口紅を初めてさした夏『ご来場ありがとうございました。』 公演情報 口紅を初めてさした夏『ご来場ありがとうございました。』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    観させていただきました。
    あー。たくさんお稽古したんだろうなー。という印象でした。
    でも、笑いあり涙ありでよかったと思います。二人で海から帰るシーンはライトが効果的でした。是非また行かせて頂きたいと思います。ありがとうございました。

  • 満足度★★★

    すったっふ
    芝居もさることながらスタップもいい仕事でした。
    気持ちよく観ることができました。

  • 満足度★★★

    みた
    開演前の丁寧な案内が良かった。
    開演15分前くらいにはトイレの案内や室温設定、上演時間についての説明をしている。アンケートも、上演時間や劇場についての意見を問う内容で、客のニーズを探ろうとする姿勢は素晴らしいと思った。

    物語だけでは★1つ。
    子役の存在に寄りかかりっぱなしの内容に見えた。
    主演の相原さん、増田さん、それを支える長澤さんの芝居が安定していたから観ていられたものの、興ざめする場面も多かった。

    ネタバレBOX

    登場人物が多く、その割にいなくても問題無いような人物が何人もいて、作家が初めに想定していた物語設定と、大きく変わってしまったのではないかと想像した。
    海の場面は、そのものを描くのでなく、客に想像させてもらいたかった。あそこまでトーンが変わると、興ざめしてしまう。
    イギリス云々は、フジの月9なみに唐突で、呆気にとられた。

    前々作の『髪結う時』から観ていて思うこと。
    今回の物語を褒めている方々には特に言うことは無いものの、そうしたコメントを見て劇場に出かけ、首をかしげた方たちには、いつかこの劇団が『髪結う時』を再演したなら、どうか再度、劇場に足を向けていただきたいと思う。
  • 満足度★★★

    ラストが意味深!
    心の交流には温かくなりましたが、考証面は少しゆるゆるのような気がしました。

    ネタバレBOX

    婚約者が亡くなり悲嘆にくれるスナックのママの許に小学生の女の子が訪ねて来ます。婚約者の子供だと分かります。バツイチだったことも知らず、ましてや子供がいたことなど聞いてなく、騙されていたことに怒るママでしたが、現在の育ての親である長野に住む祖父母の了解を得て夏休みを東京で過ごすことになります。

    子供嫌いなママでしたが、一ヶ月の共同生活で情が通い、長野に帰る最終日に区内の小学校に通わせることを区役所に相談しに行っていた間に、婚約者の元妻で実母の女性が突然子供を引き取りに来ました。ロンドンにいたために事情を知らなかったらしく、このままロンドンへ連れて帰ると言うのをスナックの従業員たちは断り切れず手放します。

    区役所から帰ってきて経緯を聞かされたママががっかりしたところで終了。しかし同時に、ドアの開閉音がカランコロンと鳴って…。

    さて、時代はいつなのか、子供が怪物くんの歌を歌っていたので一瞬昔かなと思い、最近もテレビでやっていたなと思い直し、多分現在なのだろうと判断しました。というのも、そもそも目黒区内の場末のスナックに今どき毎日通う客がいるのだろうか、一昔前の話じゃないかと感じたからです。

    昔大ヒットしたアニメで、最近では2010年4月からワンクールだけやった番組の主題歌を使うのでは、お客さんに時代錯誤を起こさせます。

    また、元妻が引き取ることを祖父母は了解しているのでしょうか。子供のパスポートは準備されているのでしょうか。疑問が残ります。

    それにしても、小学生をスナックで働かせるのは如何なものかと思いました。お客さんも調子に乗ってそそのかせていましたが、法令違反はまずいでしょう!

    最後のカランコロンには救われました。恐らく子供が走って戻ってきたのでしょう。メジャーの吾郎のような、三丁目の夕日の淳之介のような感じになるのではないかと思います!情が移っただけに嬉しい気持ちです!!

