最高傑作 -Magnum Opus- 公演情報 最高傑作 -Magnum Opus-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★

    そういう最高傑作ね
    タイトルの最高傑作、そっち系のお話なのねと、タイトルは納得。

    観終った後、理解度の悪いオイラは、まず全てが夢だったのと思ってしまった。
    後、5つのオムニバスとの事であったが、確かに話が変わった感じは取れたが、変わったと思えず、そのまま続いてると思える部分もあったかな。
    また、役者がいろんな役をやるから、ちょっとゴチャゴチャになってしまった。
    したがって、上演時間が80分との事であったが、悪いほうでそれ以上に長く感じてしまった。

    ただ、衣装や舞台を飾っている布などは綺麗でした。

  • 満足度★★

    ぬるい再解釈。
    (※舞台芸術アワード用の登録。本文は後から書きます)

  • 満足度★★★★★

    チャペックが底流にある Neo Genesis
    一言で表現すれば「カレル・チャペックが底流にある Neo Genesis」、人工的に作られた「最高傑作」が人間よりも多数を占めるようになった未来を描いた連作的短篇。(ってか、各パートは交響曲などにおける「楽章」のようなものか?)
    詩的でリズミカルかつ時には言葉遊びも含む台詞は耳当たりが良く、某書物と某戯曲を知っているとより楽しめる、な感じ。
    また、その台詞回しや衣裳から(内容的にはシリアスな部分もありつつ)、どことなくメルヒェンチックで「やわらかい」印象も受ける。
    台詞と言えば「最高傑作」たちが交わす会話は創作言語とのことで(←アフタートーク時の質問で得た回答)、その言語らしさが見事なことは ZIPANGU Stage の『航海綺譚』(05年)と双璧を成す。
    で、「最高傑作」は所謂「ロボット」(=機械仕掛けの自動人形)ではない、なんてあたりでチャペックが「R.U.R.」に登場させた「ロボット」を思い出していたら「ロッサムという人が作った云々」という台詞が出てきて Bingo!みたいな…(笑)
    それまでとガラリと変わったトーンで、かつプロローグと対を成すエピローグ(客電もあげる(!))で締めくくるのもイイ感じだし、最後の最後で各国語の「ありがとう」「さよなら」を(通訳付きで)羅列するのも好印象。
    あと、本編でバベルの塔もモチーフとして使っているのだが、スタイリッシュなオープニング映像の中にピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」がもっと延びているカット(←今、書きながらフト思いついたのは「パーフェクト・ジオングみたいな」という形容…(笑))があったのにもツボを突かれる。

  • 満足度★★★★

    観客を置き去りにしない手腕は見事
    「最高傑作」という題名を誤解してしまいましたが、
    それも狙いのうちだったのでしょうか(笑)。
    パンフレットに親切に「鑑賞のポイント」を書いて
    ある。5話のオムニバスだが、ひとつの物語であること。
    (柱に分断された空間を逆にうまく生かした芝居で、)
    どの位置からも意図的に死角を作り、観客の想像力
    にゆだねていること。
    一種のSF、神話だが、傍観することなく、壁を作らずに
    窓から積極的に覗き込んでほしいということ。
    これを読まなかったとしても、自然にそのポイントを理解して
    観るようになっている点が巧みだ。
    確かに深く理解しようとすると難解だけど、佐野木雄太は
    観客を置き去りにしないところが評価できる。
    毎回、PPTを開き、積極的に自作を語る。
    この姿勢は貴重だ。

