劣る人 公演情報 劣る人」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 23件中
  • 観ていた
    2011.3.18

  • 当初は
    「うわー、つまんねー。結局誰が劣る人だったかよく分かんねー。普段はインパクト強いのに今回はお新香みたいな後味だなー」と思っていました。今となってはその薄味も悪くなかったかなと。

    ネタバレBOX

    扱っている内容からすれば、明らかに劣る立場の人間が一人いてその周囲で起きる人間模様を描くほうが分かりやすい。変にみんながみんな何か劣ってたからお互いに埋没しちゃって何を焦点に見ればいいのか分からなかった。そのせいで主人公不在の群像劇に。「誰しも何かしらコンプレックスを抱えている」というメッセージとして捕らえるとすんなり受け入れられるけど、観ている人間にそれを思わせるには内容の現実感が足りない。
    役者を見ていて演出を受けている部分と受けていない部分があるんだろうなという印象が。その穴を埋めるのも役者の仕事だけど、それにしても。そのちぐはぐ感はいつもの濃いelePHANTMoonなら気持ち悪さに繋がってプラス。でも薄味の時には目立ってしまう。勿体無い。
  • 20110321
    (^・ェ・^)

  • 満足度★★★★

    “「静」のelePHANToon”の極致
    1箇所を除いて大きな事件は起こらず、むしろ静かに進行するにもかかわらず、綱渡りをしているような、少しでも気を抜くと大怪我をしそうな張り詰めた感覚によって目を反らさせないのは“「静」のelePHANToon”の極致。酔った、酔いしれた。

  • 満足度★★★★

    遅くなりましたが・・・
    今までに観させてもらった作品の中では一番リラックスして臨めたが、観ている側を緊張させる雰囲気はやはりあった。

  • 満足度★★★★

    痛い…
    思いながらも分かりやすく作られていました。

    あの場面は見ていても痛かったです。

  • 満足度★★★★★

    私も一番劣る人っぽいかな。
    ちょっとダメ人間の話に引き込まれ、ついelePHANTMoonということを忘れていたら、突然目を覚まさせてもらいました!

    ネタバレBOX

    劣る人の反対はいい人かな。いい人は重実百合さんに言わせると、「それはそれでつまんない」ということになり、つまり劣る人とはつまんなくない人、ダメ人間だけどちょっと興味の対象になる人って感じでしょうか。

    あんな美人のいるバーなら行ってみたいな。懐かしいな。

    佐藤みゆきさんの恍け方、開き直り方はさすがでした。「出せ」、「盗ってない」の繰り返しシーンは迫力がありました!「臭い○○」とは言われたくない!

    ロンリーチャップリンをフムフムと聴いていると、突然窮鼠猫を噛む、一番ダメっぽい男が一番男気のある男を刺し殺すシーンに、elePHANTMoonということを思い知らされました。

    ただ、最後の幽霊は私的には好みではありませんでした。
  • 満足度★★★★★

    不快な世界に堕とされました
    歪んだ登場人物達の歪な世界に引き込まれると言うか引きずり込まれました。艶っぽさと凶気が入り混じった物語は、手放しに面白いとは言い難いですが、とても良かったです。

  • 満足度★★★★★

    見事な「劣る人」たち
    それなりに興味深いキャラクターの人々が描く物語は、トリッキーな部分は少ないが、少しずつジワジワと気持ちの中に入りこんできて、90分という長さながら、起伏と緊張感をしっかりと維持して見応えがある。もっと毒のある物語かと思ったが、こういった路線は、それはそれで充分以上に面白く観られる。実に秀作。佐藤みゆき演じるホステスの悪さが際立って見事で、彼女とえばら大介が対峙するシーンの緊張感はelePHANTMoonならではといってよいように思う。久々に観る重実百合健在も嬉しい。

  • 満足度★★★★

    みんな堕ちていました!
    見事にみんな堕ちて行きました。
    人間の悲しい部分を見た感じがしました。
    出演者の気持ちのこもった演技、
    こちらまで感じるものありました。
    ちょっとショッキングでしたが
    見応えありました!

