紙は人に染まらない 公演情報 紙は人に染まらない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-13件 / 13件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    召集令状を届ける人《役所の兵事係》を中心に描かれた
    戦時銃後の人々の群像的な物語

    淡々と進む中で異彩を放つエピソードを観てもだけど
    人間を単位として雑に扱うんじゃないよぉ
    色々あんだよコラァと言う憤りを感じる

    川面の感じや蝉時雨が好きだなぁ
    鮎、魚の隠喩なんかも面白いですね

    敗北した戦争、戦争と言う戦いに強制的に動員される部分への悲哀もさることながら
    そうやって動員した兵隊が稚拙な軍、政府のやり方で
    無駄にすり潰されて消えていった事実を思うと劇がより暗澹とするですね

    アフタートークも面白かった
    『言いたいことが言いたいだけなら、講演会をやればいい』
    と言うのは痛快と言うかなんと言うか 笑

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    こういうような仕事があったのだと知れる機会があってよかったと思える舞台。
    ただ自分が歴史に疎いので、昔起きていたことをそのまま観ているようなお話は得意でないなと感じた。
    最初と最後で主人公の主人公の考え方がどう変わるのか、周囲との関係性の変化などがわかりやすいものが好みだと再認識。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    感想遅くなりました。とても切なく、考えさせられる作品でした。赤紙を配る側の作品は初めてでしたが、新鮮な視点で拝見できました。配るのが辛くなって戦場に出たくなるそんな心理もわかるような。役者の皆さんの真に迫ったお芝居良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    せつなくて泣けて、考えさせられる良い芝居。まちがいない劇団さん。良い時間をありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    本編はかなりシリアスでやるせない話ですね。時代のせいにするのはなんだが、仕方ないのかな。アフターイベントの一人芝居はテンポよくサラリと楽しめるコメディーでした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    そうか~この時代では戦争に行く事が「おめでとうございます」なのか・・・♪
    色々な戦争物を観ていると「お国のために」と「無事にお戻り下さい」が普通に出てくるのだが・・・そうでない人もいるのかと・・・淡々と描いている分少し怖さを垣間見た気がする・・・♪

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★


    #藤束遊一 #谷川清夏
    #浜舘洋 #島津尋 #林竜三
    #藤屋安実 #加藤広祐
    #藤松優(敬称略)
    かの大戦を終えるまでの日本の国家主義や全体主義と、教育が担った役割とその崩壊については、語り継いでいかなければいけないと思っている。
    敗戦したからこそ、戦争をすることは間違いだと言える世の中になったけれど、それを言えないあの時代に、どれほどの人間が本当にそれを思えていたかは分からない。そうした思いを抱く人が多くの作品に登場するけれど、その存在はどれくらい居たのだろう。召集令状が届くことを喜びと受け取る社会で。
    個人的には、最近その辺のことがわからなくなってきた。
    今作品でも、それぞれの立場や主張の根拠を掴むことができなかった。何故そう思うのか、それを訴えるのか、理解しきれなかった。多分に、花粉症の薬の副作用による眠気も影響しているけれど。
    目当ての谷川清夏さんは素敵だった。観る度に魅力を増している気がする。また拝見したい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    観劇日は少し暑い位の日だったが、劇場内の雨音や川の音で場内が涼しく思えた。
    全体的に抑えた演技なのに怖さや怒り、ガラスの欠片の場面では痛みをも感じる凄い舞台でした。

  • 実演鑑賞

    良い舞台だったと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「赤紙(臨時召集令状)」配達人を通して描いた静かな反戦劇。銃撃・爆撃が見え聞こえるわけではないが、人の心に怖いと思わせる「紙」と「言葉」がある。勿論「赤紙」と「おめでとうございます」である。

    物語は赤紙を配達する主人公・田中の目を通して戦争とは を考える。彼は「赤紙」だけではなく「戦死公報」も配達するなど心労ある役目(仕事)を務めている。村人からの怯える視線と任務の狭間に苦悩しており、夢か現か幻か判然としない日々を過ごす。村から次々に送り出される若者(病弱者も含め)が非業の最期を迎えるが、自分は…。しかし、いつしか心の痛<悲し>みという感覚がマヒして何とも思わなくなる。戦争という状況<環境>が、正常な精神 感覚でいられなくなる怖さ。

    公演は 国家的な観点ではなく、庶<臣>民の感覚に近い描き方だけに 一層反戦への説得力を持つ。例えば田畑仕事をしている小高一家…父親は田中に向かって、三人兄弟のうち長男・次男は戦死、三男には赤紙を配達しないでほしいと土下座して哀願する。働き手がいなくなり、困窮するのは明らかである。しかし田中は ただ配達するだけで 自分には如何することも出来ない。
    出征する当人、赤紙 が配達されて喜ぶ者、さらに志願する者の気持、一方 夫を送り出した妻の気持は、一様ではない。その夫々について丁寧に描く。

