Sea on a Spoon 公演情報 Sea on a Spoon」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
21-33件 / 33件中
  • 満足度★★

    海と臨海。実体化するよりも・・・
    決してつまらなかったわけではないのですが、
    お芝居として観るよりも、
    活字で読んだ方が、
    面白いホンなのではないかなと、
    観ていて思いました。

    ネタバレBOX

    説明的にだらっと続くシーンとか、
    かと思えば突然叫びだしてみたり、
    各キャラの設定もなんとなくブレぎみな感じがして、
    (それぞれ、豹変させてるんだろうけれど、なんとなく不自然)
    でも、冒頭の宇見の独白シーンとか、
    菊池(だっけ?)が絞殺されるシーンとか見ごたえがある部分もあり、
    物語の核(設定)は興味深いと思うだけに、勿体無い気がしました。

    蛍をつぶすシーンは見ていて不快でした。
    (あえて不快になるようにしていたのでしょうけれども…)
    小泉がさげすまれている理由もよくわからなかった。
    (だって彼女(廣瀬友美さん)、かわいいんですもん(笑))
    宇見(佐藤みゆきさん)は、さすがの見ごたえ。
    ていうかカワイイよねぇ~~肌キレイ!
  • 満足度★★★★

    心底怖くなったストーリー
    先日来、いろいろ人間不信に陥っている自分にはやや刺激が強すぎて、ところどころ身の毛がよだつ思いがしました。

    成島さんの作品を拝見するのは、3回目ですが、いつも昆虫がキーワードになっていて、今回は蜘蛛が登場しました。

    解説で想像していたより、ずっと、身近な怖い話で、最初から引き込まれて観てしまいました。

    ただ、冒頭部分の人物紹介的部分がやや冗長に感じられたのと、役者さんの力量に差があったのがやや残念!

    音響は実に効果的で、ずっと、怖がりながら観てしまいました。

    ライター役の堀奈津美さん、いつもながら、傑出した存在感の佐藤みゆきさんの演技が印象的でした。

    書かれたストーリー的な視点では、☆は5なのですが、上記の理由から、3に近い4という気がしています。(ちょっと本気で怖くさせられたので、手放しで5にできないところもあります。)

    それと、アンケートを書く時も、暗いままでしたので、自分の書いた字が全く見えない状態でした。判読不能でしたら、ごめんなさい。

    ネタバレBOX

    舞台上空に置かれた円盤形のセットの使い方が、初めと終わりで、異なって見えて、大変効果的でした。

    一見いいヒトそうに見える役場の職員達が、結託して、自分本位の恐ろしい計画を事も無げに、立てて、組織ぐるみで、大量殺人を目論む展開に心底、ゾッとしました。

    村の住民が皆、海の塩に溶けて、肉体がなくなり、1人生き残った宇見が贖罪を果たせずにいる状態と、この恐ろしい職場一体のテロ計画をうまく融合させたストーリーは、大変独創的でしたが、惜しむらくは、冒頭部分の間延びした雰囲気をもう少し、サスペンスタッチで進めた方がよりテンポが良かったのではと思います。

    でも、後半は、音響効果も抜群で、本当にリアルタイムでテロ計画が遂行されて行くような緊迫感がありました。
    ライターの向井の、過去のストーカー被害の告白や、逃走経路の地図上で、蛍をテープで止めて、1人づつそれを潰して行く様子には、心から戦慄が走る思いでした。

    後半、全てを宇見のせいにしようと、小泉が叫び、それを、贖罪の証として笑って受け容れる宇見。廣瀬さんと佐藤さんの迫真の演技には、自然と涙が誘われました。

    有り得ない話のようでいて、そこいらにありふれた出来事を象徴しているようで、岐路も何だか、生きた心地がしなくなる、芝居でした。
  • 満足度★★★

    しお おんな すぷーん
    こゆび侍「 Sea on a Spoon 」観劇。
    しお おんな すぷーんと読むらしい。

    生と死と贖罪の物語。

    照明と重低音の音響が悲しみと恐怖にリンクしてすごく効果的だった。
    ドアの上の楕円のオブジェが象徴的。

    ラストは意外だった。
    後味の悪さのインパクトはあったけれど。
    ちょっとだけラスト、私にはいまいちかな。

    ずっと観てみたかった佐藤みゆきサン、ステキな女優さんでした。

    今回「 Sea on a Spoon 」チラシのオカヤイズミさんのイラストがすごくイイ。あらためて見ると舞台のイメージをうまく表しているイラストだなぁと思う。スプーンにひとすくいですくわれるだけでなく、運命に飲み込まれスプーンの端から流れこぼれ落ちていくかんじにも見えて。

    ネタバレBOX

    ある海でおきた大量行方不明事件で村がひとつ消えた。
    塩にふれたナメクジのように…
    服だけ残してみんなが溶けるように消えた
    ナメクジのように…が何とも言えず気になる表現。

