山姥の息子 公演情報 山姥の息子」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-12件 / 12件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    現代の寓話。アーシーでファンタジックな感じとリアルな感じが妙にブレンドされていました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ある地方都市における「山姥伝説」の話だが、全体を通して戯曲的で、なんともいえぬ吸引力を感じられた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    コロナ前、VUoYでユニークな対バンの企画の一つとして鑑賞したユニット。今回も新作であるが前回のとまるで違うタッチ(チラシから推察)から美崎女史の演劇世界観の確立の程を確かめに行った感。「山姥」のタイトルと解説からファンタジーと判り、逆にイメージの狭まりに傾きかけるも前作の面白さからの期待で観劇に至る。人ならぬ者の登場では(SFもそうだが)設定が問題になる。今作に登場する「人ならぬ存在」は3体だがうまく登場させ、ドラマの勘所が徐々に背景地図が現れるに従い見えてくる。抉って来る台詞がある。「コロナ」に一言も言及しないが生命平等主義にそっと触れる部分がある。人は生きて、死んで、腐って土に還る。コロナに右往左往する社会をわんやり揶揄し、命への洞察をじんわりと伝えて来る。

  • 実演鑑賞

    ウード、パンデイロ等中東辺りの民族楽器等を用いた生演奏と生S.E が劇にピッタリでした。
    演奏は私の好きな深草アキさんに通じるものを感じました。
    打楽器等を用いた生SEは歌舞伎的でもありますよね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    劇中にも出てきた、語り継がれる話的な内容、良かったです!
    なんでも解明されてしまうのも味気なく、わからないからワクワクする、
    そんな子供の頃に思っていた気持ちを思い出させてくれました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    生演奏がとてもよかった。妖怪を通じて、自分たち自身に置き換えられる感情がとても良い観後感だった。
    翻弄されていく2人の様など、個人的な事情にも反映されて、見応えがあった。
    懐かしさも感じる、おもしろい公演でした。

  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     殆ど異界の生き物たちは消えてしまったようだが、その原因は? 人工の作り出した電磁波? 異界の者たちの発していたものとは?

    ネタバレBOX

     今作の作・演出家は出雲大社のある地方のご出身とのことで、この大社は八百万の神々が年に一度集まることでも知られる。遠野の民譚は良く知られているが、出雲の国も民譚の宝庫である。この地は「日本書紀」「古事記」「出雲国風土記」にも記され、独自の文化圏を形成してきた。今回は基本的に山姥の息子と地域に暮らす語り部の家族らを中心として展開する話であるが、都会育ちにはなかなか描けないタイプの作品と言って良かろう。何より自然に対する態度が異なるのである。総ての命の尊さを一様に等価と見做し実践してゆく生き方と言えば良かろうか。そんな念の籠った、そしてそれを見事に形象化した作品である。舞台美術も合理的で都会中心の劇団なら箱馬で済ませる小道具も自然な感じの手作りを感じさせる物を用い作品に合った形にしている他、音響は弦楽器、太鼓・拍子木などの打楽器、鈴、指笛等を用い多彩な音響効果を生で響かせる凝りようだ。ヒトと異界の者達を結ぶ世界観とそのような世界観を成立させる為の価値観そのものを提示しているのみならず、そのような世界へ至る為の心構えをも提起して見せた作品と捉えた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    山姥の息子という怪異な設定、それを人間の日常生活に紛れ込ませ仄々と描いた(妖)怪作。物語は妖・異界、自然界と向き合った問い掛けという、ある意味 啓蒙的な意図があったのかもしれないが、自分には感じ取れなかった。
    山姥の息子を通して民間伝承を蒐集するという内容であるが、柳田國男の「遠野物語」「妖怪談義」の世界観の類型ではなく、人間社会 いや家族との関りという身近な世界観に収まる。
    (上演時間1時間35分)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、上手側にシルクロード音楽演奏家の大平清氏の生演奏スペース(敷物)。楽器はサズ、ウード、レバナ等(と思う)といった伝統楽器。演奏は雰囲気を醸し出し、かつ印象的で素晴らしかった。下手側は木組みを積上げ山をイメージさせたオブジェ、中央に同じように木組みした椅子が数個置かれ、やや上の後景はたたみ込んだ色布、それが映像照明と相まって険しい山稜を映し出す。舞台セットは趣があって良かった。また山オブジェの上り下りは躍動感があり、動的効果を見せた。

    冒頭、暗転した中での叫び声、そして倒れている人のシーンから始まる。このシーンが中盤以降に繋がるわけだが、前・後半で物語が歪に変容していく。もっとも冒頭のおどろおどろした雰囲気は始めだけ。前半は、いつの間にか山姥の息子は静間家(代々語り部)の居候となり、当家の長男の伝承蒐集に協力していく。この山奥の村に纏わる100話を集めることを父から言い渡され、渋々作業に取り掛かるが…。後半は、冒頭倒れていた人はこの村の元猟師・冠野多作(丸尾聡サン)で、山姥の息子に殺された。そして怨霊となって息子(弟)に付きまとう悪意に満ちた展開へ。この丸尾サンの悪意と飄々さその表現の違いが実に上手い。

