11月戦争とその後の6ヶ月 公演情報 11月戦争とその後の6ヶ月」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-26件 / 26件中
  • 満足度★★★★★

    近いです。
    それはもうとてもとても・・・。

    正直、近すぎてのけぞるくらいです。

    それだけに濃厚に濃密に役者さんたちのお芝居を味わうことができました。

    それってたぶん・・・

    牛乳で言ったら牧場で絞りたてくらいの濃厚さでしたし、
    蜂蜜で言ったら蜂の巣から直接蜜を吸い取るくらいの濃密さでした。

    つまり、
    めっちゃうまいってことです。

    ネタバレBOX

    青木ナナさん・・・

    好きです。

    ああ、
    すいません。
    これは感想に関係のない単なる告白です。

    さて、

    『王国』にしろ『11月~』にしろ、
    なにしろ良かったです。

    何がって、何度も言いますが、近かったからです。

    そしてその近さに耐えうるお芝居でした。
    良かったです。

    いつもの『滅びの美学』的なものもしっかりと味わえました。

    最高でした。

    芝居後、
    安川結花さん自身がDVDを売っている姿がなんだかグッときました。

    今度こそ買います。

    つまり今回は買わなかったってことです。
    すいません・・・。

  • 満足度★★★

    3本とも見ました。
    全体として、いろいろ考えさせられるお芝居でした。

    「11月戦争とその後の6ヶ月」★★★
    たくさんの要素がぎっしりつまって公演時間90分くらい?にもかかわらず、2時間は公演されていたような気がしました。
    正直、詰め込みすぎで一貫性みたいなものがあやふやになっているとは思うのだけれど、うまく構成されていて、まぁいいかって気も。女の子のキャラがとても魅力的に感じました。
    「影のある女」★★★
    私はこういう方向性の話は好きです。単純明快。難しいこと考えなくていいのは素敵です。
    「王国」★
    衝撃的だったらなんでもよいだけではありません。観なければよかった。
    学生運動が実際にあった時代の人がみればまた違った観点で楽しめたかもしれないが、
    自分は残念ながら違う。
    ---
    前回この劇場で別劇団の芝居をみたときは狭くて尻が痛くて残念な思いをしたのだけれど、今回は椅子も普通サイズだし尻痛回避アイテムが席に用意してくれていたのがとても嬉しかったです。
    マスクが配布されますが、話に絡んできます。面白い試みだと感じました。

    ネタバレBOX

    「11月戦争とその後の6ヶ月」
    女性が魅力的で、それがこの物語を支えていたと思います。自分が男だからか?
    縁?あって前作からこの劇団の芝居を見てますが、
    安川さんのセリフは歌うような独特な感じがあっていいですね。
    多田あさみさんは、びっくりのナイスバディで、立っているだけでエロいです。
    前半の奔放な感じはちょっとヤバいくらいはまり役のように思いました。
    しかし、後半の一途で病弱なキャラは前半のオーラがすっかり消え失せたように感じました。。

    このストーリーにはずーっと違和感を感じていて、どうしてだろう、ともんもんと考えていたんですが、なんとなくわかりました。最後、やたらドラマスティックに終わってごまかされていましたが、この話は結局バッドエンドなんです。しかも超ド級のバッドエンド。
    人類は滅亡するし、マコもナオも死にます。しかし、マコの死に際の内面にフォーカスして全体の不幸を忘れてしまう。なんとなくごまかされてしまう。
    そもそも、人類滅亡と1組の恋人を同レベルで進めていく部分にも違和感を感じているのだと思います。
    ウィルスがナオの開発したウィルスと似ているのはどの研究機関でも判ったはずなんです。だって、人類の命運がかかっているんですから。人類全体から非難を浴びナオはもっと罪悪感を感じ、狂ってしまうほどだったと思います。最後は一般市民にリンチにあう。それくらいあってもよいと思います。感染者への非人道的な隔離などもあるでしょうし、もっと終焉に向けてなんかあるでしょう。しかし、展開が甘すぎて、いいようもない違和感を感じてしまいます。人類滅亡ってこんな軽いものでしょうか。
    もう一つ。自分の幸せはまったく度外視で、死ぬまでマコに尽くす、都合のいい幼馴染。彼もちょっとありえないよね。

    こうやって文章にすると、随分違和感が姿を現していきます。こんななのに、ぱっと見は感動の物語になってしまうのだから、うまく作られたものです。
    が、やっぱ微妙なストーリーです、ね。
    記憶には残る、濃い内容でしたが、怒りと相殺して★3ってとこ。
    インフルエンザの話するたびに、この物語は思いだす羽目になりそう。

    「影のある女」
    この話にネタばれもなにもありませんね。面白かったです。

    「王国」
    これは、お金をとってやるようなストーリーではないと思いました。
    女の子がただ哀れ。
    希望のない明日をどう生きて行けというのでしょう。
  • 満足度★★★★★

