『そこで、ガムを噛めィ!』 公演情報 『そこで、ガムを噛めィ!』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 30件中
  • 満足度★★★★★

    笑えた!!
    草野球の醍醐味がたくさん盛り込んであり楽しかった。愛おしい部員たち(笑)
    なんか久しぶりに草野球やりたくなってきた。

    名古屋から観に行ったかいがありました。

  • 満足度★★★★★

    今更投稿だけど
    野球はやっぱりええなぁ・・・。あ、作品も笑えて良かったです

  • 満足度★★★★★

    痛快な面白さ!
    「小劇場史に残る草野球コメディ」とキャッチコピーが付いているが、観ていてなるほどと思った。コメディ劇団はたくさんあるが、鈴木雄太の目指す独特の世界が完成に近づいている。

    初日ゆえの若干のセリフの噛みなどはあったものの、質は非常に高く、私が観た8割世界のコメディの中でもナンバー1かもしれない。もう一度観たいくらいだ。

    役者のひとりひとりが個性的で魅力的。適材適所の配役にもうならされた。

    アンダースロー対策には笑い転げた。

  • 満足度★★★★★

    素直
    野球のお話ならスポ根劇だったらちょっと引くなあ・・と思って行ったら、開場の30分前からなんだか異様にザワザワしてて、ひょっとすると人気の劇団?(実は私は初めての観客でした。)と始まる前から期待度UP.
    スポ根どころかゆるゆるのチームでゆるゆるの脚本!ほんとに面白かった!
    俳優さん達もしっかり人物にはまっててすごく自然なボケぶりといおうか名演技。だだ1つ残念だったのが、臨時の監督。もう少し何とか出来なかったのかなぁとパーフェクトを求める私には不満が残りました。

  • 満足度★★★★★

    8割世界チームが一丸となって、満塁ホームランを打ったぞ!
    あんまり野球とか興味ないので、「野球の知識が、ある程度ないと、本当の面白みがわかんなかったら、ちょっとヤだなあ」なんて思っていたけど、そんなことはまったくなかった。
    どうやら、劇中の国分(こくぶ)ぐらいの知識でも十分楽しめたのではないだろうか。

    はっきり言って、8割世界の最高傑作ができちゃったんじゃないかと思う

    ネタバレBOX

    前半はどこかの会議室のような場所、「このままここで会議していくだけなのか?」と思いきや、びっくりするような、センスのある展開で、球場になっていく。
    このセンスには脱帽した。
    さらに、このテンポに乗りつつ、試合が展開していく。もう楽しいとしか言いようがない。

    とにかく、見やすい。誰が観ても、ついて行けるのではないかと思う。
    それは、基本の構造がしっかりしているからだろう。
    例えば、新人が入ってくるのだが、彼の役割はお芝居での決まり事のようなものてであり、設定を理解しやすくしてくれる。そして、彼の特徴がラストのオチにうまく、しかもわかりやすくつながっていく。
    さらに、誰もが納得のいくラストであるし、メッセージもしっかりしている。
    また、登場人物のキャラクターの足腰がしっかりしているので(ぐらつかない)、ストーリーに集中できるし、大人数がいる場面でも、もたつかないし、まとまりがいいのだ。
    もちろん、役者たちのセンスがいいこともあるし、演出が巧みなのだ。

    ただ、そうした基本構造がしっかりしていれば、すべての演劇が「面白く」なるわけてはないのだ。「面白く」するには、「センス」が必要だ。
    そして、この舞台にはその「センス」が溢れていた。

    前述したセット展開や試合の進行だけでなく、細かいところで、そのセンスが光っていた。

    例えば、少々というか、かなりクセのある、高宮尚貴さん、小林守さんという2人の俳優を、うまいポジションで使い、物語へのいいアクセントとしていることは特筆に値すると思う。一見飛び道具なのだが、いい感じで引かせているあたりが絶妙なのだ。2人ともにラストへいい役回りを持っていくところも憎い。
    例えば、高倉役の今野太郎さんに、ときどきボソッと言わせる台詞の塩梅とか。
    例えば、舞台の上での立ち位置や、メインの出来事が起こっている場所とか。
    例えば、「役者」とからめて、それへの想いを潜り込ませたりとか。

