『世界の終わり』を囲む短編 公演情報 『世界の終わり』を囲む短編」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    各編ごとに「原典との距離」「接点の多寡」が異なる
    全6編のエピソード、プロローグとなる「世界の終わり」(#1)と全体を締めくくる(エピローグというには長い)「幸せな結末」(#6)は両コースで上演、それに挟まれる2編が変わるというスタイルで、各編は芥川龍之介の短篇を「サンプリング」しているが「原典との距離」「接点の多寡」はそれぞれ異なる。
    先に観たAコースではまんまとダマされ「ループするようにも、パラレルワールドのようにも解釈できる」「ドグラ・マグラ的な入れ子構造?」「原作の翻案・オマージュというより “その精神的な部分をベースにした” ってこと?」などと誤読(笑)する。
    が、Bコースで内容を把握。南主宰と話したところによればそれでも全貌は読めていないそうだけれど、自分なりには納得。
    世界の終わりの直前、天使に採用された男が「天使の実地試験(あるいはOJT)」としてパラレルワールドでのいくつかのケースを処理する中、姪が原因で迎えそうになる終末を防ぐ、というのがσ(^-^) の解釈だが、いかが?>ご覧になった方々

  • 満足度★★★★

    サンプリング♪
    文学のサンプリングということですが、もともとの原作を知らない私でもとても楽しめる作品でした。ひとつひとつを短編として観ても楽しめるし、全体をひとつの作品として観ても楽しめる!妄想好きですが、妄想が現実となるかわりに世界が終ってしまうとしたら…いろいろと考えさせてもくれ、笑わせてもくれ、とても良い作品でした(*^^*)/

  • 満足度★★★★

    B公演のラスト観ました
    原作をサンプリングと言うことでしたが、原作を殆ど記憶してないので、初見と同じ感覚で観ました。単純に新作と思って観ても、短作4本で1時間半弱と、とても良いバランスで良い展開で観ることが出来ました。私が座った場所が丁度良い場所だったので、とても良い感じで観劇できました。

    ネタバレBOX

    今回は、4つの単作を「田宮」と言う人物をキーに誌ながら、繋げて言ってるのですが、そこはそんなに上手な使い方ではなかった感があります。ストーリーテラーとしても機能してましたが、そこでもそんなに特別上手い感はありませんでした。でも、他の登場人物の方々は、4つのお芝居の中でいろんな役割を上手い具合に演じ分けていて、とても面白い使い方をしてましたね。シンプルかつ分かり易く、また、LE DECOの空間を上手く使っていて、感心しました。
    でも、正直、裏で走り回って、役者さんたちは大忙しだったと思います。真夏は出来ないお芝居でしたね。。。
  • 満足度★★★★

    「世界の終わり」を囲む短編
    A、B公演とも観てきました

    今回も泣けた
    毎回、南しんすけの脚本には泣かされる
    でも、いつも楽しみで仕方が無い

    実は小説とか短編が苦手
    一冊の本の中にいろんな話しが詰まってるのが苦手
    だから、今回はちょっと緊張してた
    理解できるかなーとか、途中でわからなくなっちゃうかなーとか

    でも、そんな心配は不要だった
    無条件で楽しめた
    のめりこんだ
    展開が心地よかった
    選曲もなかなか良い感じ
    効果音が良かった(上手いなぁってつぶやいちゃった)

    日曜日の12:30の公演は、ちょっと展開につまずいてる感じがした
    「間」がちょっとずれちゃった感じ
    せりふのカミカミもちょっと残念・・・
    土曜日の14:00の公演は、スムーズに流れてたのに

    俳優さんたちの演技力も気迫もすごい
    せりふがずんずん、心に響いてくる
    1時間ちょっとの間に、同じ役名でも、まったく違う人種を演じて、
    まったく違うストーリーを進めるってすごい大変で、すごい気力が必要で
    きっとクタクタになっただろうなぁ

    俳優さんもスタッフさんも、みなさんお疲れさまでした
    ありがとうございました♪

    次回作も、期待しています!