    ネタバレBOX

    ベージュトーンの薄いプリント布を張り巡らし、ガラスブロックや電球、
    試験管を使った舞台美術。開幕前から男女の俳優が2人1組になって毛糸玉を巻きとりながら、小声で会話をしている。前列なので囁き声でも聞こえたが、コイバナをしている人や天候の話をしている人など。台詞ではないが、私語でもない。WSのような面白い場面だ。
    俳優はコサージュやフリルに彩られた衣裳をまとっている。
    「銀石」の魅力を支える要素として浅利ねこの衣裳は欠かせない。
    男女の別なく、マガジンハウスの雑誌「Olive」に出てくるようなファンタスティックでちょっとアンティークっぽい、80年代の人気デザイナー金子功(ピンクハウス)のような最近の「森ガール」のような服のコーディネートである。加えて今回の芝居のキーワードともいえる「ガラス」にちなんだのか、スワロフスキーの飾りが多用されている。衣裳に関してはちょっとしたファッションショーのようでもある。ロボットの話が出てくるが、これで衣裳が近未来的なメタリックなものだったり、シンプルなモノトーンの無機質な洋服だったら、視覚的には退屈してしまうかもしれない。
    ここに出てくるロボットの話は機械部品開発というよりはクローン研究に近い。佐野木氏は「人類の進化」について考えたという。はるか昔の人類(原人?)は現在の人類とは違っていたし、ならば未来の人類はもっと進化しているかもしれないと。
    「観客を巻き込む」という作者の意図に巻き込まれた私は、芝居に登場する博士のような技師を観ていて、観劇2日前に観た60年代の映画「不信のとき」の人工授精の話を思い浮かべた。
    有吉佐和子原作のこの映画の本筋は単なるよろめきドラマではない。
    「子供さえ産めば完璧なのに」という誤解した夫のつぶやきが妻に「人工授精計画」を決意させる。
    「人間扱いされてない」という妻の怒りが描かれるが、それから何十年も経ても、閣僚が「女は産む機械」なんて発言をする国もあり、代理出産など「生殖」にまつわる問題の根は深い。
    まるでこの芝居のロボットのようではないか。
    この芝居のロボット技師は、より人間に進化していくロボットに戸惑いを覚える。ロボットというより人間に近いのだ。そして、研究室に忍び込んんだのをみつけられたロボットの男女が互いをかばいあい、自分を処分しても相手を逃してほしいと涙ながらに語る場面は、まるで「近松の世界」だ。ここは結構感動的で、この場面は「現代の近松劇」として成立する。
    ロボットが「情」を備えているのだ。一方で、ロボットは人間が理解できない言語を操るようになり、人間を攻撃していくのだった。
    吟遊詩人であり死の商人でもある男はトランクに人類が滅亡し、廃墟となった町のガラス玉をたくさん詰めて世界を歩いている。このガラス玉を見て、観客は初めのほうに配られた飴玉を思い出すようになっている(私もにっこり笑った浅利ねこちゃんからいただきました)。
    ロボットの夢の話をする現代のサラリーマンとその恋人が商人からもらった「未来を見通せる」というガラスの飴玉を口にする。
    このカップルは「ロボット近松」の男女と同じ、斉藤マッチュとすずき麻衣子が演じる。カップルが携帯電話で互いに仕事優先の事実を隠そうと会話する場面。最近携帯電話が芝居に登場する場面が増えたが、会話がうそ臭くつまらない劇が多い中、この2人の会話は俳優の間がうまく、真に迫っていてよかった。
    実際、戦地となった町の道端に落ちているガラスを収集して歩く人の話を新聞で読んだことがあったので、この劇にとても真実味を感じた。
    佐野木氏の芝居は実験劇のようで、観ていて飽きない。
  • 満足度★★★★★

    よかった
    よかった

    ネタバレBOX

    役者、守山と紺野を見に劇場へ。良かった。とにかく良かった。間のとりかたと、ささいな言葉の衝撃。たまんない。
  • 満足度★★★★

    掛かり方に磨かれて
    冒頭、連作の、それぞれのパートから滲み出るニュアンスには、
    バラツキというか個々にバラけたようなものもあるのですが、
    ひとつずつの表現する色が深く鮮明で
    目を離すことができない。

    やがて
    やわらかくつながるものが浮かんできて
    その掛かり方に個々の作品が磨かれて・・・。

    終わってみれば不思議な
    満たされ感を抱えておりました。

    ネタバレBOX

    入場すると
    カップルが毛糸を繰りながら
    会話をしています。
    ちょっと中央アジアを思わせるその服装に
    開演前から観る側がそめられて・・・。

