春の海 公演情報 春の海」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★

    ダンスはやはり癖になりそう(笑)
    前半どういう方向に進んでいくのかわかりにくかったですが(名前だけは出てくるが、演じる役者はいなく、他の役者の演技と字幕などで表現してるので、一瞬ホラーかとも思えたしww)、子供時代とその子供たちが大人になってからの物語を描いてるとわかってくてからは俄然面白くなってきました。

    しかし、子供と大人を一瞬の内に切り替える役者陣の演技力は凄かったです。

    後、世田谷シルクのダンス、派手に見せるなどとは違うのですが、なんか癖(虜にか)になりそうです(笑)

  • 満足度★★★★

    クライマックスは圧巻
    地方の町(村?)の理科実験教室を主な舞台にそこでの2つの出来事を併行して描き、やがてそのつながりが明かされて…という構造。
    2つの流れ(+α)の関係がなかなかわからずに観ながら悶々としたり(←そこまで大袈裟ではない(笑))もするが、クライマックスは圧巻。
    現在の状況と20年間の状況(それは現在の状況でのビデオ映像内の出来事でもある)、それにドキュメンタリー番組を編集しているルームの3つの場面を映像で言うところのカットの積み重ねのようなスタイルで併行して見せ、時として異なる時空での台詞が微妙にシンクロしていたりするのが、照明による時空の切り替えの表現も含めて巧い。
    また、ダム新設によりふるさとが水の底に沈んでしまうことに対する気持ち、ということで 3LDK の『僕たちの町は一ヶ月後ダムに沈む』(09年1月)を連想。
    あと、小学3年生の表現(脚本・演出・演技)がいかにもそれらしく、個性も描き分けられていて自分のその年齢の頃を思い出したりも…

  • 満足度★★★★

    古典的+先進的≒世田谷シルク?
    なんとなく、チラシが気になってふらりと、初 シアター711。
    ふーんふーん。椅子が小劇場らしからぬ出来でびびる。
    初見の劇団。折込を断っているとな?ほほう、映像とな?
    なんだか、ちょっとこれから楽しみな劇団がまたひとつ増えた。

    ネタバレBOX

    美術がステキ。映像もまたステキ。ダンス、台詞、舞台転換。
    東京オレンジの人がでてたから、とか関係ないが「そういう」ニオイを感じる。
    観劇後に、主催の方が山の手事情社研修生出身と知り、腑に落ちた。

    寂しいけれど、すこしほっこり、なつかしさ、あたらしさ、ないまぜ。
    姿の無い山田くんの、映像での演出が、逆に寂しさを強調させた。
    ふむふむ。これはまた感覚的な(刺激する)劇団が出てきたものだ。

    今後の発展が楽しみだ。
  • 満足度★★★

    今回はちょっと・・・・
    好きか嫌いかと聞かれれば、世田谷シルクは好きな劇団である。
    まず、いままでの形式と少し変え、オリジナルの新作に挑んだ意欲を買いたい。
    また、これまで築き上げてきたこの劇団のスタイルに敬意を表すれば、本作のみを取って劇団を評価することも避けたいと思う。
    まだまだ可能性を秘め、発展途上にある劇団だと思うので、今後にも期待している。
    ただ、もしも、先入観や予備知識なしに本作を初めて見たとしたら、自分は、また次回も観てみたいとは思わなかっただろうというのが正直な感想である。解説文から内容を想像していたときのほうが楽しかった。それだけ、期待感が大きかったのだと思う。

    ネタバレBOX

    過去と現在が入り混じって描かれ、劇の半ばまで時系列の仕掛けがよく理解できなかったのが、あまり楽しめなかった理由だと思う。
    児童対象の理科の実験塾とダム開発をめぐる人間関係という着想は面白いと思ったが、自分の長い観劇歴の中では、本作はさほど出来のよい芝居だとは思えなかった。
    過去と現在の場面をシルクお約束のダンスでつなぐが、配役表に書いてなければ、あのダンスが海の生物たちを表しているとは理解できなかったと思う。
    わけのわからないお遊戯に見え、タイやヒラメの幻影が眼前には浮かんでこなかった。役者は楽しんでいるが、格別上手なダンスを踊るわけでもないし、演出的にも新鮮だとは感じなかった。むしろ、2005年ごろから、大学の学生演劇でさんざんこういうダンスを見せられてきて、いささか食傷気味である。
    ダンスはこの劇団の特徴でもあり、好きだと言う意見も多いようなので、いちがいに否定するつもりはないが、マンネリに感じられなくもない。
    「山田君とヤドカリ」の描き方も想像したほどの意外性がなく、山田君のセリフが背景スクリーンに投影されるが、スクリーンの海中模様や役者の頭が邪魔で字が読みとりにくいのも気になった。
    ダム開発について、はるこが「ダム」を憧れの「海」に見立てることで、何とか自分を納得させようとしたという場面と、酒屋の町田が「狭い町でダムができたら新規のお得意を一から開拓することがどんなに大変か」と語る場面に、リアリティーが感じられた。☆3つはこの2つの場面に捧げたと言ってよい。
    ファンタジー的要素がある芝居でも、堀川さんの台詞には何気ないひとことにも味わいが感じられるのが魅力だと思う。
    所見の日、ポカポカ陽気だったので配慮してくださったのだと思うが、空調が寒すぎてからだの芯まで冷え切ってしまったのも辛かった。厚手の上着を持っていなかったら、耐えられない寒さだった。

