満足度★★★★
幻想的。
セットが非常にシンプル。
舞台の真ん中に和紙に覆われた台をドーンと置き、その台の周りを囲むように照明が。そこで役者さんたちが演じられていました。
そして場面転換ですが、よくある暗転ではなく、照明の明るさや点ける場所で場面転換を表していて、新鮮でした。
そういうのに慣れていないのもあったので、最初の方は場面転換されたことが分からず、今いつの時代なのかというのと、それに加え1人2、3役演じるものですから、今この人は誰なんだろう?と追っ付かないとこもありました。
シンプルなセットに加え、音も曲があるものではなく、虫の鳴き声とかそういう効果音的なもので演出していて、それがまた幻想的な雰囲気を引き立てていましたね。
原作は長篇小説なので、これをどうまとめてくるのだろうということも個人的には見所の一つでした。
原作の方のメインはどちらかというと「先生」の学生時代でしたが、この作品は「私」の現在の話をメインとして話が進んで行きました。
ラストは3つの時代を同時進行して、それぞれの衝撃を一気に放出した感じを受けました。
なので、見てるこっちも登場人物のショックが伝わるような流れでした。
作品の世界観にすっかり入り込んでしまった、素晴らしい作品でした。
今後の公演も期待しています。
満足度★★★★★
品の良い「こころ」
吉田小夏さんの脚本だから観に行ったのだが、その期待通りの素晴らしい舞台だった。
もちろん、演出や役者の力量もあるのだが、「こころ」を見事にまとめあげていた。
726の2人の青年の、青年らしい輝きと陰り(単純に若さとも言うかもしれない)が見事に前に出ていたのが好印象。
私がわざわざ言うことではないのかもしれないが、726のとても素敵なスタートになった作品だと思う。
ありがとうございました
自身の参加した公演となる為、「レビューで評価」という立場とは違いますので、★や感想は投稿いたしません。
当日パンフレット配役無しは、きっとあえてだったと思われるのですが、公演も無事に終了いたしましたので、ご指摘の多かった配役について、上演台本ではどのようになっていたかを抜粋し、ネタバレに記載させていただこうと、投稿いたしました。
726のおふたりを通し、自分だけでは出会うチャンスの無かった、演出の北澤さんや、熟練のスタッフの皆様、多彩なキャストの皆様との出会いを経て、拙作を命あるものとして上演していただいたことを、感謝いたします。
満足度★★★★★
吉田小夏の幻想的な世界
実に素晴らしい2時間でした。客席は超満席。全ての回がそうだというのも納得。更に鬼塚と西地の旗揚げ劇団「726」はこれで成功した訳だから、彼らにとっても良い船出だったろう。
京都を思わせるような灯りと照明、音楽、芸術的なセットが絶妙に調和sた美しい舞台でした。そうして、役者陣の重厚な演技力!脱帽です。
物語は「私」「若い先生」/「老先生」「私の父」とキャストが3役~2役こなすが、設定の境界の作り方が上手いから良く理解できた!(^0^)
以下はネタばれBOXにて。
満足度★★★★
初OFFOFF
高校の国語の授業以来の【こころ】でした
美術として使われていた和紙が、言葉を大切に、濾過して浮かび上がった意味を紡いでいく感覚を連想させてとても素敵でした。
灯りもやわらかく、出演者たちの和服を照らし出して、雰囲気もなかなかよかったです。
Kと私の父と先生の死に向かって進んでいくシーンもかなり小道具をうまく使った転換で面白かったです
満足度★★★
ハードルが
かなり高いというか・・・
「こころ」なんてもう
日本人ならみんな知ってるんじゃないかなっていう
まさに名作!
これを舞台にするのは
かなり苦心されたのかなって思います。
でも!満足です!
シンプルに、丁寧に作られているなと思いました!
満足度★★★★★
シンプルかつ巧妙
チケットプレゼントで観ました。ありがとうございました。
シンプルな舞台装置、やわらかな照明、抑制の効いた演技、無理に笑いを取り入れたりしない、巧妙な構成と演出。
すばらしい時間でした。
原作は読んでいなくとも、せめてあらすじくらいは知っていたほうが、より楽しめると思います。