南へ 公演情報 南へ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-20件 / 27件中
  • 満足度★★★★

    意見が分かれる
    1回だけ見たのでは、少し戸惑う内容かと思いました。私は面白かったのですが、一緒に行った連れは全くつまらなかったとの感想でした。最期まで見終わって、その意味は何だったのかと反芻しながら、じわじわと味わえる作品かと思います。テンポが速く、時間と空間の移動がはげしいために1回でわかるのは難しかったように思います。

    ネタバレBOX

    ノリヘイが主役なのですが、実はこれが日本人の幻影なのだと気づくまでは、とてもリアルに演じられているので話の内容とテンポに追われ全体が把握できませんでした。幻影だということに気づいてからは全体がすっきりと理解されました。アマネはその幻影を際立たせる役割として両親を奪われた脱北者ということで、「南へ」の意味もわかるかと思います。
    大震災の中で、野田MAPの今度に期待します。破壊と再生の物語を!
  • 満足度★★★★

    日本人万歳
    では無いです。前半と後半ではテーマが違うように感じましたが、それが日本人なのですよね。「嘘と真実」の叫び。なるほどタイトル。

    ネタバレBOX

    最近読んだ「A3」にもあったように、集団での個人。個人での集団。そして日本人の性格。戦争。宗教。天皇制。。。そんなメッセージが刺さってきました。火山と地震。まさに今、まさに現在。野田さんって預言者??
  • 満足度★★★★

    良くも悪くも野田らしい
    『ザ・キャラクター』『表に出ろい!』と合わせて、一種の3部作となっているそうだが、「信じる」ということをどう考えるか、という点で繋がっているように思う。本作では、加えて、マスコミとか天皇とかあたりまでは何となく予想できたのだが、終盤の、ヒロインの独白の方向性は予想外で、タイトルとの関わりに深さを感じた。野田らしい作品ではあるし、そこでのメッセージも何となく分かる。

  • 満足度★★★★

    アンサンブルの演出が好きでした。
    震災前に観て、戯曲を読んで、震災後にもう一回観ました。
    舞台上と今回の震災後に直面している日本の状況とが重なっていて凄まじさを感じました。日本人の災害に対する危機管理とか、マスコミは現実をドラマティックにして煽っているような、煽られる側の無責任さとか、敗戦後の神や信仰の不在により信じたいことだけ信じるとか・・。日本人のアイデンティティがテーマだと私は思うんですが、天皇制やら太平洋戦争やら・・これでもかってくらい畳み掛けてきます。私の許容範囲を越えて、かなりこぼれてしまった感があります。野田さんについていくのは大変です。
    でも、無関心でいてはいけない、流されないよう自分がしっかりしなくちゃと思うことができたて、よかったと思っています。
    最後、野球中継を見ながら里長(いっけいさん)が叫んだセリフに背筋が凍りつきました。野田さんから指摘されたような日本人的だったので。

    好きな役者さんソンハくんの道理っぷりとソンハくんの太鼓を堪能できたのは嬉しかったです。

  • 満足度★★★★

    行ってきました、 初日!
    うーん、難解でした。
    「難解」という言葉で片付けるの本当はいけないんですが、
    ここ最近の作品(生で観たのは07年の「キル」~)の中では
    一番難しいかったかも。

    後半、「信」をテーマにいろいろな場面が出てきて
    それ理解しようと頭フル回転。

    上演時間は2時間10分でしたが
    後半の異常な密度に3時間超くらいに感じました。

    モチーフにした題材や事件などは
    なんとなく分かりましたが、
    それらを理解して結びつけるところまで
    自分の理解力や知識では難しかったです。
    今回は題材として、日本の歴史の暗部にまで
    踏み込んでいっていた印象です。

    火山噴火という宮崎の現実のニュースに
    偶然にも重なってしまった事で感じる点はありました。


    演技に関しては
    やはり、凄い役者さんが揃っているだけあって
    初日でしたが、かなりの完成度だったと思います。
    特に、蒼井優さん印象的でした。
    それに、若手のチョウソンハさんも頑張っていてうれしかったです。

