心の余白にわずかな涙を 公演情報 心の余白にわずかな涙を」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-20件 / 30件中
  • 満足度★★★★★

    ホンモノ!
    エンタメとかファンタジーが全盛の時代に、その真逆を突っ走る志しと潔さが好きだ。ストーリーというよりも作品の質感、例えば手触り感だとか匂いだとか、そういったものがしっかりと感じられるところに演劇としてホンモノを感じる。

    さまざまなエピソードを重ねながら、誰しもが心に持つ闇の部分をベールをはぐように見せていく。この劇団、終わった後、カーテンコールがない。いやカーテンコールなど出来ないのだ。何故出来ないのか、舞台上提示されたものは全て現実であり、幕が下りたとしてもリセット出来るものではない。役者も同様、終わった瞬間に現実の自分にすぐ戻れるような作りの芝居ではないのだ。

    見終わった後、観客は心に残った重いものを引きずって会場を出る。好き嫌いはわかれるだろうが、これこそが演劇ではないだろうか?

    ネタバレBOX

    開演前、遠くでかみなりが光り、次第に雨音が聞こえてきて、最後に嵐になって停電とともに舞台が開演する。なんて素敵な始まり方、芝居の始まり方としては今年観た作品の中でベスト1だ。

    今回の芝居では後半実物が登場する人面魚が象徴的、ぬめっとして気持ちが悪く、得体の知れないもの、マキタカズオミが描きたかったものはそういったものではないか。人間の心の中にとぐろを巻く得体の知れない感情、通常我々が隠して生きている部分を少しずつさらして見せる。

    すごい作品だと心から思う。
  • 満足度★★★★★

    素敵でした
    ポスターが印象的で内容にも惹かれるものがあり見させていただきました.
    村の人々が様々な原因で悩みながらも暮らしているさまがよく伝わってきました.

  • 満足度★★★★★

    真摯で真面目!!
    教会を舞台に信者も信者でない者も集い、色々なことに悩み、それぞれの結論を出し、前進していく話でした。

    ネタバレBOX

    小さな離島にも色々な夫婦間の問題、性の問題などがたくさん存在します。

    不妊治療をすべきかと不妊で悩む夫婦、事故により恋人を植物人間にしてしまった青年、青年を責め続ける恋人の母親、発達障がいのある小姑がいる家庭、その家の妻の浮気疑惑、兄を心配する発達障がいの妹、性に対してもやもやっとした気分を持つ独身主義の牧師、妻を自殺で亡くし原因が分からず悩んだあげく10年振りに帰郷した牧師の弟、そして両性具足で悩む見た目女性…。

    最終的には…、不妊治療を受ける決意をした夫婦、恋人の近くに移ろうとする青年、10年前両性具足にびっくりして逃げたことを告白した牧師の弟、みんなそれなりに結論を出し、前進していきます。

    舞台上では性描写をあからさまに扱っていながら、真摯で真面目な内容に感銘を受けました。

    人面に似た幻の魚「ゾ」がちらっと見えたところは、いつものelePHANTMoonらしいところだったでしょうか!?
  • 満足度★★★★★

    生きることへの渇望、生命力が心の奥にじんわりと広がる。
    この作品を観に行くのに自宅の最寄駅から乗った電車が人身事故に合ってしまって。
    生き方を決める人たちの話を観るまえに、偶然にも人生に大きな決断を下してしまった人の片燐に触れてたような気がして、立ち会った現実と切り離せないまま、祈るような気持ちで観ていました。
    どんなことがあろうとも生きることに対して真剣であったひとたちをみて、何だか荒んでいた心が浄化されたような、明日から前向きに、ひとにやさしく生きようとおもえました。

    ネタバレBOX

    本土から離れたとある小さな島。
    島で唯一の教会の神父であった父親が女を作り出て行ったことに負い目を感じたからだろうか。長男の光広は神父となり、父親の教会を継いだ。弟の祐治は東京で司法試験の合格を目指していたが、その夢は諦めて結婚をし、塾講師を続けながらそれなりに幸せに暮らしていた。
    そんなある日のこと。何の前触れもなく結婚相手は自害によってこの世を去った。祐治はその死を今でも受け入れることができないでいる。
    救い、あるいは沈静を求めて実家へ戻ってきたことをはぐらかす弟と、自己犠牲を払い神父になった兄とのぎこちない会話からはふたりの間には長い空白の時が流れていたことを予感させる。そして、どんなに取り繕っても埋まらない心の溝があることも。祐治は光広に電話のひとつもしなかったのだろう。光広の祐治への記憶は司法試験を目指しているところで止まっていた…。

