ、そうくるか。
「糞尿譚」というタイトルで小難しい話かと思ったらわかり易い、人間臭い話。
人がよくてだらしない主人公、オヤジくさいとこも憎めないのでガンバレ!と思ってしまう。
夢への階段は遠くても人間は強い。ラストが、またいいっ。
ただ、汚らしいシーンはない方が。。。