    そんなところへの、細かいセンスの積み重ねが、舞台の上のストーリーを整理し、さらに流れをきちんと一方向に向けているのだ。

    役者では、ふじさわ(武士沢)役の日高ゆいさんが、圧倒的にカッコよかったし、マネージャー役の奥山智恵野さんも、印象に残る。もちろん、この2人の女性は、そういう役柄なのだが、「きちんと言う」という姿勢が見事に現れていて、物語だけでなく、舞台そのものをピシッと締めていた。この2人がこの役であったからこそ、物語に1本筋が通った、と感じてしまうほどだった。

    正直、すべての役者さんたちが、とてもい仕事をしていた。まさに舞台の上で演じている人が、その人そのもののように。

    セルメニョ役の小林守さんは、結局ずるい感じ(笑)で、観客を煙に巻くなんていうオマケもいい。
    何もかもがきちんと収束しない、ちょっとしたモヤモヤ(大きな疑問でなくてこれぐらいの、本編に関係ないモヤモヤ)は、帰宅しながら「じゃ、あの人はなんであんなことを」と思い出して「ということは…」なんて、いろいろ考えて電車の中でニヤついたりするのも、舞台(コメディ)観た後の、「お土産」だったりするのだ。
    こういうセンスの良さも悪くない。

    今回の舞台で、劇団としては、たぶん相当な手応えを感じているだろう。これによって、さらに劇団の方向性が確認できたのではないだろうか。間違ってなかったと。
    したがって、これからは、観客の8割世界に対するハードルも一段と高くなったことは確かだと思う。
    すでに10年ぐらいの歴史がある劇団のようなので、それがプレッシャーにならないとは思うのから、観客は後は公演ごとに安心してチケットを買うだけでいいのであろう……と思うのだか。
    そうなってほしいのだ。


    劇団の主宰、鈴木雄太さんが最初に挨拶していたが、ここはやはり、監督風のユニフォーム着用だったのではないだろうか(笑)。
    それと、どうでもいいことだが、アンケートを書くともらえる「小林」はA4ぐらいのサイズでもいいんじゃないかな、文字小さく書いて。
  • 満足度★★★★★

    良質のコメディでした
    気の弱い奴らが集まる緩~い草野球チームが、何がなんでも勝たねばならない理由は情からなのに、その為の手段は、ちょっと情けないけど・・・笑いました。各キャラ立ちも面白く、場面転換と草野球の試合の演出も良く、誰でも楽しめる、良質の作品です。次回作も、楽しみです。

    ネタバレBOX

    部長代理の高倉(今野太郎さん)と入部希望(高宮尚貴さん)の会話が、かみ合わないのが可笑しかった。
    じゃんけんで決めただけの部長(鈴木啓司さん・劇団銅鑼)の仕切るミーティング中の意見も、過去の成績や勝つ為の法則も可笑しい。
    ミーティング中も食べ続けるセルメニョ(小林守さん)の日本語理解度やおとぼけ感、良かったです。
    役者さん皆様上手いのですが、特に、幸マネージャー役(奥山智恵野さん・株式会社仕事)の健気な可愛さと男気の加減の程良さ、演出も演技もとても良かったです。
    武士沢(日高ゆいさん)の、可愛さとかっこ良さのバランスも良く、監督の妻も、イイ味でした。
    個性的な面々だが、誰も出過ぎず、埋もれることも無い、見事な演出だと思いました。