    これからどう変化するか楽しみです。
    後半の日程でもう一回観に行きたいです。

  • 満足度★★★★

    タイムリー
    内容とは関係ないけど、大事なシーンでかんでたのが残念だった。震災直後に観たのもあって考えさせられた。震災前だったらまた違った印象だったのかしら。

  • 満足度★★★★

    こわっ!
    自分としては「"天皇制"に触れるのは危険」というイメージがある。

     今回の「南へ」では、天皇制に対する日本人のあり方を観客に見せつける。日本人が、いかに天皇を利用し、天皇の名のもとに何をしたか、いかに踊らされてきたか。

     「南へ」では、現代と300年前の時間を行き来し、時代が変わっても思想としての天皇制は民衆のなかに生きていることが、実にわかりやすく(というか、そのまんま)示される。さらに、戦前の日本と朝鮮の関係にまで言及してきて(近代の天皇制を語る上では避けて通れないとしても)「おいおい、大丈夫かな?野田秀樹、刺されないかな(笑)?」とまで思ってしまって、個人的にはとってもスリリングな観劇となった。

     いちばんゾっとしたのは、天皇(?)を演じた、藤木タカシ&銀粉蝶がアマネの両親(朝鮮民族)も演じているところかな。これって「実は天皇の起源は...」ってことでそ?うひゃあ...

  • 満足度★★★★

    思ったよりよかった
    野田さんの芝居は奥が深いので、よく観ていないとわからなくなってしまい過去???の感想持ったものだが、今回は思ったより理解できたと思う。

    妻夫木さん、蒼井さんとも舞台に溶け込んでいたにぎやかな芝居にマッチしていたように思う

  • 満足度★★★★

    偶然(必然)の一致
    何か月も前に書いた脚本が、
    メイン・テーマではないようですが、
    火山の噴火、それによる地震を話の軸とし展開していて、
    いま、上演されているところに、
    クリエーターの選ばれし才能、を感じさせられました。

  • 満足度★★★

    モヤモヤが残る
    何よりもまず、現実の震災のインパクトに負けてしまった感がありますね。脚本は、個人のアイデンティティの話から始まって、天皇制、脱北などをからめて(たぶん)日本人論を展開していますが、ちょっと焦点が定まらない印象を受けました。「知らない人のために命がけで走る」素朴な誠意と「天皇のために切腹しなければならないのか」という疑問の間の微妙な違和感、アイデンティティを失ってしまった日本人と記憶を学ぶ脱北者、というあたりが鍵のような気がしますが、最後までモヤモヤしたまま終わってしまいました。あと、主演の二人の演技は良かったと思います。

  • 満足度★★★

    今ひとつ、
    物足りなく感じてしまった。

  • 満足度★★★

    少し
    あのはじまり方が好きです。

  • 満足度★★★

    相当期待していったが
    期待が大きかった分、当時はっがっかりきてしまった。でも、今、思うとそんなにひどくない作品だったと思うし、なんだかんだで覚えてるしなぁ

  • 満足度★★★

    いつも構図が一緒
    キャスト陣は、皆好演されていました。

    開演前の野田さんのメッセージには、一部で、共感し、一部で、反論したい思いがありました。

    内容についての感想は、少し落ち着いたら、改めて書くつもりですが、蒼井さん演じる女性あまねが誰をモデルにしているかがわかる世代とそうでない観客で、意見が分かれる気がしました。

  • 満足度★★★

    野田の演劇論の世界かな、と。
    テレビで「農業少女」を見てから野田地図を見たいという思いが募り、今回チケットをとりました。
    震災下という状況ではありましたが、それなりに楽しめました。確かに、難解な部分もありましたが。
    特に蒼井さんがよかったですね。彼女の演劇を見るのは二回目ですが、舞台映えする女優さんですね、テレビなんてもったいない!って思いました。

