楽しかった
マザースの託児があったので息子を預けて観劇。
とても楽しかった。
衣裳も、スーツだが靴はカラフルなスニーカーで、ニューヨーカースタイル。
細かいピースがちりばめられていて、それが見ているうちに重なり繋がり先に行く、というあたりがタイトルとリンクした。
スイングバイと言う言葉は川原泉の説明が一番好きなんだが(曰く「惑星の公転の力を借りて推進する力。借りた分だけ公転速度は遅くなるが、それはビルゲイツの財布から10円黙って借りるようなもんだから、借りられた本人は全く気にならない」)、それを念頭に置きながら見ると、ぐっときた。
満足度★★★
21日
アイディアは優しく新鮮で、シンプルな物語に見事な深みを与えてくれますが、演出の方法に気を取られるからでしょうか、役者さんのお芝居にはあまり引き込まれませんでした。
満足度★★★★
これはすごい
時代と人と仕事が見事に重ね合わさって見えた。
どんな些細な仕事にも歴史があり、社会を作る欠かせぬ
一片であり、また誰かに代用がきくことも確か。
しかし家族だけは代用の効かない唯一の絆。
一見前衛的な演出にも見えるが、ジレンマをシンプルに
繊細に紐解いた気がする。お見事!
満足度★★★★
2度目の観劇!
やっぱり、オープニングが楽しい!(^0^)
そうしてリーマンタワーを作って社訓!なんつって体育会系のノリ。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
柴幸男さんの才気に一目惚れしました
今まで、こういう風にしたくてそうできない芝居は数々観た記憶はありますが、こういう風にしたくて、こういう風に見事に具現化できた芝居は、たぶん初めて目にしました。
まさに、大袈裟に言えば、演劇の果てしない可能性を実証した公演。こんんなに、才能ある演劇人がこの世に存在したんだと、興奮冷めやらない思いで、恍惚感に胸溢るる思いで、帰路につきました。
それに、柴さんの佇まいがとにかく素敵!!普通な感じが。(笑)
今まで、せっかく後味良い芝居に感動しても、そのすぐ後に、これ俺様の仕事だぜ的な、したり顔の主宰のアフタートークなどに、げんなりした経験が数多いので、最初、柴さんが舞台に登場された時は、一瞬その嫌な経験がフラッシュバックして、心配になりましたが、良い意味で、存在感のない方で、ほっとしました。客に不快感を与える主宰だと、どうも100%その劇団のファンにはなれないのですが、ままごと、初見にして、大お気に入り劇団になりました。
今年の☆5つでは足りない舞台3作目。
この作品の素晴らしさを言葉で伝えるのは、非情に困難です。まさに、奇跡的実験劇の秀作。実際、体感して頂くのが、一番だと思います。
今日の、柴幸男さんとの出会いは、私の長い観劇人生の中でも、きっと生涯忘れられない思い出になりそうです。
満足度★★★★
入場時から楽しい
遊びごころが随所にあって楽しい。
まさしく、ままごと、ごっこ遊び、です。
難しく考えず、見たままに楽しい雰囲気を
味わうのが良い気がします。
満足度★★★
目から鱗
良い意味でポカーンとさせられました。
あぁ、これが噂の柴演出なんだ~。
わたしが今まで観た中の、どの芝居にも似ていない独特の表現。
ストーリが無い訳ではないけれど、
ストーリーを伝えるものではないんだと思いました。。
柴さんの見せたかったのはテーマではなく表現自体なんでしょうね。
役者が、動きの所為で台詞の語尾が流れるのが少し気になりました。
満足度★★★★
おもしろいのは確か
私的にはかなりのヒット作。
★4つか、★5つかで迷う。
昨年のアワードで第一位になった旗揚げ公演は観てないのだけど今作も着想は似てるのでしょうね。
開演前に配られるあれで、そして進行の過程で、そこに書かれた方をリスペクトしてるのだなと分かる。
突っ込みどころにはあえて突っ込まず、見せてくれたところをそのまま楽しむのが良いのかな。
わたしは大好き。DVDに残しにくい構成だよね。それに、きっと残さないよね。
今作の演出・濃密さは、アゴラ劇場ならではで、これ以上大きな劇場になると希薄になってしまう気がするけど、どなたかも書かれていたように次回作品は、動員・集客数も考えて、池袋・東京芸術劇場あたりがいいかも。
満足度★★★★
ニンゲンの輝ける歴史をシンプルでポジティブに
めまぐるしく状況が変わるが、理解しやすい演出がなされていた。
ただ、このポジティブさがちょっとだけ気になった。
満足度★★
無邪気さと無自覚と
20世紀アメリカの作家ソーントン・ワイルダーの戯曲には、人類の歴史を、とっても身近なちいさな社会(町とか、家庭とか)にまで圧縮して、重ねて描く作品がいくつもある。その代表作が “Our Town” (わが町)なので、「わが社」の歴史と人類史とを重ねて描く今作は、前作『わが星』と同じくワイルダーを下敷きにしている。
ワイルダーは本当に面白い。でも僕には、柴幸男作品にちょっと疑問があるのです。
満足度★★★★
蟻の大群!