    エロチックな劇団名
    『王国』と『11月戦争...』を見ました。劇団名通り、どちらも私のようなお子ちゃまには刺激の強い作品でした。『王国』はあの頃に対するノスタルジア的風潮に往復ビンタを喰らわす超問題作!『11月戦争...』はピュアな恋愛物語であるものの、自然が溢れた美しいくらいのアポカリプスを描いたという点で画期的でした。極めて実験的な内容と規模でありながら、難解ではないところもグー。特に『王国』の作者/出演俳優の名前は今後のために覚えておくことにします。

  • 満足度★★★★

    貫きうる積み重ね
    「王国」は淡々としたシーンの積み重ねに油断をしているうちに
    常ならぬ世界に惹きこまれる・・。

    「11月・・・」はとても完成度の高い作品。
    松枝作劇が見事に機能して、
    がっちりボディを作り上げ
    物語を貫き通しておりました。


    ネタバレBOX

    べたな言い方ですが、
    2作それぞれに
    観る側をしっかりと捉える魅力がありました。

    *王国
    高校生の戯曲といわれても俄かには信じがたかったです。
    冒頭の学生運動の捉え方は、
    やや偏った概念に縛られている感があるのですが、
    個人の世界に物語の重心がが移りはじめると、
    観る側を引きずり込むような力が舞台上に生まれて
    すとんと引きこまれてしまいます。
    主人公の世界がしっかり見えるところまで
    したたかに連れていかれ、
    冷徹にその世界を俯瞰させられる。
    物語の終盤には
    ぞくっとするほどの醒めた視点が
    内包されていて
    それも衝撃的でした。

    初日ということでしょうか、
    台詞のやりとりや重ね方のタイミングなどには
    いくつか気になるところもありましたが、
    青木と野口が手練の演技で物語の枠をしっかり作りこんでいくので、
    よしんば台詞が早く出たとしても
    舞台の空気にぶれがない。
    16歳の役者二人にも末恐ろしいほどの存在感があり、
    観る側が斟酌なく
    真剣勝負で舞台からやってくるものを
    受け止めることができて。

    がっつりと見入ってしまいました。

    *11月戦争とその後の6ヶ月

    松枝作劇の緻密さと切れが良いほうにしっかりと機能して、
    物語に透明感を持ったふくらみが生まれていました。
    シーン毎にはっきりとした色が醸成されていて、
    舞台のニュアンスが明確に観る側につたわってくる。
    そのなかで、物語を単調にしないための、
    ウィットや危さが生きていることにも感心しました。
    安定した密度が作られているので、
    遊び心が物語を育てることができる。
    さらには物語の流れにリズムが生まれ
    観る側が心地よく運ばれていくことができるのです。

    また、この劇団はシーンのつなぎ方がきれい。
    ルデコの5Fはこう使うのだというお手本に思えるほど。
    個々のシーンの余韻を絶妙にコントロールしながら
    次のシーンにつないでいくやり方に
    舞台が強く満ちていく。
    緻密にデザインされた場面たちが
    失速することなくラストのシーンを昇華させる力へと重なって。
    終末観の切なさを凌駕するように貫かれていく台詞が、
    べたなのにびっくりするほど美しい。
    すっと昇華していくような感覚がうまれておりました。

    役者も安定していて・・・。
    鈴木信二は、艶のある役者さんで、
    それゆえ物語の設定に説得力が生まれていたし、
    薄っぺらくならないだけの懐の深さも持ち合わせていて。
    安川に加えて峯尾や井川が
    シーンの枠のなかで何かを伝えるだけでなく
    シーンを育てるような芝居が出来ているのも大きい。
    要所で物語を動かしていく斎藤の演技にも
    観客が身をゆだねるに足りる安心感がありました。

    2作とも、
    この先さらに育っていく部分があるとおもいます。
    でも、初日の段階でも、
    休憩をはさんで3時間弱の公演が
    あっという間に感じられたことでした。











  • 満足度★★★★

    王国
    藤崎さん 初々しいじゃないですか

    ストーリー展開 感心しました
    もっと進化すると思います また見に行きます

  • 満足度★★★★★

    アロッタ史上、最高の。
    オシャレでPOPで可愛らしく、そしてカッコ良くてドラマチックな作品だったのが「11月戦争とその後の六ヶ月」。笑いと涙と愛とエロ(笑)に満ちた素敵な作品でした。客演の鈴木信二くんを中心にバランスの良い配役が垢抜け感の一番の理由かも知れません。初日ということで固さやトラブルも多々ありましたが、きっとこれからどんどん良くなっていくんだろうなという予感は大ありです。

    「王国」の脚本は現役高校生の手によるものだそうですが、高校で演じていたら高羽彩さんの「モロトフカクテル」以来の伝説になったと思われます。学生運動家を徹底的に時代の敗者として描き、悪意さえ感じるその描き方は観ていて吐き気を覚えたほど(誉め言葉です)。その脚本家の金子くんは、役者の才能もあると見受けました。将来が楽しみです。

    (※後日、「影のあるオンナ」も観る予定です。その後、追記します)

    ネタバレBOX

    ・峯尾くんの役がとても愛に満ちていて、こんな風に愛されたら幸せだろうなと乙女心をくすぐられました(*^-^*)

    ・新平くんもとても温かいアホキャラを生き生きと演じていて素敵でした☆

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