空いっぱい 公演情報 空いっぱい」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    ちょっとせつない
    脚本は面白かったです。
    商業演劇で派手な効果を用いるならともかく、小劇場でのパラレルワールド物は難しいと感じました。

    ラストは寂しさもあるけれど、素敵な終わらせ方だと思います。

    ネタバレBOX

    目新しさはないけれど、多数の複線も最後にはちゃんと回収されていて、よく纏まっていていい脚本だったと思います。
    ただ、舞台よりは映像向きかなと感じました。
    舞台も映像もどちらも『良い箇所・悪い箇所』はありますが、今回の作品は舞台よりも映像化に可能性を感じました。

    空を見上げて星を探す。すぐには見つからないかもしれないけれど、じっと見ているとだんだん見えてくるものもある。
    見えないからとすぐに諦めるのも、見えるまで見つめてみるのも、同じ自分。
    見方を変えるだけで、たくさんの今まで見えなかったものが見える事もある。
    素敵なメッセージが込められた作品だと思います。
  • 満足度★★★

    確かに不思議な話で、
    確かに不思議な話で、どこから現実でどこから夢(あるいは妄想?)なのか、ちょっとうっかりすると、わかりづらかったです。ディテールよりも雰囲気を楽しむものなのですね。

  • 満足度★★★★

    ウキキキキー!
    一回りして、良い方向へ進んで良かったね!

    ネタバレBOX

    パラレルワールド物。一回りがいい。二回りしていたらウダウダ。

    余命半年と診断された男が、不思議な夢を経験して、現実に戻ると、自分の病気自体は治らないものの荒んだ世の中がまともになり、充実した一生を終えたという話。

    のび太がドラえもんといっしょにタイムマシンに乗って亡くなったおばあさんに会いに行って、その後心が優しくなったような感じ。

    佐々木拓也さんは実写版のび太的。幼なじみはドラエモン体型。おばあさんとは、もちろん、亡くなったおかあさんと生まれてすぐ死んだ弟と妹のこと。

    不思議な妖精のような子が、男の死後に生まれた娘だったとは。子供にも会えて良かったね!

    佐々木拓也さんは1年5ヶ月振りの役者とか。パセリス公演も楽しみです。
  • 満足度★★★

    ちゃんと見てるよ。

    佐々木拓也(パセリス)の役者っぷりを見たかった公演。
    いあいあ、中々、演技派でした。
    序盤、ばらまいた伏線を終盤にきっちり納める手法なので、序盤の描写はぼやーっとして観てはいられない。笑

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX


    ちっさい頃から内気な波男は学校でも苛められっ子で言いたいことの半分も言えない子だった。そんな波男は母子家庭で育ったが、その母も亡くなって、今は独りぼっち。そのうえ、余命半年とガンの宣告を受けた。なんだか、ぼんやりとして広場の椅子に腰かけてパンなんかかじっていたら、幼馴染の凛子に出会う。

    これがきっかけとなって波男は自らの空想の世界に迷い込む。そこでは幼い時代の波男ら家族の風景が見えた。まだ若い母、生まれてこなかった妹と弟。それらは波男がもっとも欲していた家族の風景だ。そして母親が営んでいたペンションでの泊まり客の情景などが飛び込んでくる。

    しかし、それらは波男が望んだ架空の世界だから、それぞれの登場人物のポジションが波男の感情によって変化してしまう。まるで時空がいびつに歪んで、ぐにゃりと変形し、加速し、また正常な形に戻るような空間の流れだ。その時空軸を支配するように、ソラという「ケケケケケケケ・・。」と奇妙な声を発する架空の人物が、たぶん、童話などで良く登場する生きてる人間を見守る神の存在だ。こういった物語に登場する神ことソラは大抵、何らかの楽器を持っていることがお決まりのパターンだが、今回もカリンパを独特のリズムで奏でる。そして、「ケケケケケケ…。」と発する。

    独りぼっちの波男は自らの孤独を打ち消すように、ペンションでの賑やかな光景を想像し、また母親のように自信もペンションの経営をしたかった希望を夢想する。しかし、空想の中の母親は、「お前は独りじゃないよ。ちゃーんとみずきとひろし(生まれなかった兄弟)が見てるんだからね、いつも見守ってるんだから、強くならなきゃダメだよ。」と励ます。