    試合に勝つ為だけでなく、『すぐに諦めちゃう自分に、勝つ』という決意に変わるのも、素敵でした。

    ダンスも良かったし、試合中ベンチでの皆の表情とプチダンス的動きも、魅せられました。

    ラストのオチも納得、セルメニョの謎も、まさか!と思ってもいなかったので、面白かったです。
  • 満足度★★★★★

    やりますね
    始まりからもう8割世界に漬かってしまった。
    イやあ、この劇団は安心してみていられる。

    鈴木雄太さんの前説からすでにもう気分は最高潮、それが途切れることなく最後までパワー全快。とても楽しい芝居であった。帰りにDVD2本買って帰りました。

    少し、残念なのは嶋木美羽さんの役柄が控えめで、セリフが少なく、もっと彼女のはち切れる姿が観たかった。

    次回作が今から待ち遠しい。

  • 満足度★★★★★

    中野テアトルBONBON球場
    全体を通してとても良かったのでオチがいまひとつなのが残念だ。
    普通ならその点が後を引き、個人的には作品の印象にダメージを与えるところだ。
    だが、そうならなかったのは随所に見られた演出のよさだろう。

    舞台転換、クライマックスの盛り上げなど楽しませてもらった。

  • 満足度★★★★★

    すげかった!
    これはすげかった!!「おもしろい芝居はおもしろい映画よりおもしろいが、おもしろくない芝居はおもしろくない映画よりおもしろくない」と誰かが言ったが、これは間違いなく、僕が観たどんな映画よりはるかにおもしろかった!

    笑ったし、泣いたし、どきどきした。
    拍手したし、劇場中があったたかったし、カーテンコールはスタンディングしたかった!
    できなかったけど。代わりに手が痛くなるまで、役者に拍手した。

    こういう芝居を観れたことは、人生の宝だよ。
    こういう時期に、こういう気持ちで、こういう芝居を創ってくれるひとがいるって、本当に素敵なことだよね。日本は捨てたもんじゃねぇって思えた。

    観終わった後、確実に、見に来る前より、自分がなんか、優しい気持ちになってるんだよね。
    自分の友達に、家族に、街の人たちに対してさ。
    人と繋がりてぇって思った。やっぱり演劇ってすごいって思った。これが文化の力なんだって思った。

    いいお芝居は、残念だけど少ないけど、こういうお芝居がたまにあるから、劇場に足を運ぶ。もう公演は終わってしまって、見に行ってもらえないのが、残念だけど、再演や地方公演も考えてるらしい。もし、機会があったら、みんな見に行ってくれ。ぜってぇ後悔しないから。

    ネタバレBOX

    熱くて、笑って泣ける、青春コメディ。弱小草野球チーム、〇〇ドラゴンズは26戦26敗と苦手過ぎる相手に、ある理由から絶対負けられない試合を迎えようとしている。チキン野郎ばかりの選手たちだが、この試合だけは何とか勝とうと、あの手この手を考える。しかし、いよいよ問題の試合の幕が開いたとき、彼らに想像を絶する窮地が次々と襲いかかり・・・。

    ・脚本 コメディの基本を押さえつつ、抱腹絶倒の世界が展開される。三谷幸喜氏に続く本。

    ・演出 最高。ダンスの挿入、試合の表現。音楽、美術、照明、役者演技のバランス、秀逸。

    ・演技 奥山千恵野のナチュラルにして、にじみ出る明るい存在感。コメディはキャラクターを好きでなければ笑えない。彼女の役造形は、そこにはまっていた。ダンスもすげえ。
    飯島倬の怪物的存在感。最悪のおやじなんだけど憎めない(笑)。後半、めんどくせぇと他の役に何度も罵倒されるが、劇場中も一緒にめんどくせーと笑いながら叫んだ。白眉。

    ・受け付け、前説
    とても好印象。芝居を見ているときだけではなく、劇場に入ったときから、観劇体験は始まっていた。嬉しかった。
  • 満足度★★★★★

    「愛」に溢れた秀作
    草野球がテーマということで、プロ野球より大学や社会人などアマ野球のほうに親近感を感じて球場に足を運んできた者として絶対観たいと思っていました。

