The Blue Dragon - ブルードラゴン 公演情報 The Blue Dragon - ブルードラゴン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★★

    なんかヨカッタ。
    演出がシルク系の人らしく(この分野は不案内なのですが・・・)、正直期待はしていなかった。。。

    「シルクの公演の様に内容が良くわからなくなっちゃって、途中で寝ちゃうかもなぁ」って思ってました。

    座席はD列の4番目・・・端っこです。。。

    「この位置は苦手だなー」と思っていたのですが、塞翁が馬。。。

    前後左右に観客がおらず(実際には左側には、5席向こうに一人いた)、舞台まで視界をさえぎるもの無し。
    肘掛も使い放題(?)で、かつてないほどにリラックスした格好での観劇。

    これがヨカッタ!!!

    居間で寝転がって鑑賞しているような気分だったからか、なんともやるせない(というか情けない)主人公のカナダ人男性に「うん、そういう恋愛ってあるよなぁ」と妙な連帯感を感じちゃったりして。

    それにしても、舞台装置&美術は凄かったなー。
    諸先輩方には「そんなの井の中のナントヤラ」と言われるかもしれないけど・・・場面の切り替え、照明の使い方・・・どれもこれも「よくわからんけど、スゲーっ!!!」って。

    ま、聞き取りやすい英語&まったくわからないフランス語が行き交う舞台に酔いしれただけかもしれませんが。

    同じ席なら・・・同じように寛いで見られるなら・・・また見たい!

    畏まって鑑賞する舞台では無かったかなー。

  • 満足度★★

    A席にしておいて良かった・・・
    すでに観た方のレビューが出揃っている感ありで、私も一言で言えば残念な公演でした。場面転換やイメージシーンの挿入で芝居が思いっきりぶつ切りになっていましたが、ルパージュ氏は役者の演技についての演出をどう考えていらっしゃるのか・・・。勝手な印象ですが、この脚本にルパージュ演出なら、それこそ渋谷のミニシアターで上演するような映画にした方が向いていた気がします。予約の際、S席かA席か迷ったんですが、A席にしておいて良かった・・・。間近で観ても特にメリットなさそうでしたので。

  • 満足度★★★★★

    独創的な空間デザインにため息
    ルパージュの独創的な空間デザインにため息。
    一瞬にして場面を転換させる…すごい。しかも美しい。
    この作品が日本で観れて本当にラッキーだった。

  • 満足度★★

    こういうのだったかぁ・・・
    期待が大きかったので、大きすぎたので。

    ネタバレBOX

    ラストの何パターンにも渡り見せる人生の岐路は面白い手法と思ったが
    映像が映像としてしか機能していないような・・・
    ストーリーが極めてありがちな面もあって鮮度が堕ちていた印象が残る。

    アンデルセンプロジェクトの魔法をもう一度観たいと改めて思った自分だった。


  • 満足度★★★

    みてきました
    女性ファッション雑誌には序列があるのだけれど、分厚くなって値段高くなって宣伝する商品も高級になると、文化欄に急に「ステージ」みたいなコラムが出現する。雑誌の読者ってライフステージがかわれば雑誌もそれに応じたものを読むもんだと思うんだけど、いきなり「ステージ」が出現して「まぁみにいこうかしら」ってなるもんなんだろうか。もっとその妹雑誌だとかから徐々に文化度をあげていけばいいのに。そして「ステージ」でとりあげられてるのって大抵日本のシアターゴーアーにもなじみのないこの「ブルードラゴン」みたいな舶来品だったりするんだけど・・・ファッショナブルなひとびとの感想がきになる。

    ネタバレBOX

    どうせファッションファッションしてんでしょとまったく期待しないでいったので予想していたよりずっとよくかんじた(観劇テクニック)。成熟する年齢をむかえてなお人生に迷う初老の白人男女と、若い中国のアーティストの対比はおもしろかった。個人を描くことは社会を描くことと再認識。ただ焦点は成熟した白人社会と野性的な巨大な鯨中国の対比にあたっている気がして、すこしもの足りなさが。これをいまの日本でみる意味ってなに?あと白人のおかしなオリエンタリズムはどうしても気になるんだけど、(「石山」に爆笑)(わるいいみで)帰り道にみかけたおかしな英語の名前のマンションをみて、まぁおたがいさまだと思ったり。ビジュアルは非常にうつくしく凝っていてカーテンコールで出てきたスタッフたちにはおしみなく拍手できた。ただまぁ、心はあつくならない(そういうタイプの芝居ではない)中国娘の着メロがレディガガ。