    ネタバレBOX

    左藤みゆきさん、
    何度もバチンバチン叩かれる姿はドキドキしました。
    叩かれても叩かれてもにらみ返す。
    そして最後には諦める。
    正に堕ちて行く瞬間をみました。

    迫真の演技、目を引くものがありました!!
  • 満足度★★★★★

    濃厚濃密
    な空気にまったく気が抜けないお芝居でした。オープニングからもうぐいぐいとひきこまれました。役者さんの力量を感じました。
    舞台中央のスナックの入り口の扉が非常に効果的で、「出オチ」もあり。

    いくつかのエピソードが交錯しますが、どれがメインとか、だれが主役とかがなくどれもがフラットに扱われるのがよかった。

    よくできたセットで、JACROW「北と東の狭間」のセットと酷似との意見もありますが、それならブス会「女の罪」のセットとも酷似していますから、行ったことはないですがきっとスナックとはどこもこんな感じなんでしょう。

    これを機会に瀬戸山さんにはまた役者としても活躍してほしいですね。

    今日の会場案内はろりえの志水さんでした。声で気がつきました。

    ネタバレBOX

    老婆心ながら、後ろの座席の方にはわからなかったのではないかと思うことを2つほど。
    ホステス役の二階堂瞳子さんが片づけているボトルが「麦焼酎 二階堂」だった。
    最後のシーン。滑川の倒れた床から血(と思われる液体)が湧き出してきている。
  • 満足度★★★★★

    不思議な空気感
    何か好きです。としか表現の仕様がない。自分でも何が良かったのかがまだ分かっていません。内容的にはドロドロとした話が多いのに、粘りつくことなく嫌な後味が残らない。本当の悪人がいなかったからかな。役者陣もみんな素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★★

    みんな綺麗過ぎる
    場末なのに。瀬戸山さんの役者業をみるのは久しぶりでうれしいし、佐藤みゆきがすてきな

  • 満足度★★★★

    ミックスナッツ
    どれを取っても、味があって好いんだけどつい知らず知らず選り分けて同じ物を摘まんでしまう。残されるものは何時も同じで気がつくと一人ぼっち。これって他より劣っているからでしょうか?
    胃にグッとくるような感じは何時もよりは薄い感じ。それでも独特な雰囲気は好き。バナナの二階堂さんが新鮮だった。

    ネタバレBOX

    滑川が不思議な存在であればあるほど、浅葉がストレートに見得る。
    佐藤みゆきさん。この公演で40回位打たれるんじゃないんですか?大丈夫?
  • 満足度★★★★

    観劇
    佐藤みゆきが素晴らしい。

  • 満足度★★★★

    本当の主役。
    脚本家が描きたかったのは、安藤理樹さんが演じた青年・浅葉かと。クライマックスの彼の行動と、ファーストシーンとラストシーンを観てそう思いました。数々の男女の愛憎劇の絡む中、くっきりと浮かび上がって来るのは彼の純愛。切ない空気感での安藤さんの演技が、艶気のある女優さん達よりもしっとりと心に響いてきました。

    ただ、全体的にはもっと密度が欲しかったかな、と。。しかし、より自然に近い空気感だからこそ後半からの生々しさが生きてくるのかとも思いましたし、この点は好みの問題かも知れません。

    ネタバレBOX

    滑川が死ぬときに浅葉が取った行動に激しく共感。口数が少なく掴みどころのない滑川から、浅葉が唯一身体で得た安心感が口淫で。キスをして、ベルトを外して・・・の流れで、浅葉のずっと抱いてきた不安と安心の在り処、そしてどんなに浅葉が純粋で一途な青年だったかが伝わってきました。最初と最後のシーンが二人が踊っているところという点でも、この二人が本当の主役なんだな、と。

    そして、開場後まずセットを観て感じたのは、去年同じサンモールスタジオで観たJACROW「北と東の狭間」との類似。(酷似と言ってもいいかも、)
    密度がもっとほしいと感じた所以は、JACROWがドラマチックで壮絶な会話劇で私の去年のベスト5に入るお気に入りの舞台だっただけに、自然にそれと比べてしまったことだと思います。もちろんあくまでも私の所感ですので、その点ご容赦を。
  • 満足度★★★★★

    「劣る人」とは、、
    一体誰のことだったのだろうか。 登場人物みんながそれぞれに家庭や仕事や男女間と向きあっていて、逃げ出してはいなかった。 確かにお金で一時の虚構を楽しんでいたのかもしれないけど、現実にもそんなにめずらしいことではないと思う。

