西成の★虎!! 公演情報 西成の★虎!!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • 満足度★★★★

    笑って、泣いた
    関西弁の笑いは、やっぱりいいですね。とくに主役の迫さん演じるミッちゃんのしゃべり、動き(おかっぱの髪型も影響してたかも)が吉本興業の山田花子とダブって見えたほど。舞台が西成にワープしていた。途中、拍子木の音とライティングで場面転換するのも、なかなかよい演出だった。初めて見た「ネコ脱出」だが、次回作にも期待してます。

  • 満足度★★★★★

    すばらしい!
    いつもと全く違うダークな内容。救いなんかないけど、これが西成(70年代半ば)の現実だったんだと思うと、いかに自分が平和ボケしているか考えさせられる。
    結果を出すことしか考えていない刑事、覚醒剤の蔓延、遊郭飛田の悲惨さ、日雇い労働者・・・泣く場面も多かったけれど、人の優しさが身にしみる作品でもありました。特に亡くなったちえこの「西成の空に広がるありがとう」という川柳は、覚醒剤から立ち直りかけた彼女からの、無邪気な感謝の気持ち。それがどれだけ多くの人を勇気づけ、脈々と受け継がれてきたのかが最後にわかる。それが唯一の救いでした。

    しかしネコ脱出の熱い笑いは健在で、客演の船戸慎士は無駄に動き回って客席をわかせ、劇団員もコミカルなダンスや丁々発止のやりとりで笑わせてくれました。今回はすべての役者が、適材適所で素晴らしかったと思います。

  • 満足度★★★★★

    おもしろかったです
    ストーリーの展開、役者のテンポ、セリフ回しがよくて時間を感じさせないお芝居でした。感涙する場面でしっかり泣かせていただき、笑う場面では存分に「わはは」とわらわせていただきました。
    劇場の独特の構造を利用した演出も盛りだくさんで、後ろのほうで観劇していた私でも十分に楽しむことが出来ました。

  • 満足度★★★★

    ありがとう。
    これがキーでしょ。

    今回もパラダイスなうねりあり、笑いあり、涙ありーの、終わってみれば、楽しい舞台!(^0^)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    いあいあ、なっつかしいわー。
    役者の面々が登場するだけで、懐かしさにかられるワタクシ。
    村手、元気だったかい?なんつーて、一人呟く。そんな愛情溢れる観客が居ることを・・一ファンが居る事を、おおよそ、村手は知るまい。

    光子は「西成の虎」の川柳に憧れ、一目会いたいと関東から関西の地にやってくる。「西成の虎」に合えないまま3年が過ぎようとしていたが、光子はすっかり、この危ない下町の住人になっていた。下町を舞台そこに暮らす訳ありな人達の人情劇。

    終盤、光子が憧れていた「西成の虎」は既に死んでいたが、虎が作った俳句はこの街を元気付ける事から、桐生刑事が受け継いでいた。虎が生きていた頃、刑事は虎に言う、「お前はその俳句でこの町の皆を元気付けろ。俺はこの町を守るから。」

    虎が死んだ今、今度は刑事が、虎になって俳句を書いていた。しかし、今度は刑事が撃たれてしまう。死ぬ間際に刑事は光子に「西成の虎」の名前を与える。

    そうやって、「第一の西成の虎」から「第二の西成の虎」、そして「第三の西成の虎」へと、虎は死んでも、虎との約束はまだ生きていて、その意志は脈々と受け継がれていく。

    単純そうで単純ではない、時代を超えた活劇。

    隼慎二役の船戸、ナニあれーー!(苦笑)
    やたらめったら、無駄な動きをする訳よね、テンションは絶好調に上がりまくり、もうちっとで、空も飛んじゃうような勢い。空へ飛んだら二度と地球には帰って来ない勢い。
    勢いあまってオゾン層も突き破ってしまう勢い。
    更に言うなら、その先の地球では星なんてロマンチックに言われてる未知なる星の住人にでもなっちゃう勢い!
    その未知なる星でも似たようなテンションで元気に生きていけるかのごとく・・・未知数な動きをするわけよね。

    いあいあ、びっくりしました。脱帽ですわ!

    笑いと涙と妖しい動きありーの、素晴らしい舞台!

  • 満足度★★★★★

    熱気は・・
    関西の劇団に勝るとも劣らぬパワー・・。

    公演中ですので以下ネタバレBOXに・・。

    ネタバレBOX

    ちょっと勘違いしてました・・。

    タイトル見て、てっきり関西劇団の東京遠征公演かと思ったのですが、題材はコテコテ大阪ですけど、劇団自体はれっきとした東京の劇団なのですね・・。(話し言葉ですぐわかりました・・)

    ただ、熱気は、関西の劇団に勝るとも劣らぬ凄いパワー・・。

    いや~、素晴らしかったです・・。

    いきなりテンポ良い出だしから、のっけからエネルギー全開。
    あの厳しい方の刑事さん役の方、本当にカッコいい。
    不況に弄ばれる日雇い労働者、炊き出しに群がる浮浪者の群れなど、釜が崎の風景をベースに、人情に厚い下町の人々の必死に生きていく姿を描き出す。

    ストーリーのあちこちに挿まれる「川柳」も絶妙な隠し味。
    犯人逮捕の乱闘シーンでは、大阪らしい「とことんやる」スタイルがけれんみなくて豪快。

    最後はちょっと悲壮過ぎる結末かと思ったけど、あのエピローグの伏線なんですね。
    この辺り、何とも粋な演出・・。

    劇中何度も胸が熱くなり、目頭も熱くなった。
    こういう心地よさを味わう為に、自分達観客は劇場に足を運ぶのだと思う。


    ちょっと残念だったのは、当日パンフを入手できなかったこと。
    う~ん・・、当日パンフって、自分の場合、観劇後余韻を味わうのに結構大切なアイテムだったりするので、それだけがちょっと残念・・。
    船戸さんは他の公演で何度も見てるけど、劇団自体は初見だったし、せめてキャストだけでもわかれば、もう少し丁寧なレビューも書けたのですけど・・。

    でも、作品自体は熱気に溢れ、とっても素晴らしい作品だと思う・・。
    次回8月とのことだが、また観に行きたいと思う。

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