    社会を描くタイプの作品がすきだしいまみたいと思ってるけど、演劇はそれをもろもろ個人の感情の流れにのせて観たいよねと思った。うつくしいビジュアルもいいんだけど、流れを切断しちゃっていまいち入り込めなかった気がする。
  • 201011141400
    201011141400@東京芸術劇場 中ホール

  • 満足度★★★

    技術は凄い
    一見、男女関係のメロドラマ的な物語ですが、その背後にどんどん大きくなって行く中国の歪みが描かれた作品でした。
    基本的にはとても分かりやすい説明的な演出で、ラストシーンだけちょっと驚く仕掛けが施されていました。
    冒頭の書について語るモノローグが、中盤とラストの場面の伏線になっている構成は巧妙で面白かったです。

    物語としては凡庸に感じたのですが、映像や美術の使い方は噂通りにとても素晴らしかったです。役者の動作にリアルタイムに反応するCG映像処理や、さまざまな表情を見せる2層になったセットを活かした素早い転換は圧巻でした。カーテンコールで裏方やオペレーターが10人近く出て来たのですが、やはりこの高度なビジュアル表現にはそれだけの人員を動員しているんだなと思いました。

    作品から訴えかけてくるものがあまり感じられず、技術ばかり気になってしまい、演劇というよりショーケースを見ている気分になってしまい、ちょっと残念に感じました。

  • 眠くなるほど新鮮味のないストーリー!!
    と、目が覚めるほど美しいビジュアル!! *          *    *      *     *        *        *           *      *             *                *          *                       *                *         *             *          *      *
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    ネタバレBOX

    あまり後ろの席だと、字幕が読みづらい感じですね。習字、踊り、自転車、列車、アトリエ、空港、アパートの外のシーンやその切り替えは良かったけど(つまりアパートの中以外全部じゃん)、男のアパートのシーンはストーリーのせいもあって、退屈でした。最後のシーンは、3種類あったけど、どうせなら男だけが子供を連れてカナダに帰るという、一番ありえないシーンも加えて欲しかった!?
  • 満足度★★★

    舞台上で表現される「画」は素晴らしい
    テクニカルな意味において、計算された「画」作りと、シーンのつなぎ、セットの使い方、どれをとっても素晴らしいものであった。

    ネタバレBOX

    現代とノスタルジックな意味においてのシノワ風味が、全編に散りばめられており、それがいい色を舞台に添えていた(直接的にも比喩的にも)。

    具体的には「書」(劇中では「書道」と訳されていたが「書」では?)や「刺青」といったものであり、それは欧米人にとっては刺激的で興味をそそるものであっただろう。
    そして、それらの使い方が効果的であり、文学的でさえあった。

    特に冒頭で行われる「書」の説明にあった、「一」の意味さらに「木」の書き方は、物語に意味を持たせていた。
    舞台は大きく上下に分かれ、天地を分かつ「一」が大きく表現され、それを常に意識させていたと言っていいだろう。
    さらに、妊娠検査薬で現れる「+」という文字の2画目の縦棒は、「木」を書く際の縦線であり、「根を張る」ことである。
    妊娠したことにより、中国に残ることを意味づけられ、誰かと誰かが結びついたり、そこに定着することを表している。
    そして、「木」は2つで「林」になり、3つで「森」になる。それには4つはないのだ。つまり、ラストで描かれる3つのパターンには、「4」は存在しないことを暗示していたのだ。

    「刺青」の「痛み」の伴う「美」というものも、物語を大きく支配していた。
    主人公の男性が、それを好んで受け入れている様がすべてを物語っていたと思うのだ。

    物語はほんのささいなストーリーだ。
    それを台詞等で、観客に機微のようなものを感じてもらいたかったのではないかと思うのだが、単に言葉の問題だけでなく、もうひとつ響いてこなかったのだ。
    それは、私が舞台となっている中国と同じアジアに暮らす住民だからだろうか。ちよっとそんな気もした。