  • 満足度★★★★

    ルーズなバスケットに置かれた物語
    Aコースを観ました。

    いくつかの物語が
    目の粗い籠の中を転がされるように
    語られていく感じ。

    感覚的に伝わってくるものもあるし
    起承転結が比較的しっかりとしているものもあるし・・・。

    いくつかのピースが
    流れていく感じがすごくよくて、
    リラックスして楽しむことができました。

    ネタバレBOX

    文学のサンプリングという概念は
    観ていてそれほど強く感じませんでした。
    終演後
    当日パンフレットのを観て、
    被サンプリングの作品を確認して。

    Aコースとして知っていた芥川龍之介の作品は
    「羅生門」と「竜」の2作。
    その物語の
    テイストを感じる部分がないわけではないのですが、
    でも、それが作品を左右するほど
    大きな影響を与えている感じはしませんでした。

    でも、それとは別に、お芝居として
    ずっと見続けてしまうなにかがこの舞台にはあって。
    それは、個々の物語が持つ面白さだけでなく
    その物語のバックボーンになるフレームが
    うまく機能しているからかとも思う。

    観ているときには意識しなかったのですが
    実は「天使」が求めたプレゼンテーションという枠の存在が
    結構効いていると思うのです。
    そのバスケットがあるから
    個々の物語の存在が唐突にならない。
    ナンバーを付けられたひとつずつの物語には
    個々の仕掛けが醸し出す面白さに加えて
    終わり方に潔さがあって、
    それがエピソード全体の切れにもつながっていました。

    まあ、シーンの解像度をさらに上げる余白はあるとおもうのです。
    一番強い部分を支えるゆとりのようなものが
    舞台上に感じられるとさらに良いかも。

    でも、特に後半の2作品などには
    観客をよそ見させない力が内在していたと思います

  • 20100225
    。・`ω´・)ノ 転換はかっこよかったとおもいます

  • 満足度★★★★

    観劇
    B公演を観劇。なんとなくMUに感じが似ている。いいところ=キャッチコピー&宣伝美術。悪いところ=演出

    ネタバレBOX

    本はMUよりいいと思う
  • 満足度★★★★

    気負いなしで楽しめる作品
    説明には芥川のサンプリングとか10%の理解者とか敷居が高そうなことが書いてありますが、こっちの文学への精通度を試されるとか、そういう怖いことはありませんでした。ホッ。かなり実験的な作品ですが、頭の体操的な要素の強いスリリングなシーンもあり、時間を見つけて行った甲斐は十分にありました。

    おじさんの指パッチンが超美しく決まってたのが印象的。

  • 満足度★★★

    Bを観劇
    説明文などから、個という存在が持つ特異なザラザラとした感触を表現するという意味での「10%の理解者を求める」ような芝居を想像していたのだが、キャラクターも展開も、案外マンガ的に彩られていてちょっと肩すかし。
    マンガついでに言うと、内容でもちょっと触れてたがどことなく白泉社系列の雰囲気。

  • 満足度★★★★

    Bを拝見
    チケプレで拝見しました。
    期待していたよりもずっとよかったです。
    でも、後一押しな感じもします。

    ネタバレBOX

    前半は?マークのまま進行してました。
    しかし、内容はキャッチーなのでおいていかれることはありませんでした。
    レビューを別の方も書いていましたが、#5の地獄変の話が・・・
    悪くはない(というより面白いのですが)何しろ原作が素晴らしすぎるので・・・

    このあたりは原作をカバー?(サンプリング?)する難しさですね。

    しかし、#6の女の子の話はとても良かった。
    元気をもらえました。#6が一番作者の色づけが強いように思いました。
  • 満足度★★★

    Bコースを観た!
    芥川龍之介の作品を題材にした物語はここのところ、良く観ている。だから予習としてはバッチリだ。
    「羅生門」にしても、「鼻」にしても「竜」にしても「地獄変」のあのおどろおどろしさは敵うものではない。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    そんなだから、「地獄変」の中の良秀が燃え上がる牛車の中で焼け死ぬ実娘の姿を書き加えるまでの経緯をいったいどんな風に演出するのかが楽しみだった。

    まさか「ギャラリーLE DECO 」を火事にするわけないしなぁ・・。なんてほくそえんでた訳よね。

    わが娘の苦しみ身もだえしつつ、焼け焦がれていく姿を陶酔しつつ事の成り行きを見守る父である良秀の恐ろしさ、絵師良秀の執念を、ここでは夫婦に置き換えていた。その場面はちょっとインパクトに欠けたかな?とも思う。血肉を分けたわが子が焼かれるシーンと、妻が夫を殺した瞬間の風景とは受ける感情の重みが違うと思うのだ。

    絵を献上した数日後、良秀は部屋で縊死するが、ここでは失踪して行方が解らないと閉じている。だから全体的にどの短編も芥川の香りは楽しめたがその真髄には届いていない気がする。それでもスリルはそれなりに味わえた。


  • 満足度★★★★

    また観たいです
    難解な芝居なのか?と思っていましたが、意外にわかりやすく楽しめました。テンポもよく、音楽もとても効果的。また観てみたいです。【文学のサンプリングという新たなガジェット】ってふりかざさなくても、十分おもしろかったです。

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