    ところで、スナックのカウンターですが、両端が通路になっているのには違和感を覚えました。普通、狭い入口から入って行き止まりですよね。

    義理の母になったかもしれない女性と、義理の娘になったかもしれない少女の心の交流には温かくなりましたが、考証面がゆるゆるで、細かいところが気になり、完全には入り込めませんでした。
  • 満足度★★★★★

    晩夏
    帰り道、いつのまにか増えた、秋を告げる虫達の調べ、消え行く入道雲・・・いつもと変わらない日々のはずだったのに、忘れられない夏に、なった物語でした。

    ネタバレBOX

    結婚間近の彼が、事故で亡くなり、必死で日常に戻ろうとする真知子<相原奈保子>が経営するスナックに、知らない子供、蓮(増田亜美)が訪れる。なんと、亡くなった彼は、バツ1子持ちで、蓮が彼の娘だと聞かされ、現実を受け入れられずに悩む真知子なのに、蓮をあずかるよう、客らに説得されてしまう。店の従業員であり、おそらく真知子より水商売を知っている神埼由美<長澤美紀子>が、店や客らも見守り、真知子と蓮の良き理解者として、助けてゆく。この由美さんが、温もりのある良い空気感を、醸し出します。

    蓮ちゃんが、初めて、お化粧するシーン、今迄、母に求めていたけど、できなかった事・・・を、どこかで、ずっ~と憧れていた(父が大好きだった女性)けど、現実は、受けいれてもらえそうもない真知子と、やっと共有できた喜びを、トビッキリの笑顔で見せてくれます。言葉ではなく、2人の笑顔に、書いてあるって、心に、響きます。とても良かったです。

    夏休みも、もうすぐ終わるころ、常連客らが、蓮ちゃんのために、海に行こうと提案しながら、大人の男達のほうが、大はしゃぎする姿も、素敵でした。夕闇が迫り、もう帰らなければならない時間になっても、真知子と蓮は、海を眺めている姿(まさに、フライヤーのあの姿・・・)に、釘付けになっている私(最後列にすわっていた)の目には、2人の絆を、見ようとする観客一同の体制を整える姿も、入った。

    ラストは、切ないけれども、カランコローンと告げる扉の音色と一緒に、温もりも残る素敵な作品でした。

    夜空に張り付く星とは、蓮ちゃんが過ごした長野のことだったのかなぁ~?


    ★大西さんのアフタートークが、ありました。(私の解釈に、誤りがあったら、すみません。劇団の方、フォローお願い致します)

    大西さんが初めて亜美ちゃんに会ったのは、彼女が、まだ小学校2年生で、まだまだ小さな女の子の時。でもその時から、光るものがあったそうです。まず、台詞覚えの良さは、ピカイチ!そして、言葉尻のニュアンスを理解しており、語尾を正確に、伝えられる事は、脚本を書く大西さんにとっては、とても大切な事であり、嬉しいとの事。 

    劇団公演のオーディションに訪れてくれた相原さんの、役者としての力量に魅了されて、劇団員に誘ったそうです。やはり、大西さんも自分の脚本の主役は、自分の劇団員の中から、出したいと言う思いがあったので、嬉しかったとのこと。

    そんな2人が在りきで出来た作品と、いろんな役者さんや関係者の方の、力添えで、公演ができた等々、大西さんの想いを、伺えて、次の公演も行きたいと思いました。そして、又、アフタートークお願いします。


  • 満足度★★★★

    人は...
    きっちりとした脚本・演出で魅せられた。

    人は人とのつながりで生きていくのです。大人と子供、親と子供、友人や知人など。
    芝居では子役の演技がとても上手であり、ほかの役者さんもそれぞれの役をうまくこなしていた。なかなかの見ものでした。
    アフタートークで、演出家の話が合ったが、なかなか気持ちちのいい方だった。次回作も見に行くつもり。

  • 満足度★★★★★


    血の繋がりを考えさせる舞台だったと思う。とかく日本の浄土は血縁を重視するような傾向が強いが、この物語は一人の子供をめぐっての情を訴えたものだと感じた。主役はなんと、現在小学5年生の増田亜見。セリフも膨大なら、一人二役という役もこなし、実に堂々とした演技で秀逸だった。
    将来、バケモノになる予兆を感じた。この子が大の大人の観客を存分に泣かすという舞台は、やはり、この上なく素晴らしい!

    以下はネタばれBOXにて。。






    ネタバレBOX

    物語は真知子ママがオーナーのスナックに、少女・清水連が来訪したことから始る。この少女は真知子が結婚するはずだった今は亡きスナックの客・清水の子だ。

    連は両親の離婚後、父を交通事故で亡くし、一方で母親も連を残してイギリスへ渡ってしまってから、祖父母の居る長野に引っ越していた。しかし、父の好きだった真知子に遭いたい一心で東京にやってきたのだった。

    スナックの常連客らとの話の中で、夏休みの間だけ、連を預かることになった真知子は連によって生活は一変する。同時に真知子が幼少の頃、母親に言われた言葉「一体、誰の為に、おしっこから血が出るような思いをして働いてると思ってんの!あんたの為よ!」を思い出し子供ながらに傷ついたあの頃をも思い出す。云わば、真知子と連は似たような境遇だったのだ。