    全編、映像の使い方が素晴らしい。また、すべてを「見せる」ことで説明的な舞台演出となっている。例えば、空港ならば、雑踏や行き先掲示板、そして、列車に乗り込めばその走る様子などのセットが用意されているのだ。さらにシーンのつなぎ方が、映画等の映像作品と同様な「カットつなぎ」のように見えていた。

    そのように「映像的」すぎる演出で、さて、これは本当に舞台にする意味があったのか、と思う場面もあった。
    しかし、途中に入ってくる、ダンスが素晴らしいのだ。これが「舞台」であることの意味であったのだと少しだけ納得した。
    とにかくキレも振りも素晴らしいのだ。

    きちんとしたパッケージ作品であり、確かに「キレイ」ではあるのだが、「人」の「営み」というか、「存在」のようなものが、つるつるした手触りのためか、あまり感じられなかったのが残念ではある。

    そして、ラストだが、可能性と最適を見せていたようだが、残念ながら私はまったく楽しめなかった。
  • 満足度★★

    演出、役者限りなく良かった…
    のだけど、肝心のホンが正直陳腐だと思った。
    意外な話をやれ、と強要したいのではないのだけど、これだけ完璧に
    近い要素が揃っているのだから、もうちょい何とかなったんじゃないかな、と。
    展開が読め過ぎて、途中眠くなってしまいました。

    ネタバレBOX

    話自体が、見せ方の上手い、手の込んだ「メロドラマ」になっちゃってるのは
    女優のマリー・ミショーがホンに関わっているから? 

    三展開用意されたラストも何だかな…

    1つ目は個人的には「アリ」だと思いました。 こういう話では仕方が無い
    展開だと思う。

    2つ目。えっと、正直な話完全にバッドエンド、ですね。
    少なくとも私はそう思いました。 現実的には一番ありそうな話ですが。。

    3つ目。多分、ルパージュはこれを最良として考えていた節があります。
    実際、全二つと比べて温かさの感じ方、描かれ方が全然違うし、
    特に女性が観たらすかっとする展開な気がする。 

    ただ、やっぱり何か腑に落ちなかった。 ご都合主義的過ぎるし。

    上記三つの展開全てで、クレールにとっては特に何一つ損をしないものに
    なっているのが、腑に落ちない理由なのかなぁ。

    観てて思いましたが、「ブルードラゴン」は演劇というより映画なんですね。
    あくまで欧米的視点からみたアジア、中国であり、「ラストエンペラー」とか
    あの辺から続く系譜の一つです。

    欧米人の子を産んだアジア人の娘と、それをおいて国に帰る欧米人の
    男と女(三つの展開のうち、一つは違うけど)…って、欧米の映画に
    よくあるパターンで、逆の展開って無いよね、そういえば、とついつい
    天邪鬼な視点で観てしまうのです。 

    いくら、養子引取の問題を背景にしているんだよ、といわれても、
    結局は同じ根底にあることだし。 アジア-欧米の戦前からの
    長く続く関係性ですね。 とどのつまりは。

    ルパージュは言語環境はどうあるにせよ、やっぱり多分に欧米的な演出家。
    多分向こうでは絶大な人気があり、評価があると思いますが、
    中国という舞台が「欧米人にとって異国的な、変わったところ」という程度の
    位置づけで無かったのが残念過ぎでした。

    演出は凄かった。 上下二段に分けた舞台空間を変幻自在に下宿に、
    空港に、地下鉄のホームに、へと変えていく巧みさや映像との組み合わせ等
    実際にあの場にいなければ分からないほど、インパクトのある大胆な
    演出でした。 でも、やっぱり映画とか映像寄りの演出に感じた。
    それが悪いというわけではないけど。
  • 満足度★★★★★

    やられました…
    冒頭の映像、中盤のエピソード、と…伏線張られてるのが分かっていても、あのラストシーンは…うーん、完全にやられた…しかも、それこそがメッセージだったりするから怖い!

    ネタバレBOX

    「ネタバレ」・・・ではないのですが、
    この公演、「チケット売切れ」になってて、電話をしても「当日券は本当にわずかしか出ません」と言われて、実はもう行くの諦めた・・・と思っていました。

    ところが、
    行ってみると、当日券は結構あったし、なんと前の方の席は相当「空席」になっていました。

    オペレーション上、なかなか難しいのかもしれないのですが、せめて「キャンセル待ち」をありにするとかして、最後の1席まで無駄にしない広報をしてもらえたらなぁ・・・と思った次第。

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