    役者陣…藤一色の劇団員(3人)は1人1役、客演(4人)は複数役を担っているが、バランスもよく静かな中にも芯ある演技を行っている。赤紙を配達するため家々を訪問する、それを簡易な玄関移動で表現する。簡素な舞台美術を巧く使い、強い思いを窓から見える松(異称:時見草)に込める、その比喩が印象的である。
    (上演時間1時間20分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、中央に平台 そこに畳を重ね置く。下手には茶箱と玄関枠があるが、状況に応じて移動させる。天井からは傘電球が吊るされている、といった簡易な作りである。
    上演前には 蝉の声や水が流れる音が聞こえ、長閑な風景が想像できる。

    冒頭、田中(藤束遊一サン)<「赤紙」配達人>と佐藤<役場の同僚か?>が茶箱から志願兵を募る張り紙を探すところから始まる。臨時召集令状<通称:赤紙>は夜中に配達するとは知らなかった。その時間であれば家族皆がおり、確実に受け取ってもらえる。そして「おめでとうございます」と言い添える。この家々を配達する光景を通して、戦時中の人々の気持を描き出す。夫が出征し悲嘆している妻、そして無事に帰ってくるよう慰問袋を用意する人や、逆にDVを受けていた妻は、安堵するとともに 慰問袋にガラス欠片を入れ帰ってこないことを願うなど、一様ではない。さらに田中は配達人ゆえ出征しないが、弟の ぶん(加藤広祐サン) は兵隊に、その兄弟間の複雑な感情も盛り込むなど、人の機微を丁寧に描く。

    召集令状が届いてホッとする若者。皆が戦地に行く中で、自分だけが取り残されたような気持ち。今では想像もできないであろうプレッシャー、それは「お国のため」に命を捧げることが尊いと考えられていたからだろう。一方、志願兵は早く入隊し昇進を目指す。上官になればそれだけ生き残る可能性が…なんという皮肉であろうか。そこに人間の浅はかだが、切羽詰まった姿<建前と本音>を垣間見せる。

    音響は、戦況を知らせるラジオ、時々聞こえる飛行機音や虫 雨音、そして戸の開け閉めや叩く音の効果音。照明は、水面の揺れや傘電球という最小限の舞台技術で物語を支える。その中で女優陣(特に藤屋安実さんと谷川清夏さん)の衣裳が、戦時中にも関わらず小綺麗で違和感があった。

    玄関枠を窓に見立て、外にある木が何であるか。田中は松と答え、対話している男・吉川<退役軍人?>は時見草と…。言い方は違うが、どちらも同じ木(松=異称:時見草)である。同じモノでも捉え方 考え方 そして状況(異常・非情時)の違いで異なるか?人殺しの非道が、戦時中という非常時には 当たり前〈英雄扱い〉という感覚になる怖さ。
    因みに「松」は常緑樹で花言葉は、不老長寿という。まさに「生命」の象徴を用いた演出である。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     べし観る、華5つ☆
     板上は必要最小限の舞台美術。劇場自前の板上に大きな平台を設えこの平台の上に畳を二畳分載せた方形の平台を二段重ねて部屋に見立ててある。観客席から見やすいように板中央奥に斜めにこの部屋部分はセットされており、卓袱台が真ん中に置かれている。下手側壁前には茶箱。部屋の上手には大きな平台の上に屏風を立て袖を拵え唯一の出捌けとして用いる。尚余ったスペースに背凭れの無い椅子が数脚。場転に応じて必要な個所に置かれるべく置かれている。他に玄関等を示すコの字の開口部に脚を付けた造作(これも必要に応じて位置を移動して使用)

    ネタバレBOX


     小国民世代を作り出し遂には太平洋戦争開戦から敗戦に至った帝国臣民の生き様を淡々と描く脚本は、客観性を観客に感じさせて素晴らしい。役者陣の演技は皆上手いが、さりげない演出も見事だ。同時に“三界に家なし”と蔑まれてきた女性とのジェンダーギャップが、主人公の母の立ち居振る舞いや一歩も二歩も引いた息子達への対応から見て取れる演技も素晴らしい。
     淡々と描かれている分、観客は大日本帝国時代の日本に対する正確な知識と日本社会に対する率直な視座も要求される作品である。例えば直接話に出てこないこの一家の父も戦死したと観て良かろう。太平洋戦争以前にもずっと日本は戦争をしていたのだから。他にも甲種合格で入隊して以降の態度も良く兵士としての評価も高い夫の妻が「夫の居ない今が最も幸せな女も居る」と事情を明かすシーン等もキチンとシナリオ化しDVの問題迄提起している点も高く評価したい。何故なら大日本帝国憲法で唯一の主権者であった天皇が、主権者としてではなく現人神として敬意を表される場面他、随所で疑似家族構造を以て専制主義国家体制を維持すると同時に現人神を父とし神の子として男子を、殊に長男男子を主として家父長制を構築、女子を下にみて一元管理しようとする構造が随所に描かれているからである。無論、以上のことを実際に機能させる為に特高が目を光らせており、人々は密告される恐怖や、実際に警察、特高等に見つかり嫌疑を掛けられることも恐れていた。「蟹工船」を書いた小林多喜二がどのように惨い殺され方をしたか。知らぬ者は居まい。(現在なら無数に居ようが)
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/04/07 (金) 19:00

    80分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    いろいろ想像しながら、考えながら観れて良かったです。

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