    さすが西武ライオンズファンの鈴木雄太さん、楽しい野球コメディを作ってくださいました。

    この作品には何より「愛」があふれていました。

    野球への愛、喜劇への愛、観客への愛。

    未曾有の被害を出した東日本大震災を受け、観客は否応なくそれまでとは違う思いで作品を受け止める、と何人かの劇作家のかたが異口同音に発言しておられます。

    個人的には「いまだからこそ、演劇を」という言い方はあまり好きではないんです。
    でも、この作品は「ネバー・ギブ・アップ」を体現していますし、押しつけがましい形でなく描いていて好感が持てました。

    長いこと芝居を観てきましたが、コメディを観てこれほど感動したことはありません(人情喜劇という意味ではなく)。

    最初は笑って楽しんでいたのですが、途中からは胸がいっぱいになり、感謝の気持ちが溢れてきました。

    あの大震災後、舞台を創り上げていった作・演出家、出演者、スタッフたちが自らを鼓舞し、「観客への応援歌」を届けたその真摯な思いが伝わってきました。

    これからもずっと応援していきたい劇団です。

    ネタバレBOX

    作戦会議の場面のメンバーの会話が面白く、わざとらしいキャラがなかったのが救いだった。
    しいていえばあの外人選手(小林守)だが、愛嬌があって存在自体がおかしく、ついつい視線が行ってしまった。

    今野太郎はいい俳優さんだと思うが、会話の「間」がずれたように感じる箇所があった。すると、台詞自体は面白いのだが、台詞そのものが浮き上がって聞こえてしまう。テンポをはずすというのとは違うが、この人の演技の質だろうか。
    特に、新入部員(高宮尚貴)との面接の会話場面でそれを感じた。
    高宮は生真面目な感じがよく出ていて、前回より普通っぽい青年の役だと思ったら、クライマックスでお約束のパッションが爆発(笑)。

    鮫島(額賀太山)、蛯名(畠山拓也)、村田(吉岡和浩)は芝居がすべらないのがいい。

    キャプテンの鈴木啓司(劇団銅鑼)が威圧感のなさで、このチームカラーをよく表現している。

    津村役の福島崇之(こゆび侍)は自分の場合、過去2度、客演の舞台しか観ていないがシリアスな作品ばかりだったので、
    こういうコメディは新鮮だったし、自然で巧いなぁと思った。ダンスもなかなかいい感じだったし。

    池添(飯島倬)のような癖のある人物を出して笑わせるところは、初期の三谷幸喜作品を思わせる。飯島も屈折感が出て笑わせる。

    「もしドラ」のような女子マネ(奥山智恵野)も光る。

    武士沢(日高ゆい)はいわゆる性同一障害の役だと思うが、ヤクルトの石川投手のように小柄なエースもいるとはいえ、女性から男性になったのではなく、男性から女性になった人なので、視覚的には女優さんを起用するなら大柄な人のほうがよかったと思う。
    厚底サンダルを履いていたときはまだよかったが、ユニフォーム姿になると線が細すぎて違和感があった。男性は華奢に見えても骨格がしっかりしているものなので。鷲尾いさ子が元高校球児というこれと似た役どころを演じたドラマを見たことがあるが、大柄なのでやはり自然だった。
    今回の日高は好演したし、小柄なればこそ、女性になってもガッツがある、というところを見せたのを認めたうえでの感想である。

    今回、意外な配役は監督代理(嶋木美羽)。老け役を見事にこなして芸域の広さに驚いた。
    この人、試合中は韓流スターの雑誌を読みふけり、みんなが監督の病状を心配しているときに、試合に飽きてあくびなどしている(笑)。「置物」と割り切って参加しているフツーのオバサンの感じが出ていた。

    選手たちは監督の奥さんには会ったことがなかったのかな、お見舞いには行ってないんだろうかとか、手術後、病院からすぐメールが来るかなとも思ったが(日帰り手術ではなく、入院したような印象だったが)まぁ、そういうこともあるでしょう、と割り切った。