    そんな兄弟の確執を知る由もない美佐子は、祐治の帰郷に喜びを隠せない。祐治は美佐子の初恋相手なのだ。かつて祐治のある言動によって美佐子は心に深い傷を負ったがそれでも祐治のことが忘れられず、ひそかに祐治への思いを胸に抱えたまま、光広と共に生きていて。けれども閉鎖的な島から私を連れ出してほしい気持ちを少しだけ期待して、美佐子は祐治に『あの時』の気持ちを確かめる。

    また、美佐子と同じく祐治の帰郷を喜ぶ晴美は夫・五郎と五郎の妹・由真を心から愛せずにいた。由真は、美佐子の働くふれあいの家(学童保育的な場所?)で面倒をみている子どもなのだが、発達障害を持ち、五郎が漁師をしていることも相まって学校でいじめを受けている。
    情緒不安定で何を考えているのかイマイチよくわからない由真と距離を置きたい晴美もほんの少しの逃避願望を持って、祐治と接する。

    一方、晴美の姉・明恵は、婚姻予定の韓国焼肉店店主・李との間に子どもが出来ないことで李の両親からくどくど文句を言われていることや、李が不妊治療に積極的でないことに悩み、恋人を自動車事故によって重傷を追わせてしまった李の焼き肉店のアルバイト店員・伊崎は、彼女の入院する本土の病院へ毎日定期船に乗って見舞へ行き、彼女の病状の回復を教会で祈り、そして罪を償うためにも教会の清掃を日課としていて…。

    現状の生き方への不安や戸惑い、迷いを肌で感じる人たちが教会で、これから生きていくための大切な決めごとを誓うまでの心の揺れを繊細に紡いだ作品。

    教会を訪れるほとんどのひとは十字を切らなくて。祭壇の前で二拍してしまう者さえいるのだけれど、おそらく彼らは願いは叶わないことも、祈りが届かないかもしれないことも知っていて。それでも藁にもすがるおもいでやってきて。
    そんな人々を『祈り続けること』でしか救えないことを、神父が理解していることは、なんとなく虚しさを誘った。
    カミサマはほんとうに救われなくてはならない人を、救わないものかもしれないけれど、李さん夫妻も、伊崎くんも、藤田さん夫妻と由真ちゃんにしても、みんなそれぞれ自分自身で答えを出して未来への舵を切りはじめた。
    その誓いには、たよりない希望が宿っていたようにおもう。

    ラスト、光広が聖書をかばんにしまって振り返らずに教会を出て行く場面は、故郷からの旅立ちとさすらいの人生のはじまりを予感させた。
    祐治に拒絶された美佐子はその後を追うだろうか。そうであってほしいと願う。夢みることは忘れないでいてほしい、とも。
    そして、祐治は島に棲みつき自らを戒めるためにも主(神父)となり、生きながらえていくような気がしてならなかった。

    物語の中核を成すと言っても過言ではない、役者さんたちのひとつひとつの表情、まなざし、小さなしぐさからじくじく湧き上がる登場人物たちの胸の奥に抱えるずっしりとした淀み、さりげなく刺々しい言葉の数々には心がひずみました。
    暗転のタイミングとその時にかかる楽曲には心地よさを覚えました。

    ひょっとしたら観るひとによって捉え方が著しく異なる作品だったのではないかと感じました。かもしれない、という可能性を含む『余白』や沈黙が何かを語ることが多かったようにおもうのです。粗筋に関してはあらゆる憶測を含みつつ記憶をたぐり寄せて書きましたので精密さは危ういです。ご了承ください。
  • 満足度★★★★

    神の目線
    孤島の教会を舞台に,その町に住む人々の生きざまを丁寧に描かれた作品です.それぞれの人はそれぞれの問題や悩みを抱えていて,作中でそれが解決されることはありません.もしかしたら観客は教会の神の目線だったのかも.登場人物の背景を説明しすぎるわけでもなくしすぎないわけでもなく,かなり楽しめました.

