満足度★★★★
クライマックスは圧巻
地方の町(村?)の理科実験教室を主な舞台にそこでの2つの出来事を併行して描き、やがてそのつながりが明かされて…という構造。
2つの流れ(+α)の関係がなかなかわからずに観ながら悶々としたり(←そこまで大袈裟ではない(笑))もするが、クライマックスは圧巻。
現在の状況と20年間の状況(それは現在の状況でのビデオ映像内の出来事でもある)、それにドキュメンタリー番組を編集しているルームの3つの場面を映像で言うところのカットの積み重ねのようなスタイルで併行して見せ、時として異なる時空での台詞が微妙にシンクロしていたりするのが、照明による時空の切り替えの表現も含めて巧い。
また、ダム新設によりふるさとが水の底に沈んでしまうことに対する気持ち、ということで 3LDK の『僕たちの町は一ヶ月後ダムに沈む』(09年1月)を連想。
あと、小学3年生の表現(脚本・演出・演技)がいかにもそれらしく、個性も描き分けられていて自分のその年齢の頃を思い出したりも…