ここでのリーマンが働くビルは普通のビルではない。おそらく高さという概念もない。それでも空虚すら感じるその壮大なビルは天空のもっと上のオゾン層までも届いている感覚のある高さだ。だから300万階のビルの窓からは雲が下に見え、雨は降らない。笑
要するにアニメ的な描写の世界。
以下はネタばれBOXにて。。
えすえふ。
柴作品はSF。Sukoshi Fushigi。その線引き具合が絶妙。あとちょっと踏み込んだらきっと何やってるか分からなくなっちゃうけど適度。演劇を見慣れない方は『こういうのもあるんだなー』くらいの気持ちで観れば良いし、畏まって観る必要がないのは次第に分かるはず。子どもが玩具で本来以外の用途での遊び方を見付ける様に、演劇で遊んでるんだなというのが伝わって来る。
物語はあらすじにある通り。ドラマや漫画で見た覚えがありそうな部分があって、でもそれは安易に選んだのではなく観る側から遠くなりすぎない様にあえての印象。共感というよりは再確認と顧み。
冒頭からしばらくは個人的にあんまり面白くなかったのが、途中からノリ始めました。始まった瞬間から面白かったらそれは好みだからだろうし、もしくは目当ての出演者を追うとか何かしらの観る為のスタンスが出来ているから。折原さんとか野津さんとか森谷さんとか事前に気に掛けていた役者はいたんだけど、冒頭のあれこれは個人を観る部分じゃなかったからこの演目自体を値踏みする目線になってたんだろうなぁ。それで面白く感じたって事は、ちゃんと面白かったんだと思います。
劇場を出てビルがあったらいいなと思えて、演目的にはルデコでもアサヒアートスクエアでもやれそう。とはいえそれに合わせるにしても次にやるなら規模的に池袋の芸術劇場とかになるのかなと妄想。
満足度★★★★★
柴幸男ワールド全開!
前回の「わが星」で星の誕生から滅亡までをちょっとコミカルな5人家族で表現した柴幸男が今度は「スイングバイ」で人類の歴史を超高層ビルに見立て、悠久の営みを会社での仕事に置き換え、独特のリズム感で表現した。
初日ゆえの堅さもあってか、完成度ではまだ「わが星」に及ばないものの、岸田戯曲賞受賞というプレッシャーに負けず、自由奔放に演出している様子が伺えてうれしかった。端々に独特の感性と感受性が感じられ、今、時代と共にある劇作家の代表である。見逃してはいけない作家だ。
「わが星」で完成させた柴流のリズム演劇が、今回も見事に機能し、オープニングとエンディングの会社の風景はまるでスポーツ中継を観るかのようなわくわく感でいっぱいだった。
役者では部長を演じた菅原直樹が独特の魅力があった。新人サラリーマンを演じたいしおと、その恋人でエレベーターガールを演じた菊池明香がさわやかだった。