とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】 公演情報 とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 29件中
  • 観た
    2011.4.1

  • 満足度★★★★

    「白と黒」の物語が観たくなる
    現実世界(と思わされていた)と間に挿入される作家が描いた物語の世界が見事にマッチ、融合して、いいストーリー、いい空間となっておりました。
    面白かったですし、よかったです。
    しかし、劇中で出てきた「白と黒」の物語を見たいぞー。

  • 満足度★★★★

    新宿眼科画廊
    チラシに惹かれて観劇しました。女性作家ver。

    Tシャツの敷き詰められたごちゃごちゃしているがキレイな印象を受ける舞台。ギャラリーらしく小さな空間だが、登場人物最大8名でも窮屈には見えなかった。

    こういうところでやる公演はとんがった演出が多いのかなと偏見をもっていたが、かなりわかりやすく仕上げていて良かった。音響とか照明も芝居にあっていたし。

    皆さん、演技が上手でした。眼科画廊は新宿駅から若干歩くが、機会があればまたお邪魔したい。

    ネタバレBOX

    作家の苦悩で話を進めていき、作品にいる自分に織り合いをつけるラストで後味の良い舞台に出来上がっていたと思う。

    石井舞の軍人演技はカッコよかった。
  • 満足度★★★★★

    女性作家バージョンも観劇
    自分はこちらのほうが好みだった。本編が始まる前から作家と物語の登場人物達の親和性を感じる。恐らく地味な公演だと思うが、じんわり染みた。ギャラリーの良さを出せる劇団だと思う。

  • 満足度★★★★

    女性作家ver.
    男性作家版はある先入観を持って観たこと、今回は結末を知った上で観たこと、男女反転となっていることなどから、直線的だった男性作家ver.に対して曲線的な印象。また、反転に伴い、使う拳銃を変えるなどの細かな演出も◎。

  • 満足度★★★★

    男性作家ver.
    書けなくなった作家の現実に作品世界(と精神世界?)を交えて描いてトリッキー。
    途中で「ある先入観」を抱いたために偏った見方をしてしまったが、最後にそれが覆されて一安心。
    結末を知った上で観る女性作家ver.が楽しみ。

  • 満足度★★★

    感覚の芝居…、かな
    現実と妄想と、そして実は過去が混じった一種幻想的な舞台。ロジックの積み上げと言うより感覚で見せる。印象は悪くないけど、主人公の小説家の、書くこと/書いたこと/書けないことへの根拠はもう少し見せてもいいのではないかとは思った。

  • 満足度★★★★

    クリエイターの周辺世界が...
    女性作家のバージョンを観劇。早朝の追加公演だったのですがスペースの密閉性が高いとそれにつれて濃密な世界が作れるのか?
    シュールな設定の中で,何度か印象的なシーンが繰り返されて,決してシュールを遊んで終わりというわけではない。行き着く先もナチュラルで,最後はエヴァの?ような終結の味。

    恐らく地味な公演に入るんでしょうけど,印象に残りました。
    チバさんもう1ステ観てみたい。

    脚本家ですが,team japan spec の『昭和85年』のような緻密な世界とこの世界とが描けるとは,そうとうな才能の方とお見受けしました。

    次作 期待いたします!

  • 満足度★★★★

    観てよかった
    心理世界に鮮烈な印象が残った。作品と空間が見事にマッチしている。

  • 満足度★★★★

    誠実なおはなし
    初めての場所でしたが、以前観たタマゴ「瞬き」(於:若山美術館)に近かったかなと。観たのは「女性作家バージョン」。舞台の左右(でいいのかな?)に配置された席から間近な演技を観るので一呼吸ごとに役者さんのセリフが体に伝わってくる。お話はとてもいいと思うし、ラストシーンもよかった。

    以下ネタバレ。

    ネタバレBOX

    初めのほう、作家(に限らず、モノを作ったり、何かを創ったり)の苦悶と演者が醸し出そうとしているものとの間に違和感を感じ続けました。自分がもう一文字も書けないことがわかっているならば、もっと自暴自棄、自堕落、いやノー天気でもいい。相当のものがあると思うんだけどそれが感じられない。これは演出の方針なんでしょうか。一文字一文字に自分を乗りうつらせて、今はポッカリと大きな穴しかない作家が、実は、自らが生み出したキャラクターによって再生される。編集者は、作家が気が付くことのなかった、心の奥にひっそりと佇んでいた自分自身ではなかったのか。であれば設定として同性のほうがよかった。最後、自分の大切な一部であるペン(指揮棒)を使って楽しそうにキャラクターに演技(演奏)をつけるシーン。ここで役者は演じる「作家」に同化する。枯れかけた花が一滴の水によって再び甦るように、作家は自分を取り戻す。ここの表情はとても魅力的。ここを生かすためにも始まり部分では真逆な枯れつつあるもの、というものがほしかった。身勝手な感想ですみません。