    しお=なめくじのように?かな。
    おんな=生き残った少女?それとも原発?
    すぷーん=救い手…たぶん

    ドアの上の楕円のオブジェ「スプーン」の中で
    すくわれた人が証言する姿が印象的だった。
  • 満足度★★★

    悪くはなかったんですが・・・
    音響や照明の演出がとてもよかったです。
    舞台装置も良く考えられていたと思います。
    ストーリーは冒頭からとても惹きつけられました。
    ですが、何の説明もないまま、投げっぱなしになる中心人物のエピソードなど、
    どうもうまく纏まっていない様に感じてしまいました。

    初めの印象が良く、期待も高まってしまった為に、
    終わってみたらなんだか消化不良な感じがしてしまったので、
    評価が厳しくなってしまったかもしれません。

    ネタバレBOX

    冒頭の暗闇に顔だけが浮かびあがり、独白するシーンがとても印象深かったです。
    かなり惹きこまれました。

    主人公は嘘をついて【救い手】となったが、その嘘についても
    海にとけてしまった人々についても、何の説明もなく
    ただ『嘘をついて救い手となった』『皆、海にとけてなくなった』と言うだけ。
    【つづき】であるはずの現在の本筋である原発の話には、何も深くは関わってこない。
    主人公に”そんな過去があった”だたそれだけになってしまった印象。
    ”唯一の生き残り”の【救い手】だった彼女をもう少し料理して欲しかった。
    せっかく良い材料があるのに勿体無い!と思ってしまいました。

    それぞれのキャラクターも、一人の人物のはずなのに、その場その場で急に印象が変わったように感じられる台詞を喋りだして、とても違和感を感じることが多く、
    ”こんな場面を見せたい””こんな台詞を喋らせたい”と継ぎ接ぎな感じがして、
    その人物がその台詞を話すに至る気持ちの過程が読み取れなかった。

    あと、台詞が客席まで届かない事が多かったのがかなり残念。

    とても良かったと評価されている方もいらっしゃるので、
    私の感受性が鈍いだけなのかもしれません。
    はじめの掴みが良かっただけに、おしいなぁ・・・残念だなぁ・・・との印象が強く残ってしまいました。
  • 満足度★★★★

    王子小劇場
    説明には生と死の贖罪の物語とあり、いかにも観念的な芝居のように思われるが、決して難解な話ではない。面白いという話ではないが、芝居に引き込まれていった。この劇団は今後も見ていくつもり

    ただ、座席が窮屈で尻が痛いのにはまいった。

  • 満足度★★★★

    予想とは違った
    あらすじから予想していた内容とは違ったが、そんなことは気にならない面白さで物語の中に引き込まれた。
    また、照明、挿入される音楽もよかった。

    ネタバレBOX

    原発テロを起こす話が中心となると思わなかった。
    ただ、原発職員がテロのメンバーに居るとはいえ、やはりあのメンバーだけでテロを起こすのはちょっとリアリティに欠けるかな。
    また、テロを起こす理由は、もう少し描いた方がよかったかも。
  • 満足度★★★★

    原子力への不安
    生き残り少女の謎がもっと明かされるとよかったかなあ...。人間が溶けたとはどういうことなのか解き明かされて、それが現在とこういうふうに関連して...っていう有機的繋がりが欲しかった。

    原子力発電所に対する不安感をあおるような重低音のサウンドエフェクトは迫力。

    ネタバレBOX

    暗黒の中に顔がひとつぽっかり浮かぶ冒頭が衝撃的でした。
  • 満足度★★

    うーん・・・
    冒頭でなんとなく方向がわかり、そのままいってしまった感じかなあ・・・

  • 満足度★★★★

    当選、ありがとうございました。
    初めての舞台。
    あんな、目の前で演技をするとは思わなく、びっくり!

    内容もなかなか面白く、けっきょく最後は人のせいにするのかって、人間の本質をうまく描いた作品だったと思います。

    ありがとうございました。

  • 満足度

    ふむふむ
    やっぱり好きになれないタイプのお芝居でした。もう観ないかなぁ・・・

    ネタバレBOX

    冒頭のシーンで全てパワーを使い果たした印象。最早90%が蛇足みたいな。
  • 満足度★★★

    罪と罰とを乞う痛み
    犯した罪と背負う罰に目を瞑り、その狭間でゆれうごく、
    誰かのこころのなかに棲む闇を
    固唾をのんでずっと見守っているような一時だった。
    物語にはたくさんの詩といくつかの幻想で溢れていたけれど、
    誰のことばを信じていいのかよくわからない、とおもうことも多々あった。
    この話に出てくるひとたちの言動には全然共感できないけれど。
    もしもそれが誰かに認めてもらうための正しい選択であるのだとするならば、
    あながち否定できないかもしれない・・・。