    個々の物語は独立していながら、
    それぞれの場所やベースになるものに
    緩やかな掛かりがあります。

    どこか西アジアを思わせる衣装がとても秀逸、
    旧約聖書の世界が借景にされている作品などでは
    物語のニュアンスにベースが生まれ、
    観る者はそこから展開を眺めることができる。

    自らが自らを生産できないロボットと
    自らを滅ぼすロボットを生産できない人間のす関係から生まれる
    閉塞感や終末感の中で呼吸をしながら、
    物語の前提や、ガラス玉に押し込まれられたニュアンスで
    その世界を眺める・・・。

    とても乾いた感覚のなかに
    その世界に押し込められた者たちの息遣いが
    観る側をやわらかく浸潤していくのです。
    よしんばそれがロボットであっても
    どこかに感情移入をできるものがある。

    連作の物語をつなげるものが
    そのまま観客の内側にまで縫いこまれるような感覚があって。
    一番観る側の肌の温度に近い最後の作品を観終わって
    それまでの作品の記憶にも
    柔らかい光が生まれてくるのです。

    翻訳される言葉の無機質さが
    その両方に有機的な想いを作り出していくすがたに
    ゆっくりと心を奪われて・・。

    アフタートークがあって、
    個人的には作品の意図がかなり補足されました。
    なるほどとうなずく部分もたくさんあったのですが、
    ちょっと伝わってきていないなと思わせる部分もあって。
    それはそれでとても面白かったです。

    役者たちの持つ切れや、
    リズムのあるお芝居も魅力的、
    作り手側に表現したいものへの貪欲さがあって
    それがもっと整理できれば
    さらに化けるというか物語の奥行きが観る者を引きこめるような気がして。

    次の公演も楽しみになりました





  • 満足度★★★

    意欲的な作品!
     前回、シアターグリーンで刺激的な舞台を作り、今回は「最高傑作」というので嫌でも期待に胸膨らませて見に行った。

     結論から言うと、私には少し難しい芝居だった。5つのオムニバスによって構成されたひとつの物語ということだが、そのひとつひとつの位置づけがいまいちよく理解できなかった。

     ルデコは銀石には使いづらかったのではないだろうか?前回、幕あきから圧倒的な空間演出で魅せてくれた印象があるので、今回は少し会場が狭すぎたのではないかと感じた。

     役者では内山唯美に魅力を感じた。また横田秀充がいい味を出していた。

     随所に光る部分があったので、これからどんどん良くなっていくだろう。

    ネタバレBOX

     ラストに近いシーンで4人の男女がふたりずつ、相手とのすれ違いを語るシーンが面白かった。台詞の掛け合いが見事なテンポで、新しい新鮮な演出を見せてもらった。

     役者の友達が集団で来ていたのだろうか、終わった瞬間からコンパのような盛り上がりだった。こちらはラストシーンの余韻に浸っていたので少し興ざめだった。また、演出家のアフタートーク中まで、ぺちゃくちゃ話をしている。そのためにアフタートークが盛り上がらなかった。残念。
  • 満足度★★★★

    楽しいかった。
    良かった。

    ネタバレBOX

     この作品は、5つのオムニバスによって構成ているが、ひとつなぎのストーリーとして密接にリンクしています。(パンフレット参考)

     劇場ではなく、ギャラリーの1フロアーを使い、観客と同じ高さで、真ん中に大きな柱があり、絶対に死角の出来る場所でやっていて、初めましての感じでした。

     内容は聖書や神話の一部を基にしていますた。
     それぞれのオムニバスが特徴でした。

    1.死で逝く町と生き残り
    2.研究所と博士とアダムとイブ
    3.一室とパラレルワールド
    4.反乱と抵抗とロケット
    5.現実と不思議な飴といつかの夢と前世

    私的に安易な題を付けてみました。

     私は、2が好きでした。

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