    ※男性作家バージョンをみたらまた違った見方になったと思います。
    ※作家役のだてさん、印象がよかったので、都合がつけばエビス駅前バーのお芝居に行こうと思います。
  • 満足度★★★★

    孤独な作家家業
    Aバージョン。作家の孤独な日常と妄想を描いた物語。いったいどれほどの作家が自分の書きたいものを描いているのだろうか?と考える。それは年に2回ずつ公演をやり続ける劇団と似ているが、売れている作家とそうでない作家の根本的に違うところは自分が描きたいものかそうでないかの世界感の違いかもしれない。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    作家は「黒と白」原稿以降、書けなくなってしまった。それでも編集担当者からの催促は止まない。締切、原稿用紙、それらは作家の肩にずしり・・と圧し掛かり押しつぶされそうになる。

    しかし、作家はただただ書けないことに手をこまねいて遊んでいた訳ではない。自身の身の回りに起こった事をいつか物語りにしようとスケッチして眠らせていたのだった。

    ところがそんな作家の苦悩と裏腹に物語りはスケッチの後続を走り書きするように続いてゆく。それは断片的に複数の短編として描写されていくのだが、それらは作家の妄想の中での物語りだというのが解る。

    その妄想の中で、作家を励ます編集者、登場人物らが間接的に直接的に作家を奮い立たせていることが解る。いつも孤独をひしひしと感じていた作家はこれらをきっかけとして自分は孤独ではない。と感じることが出来る。

    断片的に繋げる手法と構成が上手い。勿論、役者らの演技力がなくては成り立たない舞台だが、その中でゲームのようなサスペンス描写も絶妙で、観終わった後にじわじわと響く物語だった。

    個人的に、羊と狼の場面、同性愛の場面がとても良かった。
    全ては妄想の世界。
  • 満足度★★★★

    画廊だけに
    「私の頭の中の消しゴム」風のストーリーを思わせる会話で始まったので、こんな明るい客席で泣きたくないと思った!が、悲劇ではなかったのでよかった。
    いろんな物語が詰まっていて、それぞれの物語をもっとじっくり見ていたい。
    画廊だけにたくさんの絵を見たような舞台だった。

  • 満足度★★★★

    好きです
    初めて拝見させていただきました。
    内容もハラハラさせる場面だったりどきどきさせる場面が多く楽しんで観られました!なんだかんだネタバレになってしまうので、詳しくはネタバレにて↓

    ネタバレBOX

    劇場内に敷き詰められた真新しいような洋服の数々になんだか歩くのをためらう。
    書けなくなった作者が奮闘しながら、作品に入りこんでいく。
    その作品…特に「人口半減計画」が面白い!内容ももちろんだけど、ダウン着た男性の迫力に圧倒されて、もうどきどきしながら観させていただきました。これだけでも見たいと思いました。主演?の女性が少し噛む事が多くて聞きとりにくいところもあったけど、泣いていたときは引き込まれて「さずが女優さん!」ってすごいと思いました。

    あと、万が一地震があった際の避難口とかの説明はどこの演劇でもあったけど、避難所の地図を印刷してくれていたり「万が一の際は誘導します」とおしゃっていて本当に安心して観れてよかった!
  • 満足度★★★★★

    男性作家バージョン
    男性作家バージョンを拝見。狭い空間を広く使っていて印象的だった。男性作家の芝原(黒色綺譚カナリア派)と、石井舞の手堅い演技が光った。台詞を噛むシーンが多かったのがご愛嬌かwww

  • 満足度★★★★

    女性作家バージョン
    この作品の世界観、いや、だてあずみ。演じる女性作家の世界に取り込まれてしまったかのような不安定な感覚に陥りました。

    なので、観終わるとけっこう疲れた気分になりましたが、それぞれの役者さんの演技はとてもよかったと思います。

  • 満足度★★★

    【女性作家バージョン】観劇
    不思議な登場人物たちに翻弄されたり助けられたり…。

    ネタバレBOX

    筆が止まった女流作家の妄想を描いたもの。本当に個人的な物語です。

    彼女の作風は日本人口半減化計画に表れているように、国民に殺し合いをさせるような過激なところが特徴ですが、不本意な形で映画化されたからか、作家である親を越えられない苦しみからか、一文字も書けなくなってしまいました。

    妄想の中で過去の登場人物や空想の編集者たちに翻弄されたり導かれたりしていましたが、みんな自分の一部であることを自覚した結果、みんなの強力を得て何とか書き上げたようです。ペンを指揮棒に見立てて振って、みんなが調和する光景はちょっと出来過ぎのような気もしましたが…。

    隠れ家であるマンションの一室には洋服などが敷き詰められていて、あたかも彼女の大脳のしわのようでした。(ぬいぐるみハンター『埋没おんな』を思い出しました。)

    これが最後の作品よと言って差し出した原稿用紙を、そうですかと編集者は無表情に受け取っていましたが、これまでの中で最後の、即ち最新のということですね。必ずや、彼女は書き続けることでしょう。

    日本人口半減化計画を観たいですね。
  • 満足度★★★

    タイトルどおり!
    適度に狭いギャラリーはちょうどいい空間だった。サイズに適した舞台内容と思う。 後半、とくに最後のほうはよくわからなかった、かな。床に敷き詰められた古着は面白い手法だ。音や照明は効果的でよかった。地震発生に対する配慮には感心!!