  • 満足度★★★★

    みた
    やっぱりあーゆー教会みたいな場所って必要だなあ

  • 満足度★★★★

    これは
    会話に包まれちゃいます。

  • 満足度★★★★

    静かなながれのままに
    どこかで破滅的な展開があるはずと思い込んでいたので、意外なラスト。でもいいですよ、これも。

  • 満足度★★★★

    濃密な空気漂う
    出演者の大半が客演なのに紛れも無く elePHANTMoon そのもので、舞台が教会ということもあってか静謐な空気も感じさせる。
    「静かな演劇」の範疇に入るのだろうが SPIRAL MOON や先日の『忘却曲線』とはまた異なる感覚。

  • 満足度★★★★

    観れてよかった
    もし2年前に公演されていたら観る事ができなかった作品です。

    張り詰めた空気が苦じゃない。

    ただ切なくて涙が溢れました。
    喪失と絶望の果て・・・それでもみんな生きていくんですね。


  • 満足度★★★★

    耐えられない軽さの秀逸
    一つずつのシーンに満たされていく、
    言葉にすると崩れてしまうような、
    観る側にとってどこか逃げ場を失ったような
    底の浅さや軽さ、
    さらには滴り匂う
    人間の本質に息を呑みました。

    そこには、
    演劇でなければ表現しえないような質感を感じました。

    ネタバレBOX

    初日を観ました。
    劇場に着くころにはかなり雨が強くて・・。
    劇場に入って、
    客入れ中に次第に強くなってくる雨の効果音と
    雷鳴が観る側を舞台の空気に馴染ませていく。

    その中での秘めごとの質感が観る側に置かれます。

    舞台は離島のキリスト教会。
    聖堂での会話から
    いくつもの人間模様が交差していきます。

    それぞれを縛っているもやいのようなものが
    次第に浮かびあがってくる。
    それは、事故への償いに始まって
    知的な障害を持った妹のことや、
    不妊のこと・・・。
    それらは、登場人物たちそれぞれの人生にとって
    多くを占めること・・・。

    でも、そこには、言葉では表しえないような
    行き場のない底の浅さと軽さが醸されて・・・。
    それらは、人間の本質から滲みだすような
    ある種の匂いとともに観る側に染み入ってきます。

    知的障害をもった女性の、
    抱えきれないものの溢れ方のリアリティがとても効いていて、
    個々がなにかを手放す刹那に漂う
    それぞれから溢れたものの
    耐えられない軽さと温度に、
    目をそむけることができずに見入ってしまう。

    キャラクターたちに愚かさを感じるわけではないのです。
    むしろ、個々のなした選択は
    とても賢明なもののように思える。
    でも、その選択に潜んだ
    ある種、手放したような浮遊感に、
    人の弱さやコアにある欲望が発する、
    演劇でしか表現しえないような
    観る側が拒絶できない腐臭が織り込まれていて・・・。
    作り手にしか描きえないであろうその質感に息を呑む。

    冒頭のシーンを伏線にとりこむ
    終盤の牧師兄弟と両方の性を肉体に有した女性の
    それぞれの姿にも目を見開きました。
    拒絶する弟と歩みをすすめる兄、
    その現実を受け入れる女性。
    弟とのいきがかりが解けて
    さらに生きることへの強さと、
    ある種の後ろめたさと生臭さのようなものが
    やってきて。

    ネガティブな物語ではないと思うのです。
    でも、それぞれが自らの歩みを進める中での
    理性をこえたコアのような部分の
    想いの匂いが消えない・・・。

