満足度★★★
モヤモヤが残る何よりもまず、現実の震災のインパクトに負けてしまった感がありますね。脚本は、個人のアイデンティティの話から始まって、天皇制、脱北などをからめて(たぶん)日本人論を展開していますが、ちょっと焦点が定まらない印象を受けました。「知らない人のために命がけで走る」素朴な誠意と「天皇のために切腹しなければならないのか」という疑問の間の微妙な違和感、アイデンティティを失ってしまった日本人と記憶を学ぶ脱北者、というあたりが鍵のような気がしますが、最後までモヤモヤしたまま終わってしまいました。あと、主演の二人の演技は良かったと思います。
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2013/03/26 00:44
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