  • 満足度★★★★

    求心力を持った空間
    物語やその顛末にたいして
    ずっと前のめりで観ていました。

    タイトルどおりのお芝居だとはおもうのですが
    観る側を巻き込む力が舞台にありました。

    ネタバレBOX

    新宿眼科画廊の空間が
    開演前から出演者たちによって
    次第に染められていきます。

    床を埋め尽くしたたくさんの服。
    台に置かれた原稿用紙とペン。
    そして会場が出演者たちの空気に満たされて。

    書くことが出来ない作家と
    物語の世界をたどってやってきた編集者。
    その会話から
    やがて引き出されていく
    彼女が出版した物語・・・。

    連作のように書き綴られたという
    短篇が舞台上に現わされ
    彼女の想いと交差し
    やがて彼女の現実に翻っていく。

    舞台のシーンの現れ方、
    音やライトがメリハリをつくり
    観る側にしなやかにその場の立ち位置を
    伝えていきます。
    だから入り組んだ多層の世界に
    迷うことなく
    浸りこんでいくことができるのです。

    舞台に現わされたものと観る側がひかれるものが
    乖離せずに撚り合わされるなかで
    世界が姿を現わしていく感じ。
    この世界の持ち主の
    醒めた部分も浸った部分も
    そして見えない部分までもが
    そのままに伝わってきて
    やがて書くことができない彼女の姿に至る・・・。

    終盤、さらに物語は踏み込まれて
    彼女が取り戻した感覚の肌合いが
    しっかりと伝わってきて。
    観る側にも解けた感覚がやってくる。

    ただ、そこまでに伝わってきただけに
    最後のシーンへの広がり方だけ
    すっと因果が消えたような感覚もあって。
    個人的にかもしれないですが
    そこだけ、ちょっと取り残されたような感覚が残りました。

    とはいうものの、
    作り手の世界を組み上げていく手腕と
    役者たちの空気の作り方の切れと密度の秀逸に
    取り込まれ、
    むさぼるように
    舞台を見続けた95分でありました。

  • 満足度★★★★★

    女性作家ver.観劇
    会場(劇場ではないのです)に入った瞬間、その空間から生み出されるであろう作品の空気感を察知。その時点で自分の好みにクリーンヒット。
    その勘を裏切らず、あるいは良い意味で裏切り、素敵な空間が展開されました。ごく個人的な世界の物語ではあるのだけど、何時間でもその場にいたいと思ってしまう。こういう感覚は初めて。音と灯りも優しく沁みわたります。

    ネタバレBOX

    会場に入った時からってのは先に書いたとおり。
    開演直前になって役者さんが場内で何かし出したのを見てさらに確信。
    本を読みながら居眠りしちゃった人もいてかわいらしい。

    ラスト、「一人じゃない」のくだり、個人的にはその言葉よりも、作家がペンで指揮する音外しまくりなLovers Concertと、作家の描く登場人物たちが自らの台詞をひたすら言いながらにぎやかに歩き回っている光景に、救いを見ました。自分まで救われたような気分に。ただ、そんなわけでかこのシーンではむしろ「一人じゃない」ってフレーズがチープに聞こえてしまったり。

    灯体を吊っていないんですねー。会場に使っているスペースに元々ある灯りと、色のついた電球などでやってます。これがまた空気感にマッチしていて良い。
    そしてどうやら自分は客席と舞台の区別が曖昧な演劇が好きなようです。

    役者さんがみんな素敵。
    だてこさんが可愛い。あの感じとグレーのパーカーは個人的に好みです。
    浅見さんは顔を見るだけで安心します。なんでだろう。
    そして石井舞さんのエージェント感ハンパないですね(笑)

    ちょいちょい噛むのが気になりましたが、会場を出たあとに世界が輝いて見えたので間違いなく素敵な作品です。男性作家ver.も楽しみ。絶対別作品に仕上がってるような気がします。この公演形態だとどこでもよくやってるリピーター割がいつになく輝いて見える…!
  • 満足度★★★★★

    好みです!
    こういうのは好みです。会場といい,ストーリーといい,役者さんといい,不満なところはありませんでした。男性バージョンを観たのですが,女性バージョンも観たくなります。こういう芝居に出会えるから小劇場芝居はやめられないのです。

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