    こうして序盤に撒いた伏線に戻って波男は広場の椅子でぼんやりとしている。そこに先ほど、通りかかった人々の光景も現われるが、今の波男は以前の波男とは違う。他者を受け入れず、自分の枠の中で閉じこもって生きていた波男は少しずつ、外に向かって心を開放してゆく。それは大きく広がる空のようだ。空いっぱいに広がる青は波男の記憶とともに、かつて母親と見た空を、星を、天の川を思い出す。そうしてこうして今年も天の川を見る。天の川は自分と自分を見守るモノを繋ぐ煌めく星の川だ。

    ナンセンスな笑いもあり、ホロリ・・とさせられる場面もあり、楽しかった。しかし中盤の人間関係のぐるぐる変化する展開が解りづらかったように思う。きっともっとシンプルにドカン!と響く描写のほうが良かったかもしれない。だから、初心者向けではないと思う。

  • 満足度★★

    天の川
    どこまでがこの世でどこからがあの世で、どこまでが現実でどこからが夢なのか、頭の中が混乱しているまま、天の川が登場する美しいエンディングになってしまいました。プログラムには「このお話は観る人の数ほどストーリーが存在します」と書いてあったので、詩を味わうように、こちらでイメージをふくらませてあれこれ考えればいいのかなと思うのだが、想像力に欠ける石頭にとっては、これは非常に辛い。自分が試され玉砕した作品だった。満足度と若葉マークの×印は自分への評価です。

  • 満足度★★★

    不思議な話でした。
    話は何だか良く解りませんでした。

    ネタバレBOX

    話が良く解らず観劇中頭の中が「?」という状態でした。
    最後に全て解るのかな?と思ったのですが最後まで解らなかったです。
    不思議で良い話だったので、もっと解り易くすれば良い作品になったと思ったので残念でした。
    役者さんは母親役の役者さんが良かったです。
    昔懐かしい母親という感じが出ていて、もっと観たかったです。
  • 満足度★★

    う~ん…。
    劇団初見です。下北沢に観劇は今までも来ていたけど、たぶんこの劇場も初です。

    チラシの雰囲気に惹かれていたので期待していました。でも、作品は嫌いではないけど、どの登場人物にも感情移入ができませんでした。あの状況だったら、観ていてもっと心が動きそうなのですが…あまりにも登場人物たちの関係性が変わりすぎるからなのかな?

    時どきはさまれるギャグも私にはあまり笑えず。あの歩き方になんの意味があるの?とか、観ながら心の中で突っ込みを入れてしまっていました。

    なんでしょう…こういう話が嫌いな訳ではないんです。でも、物足りなく感じました。
    ラストシーンは素敵でした。

  • 満足度★★★

    目の前の光景は夢か?現実か?
    当劇団初見。
    余命半年を宣告された20代後半の男性が遭遇する夢と現実のはざまを描く。

    ネタバレBOX

    主人公波男は頭部に腫瘍がみつかり、医師から余命半年を宣告される。
    そんなある日、とある公園で、幼馴染みの凛子と再会する。

    波男は自分の病気を凛子に告白するとともに、かつて実家があった場所に、一緒に行ってほしいと誘う。
    波男の実家は、民宿を営んでいたが、女主の母親が死んだのをきっかけに、民宿をたたんでいたのだが、残された余命をその民宿再建にささげ、生きた証を残すのが波男の目的であった。

    ところが、凛子とともに足を踏み入れた民宿跡地で、波男は数々の不可思議な経験をする。
    死んだはずの母親が生きていたり、いないはずの妹弟が存在したり、幼馴染の凛子が
    波男には、死んだ母親のほか、幼いころに死に別れた妹と弟がいたが、余命半年は自分ではなく、フィアンセであったり。はたまた、自分のフィアンセが凛子であったり。そして最大の謎は、「心の声」が目に見える存在として、彼の目の前に現れたことであった。

    しかし、それらはすべて波男が「こうあってほしい」と願ったことであった。

    ラスト、波男が黄泉の国に旅立って十数年後、凛子と波男が結ばれたこと、そして、凛子と波男の間に、ソラという女の子が生まれていることが明らかとなる。


    SFの設定を使い、不思議な空気感につつまれた舞台であった。
    話が混乱しがちであったため、もっと整理されればわかりやすくなるのではないだろうか。





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