    他人と比較して引け目を感じる心、それが“劣る”という表現だったのか。 いやそうではなく、滑川の優し過ぎる生き様のことであったのか。。

    もやもやした気持ちはあるが、「ロンリーチャップリン」がリフレインして今も聞こえてくる、なぜか印象に残る作品。  


    物語以外については、舞台セットがすごい豪華! あんなものからこんなものまで置いてある。 また女性陣の方々のドレス姿、素敵でした。 特に瀬戸山さんの白いドレス姿は感嘆の声が出るかと。瀬戸山さんファン必見。 驚きといえば、劇中こゆび侍の佐藤みゆきさんが心配になってしまいました。どう心配になるかは観た方だけに。 PLAT-formanceの安藤理樹氏が放つ雰囲気、、独特な感じがよかった!

  • 満足度★★★★★

    愛憎劇
    好み!ただただ好みだった。舞台セットも素晴らしい。そして佐藤みゆきの体当たりの演技が光る。これまでに何度も佐藤の演技は観ているが、イマイチ殻から脱していない気がしていた。彼女は小劇団のなかではそれなりに人気があったし、人気があるゆえの守りの体制が佐藤みゆきという女優を縛っているような気がしていたからだ。しかし、今回の演技で佐藤は女優・佐藤みゆきを乗り越えたような輝きだ。心底、素晴らしい!と感じた舞台。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    この舞台の説明に「人間はどこまで堕ちることができるのか?邪悪になることができるのか?世界は肉と脂と汗と悪臭に満ち満ちている。」という行があるが、この説明なら主役は横山(保田泰志)と千春(佐藤みゆき)だ。

    スナックに勤める千春はシングルマザーだ。千春目当てに通う客・横山をその気にさせ身体を売る。ここでの横山は見るからにモテナイ男そのものだ。劣る人の代名詞だ。(失礼)
    いつものように千春とよろしくやろうとスナックに訪れた横山は千春とホテルに行ったが千春に8万円を盗まれてしまう。

    普段おとなしい横山を多少、見下していた千春の行為だったが、それに逆上した横山は先にスナックに戻っていた千春に襲い掛かり殺そうとする。ここでの男女の愛憎の言葉、罵りあいの応酬が壮絶だ。それでも自分は盗んでいないとシラをきる千春の嘘は誰でも見抜いているのだが、一度吐き出した嘘を訂正することは出来ない。それは他人からの目という拘りのプライドだ。

    しかし、その嘘を瞬時に見抜いた滑川が千春をシバキ倒して真実を吐かせる。しかし、男女の関係というのは他人が踏み込み関知するものではない。滑川は横山に刺されて血みどろになりながら殺されてしまう。横山の精一杯のプライドからだ。

    元夫婦が歌う「ロンリーチャップリン」がしっとりと心に響いた舞台だった。それぞれの人間の業を表現したような舞台。
  • 満足度★★★

    妙にクスクス
    笑ってしまう場面(台詞)がありました。(男性向けですが)いつのまにか緊張感がある空間、役者さんも豪華、悪くなかったけれどサラリと消化してしまった自分が居ます。震災でしんどい自分と酷い世間の中に居たから、この位の状況では心が動かない状態だったのかもしれません。

  • 満足度★★★

    タイトルの意味は?
    どうして劣る人なんだろう・・
    劇場で配られるチラシ内のご挨拶に書かれているのだけがその答えなんだろうか。

    それとも、単に僕がこの物語の登場人物より劣っているから
    その意味がわからないだけなんだろうか。

    説明から推測し、もっと邪悪な印象で観ていたせいかインパクトに欠けるような気がした。

    最後までみて、不明な点も残るし、最後も中途半端なような気がした。
    ただ観た人自身それぞれの想いや想像に任せるという狙いがあるのなら、それはそれでありなのかもしれない。

    ここは個人差があると思いますが、僕個人としては、すっきりしない終わり方はモヤモヤ感が残りどうも苦手意識がある。

    それでも、本作には最後まで見入ってしまうだけの力は役者さんからなのか、また別のものなのかはわからないがあったと思います。

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