  • 満足度★★★★★

    透明感
    戯曲もよかったが、何より演出がよかった。子供の頃を思い出す。

  • 満足度★★★★★

    「観てきた!」
    舞台上に漂う優しい空気がとても心地よく感じられました。
    観に行って良かった、と心底思っています。

  • 満足度★★★

    ひとつの表現
    世田谷シルクは前回初観劇をし、消化不良だったのでもう一度観てみることにした。一回で判断するには失礼だと思い今回も観劇したが、この団体だけでなく、最近は“それっぽい”表現が多く、実に軽く見える。いや、その軽さが“カッコイイ”という認識が生まれているのは、世の風潮だともいえるので、やはり流行り、、、個人的にはこの軽さでも真髄に迫る表現が欲しい。

  • 満足度★★★★★

    独特です
    さすがでございます!次回も期待します!!

  • 満足度★★★

    海の色のバケツ
    山田くんの姿が見える(笑) 

  • 満足度★★★★

    独特な雰囲気♪
    海の生き物たちの時の踊りと曲が独特な感じ。

    ネタバレBOX

    事前に海の生き物たちは全員で演じると知っていましたが
    こんな風な演出だったとはっ!!
    1人の役者さんが子供と大人を両方演じるんだけど
    切り替えが大変そうだなぁと思いました。
    スライド?で言葉が出てくるシーンがあったけど
    切り替えが早すぎて読み切れずに次にいってしまうところもありました。
    私の読むスピードが遅かったのかな?!
    海の生き物の創作ダンスとか
    独特な雰囲気のあるお芝居で面白かったです!
  • 満足度★★★★★

    表現方法が
    独創的で、ダンス・山田君。
    いろんなもので、伝わって感じました。
    素敵ですな~

  • 満足度★★★★

    感覚的に○
    前作の方が好みではありますが。
    感覚的なものがとても好きです。
    また観に行こうと思える劇団の一つになりました。

    ネタバレBOX

    とにかく山田くんの存在が気になりました。
    過去と現在のフラッシュバックは観ていておもしろかったです。

    たまに役者さんの声が聞こえないのが残念。
  • 満足度★★


    世田谷シルク初観劇。

    ネタバレBOX

    微塵切りにしすぎた野菜のようだった。
  • 満足度★★★

    海って?
    シルクのお得意なダンス、スリラー的な感じで海の生き物を表現している。 芝居は現代と過去の入れ変わる独特な感じで、切ない表現を役者が明るく演じていたり、難しい所もあった。 

  • 満足度★★★★

    なにか残るわけではなかったけれど
    なにか残るわけではなかったけれど、よく構成されていて、楽しめました。
    ダンス健在☆スローモーションも好きです。
    堀越さん素適☆

  • 満足度★★★★

    予想外の正統派
    おしゃれ、おもしろおかしいでは終わらなかった。

  • 満足度★★★★

    3作連続で
    大満足です。

  • 満足度★★★★

    一つずつの時間の瑞々しさ
    冒頭から、一つずつのシーンに
    観る側をわくわくさせる空気があって。

    後半物語全体が俯瞰できる位置で
    その秀逸さがしっかりと生きてくる。

    堀川炎の世界からやってくる
    様々な感覚や表現の洗練に
    しっかりと心を掴まれました。

    ネタバレBOX

    まず、ダンスがとにかく圧倒的。
    山の手事情社的なメソッドにしなやかに制御された時間が
    作り手の発想と表現を大きく広げていきます。
    シーンのつなぎもしたたかで
    観ている側がぐいぐいと引き寄せられていく。