    作者が表現したかった意図が
    本当に理解できているかは疑わしいのです。

    でも、よしんば違っていたとしても、
    作り手の表すものに
    静かに強く打ちのめされてしまいました

    ☆☆★★◎◎△
  • 満足度★★★★

    人々から目が離せなかった
    とある島の教会内で起こる日常を描いた作品となっています。日常を描いている事から、大きな事件や騒動などは起こらない作品です。(ただ、捕らえ方によっては日常より少し騒がしい日常が描かれていると思うかもしれませんが)
    大きな事件や騒動などは起こりませんし、そこに生きている人々が淡々と描かれてるだけですが、でもその人々から目が離せなかったです。
    確かに、少し宗教色が強い感じがしたり、逆に何か理由があって精神的な束縛をされているような感じをもう少し強くてもよかったかなとの感じは受けましたが。
    とはいえ、なかなか濃厚な時間でした。

  • 満足度★★★★

    観劇
    堪能しました。

    ネタバレBOX

    太い。とにかく太い脚本だと感じた。
    「ある島の教会に集う人々の人間模様」というシンプルなプロットだが、その一つ一つのエピソードが非常に重いのである。
    最初は次々と出てくる登場人物の相関図が理解できずに見失いそうになったが、不思議と不安はなかった。出てくる役者がかなりレベルが高いので、「これだけの力がある団体なら慌てて展開を追わなくても、きっと理解できる構成になっているはずだ。」と確信的安心感を持って観ていた。
    特に牧師役の役者が素晴らしい。佇まいも語り口調も牧師そのもの。牧師に個人的知り合いはいないけれど、きっと牧師さんってこんな感じだろうなあと思わせるのに十分な説得力があった。あと、韓国人役の俳優と少女役の女優も良かった。
    作中に小劇場としてはかなり体当たりな表現がされていたけれど、流れに必然性があったので、やりすぎ感は感じなかった。ああ、この流れなら、こういう展開になって然るべきだよねと。
    惜しむらくは、各エピソードが太すぎて、メインとなるはずの両性具有の女性(?)のエピソードが物足りなかったこと。これはクオリティじゃなくてボリュームの話ね。単純に、もっと観たかった。物語の後半で「あれ?そういえば、冒頭のシーンのエピソードってどうなったんだっけ?」と思い出してしまった。まあ、最後に素晴らしい締めくくり方をしたのだけれど。
    客入れからの物語への入り方や美術などにもこだわりがあった。
    私の好きなタイプの芝居でかなり完成度も高い。
    この劇団は、また観に行こう。

  • 満足度★★★★

    最後の誘惑
    離島の教会に集う人々の悲喜交々を、意外にもコミカルな描写を交えて。
    両性具有や得体の知れない人面魚が出てきたりもするのだが、
    作者の視線は一貫して温かなものだったと思う。
    信國輝彦と松葉祥子の安定感、菊池佳南の好演が印象に残る。

    ネタバレBOX

    見つかった由真が兄夫婦への思いを告白するシーンは正に人情ドラマ。
    elePHANTMoonでお涙頂戴的なシーンを観るとは思わなかった。
    好きなんだけどね。
    ただ意外だったということです。
  • 満足度★★★★

    とても静かで激しい
    とても静かな一方、
    本能のままに激しい部分も持ち合わせた
    興味深い舞台だった。

    チラシのインパクトは
    しっかり舞台内容に織り込まれていた。

    舞台美術の教会がすごく美しかった。

    elePHANTMoonは初めて。
    すごく興味を持った。次回の作品も是非みたい。

    ネタバレBOX

    遠くで聞こえる雷鳴。だんだん近づいてきて雨音も。
    プロローグ、落雷による教会での停電。
    停電の中、ライターで壁の十字のレリーフを
    浮かび上がらせるシーン、、、すごく美しかった。
    音、光、象徴的ですごく印象に残った。
  • 満足度★★★★

    本当のところはわかりませんが・・・
    エロのニオイが漂う舞台では男性客の出席率が高まる気がします。

    おっぱい万歳です。

    ネタバレBOX

    けれど残念ながら(?)おっぱいは出ませんでした・・・。

    ああ、おっぱい・・・

    と、期待で胸おっぱいに膨らませていただけに、こりゃ失敗だったかなとなんだかすっぱい思いに囚われていましたが、いやいや・・・これはこれでなかなかに魅力いっぱいの舞台だと途中からは完全に入り込んでいました。そうしていつのまにやらおっぱいのことなどは頭の隅っこの方に寄せて上げられていました。