    さて、怪異な世界の対極として科学(医学)的な場面を挿入してくる。嫌なことは記憶の底に封じ込めているが、何らかの拍子に思い出してしまう。静間家の祖母も山(この地では大我山)でどろどろに溶けた死骸を見つけショックを受けていた。また山姥の息子(弟)も同様に記憶の忘却。嫌な記憶を医学的に除去、克服してしまうという荒療治も提示される。物語の世界観からすれば、合理的な対処と思えるようなことでも、何故か人智を超えた現象(出来事)の前では傲慢に思えてしまうところが不思議だ。

    ところで山姥の息子がどうして人里へ現れ、人間社会に紛れ込もうとしていたのか。山姥は山で人間に出会い喰らい殺してしまう。そのため息子と別れるという説明であったが、一方、山姥の息子が猟師を殺し、怨霊となった猟師の悪意を受けるというのは、なかなか理解し難い。劇中何度か、山で異界のものと遭遇した時は、お互い生きるために真剣に向き合うもの、という台詞があっただけに。物語の設定は面白いと思うが、冒頭の怪しげな雰囲気、緊張感はいつの間にか家族再生の緩いホームドラマへ転じていくようだ。雰囲気の一貫性、物語内の緊密な関連性がもう少し観られたら…。例えば、伝承エピソードを物語に絡める等(相撲シーンが何度かあったが、金太郎が山姥に育てられたと言う伝承)のように。
    最後に、自然(人間以外の動植物含む)との共存といった暗喩があったのか否か、作者の思いの欠片さえ見出せなかったのは残念(自分の感性の問題か?)。
    次回公演も楽しみにしています。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    自分が期待していた以上の、素晴らしさでした。個人的にこういう雰囲気が大好きです。
    琵琶、ギター、タンブリンをその都度使いわける、生演奏。なんとも贅沢だし、風情があり、芝居を最高に引き立てている。
    山姥の息子の二人の演技が素晴らしくて、感動!!!
    味のある、いい表情。見いってしまいました。
    ストーリーが非常におもしろいし、本当に私好み。満足!!!
    舞台装飾や照明なども効果的に使われており、
    本当に観てよかった芝居でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    山は怖いです。何がいるか分かりません。でも山は美しいし、その実りをおすそ分けしてくれます。それは山が身近だった者ほど切実です。
    そんなことを思い出させてくれるお話でした。

    ネタバレBOX

    山姥の息子だということは、隠して人間界に紛れ込むのかと思っていたら違うんですね。
    堂々と「山姥の息子だ」と宣言するのでした。それでみんなから迫害されるでもなく、逆に一緒に昔話の発掘とかして、居候して美味しいもの作ってもらってと楽しそうで良かったです。思っていたのとずいぶん違うお話で、それはそれで良かったのですが、兄弟の二人が二人とも山姥が人間を食べたために消えてしまうことで一人ぼっちになったというのが納得できない。山姥は子どもを一人ぼっちにするようなことはしないと思うのです。
    再現しているお話が最後まで行くのがキツネの話だったので、山姥は狐が化けたものなの?とも思ってしまいました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    舞台上手で独り生演奏を披露する大平清氏。トルコの弦楽器サズやウード、他にも見たことのない打楽器(カンジーラ?)を駆使して独特な世界を構築。曲調はインド音楽っぽいが、伊福部昭の特撮映画サントラを思わせる雰囲気も有り、あの当時の東宝作品の気分に包まれる。

    地元の山にまつわる民俗伝承を百話集める仕事を、父親に仰せ付けられた元詐欺師のニート。うんざりしていたが、偶然出会った自称『山姥の息子』の兄弟に着目。家に居候させて彼等の思い出す山でのエピソードを記録していく。

    細田守の『バケモノの子』っぽい世界観、キャラの造型がアニメ的。昔々の山奥で妖怪達が大騒ぎするところの絵心が無邪気。役者が各々仮装して妖怪に扮するのだが、座敷童風味の佐野みかげさんが印象に残る。うちわを自作して応援に来ているファンもおり、微笑ましい。
    後半物語のキーを握る丸尾聡氏は独特な声が特徴で何とも言えない存在感。
    お婆ちゃん役歌野美奈子さんはユーモラスでもっと出番があっても良かった。

    ネタバレBOX

    山姥弟は幼い頃、人間の猟師を殺してしまう。記憶に封印した忌まわしき過去であったが、怨霊と化した猟師が復讐に現われ兄弟を苦しめる。苦悩の果てに怨霊と共に三人で暮らしていくと云う選択をするラスト。怨霊の猟師は人間だった頃の写真を見て、人の心を思い出す。そんなに邪悪な怨霊でもないようだ。不思議なテイスト。

    現代の話なのだが、舞台を昭和に遡ってもっとおどろおどろしい雰囲気を醸し出したほうが良かった。明治大正戦前戦中戦後の山奥の方がムードが出る。最近の話となると途端に安っぽく嘘っぽくなってしまう。山姥の設定ももっと固めて欲しかった。
    話が散漫になりがちなので、猟師をお婆ちゃんの亡き夫にして、息子が詐欺師になったのも祖父の変死のせいとか、関係性をコンパクトに纏めた方がドラマ性が強まるのでは。

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