    真知子の少女時代と連役の両方を増田亜見が演じ、その心理的な表情の表現を見事に演じきる。本当に素晴らしいと思う。真知子の少女時代と今の真知子、連を絡めながら、孤独で寂しい少女の情景と、同じように清水を失った孤独な真知子の心理も描写しながら、海で遊ぶ連との夏はいつしか確実に二人を強い絆で結んでゆく。血の繋がりはないけれど、情が芽生え親子となる瞬間だ。真知子は連を自分の子として育てることを決心した矢先、連の母親がイギリスから連を迎えに来て連れ去ってしまう。

    蓮が夢想する父への焦がれ、海での連と真知子の情景、大人達が少年の頃の夏休みを取り戻したかのように海ではしゃぐシーンは楽しく美しい。その美しさはもう二度と帰ってこない一度きりの瞬間だ。蓮が真知子の化粧を見て「連もしたい」と言ったあの夏の想い出は連がさした赤い口紅と一緒に真知子の記憶に残るだろう。楽しく切ないその記憶の残像は眩しく儚い一瞬だ。

    今回も泣いた。情の通い始めた二人を引き裂いたもの。それは血縁だった。その不条理に、なんだかズシン!と心に強く響いていたたまれなかった。相変わらず、スナックの場面から一変しての夏の海の演出はお見事。更に導入音楽もキャストらのセリフの邪魔にならないようなピアノ曲でその旋律も素敵だった。


  • 満足度★★★

    2時間もののドラマ
    恋人を不慮の交通事故で亡くした30代半ばのスナックのママを、主人公に、ママを気遣う従業員、そして、常連のお客たち。
    そんななか、一人の女の子がふと、お店の戸口を空けたことから物語は急展開を始める。

    ネタバレBOX

    恋人の突然の死によって、心にぽっかりと穴があいてしまったようなママ。
    亡くなった恋人とママは結婚まで約束した間柄であった。

    そんななかに現れた少女は、亡くなった恋人の子供であるという。
    その少女は、両親の離婚後、母は彼女を置いて家を出、父は仕事が忙しく面倒を見れないとの理由から、長野県の父方の祖父母に預けられたいた。
    ところが、祖父母では埋められない心の隙間があったのであろうか、父からときどきいていたママに母親の面影を見、夏休み期間をママと一緒に過ごしたいと考え、単身、長野から出てきたのだった。

    従業員、常連の計らいもあって、結果的に、夏休み期間に限り、同居することを受け入れることになる。

    結婚の約束までにしていたのに、子供がいるとという事実を知らされてい中多ママは大きく動揺する。
    また、彼女は実の母親である先代のママが起こしたスナックを引き継でいたのだが、母親がママであったがばっかりに、幼少期つらい目にも逢ってきたこと、少女との遭遇によって思い出す。また、少女にも自分の母親同様に、つらくあったってしまい、結果して、自己嫌悪を陥ってしまう。

    しかし、時の経過とともに、少女とママは次第に打ち解け、心を通わすようになる。
    ところが、少女と一緒に暮らす約束の期間、つまり、夏休み期間が終わり、
    ついには少女が長野へと帰る日がやってくる。

    その当日、亡き恋人の生前の要望が、その少女の母親にもらいたかったことに気付いたママは、急ぎ役所に、養子縁組のための申請用紙を受け取りに行くのだが、無情にも、少女を引き取りにきた実の母親とともに、少女はスナックを後にしてしまう。
    入れ違いでスナックに戻るママ。呆然としながらも受けれるママ。

    そんななか、カランと扉が開く音がするなかで、終焉を迎える。
    はたして、少女が引き返したのか、それとも。

    結末は観客に任せるという仕掛けになっていた。


    SFの手法が使わず、亡くなった主人公が登場することもない。
    主人公のまま、そして、少女の心模様を丹念に描いている点は評価に値する。
    一方で、SFの手法を使わない分、リアリティが求められることになるが、なぜ?と疑問の湧く設定もあり、全面的に芝居にのめりこむことができなかったのも事実である。

    当劇団の今後に期待したい。
  • 満足度★★★★

    いいお芝居でした
    役者がしっかりしているのと、脚本がいいのと、リアルさがよかった。
    子役の女の子がまたかわいい。
    まさに哀愁人情物語です。

  • 満足度★★★★

    温かな芝居でした。
    描いてる世界はこじんまりしていましたが、しっかりした演技陣で、ウォームハートな内容でした。個人的な欲を言えば、最後にウルウルの一押しが欲しかったです。

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