公演情報
「きゃんと、すたんどみー、なう。」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/07/16 (土) 13:00
三人姉妹の暮らす家から次女と夫が引っ越しするのだけれど、知的障がいのある長女が見慣れない男性(引っ越し業者)を見て暴れたらしい。
長女が落ち着くのを待って手持ち無沙汰な引っ越し業者2人の他愛もない会話などから、しだいにそれぞれの事情やキャラクターが思いが伝わってくる。
次女と三女の互いへの微妙な気遣いと屈託も、次女の夫に対するわだかまりも、引っ越し業者の綿引と由香里、そして由香里の義理の兄で社長でもある山本、それぞれを思う気持ちも。
知的障がい者である長女とそのボーイフレンドの言い出したことが、その奇妙な一日にまたひとつ大きな波紋を呼ぶ。
授産施設の職員だって、その役割からはみ出す思いを抱えている。
大学教授だった次女の夫が起こしたらしいスキャンダルについての助手の言及。
戯曲の細やかな人物造形を手練れ揃いのキャストが見事に立体化して、作り物ではない生きた人間がそこにいる、という感慨がひとしおだった。
ドラマティックな「物語」ではなく、人が暮らすということや生きるということが丁寧にそして切実に描かれて、観客を惹きつける。
観終わって劇場を立ち去りながら、登場人物の一人ひとりのこの先の日々を思う、そういう舞台だった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/07/08 (金)
ドキリとした。そうだよね。そうだったよね。ドラマがあって本来はちょっと出来すぎ?と感じることもあるけれど、客席に入るなり引き込まれて、終演後は席を立つのも戸惑う…。上演台本を珍しく買いました。
実演鑑賞
満足度★★★★
数年前の初演を観た。普段は(余程好きになった演目でなければ)二度観ないが、障害者を描いた部分について難じた者として、「どう変わったか」を見届けねばと半ば義理で観に行った。(その後のやしゃごの健闘からの期待も。。)
結論を言えば、全体としてナチュラルに抵抗なく見る事ができた。脚本そのものの骨格は変わらないが、台詞のニュアンスや演技が、初演では(自分の目には)はっきり露見してみえた綻びを、巧く均していた。
それによって強調されるべき部分が微妙に変り、作品としての質は高まった。
ただし「均した」という表現を使ったように、初演に感じた本質的な疑問(違和感)は、払拭されたわけではなく、これは戯曲の問題として付きまとうのだろう。終盤の部分も初演と同じだが、強調点が変ったせいか、不要に思えた。
今回観ていて首肯できたのは、(造形が難しい)障害を持つ男女の演技である。「障害(者)」をテーマに描く作品では障害者当人の表現は一つの挑戦となるが、(戯曲の問題は別として)、今回は人物の造形と場面の成立を嬉しく見た。特に男性の軽度知的障害を持つマサシは俳優の存在を忘れさせた。
実演鑑賞
満足度★★★★★
Twitterで整理番号問題でプチ炎上していたが
そういう事で騒ぐと次回から手数料330円を取るシステムに移行するだけな気がする。
せっかく少しでも安くチケットを提供しようとする劇団の善意を蔑ろにしていて悲しくなった。
舞台は、次回も必ず観たいと思える作品でした。
実演鑑賞
満足度★★★★
驚く程面白い傑作。非常にブラックな笑いをまぶしていて、イメージと全然違った。笑いと真剣に向き合う姿勢にリスペクト。何か適当な安い人情噺に逃げていない。障害者を扱えば「24時間テレビ」のようにお決まりの文言が繰り返されるしかない世の中。そこをガッチリ笑いに徹してみせた。
事前の告知が下手なのか、糞詰まらない道徳話だと思っていた人々は損をした。喜劇としての完成度の高さ。引越し業者の受難の視点からこの歪な家を語らせるテクニック。
タイトルはリバティーンズの『Can't Stand Me Now』(君は私にもう我慢できない)から来ているのだろう。
知的障害者の長女(豊田可奈子さん)を持つ高木家。両親はとうに亡くなり、世話をする次女(とみやまあゆみさん)は結婚し家を出ることに。残されるのは三女(緑川史絵さん)だけ。長女雪乃は「自分も施設の友達のマサシ君と結婚する」と暴れ出す。てんやわんやの家で一向に進まない引っ越し。途方に暮れる業者の二人(海老根理〈おさむ〉氏と清水緑さん)。部屋中にばら撒かれるハッピーターン。
岡野康弘氏にやられた。『花柄八景』の落語家師匠から、今回はガチ知的障害者マサシ君。昔よくバスで見かけた『仮面ライダー』の名前をずっと羅列し続ける男にソックリ。このリアルさ、言葉に対する反応と返し、本物だ。凄い役者がいるものだ。デ・ニーロ・アプローチ。
清水緑さんの使い勝手のよさ、連発される「すみませ〜ん」。こういう娘、一人置くだけで場の空気が持ち、話は成立する。
清水緑さんの舞台にハズレはない。『ガマ』が楽しみ。
実演鑑賞
満足度★★★★
こんなにも後ろ髪を引かれる思いで席を立つ事になろうとは
長女が知的障害者。
今日は次女が嫁ぎ先へと引っ越していく特別な日。
親ではなく姉妹という立ち位置で
彼女がこれまでどんな気持ちを抱えて、どんな思いで実家を後にしようとしているのか見えてこないだろうか
