満足度★★★★
満腹満足
井上ひさしの戯曲をたっぷりと堪能させてもらった2時間15分。
はじめてだと思っていた井上作品が、実は観たことがあることが判明。
長いとういう印象の井上作品を全く飽きることなく観ることが出来た。
濃いキャラクターの石川家の面々の中で、都会的でスマートな啄木が印象的。
満足度★★★★
さわやかな井上作品。
いつも大笑いして見る井上ひさし作品だが、今作は少しテイストが違い、胸をしめつけられたり涙を流したりしながら観た。喜劇を観たという感じではない。それでもやはり笑いどころ満載で、たっぷり楽しませてもらったのだが。
多根周作は晩年の石川啄木をさまざまな悩みを抱えながらも前向きに生きる人物として演じている。とてもさわやかで独特の品がある石川啄木だ。多根周作が演じると人物に気品が出てくる。さすがだ。そして金田一京助を演じた伊原農がこれまたとてもいい。スーパーお人好しの金田一氏を、魅力たっぷりに演じた。
この作品をさわやかに仕上げるところがハイリンドの持ち味か。愛すべき劇団だ。
満足度★★★
疑問が残った
啄木を題材に選んだ必然性を読み取れなかった。無名の家族ではまずかったのだろうか。
井上作品は化粧や太鼓たたいて~などの戯曲をいくつか読んだだけだったが、今作はさほど傑出しているわけでもないのではと思った。
役者の芝居は、個々の優れた部分は伝わってきても、それで作り上げられる空気がどこかよそよそしい。外波山さんの芝居は個性が強すぎて、そこだけ一人芝居めいて周囲から浮いていた。
タイトルである啄木に惹き付けられなかったのは、本によるものか役者によるものかは分からなかった。
ともかく2時間15分は長かった。
満足度★★★★★
刹那すぎる啄木の晩年
啄木の晩年3年間を描いた井上ひさしの戯曲を原作に沿って上演。
井上戯曲の真髄を見事に表現。
前作「華々しき一族/お婿さんの学校」に引き続いての観劇となったが、質の高さの脱帽。
ハイリンドの底力を感じさせる秀作であった。
満足度★★★★★
笑いあり、涙あり
畳み掛ける小気味の良い笑いと、心の隙間にスッと入り込む綺麗な言葉。
自分でも気付かなかった心の乾きを、優しく潤してくれました♪
とても優しい、楽しい、素敵な舞台でした。
パンフレット300円も読みごたえ抜群でした♪
出演者全員のサイン入りシートに釣られて、ストラップ300円も購入。
平日割引で3500円→3000円で入ったのですが、値段以上の満足でした★★★★★