カナリア派初見。
舞台美術が毎回凄いとのことで期待していたら、本当に凄かった。劇空間をあそこまで作品の世界観に作り込まれると、観客としてはやられてしまう。ラストシーンの衝撃は小劇場ではなかなか感じられないことだろう。
ただ全体的に歌謡ショーみたくなってしまっていたように思う。正にミュージカルを食わず嫌いしている人が想像しているような、あの感じ。突然取り出すマイクにどうしても違和感がある。その分、生声で歌うアンサンブルのシーンは印象深かった。
作品の構成や設定が良かった割に、登場人物の感情の流れが上手く見えてこなかったのももったいない。もっともっと丁寧に人物を描けたのではないか。
満足度★★★
変わらぬカナリア派
今回は音楽劇ということで、いつものカナリア派と違うのかなと思っていましたが、カナリア派の雰囲気はそのままでした。
劇中に挿入される歌も、物語の流れを切ることなく、物語の中の1つとして考えられてました。
物語は若干好き嫌いが分かれるかと思いますが、役者が世界観に溶け込めているし、世界観にきちんと連れて行ってもらったと感じたので、オイラは面白いと感じました。
その中でも巫女を演じた、牛水さんは非常に好演でした。
満足度★★★★
凄かった!怖かった!
とにかく強烈で刺激的でいつまでも余韻の残る舞台でした。 この舞台は、記憶に残る舞台なのは、間違いないですね。
千秋楽も観劇しました。☆*:・’゜☆*:・’゜(2観劇)
満足度★★★★★
はじめてのジャンル
今まで、芝居やミュージカルは観たことありましたが音楽劇は、初めてでここまでダークな作品も初めてでした(いい意味で)。
作風もとっても好みの作品でしたので次回作も観にいってみたいです!
臼井さんがかっこよかった!
満足度★★★★
今まで見た5作品のうちで一番好きかも
07年8月の『輪廻は斬りつける(再)』からデス電所を観ている身として今回のコラボは「盆と正月」か「カレギュウ」か、的な?(笑)
その歌に関してはハンドマイクを持っての「S感線(あるいはデス電所?)スタイル」あり、演技の途中で不意に(笑)歌い出す「ミュージカルスタイル」ありで、楽曲については元子と慈雨のデュエットナンバーの中間部や甘雨と瑞雨の登場時の歌(これもデュエットだが)なぞデス電所丸出しでありつつ、他は差別化していて…なんてあたりが二重三重の意味で面白い。
内容については土着的で民俗信仰・シャーマニズム的なストーリーが「平成の泉鏡花?」な感覚だし、村の因習に縛られる人々という設定にはたとえば横溝正史作品などと通ずるレトロ感があるし、で好みなタイプ。
また、元子と慈雨が力のないマクマーフィと覚醒しないチーフ・ブロムデン(@『カッコーの巣…』)に見えたりする部分(「逃げなさい!」のトコとか)もあったりして、勝手に関連付けて観るのもまた楽しからずや。(そう言えば、謎を解かない金田一耕助もいたな(笑))
出演者では「ハイテンションな無邪気さ」(笑)を身を以て表現していた牛水里美と憎まれ役としてのイヤらしさ満載の佐藤みゆきが(ともに面識があるということもあってか)特に印象に残る。あ、あと「それって地毛?」な桑原勝行もそうか?(笑)
そんなこんなで、今まで見た5作品のうちで一番好きかも。
満足度★★★★
音楽劇もいいですね
少し冒険した感じがする、音楽劇。お辞儀をして始まるムックさんの歌。ちょっとビックリしましたが、聞かせていただきました。牛水さんのじう役、倉の中で無邪気に笑い続ける。凄いパワフルで良かったです。声ももう限界感感じました。
満足度★★★★
爽快なラスト
歌の場面は楽しかったです。笑っちゃったし。赤澤さんうまい。中里嬢は本格ミュージカル風。上手くない人もパワーで押し切ってOK。CD買っちゃいました。
登場人物が多く、しかも全員の心の葛藤を描こうとしているので、描き方が十分ではないように思います。少数に絞っちゃったほうがよかったのでは。
しかし、もし全編ミュージカルにしたら、歌と音楽の力で補えたのかも...とも思います。
音楽劇としては、もっと音楽、歌を聴きたかったなあ。後半セリフだけで延々すすむ場面があり、一瞬、音楽劇であることを忘れちゃったので。
ラストが最高。牛水嬢の魅了も多分にありますが、一気にファンタジーな世界になり、すべてが水にながされるというのは爽快でした。
満足度★★★
音楽劇という試み
それ自体は、悪くないと思いますがどうでしょう?心に残るような詞にも曲にも出会えませんでした。世界観はいつものカナリア派だったのでストレートプレイにしてもらった方が好みだったかも。巫女の心の動きが今ひとつ伝わってこなかったのも残念。可愛かったけど。
満足度★★★★
世界の縮図
万人受けする作品ではなさそうですが、おもしろかったです。
ふとおもったのは世界ってこうなんだという事でした。
ジャングルの奥地で育っている民族にとって世界はそこだけで…その民族にとって虫を食べるのも、狩りをするのも、なにやらわけのわからない儀式をするのも普通の事で。
外から見て奇異なこともそこでは奇異ではなくて。
そんなのは違うって外部が言うのは自己満足じゃないか?
時代が進むにしたがって新しいチェンジも必要ですが。
満足度★★★★
音楽劇というよりも
カラオケ劇といったほうがより解り易い。だから小鳥が囀るような上品なフルートの音色も、白いドレスを纏った天女のような女がハーブを奏でるシーンも無い訳よ。キャストの歌は要らなかったなぁ・・。むしろ太鼓と笛が良く似合う劇だと感じた。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★
作劇の意図が不明
こんな奇習があったりするよということを提示したかっただけ?と思ってしまう舞台でした。
一番印象的だったのは、セットと、皆さんの歌がなかなかお上手だなという二点。
とにかく、人物描写が通り一遍で、人物同士の関係性も表面的。
赤澤ムックさんは、作劇より演出に才のある方なのかなと感じました。
同じような題材の芝居では、以前、地球ゴージャスが、亡き本田美奈子さんを主役に据えて、桑田圭祐の楽曲を使用して上演したミュージカルの方が、ずっとエンタメ性も高く、感動作になっていました。
キャストも、演技者としての基礎力が不足している方が多いのか、よく台詞が聞き取れない部分が多いのも残念でした。
不思議な魅力のある、牛水さん、元子役の中里さん、屈折した女性を好演された佐藤みゆきさんの演技が印象に残ったものの、男優陣にはっきりとした個性がなかったのは、そこまで人物を掘り下げていない脚本のせいかもしれません。
満足度★★★
観ましたが
人間、心情を描くというよりはシーンを繋いだ感じがしました。でも展開が心情にいくのでどうにももどかしい。
村と都市の差が気になります。少々ご都合主義的な都市からの使者の効果がどうかと。
音楽劇の必要があったのかなと疑問。
ラスト20分は良かったです。