    いや、その表現完全におっぱいのものだな・・・。

    さてと・・・

    物語ですが、次から次へと問題が提起されるおかげで飽きることなく観続けることができました。両性具有っていうんですか?ですとか、不妊の問題やら、なんやらかんやら・・・。

    そしてそれらの物語がとても丁寧にゆっくりとじっくりと、そしてしっとりと演じられていて、そのスピードがとても心地良く、なんだかまったりと、そしてうっとりとしてしまいました。

    役者の方々はとても安定していて、セリフは聞きやすく、笑顔が自然で・・・特に牧師役の方、すごく良かったです。そして韓国人の方と、その奥さんも、従業員役の男の子だとか、漁師役だとか、その妹だとかも良かったですね。

    ってあげていくとホントに全員が良かったです、素晴らしかったです。

    セットもとても良くできていて、なんだかホントにその場にいるような、そんな本物の臨場感を味わえました。

    いやしかしほんと、こうやって振り返りながら書いてみると悪いところが見当たりませ・・・って、あ、いやダメだ。おっぱいが出なかったんだった。

    はい、★一個没収です。
  • 満足度★★★★

    絶妙なバランス
    チラシのビジュアルや過去に上演中止になったエピソードから過激な感じなのかと思いきや、作・演出のマキタさんが当日パンフにも書いてある通り、とても地味な作品でした。しかし、とても印象に残る作品でした。

    両性具有や不妊、知的障害、在日韓国人、自殺、信仰など重いテーマが次々に出てくるのですが、殊更に暗いわけでもなく、笑って良いのか悪いのか微妙なところを突いてくる、ウケ狙いではないユーモアもあり、単純に楽しいとか悲しいとかにならないバランスが良かったです。

    それぞれの登場人物が抱える問題をすぐに明らかにせず、話の展開から少しずつ見え隠れしてくる物語の展開が、説明し過ぎず、しなさ過ぎずで良いバランスでした。

    役者の演技はそれぞれの役に合っていてとても自然でした。特に牧師さん役の方は何ともいえない暖かみを感じさせ、本当の牧師さんみたいでした。

    客電を落とすのに必然性を持たせた始まり方と、さりげなく舞台から誰もいなくなってカーテンコールを起こさせない終わり方が現実の生活の一部を切り取って舞台に乗せた様な効果を出していて素敵でした。

  • 満足度★★★

    色んな風景があり・・・
    良い雰囲気のお芝居だったと思います。

    ネタバレBOX

    ただ、個人的には、少し盛り上がりに欠けるような、その、訴えかけてくるメッセージみたいなものが、自分には余り汲み取れなかったのが少し残念。


    色んな要素が込められていたようには思うのですが、そのいずれも、こうなんだ!、これだよ!、という程の主張ではなく、さりげなく察せよ、と言うスタンスだったように思いました。


    ストレートにわかり易い作風が好きな自分には、少々ハードルが高いようにも思いました。
  • 満足度★★★

    話に耳を傾けてきた
    登場人物のやり取りが入れ替わり立ち代りで、何を中心にして見れば良いか、分かりにくいところがあった。やり取りによっては間延びして、飽きてしまうところもあると思うのだが、「登場人物の話している内容に如何に耳を傾けられるか」がこの作品のポイントだと思う。あくまでも一個人の受け取り方に留まるので、多数の解釈はあると思うが、自分は各々の背負うものの独白に耳を傾けてきた。その独白に応えることに詰まるのは、自分もやはり、人の気持ちの分からない人間なのか?と思う。
    (2年前にこの公演をお蔵入りにした理由はこの際考えないことにする。)

  • 満足度★★★

    スナックおんちゃん
    劇団特有の胃にぐっとくる様な重さが無くライトな感じで観られた。一見悲しそうな物語に見えそうだけど優しさがジワーと感じる。ただその優しさが人によっては残酷的でもあると思うけど。
    『スナックおんちゃん』 扉の奥にチラッと見えたけど合っていますか?ママは山口オンさん?

    ネタバレBOX

    ラスト、牧師と美佐子が一線を越えて愛欲の世界に入って欲しかったなあ。elePHANTMoonらしいと思うけど。佑治を代わりにしてオブラートに包んだかなあ?

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