  • 満足度★★

    ピントはずれ?
    いつものNODA・MAP演出です。
    大量のエキストラとテンポの速さと言葉遊びですが、
    言葉遊びが安直になりつつあり、
    脚本も小難しくしてるだけで中身は薄く、
    感じるところは無いかなぁ。。

    また、主演女優さんですが、高音でキンキンさせつつ
    「さ行」の発音があまり良くないですね。聞きにくい。興醒めしました。

    相まって、舞台自体の魅力には非常に欠ける結果となりましたね。
    これでS席9,500円は高過ぎですねぇ。

  • 満足度★★

    よくわからず・・
    正直、「NODAMAP」「妻夫木聡」「蒼井優」というブランドに惹かれてみてきました。
    けど、ぶっちゃけよくわからなかったのが感想です。舞台での迫力、演じる上手さは十分伝わってきましたが、話の流れを理解するのが難しすぎました。
    野田さんがこの作品を通して何を伝えたいのかが理解出来ませんでした。

    introductionを読んだ感じでは、面白そうだと思えたんですがここまで難解とは・・。この良さが理解できる人に是非解説をお願いしたいと思いました。

    野田さんの作品は、今回が初めてになりますが毎回こんな感じなのかな~。

  • 満足度★★

    政治的配慮?検閲済?小難しい
    舞台は久しぶりというか、ほぼ初心者ですが、この舞台は、出演人が華やかで、映画やドラマでは好きな役者さんが多かったのに惹かれたことと、野田秀樹さんはどこかで聞いたことあったので、見てきました。

    ・・・ひとこと「う~ん」が、正直な感想です。

    なにが言いたかったのかよくわかんないし、深読みすると、政治的ななにかが加わって、脚本が削られてたのかなって思っちゃう程です。

    舞台ってこういうものなんでしょうか?もうちょっと素人にも判り易くして欲しかった。

    セリフを暗記して、2時間10分の間ほぼ休みなしで、表情豊かに演じる役者さんには、蒼井優さんをはじめすごい感動しましたが、内容的には、いつもはテレビで見ている役者さんを目の前で見るためだけに9500円も出した感じで、なんかちょっと残念。

    ネタバレBOX

    結局のところ、細かいところだと、現実世界での蒼井優は、脱北者(スパイ?)ってことで、妻夫木聡は、記憶喪失しちゃった人ってことなんでしょうか?

    火山噴火、過去から現代、戦争、天皇、記憶、嘘・・・

    笑いを取ったりするところは、丁寧なのに、難しいところは分かる人だけついてくればいい的なのか、説明もあんまりなく、実は結局のところ大した意味はないのか、見る人によって受け取り方が変わってしまいそうな感じで、奥深いのか浅いのかよくわかんない・・・

    「信」じるってことは、曖昧で答えがないよって、ことで、わざとこういう風にしていると言えば、わからなくもないですが、正直、誰か一から何を意味していたのか、全部教えて欲しいです。

    演技や、一部表現はよかったと思うのですが、結局はあんまり理解できなかった...こんな自分は舞台合わないのかなぁ・・・


  • 満足度★★

    面白くない
    50日に及ぶ公演も終盤に差し掛かっている中で、Corich!ユーザーのレビューが芳しくないことが事実を物語っているのではないかと思います。結局のところ、今回の戯曲が持つレトリックと伏線の拡がりを、舞台上の芝居がまだまだ掴みきれていないのでしょう。これだと観客は語られる台詞の意味に意識がいくだけです。あと、台詞の連鎖で綴られる芝居としては劇場が大きすぎ。

    ネタバレBOX

    役者の演技はそんなに悪くないし、パイプ椅子を使ったアンサンブルはクリエイティブな表現だと思うけれど、それが舞台全体の出来として結実していないです。
  • 満足度

    蒼井優さんの声量のなさが致命的
    雪で同行予定者が急遽キャンセル。ということで、ちょっと早めに現地に行って、当日券狙いで並んでいる人の、最後尾の人に声をかけて、一枚定価で買ってもらった。大助かり。帰りに夜ご飯でもご馳走しようかと思ったけれど、シャイなので(笑)自粛。