    その中で、コラージュされた。
    子どもたちの時間がとても瑞々しい。
    お芝居がナチュラルというわけでなく、
    むしろ、
    個々のしたたかなデフォルメの組み合わせからこそ浮かんでくる世界に
    その時間の肌合いと広がりがやってくる。
    とっくに忘れていた子どものころの感覚が
    すっと心に戻されたような感じ。
    ずるかったり、素直だったり、臆病だったり、意地っ張りだったり・・・。
    先生たちのキャラクター設定やお芝居にも
    すっと子どもたち目線でのフィルターがかかって。
    見えない子どもの存在が
    その世界にさらなる実存感をあたえて・・・。

    3年生時代のラジオの実験の喧騒と
    6年生の水の実験(この表現にもぞくぞくきた)の対比。。

    ヤドカリが示唆するもの、ロケット鉛筆が導き出す想い。
    山田君の記憶・・・。彼の手のかかり方・・・。

    その一方で大人たちの会話には
    役者たちのナチュラルな演技力がしっかり生きている。
    先生どおしの会話、「現在」まで時間を背負った会話。
    ダムに沈む村についてのモノローグ。

    月に一度の配達、それでも戻ってくる妹の心情、
    父親が作ったお弁当からふっと浮かびあがる現実の時間。

    終盤、DVDを観る中での
    過去と現在のニュアンスをつなげたザッピングのようなシーンには
    洗練があってとてもうまく機能していて・・・。

    コラージュされたそれらの時間が
    観る側をがっつりと取り込んでいるから
    DVD制作をきっかけに
    いったん閉ざされ忘れられた感覚が蘇っていく姿に
    沁みとおるように心を奪われるのです。

    終演前のダンスを観ながら
    変わっていったものや
    失ってしまったものと
    そして記憶がすべて
    観る側の内側ですっと一つに収まって・・・。
    一つずつのシーンが持つ
    観る側をときめかせるような表現の心地よい感触が残る中
    過ごしてきた時間を俯瞰する場所での
    心を満たすペーソスにも心を奪われる。

    役者たちも本当によく舞台を支え切ったと思います。
    それと照明や美術がとてもきれい。
    照明で切り分ける短いシーンの切れ味にも
    息を呑む。

    前回公演でも感じたことですが、
    様々な色や解像度を
    豊かな発想とテクニックに支えられた
    さまざまなメソッドで繰り出していく
    堀川の才能に改めて瞠目。
    この人の才能やセンスの発露を
    もっともっと見たくなりました。

    ☆★★
  • 満足度★★★★

    いい感じで、
    なんかなつかしい気持ちになりました。

    ネタバレBOX

    スローモーションのような動きは良く見かけますが、早送りは初めてかもでした。と思ったら本当の早送りだったのでびっくり!!

    声質も高音になったりして面白かったです!

    今はダム湖に沈んでしまった地域の科学塾の教室風景、番組の打ち合わせ・制作、ビデオ編集、実際の放映等々、過去から現在までの様々なシーンが切り替わって進行する様子は心地よい限りでした。

    山田君の姿が見えなかったので、心に傷を持つ少年なのかななどと興味津津でした。しかし、確かに山田君はちょっと世話の焼ける子供だったかも知れないけれど、要するに現住所が分からず承諾が取れなかったからモザイクで放映していたことが分かって、合点がいってくすっときました。

    肖像権に配慮すると、舞台ではそうなるのですね。斬新です!

    ただ、背景の絵に邪魔されて、発言内容が読めなかったのは残念でした。

    テレビを見た山田君から連絡が来たら、モザイク外れるかもね。
  • 満足度★★★★

    過去と現在の二重構造のバランスが見事。
    世田谷シルクの舞台は絵画的だ。詩的な言葉、想像力をかきたてるシーン構成、リアルなシーンの間に幻想的要素を組み入れ、物語を多重構造にし、奥行きを広げている。

    途中ところどころで入る世田谷シルク独特のダンスがいい。どこでも見たことのないダンスで癖になりそうだ。新しい世田谷シルクの売りになるかもしれない。

    役者ではタラミ役を演じた山本映子が田舎の凛とした女性を好演していた。また堀越涼がネタバレになるといけないので詳しく書かないが、難しい役を見事にこなしていた。相変わらず芸達者だ。

    ネタバレBOX

    始まってからしばらくは、子供役を大人のかっこのまま無邪気に演じる役者たちに少しついていけないものを感じたが、途中からはそれが逆に面白くなっていった。ここら辺、演出家の狙いだろう。

    堀川炎が描こうとしているテーマはとても面白く、またその描き方がとても斬新だ。随所に魅力があるのだが、全体としては未完成感もあった。

    核となる登場人物、核となるエピソード、ここら辺が際立ってくるとさらに素晴らしい作品になりそうだと思った。たぶん、まだまだ堀川炎は手を入れてくるはずだ。これからもっともっと面白い作品になるはず。楽しみだ。

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