The Blue Dragon - ブルードラゴン 公演情報 東京芸術劇場「The Blue Dragon - ブルードラゴン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    みてきました
    女性ファッション雑誌には序列があるのだけれど、分厚くなって値段高くなって宣伝する商品も高級になると、文化欄に急に「ステージ」みたいなコラムが出現する。雑誌の読者ってライフステージがかわれば雑誌もそれに応じたものを読むもんだと思うんだけど、いきなり「ステージ」が出現して「まぁみにいこうかしら」ってなるもんなんだろうか。もっとその妹雑誌だとかから徐々に文化度をあげていけばいいのに。そして「ステージ」でとりあげられてるのって大抵日本のシアターゴーアーにもなじみのないこの「ブルードラゴン」みたいな舶来品だったりするんだけど・・・ファッショナブルなひとびとの感想がきになる。

    ネタバレBOX

    どうせファッションファッションしてんでしょとまったく期待しないでいったので予想していたよりずっとよくかんじた(観劇テクニック)。成熟する年齢をむかえてなお人生に迷う初老の白人男女と、若い中国のアーティストの対比はおもしろかった。個人を描くことは社会を描くことと再認識。ただ焦点は成熟した白人社会と野性的な巨大な鯨中国の対比にあたっている気がして、すこしもの足りなさが。これをいまの日本でみる意味ってなに?あと白人のおかしなオリエンタリズムはどうしても気になるんだけど、(「石山」に爆笑)(わるいいみで)帰り道にみかけたおかしな英語の名前のマンションをみて、まぁおたがいさまだと思ったり。ビジュアルは非常にうつくしく凝っていてカーテンコールで出てきたスタッフたちにはおしみなく拍手できた。ただまぁ、心はあつくならない(そういうタイプの芝居ではない)中国娘の着メロがレディガガ。

    社会を描くタイプの作品がすきだしいまみたいと思ってるけど、演劇はそれをもろもろ個人の感情の流れにのせて観たいよねと思った。うつくしいビジュアルもいいんだけど、流れを切断しちゃっていまいち入り込めなかった気がする。

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    2010/11/14 21:49

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