    草野球でも、圧倒的に勝ち続けられるほど弱いチームと対戦し続けることはあまりないのだが、適当なチームがいない地域なのかしら(笑)。

    タイトルの「ガム」の意味が話に生きているし、あっさり味の結末も悪くないと思った。

    僭越ながら前回の「三姉妹の罠」は辛目の評価をさせていただいたが、正直同じ作者とは思えない出来栄え。
    この作家は純粋シチュコメ路線に徹したほうが合っているのではないだろうか。

    今後、高評価の波に乗ってますます伸びていきそうな劇団だけれど、「勝って兜の緒を締めよ」で、今後もさらに「高み」を目指していただきたい。

    鈴木雄太という作家は、もっともっと面白い作品を書いていける人と信じているので。
    尊敬しているという三谷幸喜さんを超えるような人気コメディ作家になれるよう蔭ながらお祈りします。

    前回コメント欄でお話したように、今回満足度☆5つで「お気に入り劇団」に登録させていただきました。
  • 満足度★★★★★

    笑った
    若干だがセリフの噛みが目に付いたのは、初日だからこそのご愛嬌といえる範疇で、セーフ。ストーリー展開と舞台美術の展開は、なるほどそういう手があるのか、と感心した。よもやこのストーリーでダンスが出てくるとは思わなかったが、稽古の成果がでているのか舞台上の役者たちの一体感に、ちょっと感動してしまった。細かな笑いがアチコチに散りばめられていて、これが8割世界ならではのコメディなのか?  監督代理の設定は面白かったが、もっと登場場面があってもいいのでは? 看板女優を温存するのは、もったいないと思うけど? 上演中にけっこう大きく揺れる地震があったが、「ここの劇場は新しいから大丈夫」と前説での自信どおり不安は無かったので、安心して観ていられた。

  • 満足度★★★★

    好演です!
    8割世界,初見でしたが,十分楽しませていただきました。最初っから,なんかゆるーい感じで試合前日のメンバーのダメダメぶりが続き,これがおもしろおかしく当日まで続いていきます。タイトルの意味は途中からわかりましたが,落ちも含めて最後までうまいこと騙されました。良質のコメディでしたね。この劇団,このような芝居ばかりなのかな?次回作が非常に期待するところです。

  • 満足度★★★★

    名作の可能性
    チラシ裏「草野球コメディの決定版」の謳い文句に偽りなしの舞台。きちんと草野球の試合してました。部室?からグラウンドへの転換もきれいに作られてました。ノリの良いBGMとダンスで狭いスペースでありながら、それを感じなかった。

    今後、再演を重ねさらに完成度の高い「草野球コメディ」に仕上げてほしいと思った。

    ネタバレBOX

    作中でも言われていたが、女性がいないとダメダメなチームだなと。幸(奥山智恵野)の苦労が偲ばれる。

    きちんと7回まで描いた点高く評価したい。リズムよく、みせるところはみせる、流すところは流すとかメリハリの利いた展開に関心した。

    一番笑ったところは、新人のデッドボールシーン。
    セルメニョの決めゼリフ「そこでガムを~」はここぞの1回でよかったかな。
    あとは、感動シーンはもう少しこってり目でもよいかな。

    キャラとしては、池添さん(飯島倬)が気に入った。不憫といえば不憫だし。
  • 満足度★★★★

    楽しい公演!!
    劇団初見であるが、これは面白かった!!
    アンダースロー対策って、そんなのありか!?って感じ。
    特に試合シーンが楽しめた!!今でも音楽が耳から離れない(笑)
    野球の知識なんて、いらない!
    万人に楽しめる内容のため、迷っている人はぜひ観て欲しい。

  • 満足度★★★★

    パンチラインの足枷がもったいない
    いくつもの秀逸な場面のあるお芝居で
    見る側を兎に角最後まで引っ張り切る
    力量を もった舞台ではありました。

    その一方で
    その秀逸さにはもっと大きな伸びシロが
    あるように感じました。

    ネタバレBOX

    前半は新人の面接に始まる
    草野球球団のミーティング風景。
    ここで物語をしっかりと仕込んで
    中盤以降の試合風景では、
    いくつものシーンにグルーブ感が醸し出され
    物語が引っ張られて行きます。
    ダンスがしっかりと機能して
    よしんば草野球の設定であっても
    シーンのそれぞれに
    見る側をゲームの成り行きに縛りつけるだけの
    高揚感が生まれていて。

