満足度★★★★
こわっ!
自分としては「"天皇制"に触れるのは危険」というイメージがある。
今回の「南へ」では、天皇制に対する日本人のあり方を観客に見せつける。日本人が、いかに天皇を利用し、天皇の名のもとに何をしたか、いかに踊らされてきたか。
「南へ」では、現代と300年前の時間を行き来し、時代が変わっても思想としての天皇制は民衆のなかに生きていることが、実にわかりやすく(というか、そのまんま)示される。さらに、戦前の日本と朝鮮の関係にまで言及してきて(近代の天皇制を語る上では避けて通れないとしても)「おいおい、大丈夫かな?野田秀樹、刺されないかな(笑)?」とまで思ってしまって、個人的にはとってもスリリングな観劇となった。
いちばんゾっとしたのは、天皇(?)を演じた、藤木タカシ&銀粉蝶がアマネの両親(朝鮮民族)も演じているところかな。これって「実は天皇の起源は...」ってことでそ?うひゃあ...