    さて、芝居。

    ここ数作、分かりやすいというか、観客に対してとても親切な脚本が多かった印象のある野田秀樹さんだけれど、本作は久しぶりに「なにこれ」という感じの舞台になった。ただ、それは実は意図していないような気がする。なぜ「なにこれ」という舞台になってしまったのかと言えば、それは脚本のせいではなく、役者のせい、もっと言ってしまえば蒼井優さんのせいなのだ。

    僕は蒼井優さんは結構好き、というか、かなり好きな俳優さんで、彼女が出ている映画は良く観ているし(中には『雷桜』みたいなすごい駄作もあるけれど)、彼女の演技力も高く評価している人間だ。だから、実は本作も宮沢りえさんや松たか子さんや大竹しのぶさんばかりの最近の野田作品に新しい才能が注入されるかな、しかも、蒼井優さんか、ということで、3公演分も予約してしまったのだ(笑)。でも、今日の舞台の、冒頭の部分だけで、「あ、これは駄目だ」となってしまった。何しろ、声が客席に全く届かないのだ。他の役者は芸達者な役者さんを揃えているからそんなことは全然ない。声だけなら、蒼井優さんの鏡像のような女性の役者さんの方がずっと存在感があるのだ。

    ということで、主役である蒼井優さんの声が、L列までも届かないのだから、かなり大きな箱である芸術劇場中ホールでは、半分以上のお客さんには芝居が届かなかったと思う。僕のところもギリギリだった。いや、正直に言えば、届いていなかった。今の実力では、中ホールで野田作品の主役を張るだけのスキルは持っていない、というのが普通の評価だと思う。

    内容は、いつもの野田作品らしく、日本人のアイデンティティを問うようなものになっていた。そこに白頭山などが出てきて、天皇、戦争なども絡め、色々と日本人としての「自分」を見つめ直すことを要求していたんだと思う。が、残念ながら、野田秀樹さんが意図していたような成果は出ていないと思う。それは舞台にいる野田さん自身が感じているんじゃないだろうか。前半の導入部における「天皇を利用した詐欺」の部分も、なかなか面白さが伝わってこない。面白くなりそうなのに、芝居がぶった切られてしまうのである。蒼井優さんの声が届かないから。

    ただ、野田さんはこれまでも、ちょっと能力の足りない役者さんたちを上手に使い、そして上手に成長させてきた。この舞台を通じて、蒼井優さんも大きく成長できるかも知れない。問題は声量なので、短期間で一気に挽回する、というのは難しいかも知れないのだが、そういう一発逆転を待つべきだろう。野田秀樹さんの芝居は本人曰く「3回目が一番出来が良い」とのことだが、今日の3回目は全く不出来。そして、どうせ観に行くなら、公演も最後の方、3月後半に行くことをお薦めする。僕は2月中旬のチケットはすぐに友達に売ってしまった。3月末、最終版で舞台がどう変わっているかを楽しみにしたい。あるいは、5列目ぐらいまでなら楽しめるかも。

    今日の段階での舞台の評価は☆半分。ただし、役者ごとの評価だとこんな感じ。

    妻夫木聡 ○
    蒼井優 ×
    渡辺いっけい ◎
    高田聖子 ○
    黒木華 ○
    銀粉蝶 ◎
    藤木孝 ◎
    野田秀樹 ○

    とにかく、蒼井優さんで全部だめになってしまった。でも、演技はちゃんとしているんですよ。地味な顔立ちなのに、大竹しのぶさんみたいな可愛らしさがあって。とにかく、声。声なんです。いきなり中ホールって、無理だったんじゃないかなぁ。小ホールなら全然問題ないと思う。でも、今、小ホールで毬谷友子さんがやってるんだよね。逆だろ、と。明日観てこようかな・・・。

このページのQRコードです。

拡大