    ただ、その中盤以降のノリのようなものが
    一つのシーンを抜けて次の局面へと足を踏み入れると
    すっと消えてしまいます。
    ひとつのドミノが倒れるときの力が
    いくつものドミノをなぎ倒すように
    つたわっていかないのです。

    ある意味、舞台はとても丁寧に
    作られているのだとおもいます。
    例えば監督の代理が登場するシーンにしても、
    折り目正しくしっかりすぎるほど前フリがされていて
    だから、そのおかしさは
    客席にいる100人がしっかりと拾うことができる・・・。
    でも、その時観客は椅子に背中をつけて笑うのです。
    本当に見る側を巻き込む笑いというのは
    30人が正面で受け止めて笑い40人がその笑いを拾おうと
    前のめりになり、
    残りの30人はその時に拾いきれず
    次の笑いの波で追いついて
    纏めて笑うようなものだと思う。
    いろんな笑いの要素が
    仕込まれているのに、
    それをシリアルに一つずつ倒していくことでの
    もたつきのようなものが作品に混ざりこんできていて
    それが舞台の躍動を阻害している印象を受けました。

    アイデアは決して悪くないし
    キャラクターの個性も作り込まれている。
    場面転換でのダンスを絡めた
    屋台崩しに近いようなやり方にはぞくっときたし、
    女性へと性を変えたピッチャーが
    自らが捨てた男の部分を求める下りなども
    うまいなあと思った。
    試合のオチもそれなりに機能しているとおもう。
    冒頭から同じトーンで重ねられる役者のツッコミや
    マネージャーが奥ゆかしく作り出す基準線のようなものに対しての
    男たちの駄目さ加減も
    台本と役者たちのお芝居で
    しっかりと描きこまれている。

    それだけに、なおのこと、
    律儀に物語を組み上げることによる
    シーンの重さというか
    観る側を引きずって持っていっても良い場面での
    もたついたテイストが散見されることが
    この上もなく勿体無く思えるのです。
    役者や作り手の才が垣間見えるだけに
    一層、作品としての、さらに踏み込めるであろう一歩を
    観たい気持ちになりました。
  • 満足度★★★★

    たのしい試合
    今日は中野です。中野といいますと「ブロードウェイ」、ひとたび踏み込んだら半日は出てこれないので残念ながら南口へ。早く着きすぎたので座って待ちます。開場、着席。聴こえてくるのは「Detroit Rock City」「Immigrant Song」「Since You've Be Gone」など。私にピッタリの選曲。本当はもっと大音量でお願いしたいのですが...「1984」がかかったと思ったところで鈴木さん登場、前説。1分30秒後に始まります宣言があり。音楽が高らかに、いやでも盛り上がります。暗転...おっ、舞台上にあるのは部室のようなどうやら入団面接ですね。左の壁にはコーラス100人募集のチラシが貼られています。以下、ネタバレ。

    ネタバレBOX

    役者さんの演技や舞台の様子についてはすでに他の方が書いていらっしゃるので、とっても楽しかったです、という前提で少し感想や考えたことなどを。
    先日バレーボールのお芝居をみました(WAR3)。それも2回みたのでした。6人と9人。劇団の持ち味とか全然違うんだけど、どちらも「試合」をします。1つ違うなと感じたのはテッペンにたつための苦難の道のりと真剣勝負(バレーボール)、無理そうだけどそれでもなんとか1勝、手段はいろいろ(野球)。そもそも違うんですが、「勝たなければならない理由」、監督が手術で不在...指揮者が入院で不在、自分たちでなんとか...映画「ブラス!(Brassed Off)」を思い出しました。これっていい発奮材料じゃないかなと思ったものの、大した手術ではなかった、というオチが私にはあまり効いてこなかったかな。諭されて奮起するけど、ここまできて選手が全員あきらめ感100%というのは情けない。小学生の運動会でもみんな一生懸命やるから応援するんだし。あと、できれば全員野球で盛り上げてほしかったです。