そんな気持ちが前のめり過ぎたのかもしれない。
物事が上手く運ばないとか諸々、笑いを誘ってくるのだけれども…笑えない
(会場的には結構受けていました)
子供の頃、度々ご近所さんであろう同い年くらいの知的障害の子と母親のペアに遭遇し、すれ違う度サッと目を逸らしていた苦い思い出
あの時、せめて「こんにちは」くらい言えなかったのかと後悔の念まで蘇ってくるし
ただ、その時目を逸らして見ようとしなかったものが、クッキリとカタチを成して迫ってきたのには仰天しました。
そして意外な状況で、三女の心情がついに・・・
掴めたと思ったのだけれど、いや、もうちょっとその先を見ていたかった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
開場時から舞台上には役者さんが配され
軽~トークなどもしておりまして
早めの入場をと勧めますね~♪
重たい話と
生きるのが辛そうな方々が多いかなぁーと思える話でしたが
笑いも多めに取り込まれてて
バランスが良かったかしら~と感じた2時間超える作品
=開場時からを入れると2時間半だねぇ
終演から5分後にスタートした
アフタートークはゲスト:松本哲也さん(小松台東 主宰)でして
作・演出:伊藤毅氏が司会(風)の
ふたりトークが25分程でした=割とグダグダ感(失礼)な
トークタイムでした=満席でしたがアフターには8割ほどの方々が残ってましたわ
初演とか他作とか本書きとかのネタバレ的な話は
割と面白く聞けました~♪
実演鑑賞
満足度★★★★★
障害を持つ役の役者さん二人が、熱演でビックリしました。
本当にそうなのでは、と思えた。
暗いテーマなので、明るく笑いが入りほっとしました。
隣の席の女性が、涙をボロボロこぼし泣いていました。
結婚出来ないというところで。
私には、全く知らない障害者家族の苦悩...
こんなに大変なのか、ほんのわずかだが、はじめて知りました。
これからは、障害者のかたに少しでも思いやりを...と思いました。
とても素晴らしい作品でした。
本当に観てよかったです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
重い内容でしたが、笑いの場面も多く、観易かったです。
でも、やはり知的障害の家族がいるという事は、綺麗事では済まされないというリアル感があり、苦しくなりました。
登場人物達のそれぞれの考え方、それぞれの台詞が、ずしんと響きました。
役者さん達の演技は、皆良かったです。
色々な事を考えさせられる舞台で、とても良かったです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#井上みなみ #緑川史絵
#佐藤滋 #藤谷みき
#赤刎千久子 #海老根理
#岡野康弘 #清水緑
#辻響平 #とみやまあゆみ
#豊田可奈子 #藤尾勘太郎
(敬称略)
プレビュー。
DNAとか染色体とかを超えて、子は親から受け継いでいるモノ、受け継いでしまうモノがある。その多くは望まないモノ。いやきっと、望むモノは受け継いでいてもあまり意識することなく、望まないモノは気になるから意識してしまう。そしてそれは先天的なモノよりも後天的なモノの方が気になるに違いない。
二女が見せる母親に似た癖を嫌う三女。それを実は三女自身も受け継いでしまっていて……
「あっ‼️……そうだった……ありがとう……。」
終盤も素晴らしいけれど、この三女を演じる緑川史絵さんが切なくて愛しくて可愛くてたまらない。
人は望まれて生を受けたと誰しも思いたい。人生に価値を見出したい。生まれたことに意味があると信じたい。誰かを愛し、誰かに愛されたい。
大切な人を信じ、大切な人に信じられたい。
自己存在価値を感じ、自己肯定感を高めて生きて行きたいに決まっている。エゴと思いやりが摩擦を起こして熱を持つ。
藤尾勘太郎さんがスーパーヒーローの如く、たくさんの人を救ってくれた。ありがとう……って何度も心の中で呟いた。
ズシリと響く話だけれど、ユーモアが散りばめられ、楽しい観劇体験になること請け合い。
それでも、この引越し騒動を目撃した我々は、どの台詞からも作演出の伊藤毅さんの血が吹き出していることを感じるだろう。
演劇の素晴らしさが詰まった作品。
みんな観たらいい。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/07/08 (金) 19:00
重い題材を淡々と描く秀作。115分。
知的障がいを持つ長女とその次女・3女を軸に、彼女らを取り巻く人々の物語。「やしゃご」になる前の2017年に上演した作品を改訂して上演で、初演は観てない。当事者ではないのでエピソードがどれだけリアルかは分からないが、ありそう、とは思える展開に息を飲み続けた2時間で、時に笑いが起きるが、私は笑っていられない気がした。ただ、ちょっと盛り込み過ぎで集中しきれない印象はある。特徴的なエンディングも適切かどうかはわからない。
実演鑑賞
満足度★★★★★
重たいテーマに笑いを散らばめる
フツーってなんだろう
障害のある子の兄弟姉妹のことを「きょうだい児」と呼ぶそうだ
それぞれの思いを込めてみな熱演
障害を持つ二人は好演
少しいろいろ詰め込みすぎた気もするけど