    ネタバレBOX

    原発の補助金しか財源のないさびれた港町、浜和町の町役場に勤める宇見コズエには、誰にも言えない秘密がある。
    それは今から20年前。彼女が7歳の時。
    村人たちを『幸福で満たされた地』へと導く『救い手』(救い人)であるのは、自分だと偽った彼女を信じた村人たちが、全員残らずナメクジのように海に溶けてしまい、ひとり生き残った彼女はこのさびれた港町でひっそりと暮らしているのだった・・・。
    世にも奇妙な宇見の真相を確かめるために市役所へやってきたジャーナリストの向井。

    その頃役場では、原発のふもとで開催される数万人規模のロック・フェスティバルの準備に追われていた。忙しくて来客に構ってられないといった様子で、原発職員、フェスティバル実行委員らと打ち合わせをする職員たち。

    ここでの会話はフェスのマスコットキャラクターのことだとか、アクアウォーターに放射能が汚染されているだのいないだのとか、役場の職員と原発職員が恋仲にあるだとか、そういったとりとめのない事柄ばかり。

    そんな中、向井は宇見にある忠告をする。
    「ひょっとしてアナタの周りにいるひとたちはあなたに何かを隠してはいないだろうか・・・。」と。その言葉をきっかけにして物語は大きく舵を切る。

    向井の忠告した通り、宇見の周りにいる人間は皆テロリストであり、フェス当日に原発を爆破させることを目的としていたのだった。

    犯行前夜、明日のルート確認を行う際に目印として地図上に配置していったホタルを一匹づつ潰していくシーンは、ホタルの光、原発が爆発する光、そしてその光は人間の生命を消滅させるという意味を持つ、象徴的なシーンだった。この時に背後で流れるふわふわとした音楽はむしろ、人間のダークサイドをゆるやかに加速させていて、やわらかい狂気を醸しだすのに充分だった。
    人間の凶暴性に無垢な笑顔が宿ったような、この空気感は、とても独特で、すごくいいとおもった。

    ただ、この場面に辿りつくまでに、彼らのバックグラウンドが雲隠れしていたので、唐突に『テロリスト』という旗を掲げられたように思えてしまってことも事実。

    たとえば彼らのなかには、宇見の『救い手』によって両親や友人が犠牲になったひとはいなかったのかな、とおもったりもした。

    彼らが革命を起こすには、みなそれぞれおもうところがあって『テロリズム』へと掻き立てられるものではないのだろうか。

    また、仮に何者かわからない彼らによる突発的な理不尽なテロリズムだとしても、動機や思想がわからないまま犯行に及ぶとはおもえないし、テロリストらが犯した罪を宇見のせいにして、宇見はそれを罰として背負うことで20年前のあの事件をチャラにする・・・というのも何だか安易におもえてしまった。

    宇見の20年間のなかで彼女と関わったことのあるひとたちのエピソードが
    会話のなかから表象すれば、時間の『重み』や彼女の『痛み』が伝わってきたかもしれないのだが。

    そんな事由から後半部分が、テロリズムの描写に多くが費やされ、宇見の件が結果のみ言い渡されたような展開がちょっと腑に落ちなかった。

    個人的には、この作品はテロリズムなんか引用しなくても描ける主題だったのではないかとおもう。たとえば、町役場の人間たちに、彼女と何らかの繋がりを持たせてそこから過去をさかのぼっていくとか・・・。

    冒頭で彼女が20年前のあの時の気持ちをモノローグする詩的な場面がラストの罪を背負うというところでしか生かされなかったことがとにかく勿体ない、と感じたのでした。
  • 満足度★★

    スプーン??
    仕事終わりに劇場へ。王子劇場の階段って何か非日常への入り口みたいでテンション上がるんだよね、いつも。お客さんは僕の周りはサラリーマンが多くて、何かこう現実をドカーン!と忘れさせてくれる。…いや、スプーン!と忘れさせてくれる作品が見たいのかな、と思っていたらそんな舞台だった。お芝居にすくわれて、また明日から頑張ろうって気持ちになれるってステキっすね。

    ネタバレBOX

    会場で配られたパンフには「人それぞれの正しさや幸せについて」の話とあるけど何かピンと来なくて、直接語られてる原発爆破に気をとられてたら終わってしまった…。


    原発のある町の役場の人達と、原発関連の職員が結託して、「原発の恐ろしさ」を訴えるために、一般市民を巻き込んだ爆破事件を起こそうとする話。…ってまとめると語弊があるかな??


    「思うようにいかない世の中なんてぶち壊してやりたい」とか「社会の矛盾やしがらみなんて無くしてしまいたい」って思う気持ちは共感出来るけど、登場人物が何でそうまでしたいのか切迫した気持ちがよくわからなかった。良いなと思う場面というか話もたくさん出てくるけど、全部未消化で溶けないのでスクエません。難しく考え過ぎかな、でもそう思ってしまった。
  • 満足度★★★★★

    勝負作だと思います。
    良質で見ごたえのあるストーリー!!
    時間を忘れて見入りました。
    美術も小道具も照明も音響も役者もステキ。
    おススメですとももちろん!!!!!!

    ネタバレBOX

    最初のはじまり方が好きです、照明のあの感じと舞台の使い方と役者さん。おかげで初めから集中して観れました。

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