    舞台転換は、わが目を疑うほどビックリ。マネージャーさんの仕草がなんともいえません(チラ見しながらの似顔絵)し、攻撃/守備の場面もリズムにのっています。ライト守備のヘタレぶりも楽しいし、打者を見守るときのみなさんの表情がこれまたいい。最後のバテバテ感も「いい動きぶり」。

    終わりのときかかっていたのは「Hush」ですね?
  • 満足度★★★★

    壮観で爽快
    野球が題材のコメディ芝居で期待通りに面白かったです。
    前半部のダメさ爆発の前日ミーティングは丁々発止に進んでいくさまがとても楽しかったです。そして後半のメンバーがユニフォームに着替えてからは躍動感溢れるパフォーマンスに感嘆しました。何よりキャスト全員が守備位置に並んだ時、女性陣はお綺麗なのですが、男性キャストのよくこれだけ種種雑多な面白フェイスもとい個性的な面相な方々を揃えたなあとその壮観さに感動しました。実力はさて置き、なんか某野球マンガ「ドカ○ン」に通じるなあ、そう言えばあのマンガもピッチャーは端正な顔をしていたなあ等と思ったりしながら、爽快なラストにまで大いに笑わせてもらいました。

  • 満足度★★★★

    正直 予想以上!!
    でした。 とは言っても 「面白いだろう」をさらに上まった出来ということです。
    ワンシチュエーションにこだわっていた劇団が、今回は・・・

    めっちゃ心あたたまり、元気が出てくるような そんな舞台でした☆

    ネタバレBOX

    場面転換あり、ダンスあり と 笑いのクオリティをさらにアップしておりました。

    笑いのなかにも 真剣なシーンもあったりと 2時間 まったく飽きのこない 上質なコメディにしあがってました。 大満足!!
  • 満足度★★★★

    楽しかったー!
    野球に詳しくない同行者も楽しめた娯楽作!

    笑いに関してはかなりベタなんだけど・・・試合のシーンは秀逸!ダメダメなチームなんだけど、カッコイイ!ダンスシーンがたまらなくイイ!!

    そこかしこに「ツッコミ」の台詞があるんだけど・・・なんか若手の頃の爆笑問題の田中裕二&ナイツの土屋伸之(メガネの方)を思い出しちゃった。

    なんかヌルいツッコミでねえ・・・落語の立川談志師匠が「爆笑問題は、田中の成長によってブレイクした」みたいなことをおっしゃっていたけど・・・やっぱり、ツッコミってのは難しいんだな、と思ったなあ。

    ネタバレBOX

    舞台装置の転換がすばらしすぎる!!!

    最初は事務所での「作戦タイム」のシーンで、「え?このまま終わっちゃうの?」って思ったんだけど・・・ダンスを交えた転換・・・その後に姿を現した野球のグランド。。。

    最高っ!!!!!

    なんか役者の皆さんが「草野球顔」にしか見えなくなったわ!笑

    ニューハーフながらエースの日高ゆいのピッチングフォームは見所じゃ!

    2番バッターと栗のバッティングフォームもなかなかのものだった!


    ・・・それにしても、情けないオトコどもに「四の五言わずに頑張ろーぜっ!」と大声出したくなっちまった!笑
  • 満足度★★★★

    草野球のお芝居決定版。
    チラシに草野球コメディの決定版と謳い文句があるように正に、決定版だと思いました。
    お芝居の内容は、何処かにありそうな野球マンガのノリでしたが、物語の基本となる起承転結がきちんと構成されており、所々にお笑いのポイントや爽快なダンス等を散りばめられており、飽きなく最後まで楽しめました。
    舞台も凝っており、キャラクターも個性あるキャラクターばかりで、お芝居を盛り上げる一因となっていると思います。

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