当初は
「うわー、つまんねー。結局誰が劣る人だったかよく分かんねー。普段はインパクト強いのに今回はお新香みたいな後味だなー」と思っていました。今となってはその薄味も悪くなかったかなと。
満足度★★★★
“「静」のelePHANToon”の極致
1箇所を除いて大きな事件は起こらず、むしろ静かに進行するにもかかわらず、綱渡りをしているような、少しでも気を抜くと大怪我をしそうな張り詰めた感覚によって目を反らさせないのは“「静」のelePHANToon”の極致。酔った、酔いしれた。
満足度★★★★★
私も一番劣る人っぽいかな。
ちょっとダメ人間の話に引き込まれ、ついelePHANTMoonということを忘れていたら、突然目を覚まさせてもらいました!
満足度★★★★★
不快な世界に堕とされました
歪んだ登場人物達の歪な世界に引き込まれると言うか引きずり込まれました。艶っぽさと凶気が入り混じった物語は、手放しに面白いとは言い難いですが、とても良かったです。
満足度★★★★★
見事な「劣る人」たち
それなりに興味深いキャラクターの人々が描く物語は、トリッキーな部分は少ないが、少しずつジワジワと気持ちの中に入りこんできて、90分という長さながら、起伏と緊張感をしっかりと維持して見応えがある。もっと毒のある物語かと思ったが、こういった路線は、それはそれで充分以上に面白く観られる。実に秀作。佐藤みゆき演じるホステスの悪さが際立って見事で、彼女とえばら大介が対峙するシーンの緊張感はelePHANTMoonならではといってよいように思う。久々に観る重実百合健在も嬉しい。
満足度★★★★
みんな堕ちていました!
見事にみんな堕ちて行きました。
人間の悲しい部分を見た感じがしました。
出演者の気持ちのこもった演技、
こちらまで感じるものありました。
ちょっとショッキングでしたが
見応えありました!
満足度★★★★★
濃厚濃密
な空気にまったく気が抜けないお芝居でした。オープニングからもうぐいぐいとひきこまれました。役者さんの力量を感じました。
舞台中央のスナックの入り口の扉が非常に効果的で、「出オチ」もあり。
いくつかのエピソードが交錯しますが、どれがメインとか、だれが主役とかがなくどれもがフラットに扱われるのがよかった。
よくできたセットで、JACROW「北と東の狭間」のセットと酷似との意見もありますが、それならブス会「女の罪」のセットとも酷似していますから、行ったことはないですがきっとスナックとはどこもこんな感じなんでしょう。
これを機会に瀬戸山さんにはまた役者としても活躍してほしいですね。
今日の会場案内はろりえの志水さんでした。声で気がつきました。
満足度★★★★★
不思議な空気感
何か好きです。としか表現の仕様がない。自分でも何が良かったのかがまだ分かっていません。内容的にはドロドロとした話が多いのに、粘りつくことなく嫌な後味が残らない。本当の悪人がいなかったからかな。役者陣もみんな素晴らしかったです。
満足度★★★★
ミックスナッツ
どれを取っても、味があって好いんだけどつい知らず知らず選り分けて同じ物を摘まんでしまう。残されるものは何時も同じで気がつくと一人ぼっち。これって他より劣っているからでしょうか?
胃にグッとくるような感じは何時もよりは薄い感じ。それでも独特な雰囲気は好き。バナナの二階堂さんが新鮮だった。
満足度★★★★
本当の主役。
脚本家が描きたかったのは、安藤理樹さんが演じた青年・浅葉かと。クライマックスの彼の行動と、ファーストシーンとラストシーンを観てそう思いました。数々の男女の愛憎劇の絡む中、くっきりと浮かび上がって来るのは彼の純愛。切ない空気感での安藤さんの演技が、艶気のある女優さん達よりもしっとりと心に響いてきました。
ただ、全体的にはもっと密度が欲しかったかな、と。。しかし、より自然に近い空気感だからこそ後半からの生々しさが生きてくるのかとも思いましたし、この点は好みの問題かも知れません。
満足度★★★★★
「劣る人」とは、、
一体誰のことだったのだろうか。 登場人物みんながそれぞれに家庭や仕事や男女間と向きあっていて、逃げ出してはいなかった。 確かにお金で一時の虚構を楽しんでいたのかもしれないけど、現実にもそんなにめずらしいことではないと思う。
他人と比較して引け目を感じる心、それが“劣る”という表現だったのか。 いやそうではなく、滑川の優し過ぎる生き様のことであったのか。。
もやもやした気持ちはあるが、「ロンリーチャップリン」がリフレインして今も聞こえてくる、なぜか印象に残る作品。
物語以外については、舞台セットがすごい豪華! あんなものからこんなものまで置いてある。 また女性陣の方々のドレス姿、素敵でした。 特に瀬戸山さんの白いドレス姿は感嘆の声が出るかと。瀬戸山さんファン必見。 驚きといえば、劇中こゆび侍の佐藤みゆきさんが心配になってしまいました。どう心配になるかは観た方だけに。 PLAT-formanceの安藤理樹氏が放つ雰囲気、、独特な感じがよかった!
満足度★★★★★
愛憎劇
好み!ただただ好みだった。舞台セットも素晴らしい。そして佐藤みゆきの体当たりの演技が光る。これまでに何度も佐藤の演技は観ているが、イマイチ殻から脱していない気がしていた。彼女は小劇団のなかではそれなりに人気があったし、人気があるゆえの守りの体制が佐藤みゆきという女優を縛っているような気がしていたからだ。しかし、今回の演技で佐藤は女優・佐藤みゆきを乗り越えたような輝きだ。心底、素晴らしい!と感じた舞台。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
妙にクスクス
笑ってしまう場面(台詞)がありました。(男性向けですが)いつのまにか緊張感がある空間、役者さんも豪華、悪くなかったけれどサラリと消化してしまった自分が居ます。震災でしんどい自分と酷い世間の中に居たから、この位の状況では心が動かない状態だったのかもしれません。
満足度★★★
タイトルの意味は?
どうして劣る人なんだろう・・
劇場で配られるチラシ内のご挨拶に書かれているのだけがその答えなんだろうか。
それとも、単に僕がこの物語の登場人物より劣っているから
その意味がわからないだけなんだろうか。
説明から推測し、もっと邪悪な印象で観ていたせいかインパクトに欠けるような気がした。
最後までみて、不明な点も残るし、最後も中途半端なような気がした。
ただ観た人自身それぞれの想いや想像に任せるという狙いがあるのなら、それはそれでありなのかもしれない。
ここは個人差があると思いますが、僕個人としては、すっきりしない終わり方はモヤモヤ感が残りどうも苦手意識がある。
それでも、本作には最後まで見入ってしまうだけの力は役者さんからなのか、また別のものなのかはわからないがあったと思います。